投稿が少々遅れましたね(^◇^;)
今回は3大勢力会議や冥界に行く前に入れておきたかったお話です。
ではどうぞ
「遅いです……」
コカビエル戦の後先輩は魔王様達に報告すると言って消えて行きました。もしかしたら今日は帰ってこないかもしれないです……それでも私は先輩の帰りを待ってました……
私しかいないリビングの空間では時計の針の音だけが響いている。私以外誰もいない……私しかいない空間……
気がつけば私は自分の付けているベルトを強く握りしめながら眠りに落ちていった……
〜〜〜
〜〜〜
幼い私はいつも姉様の後ろを追っていた。
姉様の真似をするのが……大好きだった。
だが、そんなある日だった……
姉様は私の前から消えてしまった。
そして変わりに姉様と同じ眷属だった者達が私の前に現れた。そこで私は彼らから知らされた。姉様が自身の力に溺れ主を殺し、はぐれ悪魔となったことに。
「こいつを殺せ‼︎あの野郎の変わりにこいつに責を負わせろ‼︎」
そう言って彼らは私に襲いかかってきた。姉様に対する怒りを私に向けてきたのだ。
私は逃げた。
走り、走り、走り続け……
そして遂に力尽き倒れた。
すぐ目の前には自分を殺そうとする者達が迫ってきている。死にたくない……そう思った。何かの間違いだと必死に心の中で叫ぶ。でも、いつも私を守ってくれていた人は……私の側にはもういなかった……
「死ねぇ‼︎」
薄れていく視界の中で追ってきた者達が叫び切りかかってくる。しかし、その攻撃は私に届くことはなかった……
「な、なんだ⁉︎」
その攻撃を誰かが止めていた。
「罪もねぇ奴に対して、大勢で何やってんだよ……」
視界がぼやけていてはっきりとはしないが、声から少年だとわかった。
「っち、邪魔をする………」
叫ぼうとした者の言葉が途切れる。
「ぜ、全員でかかれ‼︎」
何やら慌てている彼らを前に
「はぁ、もうお前らはもう退場してくれ……」
少年は嘆息を吐きながら呟くと、周囲には悲鳴が響き渡る。数秒後、そこに立っていたのはその少年だけでした。
「もう大丈夫だぞ」
そう言って彼は倒れている私の頭に手を置くとワシャワシャと髪を撫でてきます。
何故か心地の良いその感覚と危険が去った安堵から私の意識はそこで切り離されて行きました……………………
「……どこ?」
気がつけば知らない場所で眠っていた。
上半身を起こそうとして痛みが走るが、それに耐えながらかけられていた毛布をめくり自分の身体を確認する。
手当てがされていた。まだ痛みはあるものの傷自体はほとんど治っている。
ふと此処に自分以外がいることに気づく。
その人物はなにやら部屋の端でカチャカチャと物を組み立てている。
「ん?ああ、ようやく気がついたの?」
その少女は私に気づき手を止め話しかけてきた。
「え……えっと……」
「動かないで。傷は塞がってるけどまだ痛いでしょ?」
そう言ってその少女はこちらへ歩み寄ってきた。
「それで、どこまで覚えてる?」
「???」
彼女の問いに私は首を傾げた。
「襲われてたことは覚えてる?」
「っ⁉︎」
その言葉に私は思い出していく。
そうだ……私は………
「あなたが助けてくれたんですか?」
「違うわよ」
私の言葉に対し彼女は否定で返してくる。
「あんたを助けたのは私じゃなくてあの馬鹿よ。まぁ、あの馬鹿はなんか急な仕事がはいったって言ってあんたを此処に置いてどっか行っちゃったけど……」
「馬鹿?」
いったい誰のことなんでしょう
「そ、大馬鹿よ。自分のことなんて気にせず誰かのために自身の身体のことなんて忘れて助けようとする究極のお人好しと言ってもいいわね……まぁ、私もあんたと同じく、その馬鹿に助けられた口だけど……」
