櫻田家の隣の家の長谷川家   作:遊斗

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まだ始まったばかりなのに、結末をどうしようか悩んでる……
いや、結末を考えて書かなきゃ意味がないんだけれども。

まぁ、成り行きに任せようかなとか考えてます。




13日の金曜日

 

 

「誰が1番強いの?」

 

事の始まりは、奏のこんな一言だった。

櫻田姉弟は全員でお城に来ていた。偶々トレーニングルームを通った時、長谷川兄妹が戦闘の訓練をしていた。

 

「僕だ。」

「俺だ。」

 

っと、灰と明が同時に答えた。すると、お互いに睨み合った。

 

「明らかに俺と渚は違うよね。」

 

「そうね、お兄ちゃん達は強いし、能力も生かせてるからね。」

 

逆に白と渚は否定的だった。

 

「渚の能力でなんとかならないの?」

 

「渚はコピーは出来るけど、応用とか、土壇場に凄く弱いからね。」

 

「あははは、照れるよ。」

 

奏が可哀想な目で見ているがそれすらも照れていた。

 

「ねえ遥、どっちが強いか調べてみて。」

 

「急にどうしたの姉さん?」

 

以前茜が寝込んだ時に、特殊部隊を圧倒した強さだった。これも訓練と言っていたので、他の兄妹も同じように強いのか気になったのだ。それに納得した遥は早速調べた。

 

「……確率だと灰さんが65%で、明さんが35%だ。」

 

「だってよ、明。僕の方が強いね。」

 

「それはあくまで確率の話だよ。俺が勝つ確率だって35%もあるんだから。」

 

「じゃあ勝負しようぜ。」

 

「良いよ。」

 

勝負する事が決まったようだ。

皆を壁の方に座り、見守る事にした。意外にも全員気になっていたようだ。渚も白も。

 

「賭けをしよう。」

 

「えぇ…何を?」

 

灰の提案に嫌な顔をする明。

 

「こういうのはどうだ? 勝った方が1日中奏と遊べる権利を持つ。」

 

「ちょっと修ちゃん、何言ってんの!?」

 

「奏が言い出しっぺだろ。こうなったの。」

 

「そうだけどさ…」

 

「それ良いじゃん!それで良いか、明?」

 

「何でも良いよ。」

 

「賞品にさせて置いて、しかもその発言は腹立つわ。」

 

明の面倒そうな発言にイラっと来た奏だったが、茜は羨ましそうだった。明が勝てばの話ですが……

 

「勝負はどうする? お互いこういう事は負けず嫌いだから分かるように勝負をつけなきゃ。」

 

「そうだな…奏ちゃん、ナイフを生成してよ。刺したら引っ込む玩具のやつをさ。」

 

言われた通りに生成し、灰に渡した。ちゃんとお金の請求もして。

 

「こいつで3回刺したら勝ちって事で。」

 

「切るのは?」

 

「それはノーカン。刺すだけ。」

 

そして輝の要望により、能力無しの勝負をする事になった。お互いに距離を取り、その真ん中にナイフが置かれた。

 

白が主審、渚が副審をする事に。

 

「では、始め!」

 

白の合図で、2人共飛び出した。

全員がナイフを取りに行くのかと思ったのだが、その予想は外れた。

 

灰が先に殴りかかり、それを躱しつつも殴ってきた灰の腕を掴み、背負い投げをした。

だが背中から落ちず、分かっていたかの様に投げられる時に飛び、着地した。

 

「流石じゃん。」

 

「褒めるのは良いけど、これで…」

 

明が足を上げ、下にあったナイフの柄を踏んだ。ナイフはその反動で飛び上がり、明はそれを右手でキャッチした。

 

「ナイフは俺の手元にある。」

 

「奪えば問題無い!」

 

灰から近付いてきた。明はナイフを逆手に持ち替え、刺そうとするが、右手を掴まれ、そのまま引っ張られると、肘打ちを食らってしまった。

 

「うぐっ!」

 

そしてもう1発肘打ちを食らうと、よろけてしまいナイフを離してしまった。

灰は落ちる寸前にキャッチすると、回転して明の右腕に刺した。

そして距離を取った。

 

「これで僕が一歩リードだな。」

 

「……勝ったら関係無いよ。」

 

今度は明から仕掛けた。

刺そうとした瞬間に明が視界から消えた。そして、足だけが見え、大きく開いた。

 

「カ、カポエラが出来るのか!?」

 

思わず修が叫んだ。

そう、消えたのでは無くしゃがんで逆立ちをしたのだった。

 

明は大きく回転して、灰の横腹を何度も蹴った。

 

「がっ!?ぐぅ……」

 

そして跳ね上げの用量で、灰を蹴り上げた。

すると、ナイフが手から離れた。明はナイフの柄蹴り、ナイフは灰に向かって飛んでいった。

灰は受け身が取れず、肩にナイフが刺さった。玩具のナイフで中にバネが入っているため、そのまま跳ね返り、距離を詰めていた明が受け止めると、投げて灰のお腹に刺した。そしてまたナイフは跳ね返って、空中で回っている。

 

「これであと1回だ!」

 

「くっ!」

 

灰は悔しそうな顔をすると、身体が灰色に発光し、灰が消えて、ナイフも消え、気がつくと灰は明の後ろに居て背中を刺していた。

 

「これで互角だ。」

 

「それズルだよ。」

 

これには全員が頷いた。

 

「じゃあお詫びにナイフは渡すからさ。」

 

距離を取ってからナイフを投げると、明はそれを取った。

 

「でもさ、皆も見たくない? 能力を使うとどっちが強いか。」

 

確かに…っと全員がまた頷いた。

 

「はぁ…後悔するなよ。」

 

明それだけ言うと、姿を消した。

 

「僕は奏ちゃんとデートをする為に負けたくないんでね!」

 

「デートじゃないでしょ!」

 

奏が叫ぶと同時に、高速行動でトレーニングルーム移動した。僅かに残像が見えるが、灰の姿を捉える事が捉える事が出来ない。明も姿を消しているため何処に居るのか見えない状態だ。

これは勝負が長くなりそうだと思った瞬間に、意外な事が起きた。

 

「え?」

「うわっ!?」

「えぇ!?」

 

床が消えたのだ。

これに全員驚き、灰も驚いて止まった。

灰の背中からガシュッとナイフが刺さった音がした。

 

「油断したね。灰兄。」

 

床は消えたのでは無く、明の能力で透明にしただけだった。

 

「これで俺の勝ちだ。」

 

「ちくしょー!奏ちゃんとのデートがぁぁぁぁあ!!」

 

「だからデートじゃないでしょ!」

 

奏と遊べる権利を得たのは明だった。

 

 






まさかの勝負回。
灰VS明は2度目っていう。
しかも灰は2連敗。
能力的に、灰が有利な所がありますが、使い方を駆使すれば明でも勝てます。
渚と白は運動能力的に2人に勝てませんので、能力以前の問題になります。

・長谷川 渚
ブレイクアウト期間はアイマスクをしている。目に入る人の誰かをコピーし、外で発生してしまうと、何処かへ行ってしまう恐れがある。その為に対処法としてアイマスクを常備している。
小さい頃、それが原因で迷子になった事がある。

次は何の話にしようか……

では、また次回に。

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