長谷川家が何故能力を持っているのかという理由を必死になって考えて、自分の中で無理の無い程度に纏めた感じですね。
納得して頂ければと思います。
そういえば漫画の4巻を買いました。
読んでいない話とかがあったので、やっと読めましたね。
やっぱり面白いです。そして表紙の岬が可愛い。
夏に差し掛かり、段々暑くなっている今日この頃。 絶賛片想い中の茜、未だに進展がない事に悩んでどうすれば良いのかと…
花蓮曰く、「どこか遊びに行けば?」っと軽い口調で言われる始末。
だが、折角のアドバイスを無駄にしない為に放課後、明を誘った。
「ね、ねぇ明君! この後空いてる!?」
「……は?」
唐突に大声で言われて固まる明。 その所為で何人かの視線が集まっている。
「定期検診の付き添い? あぁ、良いよ。 早速行こう。」
「えっ、ちょ…明君!」
ただの護衛か。っと皆の興味が一気に失せた。
校門を出ると、明から注意を受ける。
「誘うのは良いけど、注目を寄せてどうするの。」
「ごめん…」
シュンとする茜。 誘う事ばかりで周りの事を考えていなかった。
「んで、どこ行きたいの?」
「えっ……と…監視カメラが無くて人気が無いところ。」
「如何わしい臭いしかしない回答だな。」
スカーレットブルームで活躍しているとはいえ、未だに人に見られるのは苦手だ。
これはどうしたものかと試行錯誤する。 城に行けば一般人は居ないが、城にいる人達に遭遇する。っとなれば、人と遭遇せずに個室になれる所で尚且つ場所を気にしない所…と言えば。
「俺の部屋に来る?」
「う、うん。」
緊張しつつも肯定して明と家へと向かう。
道中、明に奏からメールが届き、これから話したい事があると長谷川4兄妹の呼び出しがあり、一瞬顔をしかめるが、先に茜の事もあって断った。
家に着いたと同時に灰とすれ違いになった。
「あれ、かなでんの所に行かんの?」
「かなでん? …今は無理だ。 ちょっと用事があってね。」
奏に変なあだ名が付いてると茜は思う。 明も誰の事を言っているのか分からない様子だ。
明の後ろにいる茜を見ると、何かを察したのか納得した。
「明、頑張れよ。」
「何をだよ。」
それだけ言うと隣の櫻田家へと灰は向かった。
茜を部屋に案内すると飲み物を用意する為に、1度キッチンへと向かう。
好きな相手の部屋にいる事もあり緊張する茜。 前回は花蓮が居た事もあり和らいで居たが今回は居ない。 その為そわそわとしてしまう。
緊張を紛らわす為に部屋を見渡すとある物に目が止まった。 それは勉強机の上にあるノート。 しかも表紙には「起きたら読む事」っと書いてある。 何が書いてあるのか知りたいが、勝手に覗くのは気が引ける為にやめておいた。
暫くすると、明が紅茶とワッフルを持ってきた。
「どうぞ。」
「ありがとう…」
そして沈黙。
何か話題が無いかと考えて、今まで気になった事があり、それを聞いてみる。
「前から気になってたんだけど、王族じゃないのにどうして明君達は能力を持ってるの?」
「あ〜…」
別に隠す事でも無く、話す事でも無いから今まで黙っていた明達だった。 気にしている所はあるが、聞かれた以上は話す事にしていた為、事情を説明した。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
櫻田家のリビングへと集められた白と灰と渚。 奏の真剣な表情に何事かと気になる3人。 明が居ない事に不満を持っている所はあった奏。
何か始まるのかと、光と岬は台所から様子を伺い、遥は岬に連れてこられた。
「集まってありがとね。 明が居ないけど、どうしても聞いて欲しい事と、聞きたい事があったのよ。」
白達3人は顔を見合わせ、長谷川4兄妹に関する事なのだと思った。
「聞きたい事って何?」
「貴方達は何故投票する権利が無いのかって事よ。 曽和さんや楠さんにはあって、何故貴方達だけ無いの?」
因みに楠さんは総一郎の参謀で、曽和さんは健吾が居ない時の総一郎の世話兼護衛係だ。
再び顔を見合わせる3人。 これは話すべきなのかと…
とりあえずもう1つの方を聞いてからと、アイコンタクトを取り、灰が聞き返した。
「逆に聞いて欲しい事は?」
