新年度を迎え、遅くなった更新。
申し訳ないっす。
とりあえず気を取り直して今回は灰をメインにしつつ渚がサブ。
明と白は名前だけで出ません。
「ねえ渚ちゃんお願い!」
「ごめんね、明日は定期検診があるんだ。明後日からなら大丈夫だよ。」
光のお願い。それは季節外れのインフルエンザとなったマネージャーの代わりを探している事。最初に白羽の矢が立ったのが長谷川家の中でも仲が良い渚だったが、その日は定期検診がある為明日はマネージャーを務めるのは無理だった。
「えぇ…じゃあ明日はマネージャー不在か。」
「あっ、灰お兄ちゃんはどう? 喜んで引き受けてくれるよ。」
「灰ちゃんはなんか頼りなさそう。アキ君は空いてるかな?」
「聞いてみる。」
電話をかけて少し話すが、渚の声からして、結果は見えていた。
「どう?」
「ダメだって。明お兄ちゃんも定期検診みたい。白お兄ちゃんは……明日だけなら大丈夫かな…」
身体の事を心配したが、1日だけならなんとかなるかなと思って提案してみた。
「ハッ君も頼りなさそう。」
なんとも素直な子だ。
「とりあえず聞くだけ聞く? 2人に。明後日からなら私も行けるからさ。」
「う〜ん…じゃあお願い。」
最初にどちらに聞こうか迷ったが、優先順位で灰に電話をする事にした。
『もしもし、どした?』
「お兄ちゃん、明日って空いてるかな? 光ちゃんからマネージャーのお願いなんだけ…」
「行くよ!!」
「「きゃっ!!?」」
電話をして居た筈なのにいきなり目の前に現れた灰に驚く2人。
「驚かさないでよ! それより修さんはどうしたの?」
「修より大事な話だ。これは僕の仕事だ。」
キリッ、と効果音が出たような気がする。
修<らいとのマネージャー。という優先順位が出来上がっている灰。これに呆れ返る2人。修と遊びに出掛けていたのだが、修を置いてきぼりにして家に戻ってきたのだ。
「それより光ちゃん、マネージャーは僕が…」
「執事が置いていくなよ。」
「だっ!!」
瞬間移動で現れた修に叩かれるのだった。
やや引き気味ではあるが、結局光は灰にマネージャーを務める事をお願いした。
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「っと言う訳でこちらは松岡さんの代わりを務めてくれる長谷川灰さん。」
次の日の事務所で、らいとのコンビである米澤紗千子とそのマネージャーの山本に紹介する事になった。
櫻田ファミリーニュースで偶に映ったり、櫻田家の執事という事を知っている2人は目が点になっている。
「長谷川灰です、よろしくお願いします。(うっひょー!生さっちゃんだぁぁあ!)」
外面は素晴らしい程に爽やか。内面はだらしない程の笑顔。
「ね、ねぇらいと…長谷川さんとはどういう関係なの?」
「どういう関係って……」
らいとと灰の互いの目が合う。そして何故か灰はウィンクをした。
「(えっ!?やっぱりそういう関係!?)」
「らいとさんの父と私の父が知り合いでして、その繋がりから今回の相談を受けて少しの間だけマネージャーをする事になりました。」
「なんだ、そういう事だったんだ。」
山本さんには通じたが、1人の世界に入ってしまった紗千子には聞こえなかった様だ。
「つ…付き合いはどれくらいなの!?」
「付き合いって……1年前位?」
「い…1年…ひゃー!」
「「「?」」」
紗千子がどんな妄想しているのか分からない3人だった。
「スキャンダルには気をつけてね!」
「う、うん?」
この日は新曲のMVを作るためのダンスレッスンの日だ。スタジオへと移動し、準備体操をする紗千子とらいと。その身の回りの準備をする灰。山本は別の仕事がある事と灰には出来ないらいとのマネージャーの仕事があるので、灰に後の事を任せて行った。
準備体操をしている2人を横目でチラッと眺め…
「(こ…これはいかん、いかんぞ!)」
紗千子とらいとが輝かしく見え、内面の灰は大興奮だった。外面は素晴らしい程に真面目なのだが。
レッスンが始まると、やる事がなくなってしまった灰。ただただ見守る事しかない。だがこの時間さえも眼福でしかなかった。
「ちょっと休憩しようか。」
「うん。」
数時間ダンスを続けてやや疲労が溜まってきた時に休憩をする事にした。すると…
「タオルと飲み物でございます。」
瞬時に灰が2人の目の前にタオルと飲み物が乗っているお盆を手に現れた。
「びっくりしたぁ!」
