ダンジョンに愛を求めるのは間違っているだろうか   作:羽吹

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第13羽 眷族の物語

 

 この世のものとは思えなかった。

 

 私は願ったんだ。

 苦しくて、悲しいだけのこの世界から、

 私を助けてください。

 幸せを。愛を。私に下さいと。

 そう願ったんだ。

 

 月すら見えないこの世界で。

 道しるべの無いこの世界で。

 ただ、星だけが光っていた。

 

 綺麗で、綺麗で。

 この世のものとは思えなくて。

 だから、

 私は星になりたかったんだ。

 綺麗だねって。誰かに笑ってもらえるような。

 

 私とは正反対の、星に。

 一番眩しい綺麗な星に。

 

 私は、憧れたんだ。

 

 

  第13羽 眷族の物語(ファミリア・ミィス)

 

 

 幹部会だ。

 それはファミリアの最高機関である。

 大きめの部屋は薄暗く、壁には道化師のエンブレムが嗤っている。

 上座に座っている少年が周りを見渡した。

 

「さて、前回の遠征で分かったと思うが、ユウがレベル6に上がったことは戦略に幅が出たと言うことだ。

 しかし、基本的に編成は変えない。リヴェリアとユウは後衛に配置。大魔法による殲滅を主とする」

 

 リヴェリアの負担を減らせることはそれだけで計り知れない利益になる。

 そう、落ち着いた少年の声が響いた。

 

「えー? でもでも、ユウの平行詠唱って、何かもうオカシイレベルだよ?

 前衛で戦いながらでも詠唱出来るじゃん!」

 

 元気な声が反論した。

 答えるように声が響いて、

 

「確かにそうだよ。だけど、平行詠唱をしている以上、部隊を率いるには向かない。

 前線が不足している訳でもない。むしろ、絶対数の少ない後衛魔導士の方が足りていない」

 

 異論は出なかった。

 その後も議論は続いていく。

 

「レフィーヤを側面からの支援魔導士として運用してみてはどうだ? ユウ、どう考える?」

「……実践経験が少ない。けど、余裕がある今の内から経験を積ませた方がいい。

 火力については申し分ない。私と同じくらいの威力はあるよ」

 

 そんな議論もあり。

 

「次は私を中央に行かせて欲しい」

「次は俺を中央に就かせるべきだ」

 

 と、二人が争い。

 

「落ち着くんだ。アイズ、ベート。ユウのレベルが上がって焦るのは分かるが、感情では部隊は動かない。

 そもそも、中央はガレスが務める。これは決定事項だ。

 二人は遊撃だ。敏捷が高い君たちだからこそ出来る役職だ。いいね」

 

 少年が嗜めた。

 大まかなことが全て決まって、締めるように少年が相槌をうった。

 

「よし、これで幹部会をを終了する。

 次の到達目的は59階層だ。厳しい戦いになるだろう。各人、しっかり準備をしておくように」

 

 よし、じゃあ堅苦しいのはこれで終わり。

 その一言と共に一気に空気が弛緩した。

 

 ☆ ☆

 

 ふう、と溜め息を着いた。

 私がレベル6に上がってから、少しの時が経っていた。

 

 意識不明で倒れて帰ってきた私は、三日三晩眠ったらしい。精神疲労(マインドダウン)である。

 起きてからも幾つか騒動が起きて、不安定だった私の心は何とか落ち着きを取り戻した。

 一段落してからステイタスを更新すると、レベル6に上がったことが判明した。

 

 ロキ様に報告をすると、怒られた。何時間も説教された。

 一人で勝手に居なくなって(フィンは着いてきていたらしい)、階層主(ウダイオス)を単独撃破して死にかけたのだ。

 私は何も言えなかった。

 

「ユウ、模擬戦をしよう。……今、大丈夫?」

 

 声が聞こえて、了承した。

 会議用の広間から出て、模擬戦用の施設に移動する。

 