「投票権を持ちたくないかって事よ。」
これには驚く3人。 まさか投票権を得る事が出来るかもしれないという事に…だが、そう簡単ではない。
「持ちたくない。」
「俺も。」
「…私も…かな。」
明の言う通り、全員に断られた。 しかも灰に至っては即答で。 でも、どうしてなのかが気になる。
「どうしてよ。」
「かなでん、別に持ちたくないって事じゃないよ。」
「かなでん言うな。」
「持ちたくないんじゃなくて、持てないんだよ。」
「だから、どうしてよ。 そこが気になるし、改善出来なきゃ私の気が済まないわ。」
どうしてここまで頑なになっているのかが分からない奏。 少しイライラし始めている。
「僕達がモテない理由わね、長谷川家の家系全員なんだよ。」
「お兄ちゃん、何か文字違わない?」
気にしない。っと目配せする。 呆れられるが。
長谷川と名のつく執事達は皆何かしらの能力持ちが居た。 つまり健吾も能力者だ。
「かなでん、それに光ちゃんと岬ちゃんに遥ちゃん。これは他言無用で頼むよ。」
「かなでん言うな。」
「実はね、僕ら長谷川家の家系をかなり遡れば櫻田家なんだよ。」
「「「「えっ…」」」」
これには4人共絶句して居た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
時は同じくして、茜も驚いて居た。
「えっ、じじじじゃあ私と明君は親戚なの!?」
「ほぼほぼ赤の他人だよ。 言ったでしょ。 かなり遡ればって。」
「そ…そっか…」
ホッとしている節があるが、明は気にせず続ける。
「櫻田家って1人っ子の場合が多くて
、兄弟が居た事が少なかったんだよ。 それを踏まえて、兄が王様となり、弟が犯罪を犯したんだ。」
「えっ…犯罪って…」
またも衝撃的な事実。 櫻田家中で犯罪者が居るとは夢にも思わなかった。
「うん。 どんな事をしたかとかは、興味が無かったから知らないし、知ろうともしなかったけどね。 でも、重罪らしい。 それが原因で王家の権利を剥奪され、追い出されたんだ。」
「そうだったんだ。」
「そう。 そして、弟の子どもまでも追い出すのは可哀想だと思った王様が、櫻田家の執事として雇う事にしたんだ。 それが…」
「明君達の長谷川家の始まり。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
同じくして灰が説明して居た。
「だからと言って…」
「まだ終わってないよかなでん。」
「かなでん言うな。」
「雇う事にしたけど、もちろん不満を持つ者も居たんだ。 そこで納得して貰うためにも色々と権利を剥奪されて、その中に投票権も入ってるんだよ。」
「そんなの昔あった事でしょう。 今から変えたって良いじゃない。」
「残念ながら少なくとも僕は変えなくても良いと思ってる。 元王家が背負ってる罪なんだ。 簡単に変えて良いものじゃない。」
話はそれだけ?っと確認を取ると、何処かへと言ってしまう。 奏は言い返す事が出来なかった。 想像していた事とあまりにも違い過ぎる答えが返ってきたからだ。
光はややちんぷんかんぷんだったが、岬と遥は驚きの連続で固まっていた。
「白さんと渚ちゃんも同じ?」
淡い期待だが、やや諦め気味に聞いている。 投票権を取り戻す事を諦めている訳ではないが。
困った顔の2人だ。 どう返答したものかと…
「そう…分かったわ。 別の方法を考えるわ。」
「待って奏さん、そうじゃないの。 私は灰お兄ちゃんと考えが違うの。」
意外な返答が返ってきた。 渚は灰とは違う考えのようだ。
そして何かを決意するかの様に頷いている。
「うん。 私は変わって欲しいかな。 投票権が欲しいって言いたい訳じゃないけど、将来が執事とメイドしかないのはおかしいって最近思い始めたから。」
事実として渚はアイドルを目指していて、事務所に入る事も出来ている。
変えたいと思い始めたのは渚からだ。
「そ、そう! 良かったわ。」
同志が現れた喜びで、つい渚の手を握りしめ、それに驚いた。
「白さんは?」
「……時間をくれるかな。 簡単な事ではないからさ。」
「何よ、そこは空気を読みなさいよ。」
「あはは、ごめんね。」
