あけおめことよろです。
シリアスか真面目な話が続いたので、コメディな回にしました。
季節は梅雨に入り、外に出るのも嫌になる程の大雨。
岬の部屋に5人の男が集まっている。 普段は岬サミットの為に使われている机と椅子に座る5人。 互いを睨み合い、1人の男が口を開いた。
「イェーーーーーーーーイ! 第1回、秘密の男子会始めるぞぉぉぉぉぉお!」
「秘密って言いながら叫ぶ意味が分からないんだけど。」
部屋の主からの冷静なツッコミ。
そして暫しの沈黙。 ツッコミすらも無視して進行して行く。
「メンバーを紹介しよう! 地上最速の男ぉぉぉぉぉお! 長谷川ぁぁぁぁぁ…」
「長谷川家長男、長谷川白です。」
「透明人間(インビジブル)、明でーす。」
「茜大好き櫻田家長男、修でーす。」
「ねぇ、何これ?」
「カァァァァァぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁイィ!!」
「ねぇ煩いんだけど!!」
突如部屋に突撃して来た岬に怒鳴られてしまった。
そして土下座する一同。 そこで灰以外の4人は思った。
(叫んだの灰だけじゃね?)
っと、理不尽にも怒られるが連帯責任として4人も謝っている。
静かにする事を約束させ、岬は出て行った。
「ふっ、まだ始まったばかり。 盛り上がるのはこれからだ!」
「本当何すんのこれから…」
先が不安しかない最後の紹介されてない人物、この部屋のもう1人の主である櫻田遥だ。
再び席に着く一同。 そしてフリップボードを取り出した。
「1つ目の質問はこちら! じゃん! 好きな女性の身長は自分より高め? 低め?」
「俺は断然低めだな。」
「そもそも相手が低いよね。」
「……………」
灰のツッコミに黙る修、ほぼ恋人となっている相手がいる。
「それと修ちゃん、順番があるから守ってよ。」
「それを先に言ってくれよ。 お前より俺の方が速いんだから先走っちまったよ。」
「お゛ぉん! 地上最速は僕だろ!」
「俺の方が速いよ。」
「何だとやるか!?」
「やってやろうじゃねぇか!」
「煩いって言ってるでしょ!」
岬再び。
またも土下座させられる5人。 2度目の説教。 今度こそ静かにする事を約束させ、部屋を出て行く岬。
「この勝負はお預けだな。」
「俺の方が速いって事をいつか証明してやんよ。」
火花を散らせながら席に戻っていった。
「さて、気を取り直して行こう。 白兄さんから。」
「低い方かな。」
「なる程、葵さんも白兄さんよりも低いもんね。 恋人ばかりって辛いよこの空気…」
「こうなるの分かってるのに聞く灰兄が悪いだろ。」
現状白には葵が居て、修に恋人と言っても過言でもない相手の花がいる。 他の3人には恋人が居ない。
「修ちゃんを飛ばして、明!」
「俺も低い方だな。」
「うんうん、茜ちゃんも低いもんな。」
「そこで何で茜さんが出てくるんだよ。」
「茜が出て来て何故悪い。」
明のパートナーは茜という事になっている一同、認めては居ないが茜が選ぶのであれば…っと修は思っている。
「お前ら面倒臭いよ。」
このやり取りを何回するんだと呆れる明。 彼にとってはいい加減にしてほしい事なのだ。
「根掘り葉堀り聞きたいがここで止まってたら次に行かない。 って事ではい! 遥ちゃん!」
「これ答えなきゃダメなの?」
「ここに居る以上は答えることが義務だ。」
「じゃあ僕は下に降り…」
遥は立ち上がろうとするが、何故か立てない。 身体に力は入っているが、何者かに押さえつけられている感じがある。 周りを確認するが誰も立って居ない。 明が能力を使ってやっている可能性はあったが、遥の目の前に居る。 だから明ではない。
では誰なのかと。
「やめてやれよ灰兄。」
「何の話?」
シラを切る灰。 灰に触れるように白には頼み込み、触れた途端に遥は立ち上がれた。
「灰さんだったのか!?」
「はっはっはっ! 僕は常日頃から進化していくんだよ!」
高速行動で椅子に座る残像を残しつつも遥を抑えて居たのだ。
「遥、ここに居る以上逃げられると思うのは野暮だ。」
今この場に移動に長けている修と灰がいる。 修は灰の味方なので、逃げたとしても必然的にどちらかに連れ戻されるのがオチだ。
「嘘をつこうとしても僕等3兄弟には通用しないからな!」
素人の嘘をならば簡単に見破る事が出来る様になっている長谷川兄弟。 これも訓練の賜物だ。
「そのスキルをこの場で使うのはズルいよ!」
「特技と言ってもらおうか。」
「畜生! 好きになった相手なら高くても低くても良いよ!」
諦める遥。 本心を言っているが修と灰は納得がいかなかった。
「その答えはダメだよ遥ちゃん。 高いか低いかだよ。」
「そうだぞ。 さっさと白状した方が楽だぞ。」
「これもダメなのかよ…!」