 桜紫苑を振るう。今は魔宝石を付けてはいない。

 桜紫苑とは、私の刀だ。ヘファイストス・ファミリアから購入したもので、何と単価五億ヴァリスもする。

 

 そんな刀は宙を切った。避けられた。

 振り抜いたまま、足先を内側へ。体をくの字になるように曲げて回転。

 アイズの愛剣であるデスペレートが私が居た場所を薙いで、返す刀で私を切ろうとして。

 

 遅い。

 回転した勢いで姿勢を低くして、片足を支点に更にもう一回転。

 アイズの剣を跳ね上げる。体勢を崩した彼女に肉薄。刀を引き戻して柄で殴る。デスペレートの柄で止められた。

 彼女も同じことを考えていたらしい。

 

 そのままの膠着状態が続いていると、気付く。

 あ、時間だ。レフィーヤとの講義である。

 その一瞬の隙を突かれて、桜紫苑が跳ねられた。

 私の負けである。

 

 ーーー

 

「ありがとうございました!」

 

 そういったのはレフィーヤではない。

 レベル2の男性の魔導士だ。

 たまにだが、レフィーヤとの講義に他の人が来ることもある。

 実技には決して来ないが。

 

「ユウ。少しいいか?」

 

 講義の片付けをしていると、リヴェリアが現れて私に言った。

 執務室に通されて、用件を聞く。

 

「確か君はヘファイストス・ファミリアと交流があったよね。

 武器の受け取りが今日なんだ。申し訳ないけど、行って貰えるかな」

 

 構わない。と返して、詳細を教えてもらう。

 あまり時間に余裕は無い。このまま向かおう。

 

 ヘファイストス・ファミリアはバベルにいる。

 ここは彼らの工房でもあるのだ。

 先ずは取り次ぐ必要がある。私は神様(ヘスティア)ではないので、ヘファイストスと直接のパイプは無い。

 

 とはいえ、桜紫苑の件もあって、団長の椿とは知り合いなのだ。

 呼び出して貰う、いや、工房に居るだろうから会いに行った方がいいのか。

 職員にそう伝えると確認に行った後に案内された。

 

「おお、ユウか! 久しぶりだな! 少し抱き締めさせて、はいいか。お主の体温は低すぎる。

 それよりユウよ、手前が打った刀が何本かある。リベンジじゃ。あの魔法を頼めんかの?」

「溶かしても弁償はしないよ? それでもいいならいいけど。

 それより先に、ロキ・ファミリア(ウチ)の注文を確認しても」

「構わん、溶かせ。その方が手前のやる気も出る。

 注文ならもう出来ておる。そうじゃ、ベートに伝えておけ。もっと丁寧に使えとな」

 

 武器を確認する。数、質共に十分かな。流石だ。仕事が早い。

 それじゃ、椿の頼み事を聞くか。

 

 ヘファイストス・ファミリアには恩がある。

 桜紫苑のことだ。実はこの刀、完成まで一年以上掛かった。

 始めの出来では不十分だったのだ。

 問題は私の付与魔法(エンチャント)だ。

 

「ああ、溶けた! 手前特性の不壊属性(デュランダル)だと言うのに!

 やっぱり、まだまだ主神様には敵わんか……!」

 

 そう、このエンチャントは不壊属性でも容赦がなかった。

 壊すのではない。溶かすのだ。いや、正しくは融和する。

 不壊属性が水に侵食されるのだ。

 外から見れば溶けているように見える。

 

 つまり、桜紫苑第一号は溶けた。

 流石と言うか、半分ほどだったが。

 だが、気に食わなかったのはヘファイストスと椿だ。

 こんな不良品は渡せない、といって。再精錬に入った。

 だが、椿ではどうしても私のエンチャントに耐えうる物を作れなかった。

 桜紫苑はヘファイストスが9割以上を作ったのだ。お陰でエンチャントでも一切溶けない。

 普通の刀だと一振りもすれば溶けると言うのに。

 

「三十回も振れたのなら充分に成長は……」

「充分だと! 何を言っておる! この程度の品質では何も充実しておらん! 現に溶けておるではないか!