「まぁ、良いわ。 良い返答を期待しているわ。」
その後岬に泣きながら詰め寄られた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「僅かながらも王家の血を持っているから能力を持っているんだよ。 これがその理由。」
「僅かだったとしても王家の証が残るんだ…」
「残ったとしても、罪の証として副作用が出るけどね。」
「副作用?」
ここでハッとなった。 これは言ってはいけない話だという事を忘れていたのだ。
「ごめん、なんでもないよ。」
「教えて。」
どうしたものかと考えてしまう。 最近変失敗する事が多くなっている明。 そして、それが気になっている茜。
1年前より色んな成績が悪くなっている所もあり、心配な所がある。 だけど明なら大丈夫かと思ってもいたが、罪の証というのが出て来たからには聞き出したいと思っている。
「これだけは言えないんだ。」
「余計なお世話かもしれないけど、心配なんだよ。」
明は疑問に思ってしまう。 この人はどうしてそこまでと…
「お願い。 明君の事をもっと知りたいの。」
櫻田家の三女にお願いされたとあれば、折れるしかなかった。
自分の失態を悔いながらも溜息を吐いた。
「分かった。 でも、他の人に話したらダメだからね。」
「分かった。」
「俺達の家系はブレイクアウトの他に身体に異常が出て来る時期があるんだ。 父さんともう大丈夫だけど、白兄と灰兄はまだ大丈夫とは言えない。 俺と渚にはまだその症状が出てないんだ。」
「異常ってどんな事が起きるの?」
問題はそこだ。 どんな症状が出るのか分からないと、知る事さえ出来ない。
「それは人それぞれなんだ。 灰兄に至っては消化が激しくなって、1日中何かを食べてないと死にかけたからね。」
「そんなになの!?」
冗談にも聞こえるが明がそんな事を言う筈が無い。 だから茜は信じてしまう。
「明君と渚はどんな事が起きるか分かってるの?」
「それが分かれば苦労はしないよ。」
最初から分かっていれば、予め対処が出来るかもしれないからだ。
「恥ずかしがらずにもっと明君の事を見るべきだなぁ…」
この呟きは明には聞こえていない。 ちゃんと見ている事でこれから起こる症状が何なのか分かるかもしれない。 それには明の事をもっと知る事が必要だ。
奏にも言われた。 明の事を注意して見るべきだって事を。
何かを決意して、茜は話し出した。
「私はもっと明君の事を知りたいな。」
「どうして?」
「今まで恥ずかしくて聞かなくてちゃんと見てない事もあるけど、それでも私は…」
言うとなると顔が熱くなって来る。 でも、言うと決めた。
「私は明君が好きだから。」
これを友だちとして? っと誤魔化す程2人は馬鹿ではない。
少し驚いた様子はあるが、反応が薄い明だ。
「……いつか必ず答えを出すから、今日はもう帰ったら。 君は多分頭の整理がついてないかもしれないからさ。」
「………必ずだよ。」
「約束する。」
不満な茜だが、ここは大人しく帰った。
見送った後、またヤバい事になってしまったと後悔している明。
1番悔いている事が、先程告白してくれた相手の名前が思い出せない事だった。
実は副作用の症状は随分前から出ていたのだ。 だけど、それを自覚したと同時に忘れてしまっている。
明の副作用は記憶が消えていく事だった。
その為、机の上にあるノートに色んな事を書き記しているのだ。
今日の放課後前までは茜の名前を覚えていたのだが、チャイムの音と共に茜の名前、奏、櫻田家の全員の名前が消えていったのだった。
茜からの告白の返事を必ずしなければならないと、ノートに書き込もうとしたのだが、その瞬間に頭の中から消えていき、何を書きたかったのかも分からなくなった。
そして、明は茜から告白された事を忘れてしまった。
・長谷川 明
副作用は記憶が段々と薄れていく事。その為日頃からノートに覚えている事を纏めているが、忘れていく事が多くなっている。
茜から告白された事も忘れてしまう。
次回はどうしようか。
もうそろそろ2章目に入ろうかと思ってます。
新キャラも出す予定です。
そして半分は超えてる予定です。その為、この話は折り返してる感じです。