「あなたも……?」
「っそ……まぁいいわ。しばらくゆっくりして行きなさい。どうせ行く場所も無いんでしょ?」
そうだ⁉︎
「あ、姉様は⁉︎」
「知らないわよ、あんたの姉なんて……」
私の問いにまたも否定の言葉を返してくる。
「姉様……」
私はスカートをギュッと握りしめながら瞳を潤ませる。どうして?と答えなんて帰ってこないのに何度も何度も呟く。
「ちょっ⁉︎な、泣かないでよ⁉︎私が泣かせたみたいじゃない⁉︎は、話なら聞いてあげるから泣き止みなさいよ⁉︎」
そんな私の様子を見た彼女は慌てながら言葉をかけてきてくれた。
そこから私はポツリポツリと話し始めていく。
姉様が突如姿を消したことを……
それと時同じく自分の前に自分のことを狙う姉様の同僚達が現れたことを……
そして、彼らから姉様が彼らの、姉様自身の主を殺し、はぐれになったと聞いたことを……
「それであの馬鹿に助けられたのね……」
彼女は最後まで私の話を聞いてくれました。
「…………」
全てを話し終えた後私の身体は次第に震えだしました。姉様がもういないことに、姉様の行為で自分が死にかけたことに……そして、自分がひとりぼっちになったことに対する恐怖や不安が一気に込み上げてくる。
そんな私の頭を彼女は撫でてきます。
それは少し前に感じた少年にされたのと同じような感覚で、何故か安心できるものでした。
「はぁ、大丈夫よそんなに震えなくても。私は此処にいるから1人じゃないでしょ?それにあまり帰ってはこないけどあの馬鹿だっているんだから……だからそんな顔しないの」
私の不安を読み取ったのか、彼女は囁いてきました。その言葉は私の不安を少しだけ取り除いてくれました…………
それから2〜3週間ほどでしょうか……
私は彼女と一緒に暮らしていました。
とはいえ、彼女だけではなく此処には他にもいろんな人が居ました。彼女曰く、全員馬鹿さんの雇った使用人らしいですけど……助けてくれた方なので名前を聞きたかったんですが……彼女は彼女で
「あれ?そういえばあの馬鹿の名前なんだっけ?」
と、とんでもない発言をし始めてしまいました。あのあなたも助けてもらったんですよね?
だが、そんな日々も楽しかった……
彼女が何かを作っているのをそばで見るのも、できたものを使ってみるのも、彼女が自身の武器と言っていたベルトで試作品を不用意に壊してしまった使用人をしばいてる姿を見ているのも……何もかもが面白い出来事だった。
姉様がいなくなった不安も彼女のおかげで少しずつなくなっていった。
そんな日々の中で彼女との仲も深まった。
そして彼女が馬鹿さんのことを想っていることも話の節々でわかりました。なんだかんだ言いながらも、馬鹿さんに感謝している彼女の話を聞き、私も会ってみたいという思いが強くなります。
けれど私は……
結局その方に会うことはできませんでした……
「やぁ、君が白音ちゃんだね」
楽しい日々が過ぎていくある日、赤髪の男性が私の元を訪れたのです。
「あれ?あんたサーゼクスじゃない。こんなところに何しに来たの?あの馬鹿ならいないわよ」
「知っているよ。彼に頼まれて此処に来たのだからね……しかし、頑張っている彼を馬鹿呼ばわりとはかわいそうに………」
「あ、あの……」
私を置いてやり取りをする彼女とサーゼクスと呼ばれる男性に私が目をパチパチしていると
「ああ、悪いね。私はサーゼクス・ルシファー。四大魔王の1人だよ」
「ま、魔王ですか⁉︎」
サーゼクス様は自己紹介をしてきた。
そしてその言葉に私は声をあげる。
魔王がどうして私に?