 いいか、ユウ! 金は要らん。これはあの依頼の続きなのだ。だから、満足のいく刀を作れれば手前の刀を受け取れ! いいな!」

 

 こうだ。椿のなかでは五億ヴァリスの依頼は終わっていないらしい。

 会うたびに自分が打った刀の強度を試して欲しいと頼まれる。

 別に嫌ではなく、むしろ私の刀を作ってくれるのなら嬉しいことだが。

 

 ☆ ☆

 

 ロキ・ファミリアへの帰り道。

 椿は次の桜紫苑の整備時にもう一度試すと言って、工房に入っていった。

 注文を一旦『武器庫』に収納して歩いていると、神様に出会った。

 

 バイトをしていた。

 ジャガ丸君を売っていた。

 神様が私にジャガ丸君を買うように啓示をしたので、買う。

 アイズが勧めていた小豆クリーム味だ。

 食べる。うん、辛いのか甘いのか分からない。美味しい……のか……? いや、不味くはないけどさ……

 そうしていると、神様が切り出した。

 

「ユウ君! 僕のファミリアに新人が入ったんだ!

 だから、ギルドにも色々と報告とかがあってね。今日は廃教会(こっち)に帰ってきてくれないかな」

 

 あー、無理だ。武器等の分配などの仕事がある。

 特に魔導士たちの装備事情は私とリヴェリアでやっているのだ。抜けられない。

 

「すみません、神様。今日は無理そうです。明日に私の方からギルドにいきますね」

「うん、分かったよ。これからはユウ君はヘスティア・ファミリア団長なんだからね!」

 

 その後、神様からベル君(新人君の名前)の惚け話を聞いていると夕焼けが出てきた。

 遅くなるわけにはいかない。

 神様に断りを入れて、黄昏の館に向かった。

 

 そして次の日。よく晴れた空の日だった。

 レフィーヤに早朝から杖術の稽古をつけて、その後に襲撃してきたベートを叩き伏せた。

 朝食の前にジャガイモを皮も芽も取らずに調理を始めたティオネを止めて、最低限の助言だけはする。

 前に口を出しすぎたら、私がフィンに気があると勘違いされたのだ。何をどう勘違いしたんだ。

 朝食を食べて、書庫に籠る。調べたい事柄を解析して、もう一度食堂へ。

 頭を使ったので甘いものを摘まんで、外に出る。

 さあ、ギルドに行こう。

 

 ーーー

 

「今日はどうされましたか……?」

 

 少し怯えた顔で笑っているのは受付嬢だ。

 名前はミィシャ・フロット。私の担当である。

 といっても、私に担当などあってないようなものなのだが。

 

 まあそれはいい。

 ヘスティア・ファミリアに団員が入ったこと、私が団長になることを告げる。

 このことはロキ様にも話して、了承をもらっている。

 

「えっと……え? ユウさんはロキ・ファミリアですよね?」

「うん」

「……え? なんでヘスティア・ファミリア? どういうことでしょう?」

 

 本気で首をかしげる彼女。

 ああ、事情を聞いてないのかな。

 私は本来ヘスティア・ファミリアに所属しており、ロキ・ファミリアに永久的に客分として参加しているのである。

 そう説明すると、納得してくれた。

 

 書類などの審査をしている間に椅子に座る。

 ファミレスとかにありそうな椅子だ。

 

「えっと、『赤姫』さんですよね。

 さっき、ヘスティア・ファミリアがどうとか聞こえたので。

 その、少し時間をいただいても宜しいですか」

 

 顔をあげる。ハーフエルフだ。

 

「私は、ベル・クラネルのアドバイザーを担当しています、エイナ・チュールです。

 ベル君が話していたんです。凄い先輩がいるらしいんだけど、会ったことがないって」

 

 だろうね。私も彼には会ったことがない。

 容姿は知っている。白い髪に赤い目、兎ような雰囲気を持つ少年だ。

 いつか夢で見た。だから、どういう子かも少しは知っている。合っているかは分からないが。

 

