櫻田家の隣の家の長谷川家   作:遊斗

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更新のペースを落とそうかなとか考えてます。
が、しかし、勝手に指が動いてました。

まぁ、いつか毎日更新の記録が途切れる日が来るんでしょうね。

ストックとかしとこうかな……

あっ、因みに、サブタイトルは遊び心です。
気にしてる人は居ないでしょうけど。




9尾

 

 

ブレイクアウト。それは、能力を制御出来ず、暴走する期間の事だ。短い時は1日、長い時は1週間と続く場合もある。

 

能力によっては厄介な能力者もいる。

それがこの男だ。

 

「」

 

その名は長谷川 灰。高速行動の能力の持ち主である。この期間は常に動いてしまう。素早く動くか、常に高速で揺れているかだ。今はただ、高速で揺れているだけだが、偶に灰の残像が見えたりする。

 

「」

 

学校に行けたが、彼を見る目は変な物を見ているかのようだった。

 

「」

 

『ねぇ、白兄に触れてたら?』

 

学校では座る事すらも出来ず、立ったまま授業に参加して、残像を2人出していると、全員驚いていた。

 

そして、今は下校中。白に触れると、普通に戻った。

明は透明になっている為、声だけが聴こえている。

 

「ごめんね、白兄さん。まさか今回は喋る事すらも速くなるなんて。早口言葉の天才になっちゃうよ。」

 

「ははっ、そうかもね。」

 

そして長谷川 白、能力制御の持ち主だ。自分に影響を及ぼす能力や、自分が触れた能力者の能力を打ち消す事が出来るのだ。この能力のブレイクアウトは存在しない。寧ろ常に能力を発揮しているため、毎日がブレイクアウトなのだ。

 

「いや〜まさか昼休みにブレイクアウトが始まるとは思わなかったよ。」

 

「皆大変そうだね。」

 

「こういう時に白兄さんに苦労かけるのが申し訳ないよ。」

 

「それくらい大丈夫だよ。」

 

『灰兄は明日はどうするの?ずっと触れている訳にはいかないし。』

 

「連絡して、今から城に行くよ。トレーニングマシーンを使ってた方が楽だし。」

 

城のトレーニングルームには、灰専用の高速ランニングマシーンが置いてあるのだ。

早速、城に連絡して、直ぐに向かった。

 

「相変わらず早いね。」

 

『確かに。終わってからも大変だけどさ。』

 

灰は能力を使ってしまうと、かなりお腹を空かせてしまうのだ。

 

「明は触れてなくて良いの?」

 

『俺は良いよ。いる事が分かってたら問題無いでしょ。それにさ、先に行ったら?』

 

「どうして?」

 

『ほら、前。』

 

少し先に葵が歩いている。マスクとサングラスをして。

 

『あれじゃあまるで不審者だよ。完全学習だっけ?ブレイクアウト中だと思うし、あれも大変そうだから手伝ったら?』

 

「明は意地悪になってきたね…」

 

顔は見えないが、多分笑っているのだろう…悪戯的な意味で。だが、「恋人として居てあげたら?」っと言っているようなものだった。

 

「分かった。明、帰ってきたら必ず連絡してね。」

 

『分かってるって。ほら、早く行きなよ。』

 

白を見送り、自分も帰ろうとすると、物陰で怪しく何かが動いていた。

近づいてみると、カメラや人の視線から隠れている茜だった。とりあえず肩を掴むと、ビクッとして振り向いた。

 

『うわぁ!びっくりしたっ!って、明君。』

 

『これで誰にも見えないよ。』

 

『えっ、良いの?』

 

『ブレイクアウト中だから。下校中から』

 

学校に居る間は普通だった。兄弟3人で帰っている時にブレイクアウトが始まったのだ。

 

『じゃあお言葉に甘えて…わっ、わっ!』

 

『うぉ!?』

 

茜も、たった今ブレイクアウトが始まったようだ。重力の制御が効かず、2人共空中に浮いている。

 

『明君が居て助かったよ。』

 

『それは何よりだ。んで、進み方が分からないんだけど。』

 

『大丈夫。それは任せて。』

 

肩を掴んでいたけど、手を繋ぐ事になった訳だが、急にお互いに意識してしまって、顔を赤くなってしまった。

 

『なんか、気恥ずかしい……』

 

『触れている間は誰にも見えてないから。』

 

明はただの照れ隠しでしかなかった。

飛んで帰るなど貴重な体験をした明。しかも手を繋いで。

 

『明君のブレイクアウトって、ずっと消えてるだけなの?』

 

『そうだよ。まぁ、昔は大変だったけどね。誰にも見えないからブレイクアウトが始まった時は探し廻られたよ。』

 

『あはは…それは大変だったね。』

 

『周りがね。』

 

『そういえば、渚ちゃんとか灰さんや白さんはブレイクアウトの時ってどうしてるの?』

 

『白兄にブレイクアウトは無いんだよ。寧ろ毎日がブレイクアウトだしね。』

 

『そういえば白さんの能力って知らない…』

 

『白兄はあんまり自分の能力の事を喋りたがらないから。まぁ、常に発動してるとだけ覚えて貰えば良いよ。灰兄と渚は大変かな。灰兄は常に早く動いてるけど、こっちに来てからは城にある、専用のランニングマシーンを使って、検査も兼ねて隔離するみたい。』

 

『じゃあ渚ちゃんは?』

 

『常に誰かの行動を真似してるかな。目隠しをしてないと大変だけどね。』

 

因みに、渚も昼頃からブレイクアウトが始まった為、教師から連絡を貰った母の恵が迎えに来て早退させたようだ。

 

家に着くと、お礼を言って別れた。そして家族に連絡を入れ、家から出ない事を伝えた。そうしなければ、また探される羽目になるからだ。

 

次の日の夕方、櫻田ファミリーニュースでは重大発表があった。

それは修に告白した佐藤花が、国民全員にそれを発表した事だった。

それを聞いた灰はやけくそで走って、最速記録を出したとか……

 

 






今回は長谷川兄妹のブレイクアウトの説明回でした。
季節は秋だから、もうそろそろで冬の話でも書こうかな。
それか10話毎に人物紹介の纏めでも書こうかな…

・長谷川 灰
ブレイクアウト期間は、常に揺れているか、走っているか。揺れている時は顔を認識する事が出来ないが、偶に残像が見えたるする時は認識出来る。
最高速度はマッハ1。

最近ハマっている事は、この町に引っ越して来た事により、自分専用の高速ランニングマシーンが開発され、それを使って走る事。
マッハ5を目指しているらしい。


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