という思いもあるが、それ以上に魔王に対して子供とはいえあんなにも軽い感じで会話している彼女に驚いてしまった。
「ああ。実は君を助けた者に頼まれてね」
「馬鹿さんにですか?」
私の言葉にサーゼクス様は苦笑いしている。
「ああ、そうだよ……ふふ。ふぅ……実は今君の立場はとても危うくてね」
なんとか笑いを押し込め、真面目な雰囲気を作ったサーゼクス様からよくない知らせが伝えられた……
「君の姉が正式にはぐれ悪魔として認定された。それにより今君の立ち位置はとても危ういんだよ」
しかし、それは予想できていたことでもあった……
「でも、君に罪はない。だからこそ、今すぐ有力な者の眷属となって安全を確保する必要がある」
「眷属……ですか?」
「ああ、幸いつい先日私の妹が駒を渡された。だからこそ、彼が私に頼んできたんだよ……」
その言葉に私は数週間前の彼女の言った彼への評価を思い出す。
究極のお人好しよ
ふっと笑ってしまった。
確かに彼女の言う通りだ。
見ず知らずの相手に此処までするのだから……
「でも、迷惑はかけたくないです……」
「迷惑ではないよ。妹は眷属を手に入れ、君は安全を手に入れる。WinWinというやつさ」
私の言葉にサーゼクス様はすぐに返してきた。
でも……私は彼女と離れなくなかった……
もしかしたらまた1人になってしまうかもしれないから……それに馬鹿さんにだって会ってみたい……
「行きなさいよ」
そんな私の心を読んだ彼女はそっと私に言ってくる。
「別にこれが今生の別れってわけでもないでしょ?眷属になるなら、あんただって悪魔になるわけだし、寿命はいくらでもあるわ。だから、今は安全の確保を優先させるべきよ……」
私の身を案じてくれる彼女の言葉を受けて私はサーゼクス様についていくことにした。
「ほらこれ」
私が出立する朝、彼女が1つのベルトを渡してきた。
「ベルト?」
それは彼女が自身の武器と呼んでいたものでした。
「そうよ、私のお気に入り。これを貸してあげる。だから……また会いましょ、白音……」
そう言って彼女は手を差し伸べてくる。
その顔はこの数週間でも見たことのないほど赤くなっていた。
「はい、ーー………」
彼女の名を呼び私もその手を握りしめる。
〜〜〜
〜〜〜
懐かしい夢を見ていた……
もう何年も昔のことを思い出してしまう……
結局その後私は彼女には会えていない。
サーゼクス様の話では、彼女はあの後研究に没頭しているらしく、会う暇がないらしい。
私は馬鹿さんについても聞いてみたが、何度聞いてもサーゼクス様ははぐらかしてきた……
教えてくれてもいいのに………
そして、今に至るまでわたしは……彼女と再会できず、馬鹿さんのことについても何も知らないままだった………
そんなことをぼやける意識の中で考えていると、私の頭がワシャワシャと撫でられた。
「起きたか?」
そこでは先輩が私のことを撫でてくれてました。
「せん……ぱい?」
その時私の中で何か欠けていたものがはまりかける。
「もしかして……、せんぱいが………」
しかし、それはあくまではまりかけるだけではまりきることはなかった……
「八幡、荷物は此処でいいかな?」
「ああ、取り敢えずそこ置いとけ」
そこに何故か聖剣使いが立っていたからだ。
「えっと……なんで此処にいるんですか?」
「ああ、挨拶が遅れたね。今日から此処に住まわせてもらうことになった。これからよろしく頼む、同族として」
そう言って彼女は背中から黒い翼を出す。
まさか……………
「先輩……」
ある結論に至った私は普段よりも2オクターブ低い声で先輩に話しかける。
「な、なんだ……?」
先輩も心なしか怯えている。
「もしかして……セラフォルー様達に報告するのは嘘で、女性に手を出しに行ってたんですか?」
「手、手なんて出してねぇよ⁉︎」
「嘘だってことは認めるんですね?」
