まんがタイムきららキャラットを手に取った瞬間にふと思った。
あっ、GAは終わってしまったんだ…という喪失感に襲われました。最終巻も買って読んだ筈なのに…
長谷川兄妹の中で誰が人気なんだろうかと思うのですが、感想を見る限り灰が人気なんですかね。
1番キャラが濃くなる様に書いてるのが原因でしょうか…
どちらにしても嬉しい事です。ありがとうございます。
いつかアンケートでもやってみようかなと思います。まぁ、その時は作者名を明かさねばなりませんが。特に隠しては意味は無いんですけどね。やってみたかっただけです。
桜が咲いてお花見シーズンの頃、2年生へと進級した茜達。花蓮に迫られ目をそらしつつ、質問に答えられないでいる茜の姿が教室にあった。
「ほら、あの時は勢いがあったと言いますか…なんというか…その…はい…」
「だから勢いとかはいいの。何で誘っておいて何処にも出掛けてないのよ。」
2ヶ月前の1年生の時に明と遊びに行く約束はしたのだが、未だにいつなのか決まっていなかった。
「お互いに予定が合わなかったと言いましょうか…えっと…」
ぎこちない笑いで目が右往左往している茜。何かを隠しているのは目に見えていた。
「んで、本当の所は?」
「……恥ずかしいんです。」
ガクッと観念した様に告白した。
「長谷川からは何か無かったの? 誘われておいて何もしてこないってのは無いと思うし。」
「予定が合わなかったのは半分本当の事なの。それで予定を調整してくれたりしたけど…」
「もう半分は恥ずかしくて誘えなかったと。」
「そういう事です。うぅ…」
茜にとっては自分との戦いなのだが、いつも負けているばかりだ。これを見越した花蓮がある事を思いついた。
「このままだとずるずるして流れるかもしれないよ。」
「それは嫌だよ!」
「そうね。だから今日行ってらっしゃい。」
「え…えぇ!?」
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「あ? これから? ……ごめん、定期検診があるんだ。」
出鼻を挫かれるとはこの事だ。
早速放課後、誘ってみたのだがスケジュール帳を確認すると定期検診の日の為断られてしまった。
「ソ…ソウナンダ…アハハハ…」
最早花蓮の目に生気は宿っていなかった。 最近2人が一緒に居るのは学校でしかない事。 もしくは茜が演説に行っている時に一緒居る位の事しか聞かされていない。
「明君、最近定期検診が多くない?」
「俺達の能力は不安定な所が多いみたいだから。 最近定期検診が多いのは渚と俺が特にそうだね。 2週間に1回位だな。 能力の幅が増えた事が原因だと思う。」
「例えば?」
「俺は…」
明が考える仕草して、一瞬難しい顔になる。どう説明して良いのか迷っている様にも見えた。
「…渚の場合は今までは同じ動きが出来る様になるだけだったけど、最近だと対象の相手と同じ姿になれるようになってる。まぁ、今は部分的だけど。」
顔のパーツを変化させたり身体を変化させたり出来る様になっている様だ。だけど、近くで見た事のある人限定らしい。
「その定期検診だけどさ、私も行っていい?」
「(その手があったか! ナイスよ茜!) アーワタシヨウジガー。」
「ちょっ、花蓮!?」
茜からの予想外の変化球に驚く花蓮。そして棒読みのまますぐ様帰る支度をして教室を出て行き、茜の叫びは届かなかった。
「来てもいいけど、暇になるぞ。」
「えっと…うん、大丈夫。」
「分かった。 じゃあ行こうか。」
道中やはりと言うべきか、王家の者だから人目に触れ多数の視線に隠れたくなる衝動を抑えていたが、それを見兼ねた明が茜の手を取って、透明になった。一言謝るが、『気にするな。』とだけ言っていた。
『ありがとう。』
『どう致しまして。まぁ、執事だから。』
『能力を使ってくれるのは嬉しいんだけど、会った頃と変わったよね明君。』
『そうかな?』
『うん、何か刺々しさが少し無くなったと言うか…ほら!能力は滅多に使わないって会った頃は言ってたよ。申し訳ない話だけど、よく助けられてるよ。』
『そんな事言ったっけ?』
明達の初めて一緒に登校した時に確かに言っていたが、明は覚えていなかった。
『覚えてないの?』
『覚えてない…かな。いつ言った?』
『1年位前かな。明君達がこっちに引っ越して来た頃だよ。』
丁度信号待ちになり、2人の足が止まる。思い出そうとしたのだが無理だった。
『まぁ、そんな頃もあったんだろ。それよりちょっと下がろうか。』
『え? うん。』
明の指示通り、少し下がった。信号待ちの人にぶつからない為だ。もし明か茜に触れたらいきなり2人が現れて驚かすことになるからだ。
そこで茜はふと思った。先程まで会話していたのだが、周りにも聴こえはする音量だった筈。だけど誰1人として反応しなかった。
『ねぇ、学校で話した能力の幅が増えた
って話だけど、もしかして音も消せる様になったの?』
『そうだよ。便利になったのか不便になったのか分からない。』
『あはは…でも能力は使い様だよ。私は現に助けられてるし、こうやって周りを気にせずに話せるから。ありがとう。』
『……今ここで能力を解除したら大騒ぎだろうけどな。』
『それだけは絶対にやめて!』
照れ隠しなのか、からかう事にした明だった。
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「前々からずっと思ってたんだけど、長谷川と手を繋ぐのは恥ずかしく無いのね。」
「恥ずかしいに決まってるでしょ!」
次の日、昨日はどうなったのか聞いてきた花蓮。特に進展もなく、楽しくお喋りをした。という事。
町中を、特に監視カメラがある場所や人通りが多い場所を避ける茜が、監視カメラもあり人通りが多い場所を歩いた事に疑問を持って質問をすると、能力を使ってくれた事を説明した上で、先程の花蓮が常日頃思っていた事だった。
「告白しちゃえば良いのに。」
「まだ…難しいです…」
「早めに捕まえておかないと、他の人が長谷川の魅力に気づいて告白されまくるかもよ。」
「明君の魅力が知れ渡るのは良い事だけど…良い事だけど…」
茜の中での葛藤が始まった。
「それに!その日近いんだから。」
「と、言いますと?」
「体育祭よ。長谷川と長谷川のお兄さんが得意な行事じゃない。」
そう。この町に来てから長谷川家にとっての初めての体育祭がすぐそこまで来ていた。
次回は体育祭を予定しております。
体育祭って地域において春に行われる所や秋に行われる所があるんですね。冬にも行われるんでしょうか?
・長谷川 明
今までは透明になっても声は聴こえたが、声を消す事のコントロールも出来る様になった。
それでは、また次回に