何かを殴りたい衝動を抑え、答えなきゃいけない雰囲気を嫌になる遥。
「でもまっ、仕方ないね。 部屋の前で女性陣に聴かせると秘密の意味がないから遥ちゃんだけ、3回までパスはアリで良いよ。」
部屋の前が慌ただしい足音が聞こえ、1階に降りる音が複数。
何人かが聴いていた。
「続いて2つ目の質問はこちら!」
2つ目のフリップボードが出された。
「じゃん! 好きな女性の部位は?」
一応…念の為に、遥は机の下を確認する。フリップボードが何枚かあるが、ペンが1本と何も書かれていないフリップボードが何枚かある。
「(まさかこの人出す瞬間に書いてるのか!?)」
その通りだった。
灰はフリップボードを出しつつもお題を書いていたのだった。
「さぁ! 張り切って行きましょう! 遥ちゃんから!」
「うぇぇぇえええ!?」
いきなり当ててくるのは予想外だった為に変な声が出てしまった。
「え、えっと…鎖骨?」
「ほほう…中々マニアックな所に行きますな。」
「我が弟も男になっていってるんだな。」
慌てて答えてしまった結果、変な勘違いをされている。
これを弁解しようにも無理だと即座に判断し悟りを開いた。
「(ア、コレムリダネ。)」
「続いて明!」
「胸。」
「あ゛ぁん! テメェうちの茜のぺったんこにいちゃもんつけてんのか!?」
「早まるな修! まだ大きさの質問をしていない!」
「「「(質問されるんだな。)」」」
いつかされるであろう質問の予想がついた3人。 特に遥は前もってパスを宣言する為に他の質問をなんとかせねばと思っている。
「続いては僕! 太もも! 更に言うなら絶☆対☆領☆域!」
「否定はしない。」
修の言葉に頷く明と白。
何だこの空気は…と思う遥。 今更なのだが。
「はい、修ちゃん!」
「髪。」
「そうだよな。 うちの可愛い渚の髪は最高だもんな。」
「馬鹿言うな、うちの可愛い茜の方も最高だろうが。」
「分かってるよ! それでも渚の髪は最高だるぉぉ!」
「あぁそうだよ! 茜の髪も最高って言ってるだろ!」
「ただの妹自慢かよ…」
少し引いてる遥、ただ互いの妹の髪が最高と言っていてヒートアップしているだけだった。
お互いの妹の良さが分かるとがっちりと握手を交わしていた。
「最後は白兄さん!」
「…ボディラインかな。」
真剣な表情で答える白。 あまりの真剣さに圧倒される4人。
「と言いますと?」
「服の上から予想する肩から腰に、そして足に迄いくあのライン…そしてシルエットでもあり形。」
「積もる話肩から足までの事?」
「簡単に言えばそうかな。」
これを葵が聞いていれば赤面所の話ではすまない。
「白さんも大体変態ですね。」
「俺だって男だからね。」
2問目が終わり、3つ目のフリップボードを取り出した。
「3つ目の質問はこちら! じゃん! 貴方が望む理想の胸とは? はい、ズバリ白兄さん!」
「葵が理想かな。」
灰は突如胸を抑えて苦しみ出し、そして白目になって動かなくなった。
「茶番は程々にな。」
「ツヅイテ修チャン…」
「ある意味ホラーだからそれやめてくれ。」
椅子にぐったりともたれかかり、白目でか細い声で何かを話すのは怖かった。 修のビンタにより生気を取り戻した。
「気を取り直して、修ちゃん!」
「感度!!!」
この一言だけはデカかった。 声も大きければ、普段出さないようなイケボだった。 櫻田家全体に響き渡っているだろう。
この時、女性陣は何の話をしているのか予想がついて冷めた目で遠くを見つめていた。
「確かに感度は大事かもしれん…僕は形と思っていたが感度の方が大事だ…!」
「分かってくれたか。」
「あぁ!」
再び握手を交わす2人。
そして何故か今度は岬の突撃は無かった。
その答えは冷めた目で扉を見つめているからだ。
「っと言う訳で僕も感度。 続いて明。」
「大きさ。」
「巨乳? 貧乳?」
「あまりにも大き過ぎるのは嫌だけど、巨乳。」
「やはり茜のぺったんこに対する当て付けか!」
この瞬間に扉がギシッと一瞬歪んだのは気の所為だと5人は思う。
「まぁ落ち着けよい、修ちゃんよ。」
「これが落ち着いてられるか。 茜のぺったんこの素晴らしさを教えてやるよ。」
「何気に兄さんが1番酷い事を言ってるよね。」
「櫻田家の姉妹で言うと誰が理想的?」
「奏さん。」
白の質問に特に考えもせずシレッと答える明だった。
「どうどうどう、落ち着け修ちゃん。 これは秘密の男子会だ。 今暴れられたら全てがバレてしまう。」
修を落ち着ける灰だが、また扉の前に再び集まっている女性陣には筒抜けだから秘密の意味は無い。
「最後に遥ちゃん!」
「パス。」
「出た! パス! 2度目のパスが出ました! 良いのかな、こんな所でパスを使っても…?」
「い、良いよ!」