「うぐっ……」
「先輩……」
今度はとびきりの笑顔になって私は宣言する。
「ソーナ会長経由でシノンさん達に報告させてもらいます」
私がそう告げると、先輩はマナーモードのように震えだすが、今はそんなこと気にしない。
せっかく先輩と2人きりだったのをこれから邪魔されることになるのだ……このくらいはしていいはず………
そう思う私は、先輩に対する怒りや拗ねなどが混じり合った複雑な感情を抱いたため、先ほどのことをすっかりと忘れてしまっていた……
小猫 side out
八幡 side in
コカビエル戦から一夜明けた朝。
ハッキリ言って憂鬱だった。
取り敢えずセラフォルー様達には通信でことの顛末を知らせた際労いの言葉をかけられたまでは良かったのだが、なにやらグレイフィア経由で授業参観の情報が彼らに入っており彼らが後日この街に訪れるらしい。3大勢力会議を行う場所の視察という名目で……
会議というのも面倒臭いが、最大に面倒臭い点はセラフォルー様が授業参観に来るということだ。あの人はシスコンの上に何故か俺のことをソーナ同様に……弟みたいに扱ってくる節があって正直人前では御免被りたい………
「はぁ」
「どうかしたのかい?」
「先輩はよく溜息ついてます……」
思わずため息を吐いてしまう俺にゼノヴィアはやや心配そうに話しかけ、小猫が横から彼女に補足している。
「いや……なんでもねぇよ……取り敢えずお前はあんまり学校でやんちゃするなよ……」
こいつは真面目だと思っていたし、実際真面目なのだが……今朝の件があったから何をしてくるかわからない……
「当然さ、主に迷惑をかけるようなことはしない」
そう言って彼女はその豊満な胸を張る。横では小猫がその胸を見て睨んでいたが……
彼女ゼノヴィアは今日から駒王に入学する。
昨日の夜にサーゼクス様達に言ったばかりなのに、今朝には既に手配されているあたり、本当にサーゼクス様とグレイフィアのことは尊敬できた。
あと余談だが小猫やソーナになんかされる前にとヴィザにだけは直接ゼノヴィアのことを伝えておいた。みんなにそれとなく伝えてくれと……
「不安だ……」
そんな俺のつぶやきにゼノヴィアは文句を言ってくるがそれをあしらいながら学校へと向かう。
「ゼノヴィア・クァルタだ。これからよろしく頼む」
「はぁぁぁぁああああああああああ⁉︎」
始業のチャイムと共に教師と共に入ってきたゼノヴィアが挨拶をするとイッセーが大声を上げる。うるせぇな…………取り敢えずうるさかったので鳩尾にワンパン食らわしたが、俺は悪くない……はず。
「それで……どういうことかしら?」
放課後、リアスやソーナの眷属達……つまりはこの学校の悪魔が全員オカルト部に集合していた。
集合して早々、リアス・グレモリーはゼノヴィアに聞いてくる。その言葉に答えるように彼女は黒い翼をバサッと出し説明を始める。出した瞬間小猫と俺以外目を丸くしていたが……
「改めて、ゼノヴィア・クァルタ……悪魔だ。思うところあって八幡の眷属にさせてもらった。これからよろしく頼む」
「八幡の眷属ぅぅうう⁉︎」
腕を組みながらそう言うゼノヴィアにイッセーがまた叫んでいる。もう一発いれてやろうかな…
他の奴らもイッセー同様に驚いて……いや、ソーナがめっちゃ睨みつけてた……やめて防御力下がるから……
「まぁ、そう言うことだ。仲良く……とは言わないがトラブルだけは起こさないようにしてくれ……いろいろ面倒くさくなるから」
頭をガリガリと掻きながら俺が言うとソーナとリアス・グレモリーもうなづく。
「それとゼノヴィア」
続いて俺が声をかけると、彼女もその意図をわかっていたようで一歩前に出て近く。イッセーの隣にいたアーシアに……
「君に謝らなければならないな、アーシア・アルジェント……」
「え?」
「主がいないならば救いも愛もなかったわけだからね……本当にすまなかった。君の気がすむならば私を殴ってくれても構わない……」
