長谷川兄妹もメインな時もあれば、新キャラメインの時もあります。当分は新キャラメインです。
そしていつもより短いです。
プロローグ2
また春が来た。桜も満開に咲き、花見日和である。新生活のスタートとしては最高の日だ。
そしてこの町に
「何で雨が降るかな…」
土砂降りだ。先程の快晴とは打って変わって土砂降りなのだ。
新生活のスタートとしては先が思いやられるな…と思いながらも、お店の前で雨宿りをしていた。
通り雨なら良いのだが、空を見る限り止む気配は無い。それに携帯で天気予報を見るに、午後は雨と表示されている。
溜め息をついて鞄の中から折り畳み傘を出そうとした時だった。
「突然の雨なんて最悪だよ!」
女の子が走って来て、一緒に雨宿りをする形となった。
その女の子を良太郎は見た事がある。それは『櫻田ファミリーニュース』等でテレビで観た事があり、この国の王女の櫻田岬だ。
水も滴る良い女とはこの事だろうか。濡れた髪が、濡れた体が、濡れた服から色気が出ているように思える。ついつい見惚れてしまっている良太郎だ。
そして下着が透けている事に気付き、直ぐに視線を逸らした。
このまま放って置いて良いものかと、試行錯誤してしまう。もしもこのまま置いて行ったしまった場合、岬は風邪を引くのではないか? それに人として置いていくのはどうか? 等々…
鞄の中で右手が掴んでいる物を引っ張り出し、上着のシャツを脱ぎ、そして決意した。
「あ、あの!?」
「え、何!?」
急に大声を張られて驚く岬。王女に話し掛けるという事に緊張しているのだ。
「良かったらこれをどうぞ!」
「え…」
シャツと折り畳み傘を手渡した。勢いの余り、それを受け取った岬だ。
「そ、それでは!」
「ちょ、ちょっと!」
呼び止める暇もなく良太郎は走り去って行った。1人取り残された岬はポカンとしていた。
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「ただいま〜」
「おかえり岬…って、それどうしたの?」
茜が出迎え、岬の格好が気になった。出掛ける前とは違い、シャツが1枚増えている。しかも男物のシャツだ。
「雨宿りしてたら折り畳み傘とこのシャツを渡されてさ…あの子大丈夫かな?」
傘とシャツを渡してくれた少年、良太郎の事が心配な岬だった。当の本人は家の中で盛大なくしゃみをしていた。
「へくしゅんっ!はぁ…お風呂入りたいから、ガス会社に連絡しなきゃ…」
明後日は入学式だ。それまでに新生活を整えなければならなかった。
・
誕生日は7月。身長160cm
学年は岬、遥、渚と同じ。石動家の次男。
唯の一般人である為、能力は無い。
幼い頃に旅行でこの町に訪れ、楽しかった事もあって、憧れを持ち、住んで見たいという事で両親を説得して1人暮らしを始めた。
実家は田舎では無いが、都会でも無く、中途半端な所。
趣味は将棋。だけど、決して強くはない。
暫くは良太郎が主人公です。
次回は学校の話です。
それでは、また次回。