「それにしても、その先輩が『赤姫』さんだとは。

 確かに凄いわね。オラリオでも指折りの実力者ですから」

 

 最後の言葉は小さかった。

 そして、私に向き合って続けた。

 

「その、ベル君は確かに未熟です。しかし、毎日迷宮に向かって頑張っています。

 だから、少しでいいので、後輩のために指導をなさって……」

 

 言い淀んだ。彼女が言っていることはファミリアの事情に干渉することだ。

 それを分かっているから言い淀むのだろう。

 

「別に構わない。私からしても、ベル君に死なれると困る。最低限の基礎は教えた方が生存率は跳ね上がるから」

 

 そう、ですか。といって溜め息を着いた目の前の人を見る。

 ちゃんとアドバイザーたちを頼っているんだな、ベル君は。

 私とは大違いだ。なら、ある程度の生存率はあるだろうと結論付ける。

 

 そうしていると、ミィシャ(ユウ知ってる。こいつに敬称は要らない)が書類を持ってきてくれた。

 ふむ、ヘスティア・ファミリアのランクはEか。

 まあそうだろうね。私はロキ・ファミリアとして活動しているからね。しょうがないね。

 

 こうして、私は団長になった。

 

 ☆ ☆

 

 時計を確認する。

 ギルドで時間が掛かりすぎたのか、ロキ・ファミリアの昼食の時間を過ぎていた。

 困った。私の分は無いだろう。

 ロキ・ファミリアはホームに居る全員で食事を取るのだ。

 居ない人は外食だと判断される。

 

 よし、『豊穣の女主人』に行こう。

 昔にこの店で一日ウエイトレスをしてからと言うものの、たまにミアさんに働かされている。

 時には厨房に入り、ある時はウエイトレス。またある時は食材等を仕入れる経営者の一面も。

 その正体は、謎の天才美少女ユウ!

 なんてことが店の客から噂されていた。

 

 死にたくなった。

 

 ーーー

 

 恨みを込めて扉を開ける。

 いらっしゃいませっ! と元気な声が出迎えた。

 シルだった。彼女に案内されて席につくと、リューが注文を取りに来た。

 シルは私が苦手らしい。理由は何となく察しがついているが、明確にはしない。

 私にとってシルは友達だからだ。

 

 友達と言えば、リューである。

 私がソロで迷宮に潜っていた頃(今でも基本的にはソロである。)にアストレア・ファミリアと仲良くなった。

 特に団長のアリーゼとは仲が良かったが、そのファミリアは壊滅した。

 リューだけが生き残り、私たちは彼女たちの墓を18階層に作った。

 その後にも色々あって、リューは冒険者の資格を剥奪されたが、ここで働いている。

 当然、私とリューは友達である。

 

「ユウ、注文はどうしますか?」

「いつものメニュー。あ、お酒は付けないでね。料理だけお願い」

 

 分かりました。といって注文が伝えられる。

 厨房で猫人が料理を作り始めた。

 

 料理を食べ終わった私は、絡んできたアーニャさん達をいなして店を出る。

 向かう先は廃教会だ。報告が終わったことを報告しなければならない。

 すると、廃教会の近くで神に出会った。

 

 ミアハ様だ。ミアハ・ファミリアの主神である。

 このファミリア、昔は中堅だったが、今は落ちぶれている。

 そして、ヘスティア・ファミリアとは縁があるのだ。

 当然、私とも知り合いである。

 

「おお、ユウではないか。帰っていたのか。

 新しい眷族が出来たといっても、ヘスティアはお前に会えずに寂しがっていたぞ。もう少し帰ってやると良い」

 

 そう告げた後、何かを考えて。

 

「ユウ、今時間があるか。実は24階層で取れる葉が足りなくてな。

 頼む、報酬は出す。取ってきてはくれないか」

 

 急ぎなのだ。と告げたミアハ様を見て、私は了承する。

 どうせ今廃教会に行ってもヘスティアはバイトで居ないだろう。

 