そう言って彼女はアルジェントに対して深々と頭を下げた。いや、お前が構わなくても俺的に自分の眷属が殴られてるのあまり見たくないのだが……
「そ、そんなこといいですよ⁉︎」
慌ててアーシアも首も慌てて首を振った。
「だが……」
「私は今の生活に満足しています……今は悪魔ですけど……本当に大切な人たちに出会えたので幸せです」
「……そうか……ありがとう……」
こうしてかつて神を信じていた現悪魔の2人が和解した………
「そういや、イリナはどうしたんだ?」
「ん?ああ、あいつなら帰ったぞ。ついでにあいつが寝てた横にゼノヴィアのエクスカリバーを置いてきたし」
「エクスカリバーを?」
「悪魔が持ってたら後々面倒だろ?だから昨日ゼノヴィアと一緒に行ってきた。まぁ、あいつが起きる前に去ったからあいつがゼノヴィアのことをどう思ってるかはわからんがな」
イッセーの問いに俺が答える。
「そうか……でもお前はそれでいいのか?」
「構わないさ……神がいない以上、私の今までの人生は破綻したに等しいからな……それに……彼が言ってくれた。この世界の綺麗な所を……この世界の素晴らしさを教えてくれると」
そう言って彼女は俺の方を向いてくる。
うん。ゼノヴィア……眷属なら空気読んでくれ⁉︎小猫は昨日の夜にこのこと含め全部聞いてるけど……ここにはソー……
「八幡くん」
がちんと俺の身体が固まりギギギギギと首を回していく。
「今日、八幡くんの家でいろいろ聞かせてもらいます。もちろん通信でシノンさん達も交えて……」
この瞬間今日の夜も昨日同様オワルことが決定した…………
「あちーなおい……」
翌日俺は学校のプールにいた。
目の下に盛大な隈をつくって……
昨日の夜は大変だった。
ソーナがお泊りセットを持ってきたため、ほぼ徹夜状態で話をし続けていた。
不幸中の幸いだったのはシノン以外仕事でいなかったことだろう……ヴィザが早速働いてくれたらしく、シノンも少しだけ知ってはいたが通信を終えるときの言葉が怖すぎた……
『みんな話があるみたいだから夏は絶対に帰ってきてね』
満面の笑みで言われてしまった俺はただ頷くことしかできなかったが……
そんなことがあったため、プールなんかにいないでさっさと寝たい気分である。
しかも隣ではリアス・グレモリーが大声を出しているため頭に響いてくる。どうやら昨日俺が帰った後にイッセーの常連が堕天使の総督だという件が彼女に伝わったらしい……
俺からすれば物凄い今更感がある。
俺の方は阿朱羅丸がだいぶ前からアザゼルのことに気づいていたからな………
しかし……
「なんでソーナもいるんだ?プール掃除ならリアス・グレモリー達にやらせるって話じゃなかったのか?」
そう、何故かソーナもいるのだ。
俺は小猫に誘われ、ゼノヴィアは俺の眷属として付いてきたが、何故かソーナまで付いてきた。
「別にいいじゃないですか……」
そう言う彼女は黒一色のビキニを身につけている。その姿を見て俺はつい周囲を見渡してしまう……スクール水着の小猫とアーシア……白の水着のリアス・グレモリーに紫の水着の姫島先輩…それに水色の水着の由比ヶ浜……うん、声には出せないが男子としてこの光景は素直に感動してもいいのではないだろうか?
イッセーなんかは声に出して小猫にすごい目で見られてるし……
「そういやゼノヴィアが来てねぇな」
そう、今日集まったメンバーの中で彼女だけがまだ来ていなかった。雪ノ下は何やら用があるらしく来ないとのことだ(リアス談)
「また彼女ですか……」
思わず声に出した俺の言葉をソーナが拾ってきた。
「そりゃ、新しい眷属だからな。新天地で馴染めないなんて目に合わせたくねぇんだよ」
「……私には全く構ってくれませんのに……」
「なんか言ったか?」
「なんでもありません‼︎」
なんなのだろう?