「っ!ありがとう。」
いきなり現れたら誰でも驚く。その時、光は思った。
「(あれ? 灰ちゃんって凄く優秀なんじゃ…)」
光の中での長谷川家の順位は、仲の良さ的に渚が1位、その次に何かと頼りになる明、そして灰、頼りない白。の順番だが、灰が1位に躍り出た瞬間だった。
レッスンが終わり、くたくたになっている2人。灰がある提案をしてきた。
「さて、身体の疲労を取る為にマッサージをしてあげよう。」
「灰ちゃんマッサージなんて出来るの?」
「出来るに決まってるじゃないか。訓練を受けてるからね!」
「そっか、じゃあお願い。」
「後で米澤さんにもマッサージしてあげるよ。」
「い、いえ遠慮しときます。」
紗千子には遠慮されてしまった。
らいとにうつ伏せに寝てもらい、足元に座った。
「(うっへっへっへ。アイドルの生足やで。)」
つい手をわきわきしてしまう程欲望がダダ漏れした瞬間だった。
その時、帰る準備をしていた紗千子の横を何かが通り過ぎ、華麗なる跳躍をし、灰の顔面に華麗なる飛び膝蹴りがお見舞いされた。
「ぐべっ! がっ! ごばっ!」
地面を転がり、壁に激突して意気消沈した灰。現れたのは定期検診を終えた渚だった。何が起こっているのか分からない紗千子は唖然としていた。
「大丈夫ひ…らいとちゃん!」
「え? 何が?」
「何すんだよ渚!?」
危うく光と呼びそうになりすぐさま訂正。
「それはこっちの台詞よ! らいとちゃんに何をしようとしてたの!?」
「何って、マッサージだ。」
「マッサージを口実にアイドルに触れたかったんじゃないの?」
「うぐっ…何故それを!?」
「さっきのお兄ちゃんの顔を見れば分かるわよ。」
灰の様子を見る為に定期検診を終わってからすぐに光へとメールをして、スタジオの場所を教えてもらって辿り着いたと思ったら、らいとの後ろでとてもゲスい顔をした灰を見つけて、飛び膝蹴りという流れだ。
「マッサージは私がするからお兄ちゃんは掃除してて。」
「ちくしょう…」
とぼとぼとモップがけを始める灰だった。当の渚にマッサージをされているらいとはくすぐったさと痛さで笑ったり悶えたりしていた。
「ほら、米澤さんも。」
「私は…」
「さっちゃんもやってもらいなよ。結構楽になるよ。」
らいとに後押しをされ、遠慮がちにやってもらう事にした。
仰向けに寝てもらい足の裏のマッサージを始める。
「そういえば紹介が遅れました。あちらの長谷川灰の妹の長谷川渚です。」
「っ…米ざっ…わ紗千…子です。んっ!」
「「(何かエロい。)」」
マッサージが気持ち良いのか痛いのか、途切れ途切れの紹介になってしまった紗千子。妙に色気が出ていた。
マッサージを終えると身体の軽さを実感し、これからも暇な時があればお願いしたいと言われ、連絡先を交換する事になった渚。紗千子のお気に入りにされてしまった様だ。
「私なんかより白お兄ちゃんの方が上手なんだけどね。」
「そんなにハッ君のは凄いの?」
「私達兄妹の中では1番器用だから。」
「へぇ〜意外。」
「でも、2人が連絡をくれればまた来るよ。」
「本当ですか!? お願いします!」
渚の両腕を掴んで歓喜している紗千子だ。
「あの…敬語をやめてもらって良いですか? 私はお世話をする立場なので敬語をされるとちょっと気が引けてしまうというか何というか…」
「じゃあ渚さんも…渚も敬語は無しで。」
「え?…うんよろしくね。」
また友だちが増えて嬉しく思っている渚だった。
「僕もいつでもどこでも駆けつけるからね!」
「え…えぇ…お願い…します。」
「あぁ天使よ…」
渚が現れてから一変して爽やかキャラが無くなった灰に引いている紗千子だった。
こうしてこの日のマネージャーの仕事を終えた灰だった。
それから松岡さんが戻ってくるまでマネージャーを務めていた灰と渚だった。
25羽にして初登場の米澤紗千子。
もっと早めに出せば良かったかなって思ってますが、出番が少なめの光と合わせて出せて良かったです。この後もちょいちょい2人の出番を増やしたいと思います。
だけど、輝と栞の出番も増やしたい。難しいですね。まぁ
頑張ります。
・長谷川 灰
今回の話で紗千子からマイナスポイント。光からプラスポイントを貰う。なんだかんだでさーち☆らいととお近づきになれた事にテンションはうなぎ登りだ。
光と接する時とらいとと接する時の態度は違う。
次は明か、兄妹全員がメインのどちらかかな。
それではまた次回に。