どんな質問が来るか分からない、だけど答えたくなかった為にパスを選んだ。
これでパス出来る回数は残り1回となってしまった。
「さて、4つ目の質問はこちら! 女性の好きな髪型は? では参りましょう、遥ちゃん!」
「えぇ……ポニーテール?」
「…っし!」
ここでパスを使うのはやめて無難な答えを選んだ。 因みに嘘では無い。
そして何故か廊下の方からガッツポーズをとったであろう声が聞こえた。
「ほう…遥ちゃんは頸に興味などは?」
「質問に答えたから次行ってよ。」
「んもう、恥ずかしがって。」
そろそろ殴っても良いのでは? っと思い出す遥。
「次明!」
「三つ編み。」
「これは意外な所を突きますね。」
「太い三つ編みじゃなくて細い三つ編みな。」
「そして更に細かい所までも要求すると。 茜ちゃんがやったら可愛いだろうね。」
「ソウダネー。」
茜の話が出て来ると適当な返事をしだす。 明はどうにでもなれとも思っている。
「続いてこの僕! ロング!」
「普通だな。」
「普通だね。」
「普通だな。」
「普通ですね。」
「………泣くところ?」
4人から冷めた言葉を貰い、彼等からの質問すら無かった。
「次は修。」
「ツインテール。」
「かーぺっ! 花ちゃんもツインテだもんな。 好きな相手がツインテだもんな。 告白して来た相手がツインテだもんな。」
「俺の方がお前よりも早いからな。」
「ちくしょー!!!」
突っ伏す灰。 別の意味の早さで負けて悔しがっている。 そこ悔しがる所か? っと他の3人は思っていた。
「次、白兄さん。」
「う〜ん……お下げかな。」
「白兄は葵さんのお下げって見た事あるの?」
「無いかな。」
「修さんと遥は見た事は?」
「…無い気がする。」
「僕も同じく。」
普段からあまり髪型を変えてない為、ストレートの所しか見ない。 だけど、パーティとかに呼ばれた時は別の髪型をしている時がある。
「ねぇ、これいつ迄続けるの?」
流石に飽きたのか、早く終われせたい明だった。
「ならば、これに答えたらやめようかな。 はいじゃん! ズヴァリ! 明の好きな人は誰!?」
「俺限定かよ。」
何故か明限定の質問、白と修は分かりきっている。 そして遥は確実に最後のパスを使用する。 答えが分からないのは明と灰だけ。 なのに何故か明だけだった。
「さぁ! 答えるんだ! さぁ!」
「岬さん。」
「「「「えぇ!?」」」」
「嘘だよ。 騙されんなよ。」
あまりにも予想外の答えだった為、全員驚いていた。
すると、岬が乱入してきた。
「誰!? 誰なの明さんの好きな人って!?」
扉の前で聞いていて、気になって仕方なく扉を開けてしまった。 生憎岬と答えた所は聞こえなかったようだ。
「嘘はいかんぞ明!」
「そうだよ! 明さん、誰なんですか!?」
灰と岬が詰め寄って来る。 そして何故か部屋に入って来る栞と茜と奏と葵。 彼女達も気になっている。
「俺らにはパスは無いけど、逃げる方法はあるよ。』
っと、能力で透明になった。 灰は急いで探し回り、それに続くように修と岬は出て行った。
『簡単に騙されるのはどうかと思うよ。 灰兄は。」
能力を解除して姿を現わす。 いきなり現れた事にギョッとする一同。
「んで、何処まで聞こえてたの?」
「な、何の事かな?」
「三つ編みしといてそれ言う?」
1度家に来た時に茜を見かけたが、三つ編みでは無かった。が、今は三つ編みにしている。 明の好みに合わせて即座にしたのだった。
「逆に聞きたいけど、いつから気付いてたの?」
「俺ら3人は最初から気付いてたよ。 下に降りた時も、また扉の前に戻って来た時も。」
奏からの質問に当たり前の様に返す明。 気付いておいてそのまま続けたのだった。
「じゃあ何処から嘘なの?」
「何で?」
「あんたがこんな質問に答えるとは思えないからよ。」
「さあ? 何処からでしょうね。」
挑発的な笑みを浮かべる。 灰と白が見抜けなかったのは確かだ。 なので簡単に進められたのだ。
「え゛、嘘だったの!?」
折角三つ編みにしたのに嘘となると意味が無い。 その事に茜はショックを受ける。
「さぁね、でも茜さんの三つ編みは似合ってるよ。』
「ぅ、ありがとう…」
褒められて嬉しくない訳がない。 赤面する茜。 そして能力でまた消える明。 その瞬間に灰達が明を探しに戻って来たのだ。
照れ隠しなのか、灰達を警戒したのか分からなかった。
そして、その日はお開きとなった。
修と遥の好みについては勝手に考えました。
原作で明言された事は使ってますが、それ以外は分からないので、勝手なイメージです。
・長谷川 明
好きな女性の髪型は三つ編み、好きな女性の部位は胸で巨乳。 好きな人は岬。 ※嘘が混じっています。
次回はどうしようか…
感想をお待ちしています。
では、また次回。