怒って小猫達の方へ行ってしまった。
まぁ、いいか……
あいつを探してこよう………
「こんなところにいたのかよ……」
「ああ、八幡か………どうかな?おかしくはないだろうか?」
そう言ってゼノヴィアは自身が身につけている緑の水着を見る。
「ん、ああ似合ってんぞ。それより遅かったな…どうしたんだ?」
「初めての水着でね。着るのに時間がかかってしまったんだよ」
ふーん。はじめてねぇ……
やっぱり教会側だとそう言う娯楽系はあまりできないのか……
「まぁ、それ以外にもわけはあるんだが……」
「ん?何かあったのか?」
「ああ、少し考え事をしていてね……八幡に頼みがあるんだ……」
「なんだ?」
もしかしてやはり馴染みにくいのだろうか……もしそうならばなんとかしないといけないが……
そう思っていたが……俺のその考えは木っ端微塵に砕かれることになる……
「八幡……私と子供を作ってくれないか?」
………
………………
………………………
………………………………
HA?
こいつは今なんといった?
なんか決して軽々しく言ってはならないことをこいつはサラッと言った気がするが………
「ん?どうしたんだ?聞こえなかったのか?私と子作りをして欲しいと言ったのだが……」
いや、聞こえてるわ⁉︎
ってか聞き間違いであって欲しかったわ⁉︎
《ッーーーーードタドタ、バンバン》
阿朱羅丸は心の中で大笑いしてんじゃねぇ⁉︎
突然のことに戸惑っていると俺はゼノヴィアに押し倒された。
あれ?こいつこんなに力強かったっ……って女王の駒で力が上がってるのか⁉︎
「君は言ってくれたよな。教えてくれると……」
そう言いながらゼノヴィアは倒れた俺の上に跨ってくる。
いや、言ったけども意味が違う気がするんですけど⁉︎
「私は知りたい……今まで神に仕えていたからそう言ったことはできなかった……でも今は違う……なら八幡に色々教えて欲しいと思ったんだ……」
そう言って彼女は自身の水着を外し始める。
「おい、ちょっと待て⁉︎一旦落ち着け⁉︎」
あまりのことに俺も取り乱し始める。
あと阿朱羅丸いい加減笑い止みやがれ‼︎
「私は男性経験がない……それでも精一杯やってみせる。だから抱いてくれ……」
そう言って彼女はついに俺のことを抱きしめ始める……
待って⁉︎当たってるから……女性の最終兵器が当たってるから⁉︎
そうしてゼノヴィアの顔がだんだんと近づいてくる……
こいつ俺(主)の言葉全く聞いてなくね⁉︎
「何してるんですか?」
「油断も隙もないです……」
突如俺たちは声をかけられる。
しかし、それは救いの声ではない……
救いというにはそこにいる2人はあまりにも不穏な空気を纏っていた。
「八幡くんは昨日の分だけではまだまだ話し足りないみたいですね」
「先輩……今日の夜も宜しくお願いします」
どうやら今日も俺は寝れないらしい…………
八幡side out
???side in
コツコツと足音の音だけがその場に響いていた。
「きたようね」
私の言葉にその足音を出していた少女は立ち止まる。
「それでどうするの?」
「ーーーーーー」
「そう、ならこれを渡しておくわ」
そう言って私は彼女に1つの短剣と1つの試験管を渡す。試験管の中では黒く細長いものがムズムズと蠢いている。
「ーーーーーー」
「ええ、これがあればあなたでもできる。しっかりやりなさい」
「ーーーーーー」
そこで会話を終え彼女は去っていった。
ふふふ、楽しみね…………
いかがでしたか?
感想お待ちしております。
次回からようやく3大勢力会議編。
そして遂に彼の主が学園に……………