 ☆ ☆

 

 一つ目のお化け。

 その目で私を見てくれるんだ。嬉しいな。

 腕を刺身のように卸して、足の上にのし掛かる。

 腰を薙刀で縫い止めて、目を見る。

 たった一つの目を覗き込む。

 

 その目には私しか見ていない。映っていない。

 気分が高揚して、目を舐めた。

 閉じようとする瞼を短剣で切り取って、顎をクイッと持ち上げる。

 下顎から目まで刀が突き抜けた。

 赤く染まっていく眼球が愛しいから。

 その眼球を押し潰す。

 

 目から飛び出た血が私を染めて、真っ白い着物を染めていく。

 ああ、暖かい。満たされていく。

 今、私は彼と愛し合ったのだ。

 愛し合ったのだ!

 

 ああ、気分が良い。

 このまま進もう。確か、目的地は24階層だったよね。

 どれだけ愛し合えるかな。楽しみだな。

 

 ーーー

 

 帰ってきた。ここはオラリオだ。

 赤く染まった着物を揺らして、私は時計を見る。

 もう夕方だ。早い内にミアハ・ファミリアに届けてやろう。

 

 愛し合った余韻で薄く笑って、赤くなったまま歩く。

 臭いは問題ない。血の臭いを消す専用の香水を常備している。

 

 ミアハさんにいつものように引かれながらも葉を届け、ポーションを貰って歩く。

 今度は屋台の密集する場所だ。

 ある程度歩くと、神様を見つけた。

 

 神様に報告をして、ロキ・ファミリアに帰る。

 着替えるためだ。私は白い着物が良いのだ。

 シャワーを浴びて、着替えて気付く。

 

 そろそろ着物の在庫がない。

 なので、明日には服屋に行こう。生地を買うのだ。

 

 赤く染まった着物は白色には戻せない。洗濯しても色が落ちないのだ。

 なので私には大量の替えの服が必要になる。

 そして費用削減のために自分で織っているのだ。

 

 ☆ ☆

 

 変な噂を聞いた。

 モンスターの拷問後が見付かったらしい。

 その行為は違反行為ではない。

 だけど、普通はそんなことはしない。

 非効率だからだ。

 そして、倫理的にも良くない。

 

 そんな人も居るんだ、と考えながらオラリオに戻る。

 今日も少しだけだけど魔石を採取できた。

 

 ギルドで換金する。

 高く売る為にはギルドじゃなくて、色んなファミリアに持ち込むらしいけど、僕はまだそんなレベルじゃない。

 小さな魔石なんて買い取ってくれるのはギルド位なのだ。

 

 少しだけ膨れたヴァリスの袋を持ってオラリオを歩く。

 そうだ。

 僕のファミリアは構成員が二人居るらしいんだ。

 そして、僕はもう一人のことを全然知らない。

 

 神様が言うには、凄い人物らしいんだ。

 ユウ君と呼ばれているまだ見ぬ僕の先輩。

 どんな人なのだろうか。

 屈強で男らしい人かな。

 颯爽とした剣士だろうか。

 もしかしたら女の人だろうか。

 

 昔から迷宮に潜っているベテランらしいので、僕は戦い方の基礎を教わると思っていたのだけれど。

 忙しいらしくて、まだ会えていないのだ。

 

 もう夜に近い。

 今日は遅くから迷宮に入ったから、遅くなったのだ。

 ただいま。というと、お帰り。遅かったね。と帰ってくる。

 ユウさんは基本的にはここに帰ってこないらしく、僕と神様の二人暮らしのようになっている。

 

 ステイタスの更新をして、殆ど変わらない数値にがっかりして。

 神様が作ってくれた料理を食べる。

 

 また、明日だ。

 明日も迷宮に潜ろう。出会いを求めて。

 

 そんな僕の真上には、ずっとずっと上には。

 綺麗な星が瞬いているんだ。

 




 2部スタートです。
 番外はこの前に投稿されます。
 いつになるのかは不明ですが。
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