櫻田家の隣の家の長谷川家   作:遊斗

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珍しく2話連続投稿。
なんか思いついてしまったので。
面白いと思って頂けると幸いです。
お気に入り登録してくれている皆様ありがとうございます。
そして、読んで下さっている皆様、ありがとうございます。

ムシブギョーにハマっているのですが、急展開過ぎて泣けてしまいます。だけど、面白い。
そんな最近の出来事。




8の字

 

 

葵と白が付き合いだした次の日の夕方。明の部屋に、白を除く兄妹が揃っていた。

 

「揃ったね。」

 

「白兄は?」

 

「部屋で映画を観てるみたい。」

 

「じゃあ大丈夫だ。始めるぞ。」

 

〜第37回 白兄さんについての会議〜

 

「つい昨日から白兄は葵さんと付き合い始めた。」

 

「ぐっ…待て!俺にはダメージがっ!…」

 

突然胸を押さえ出す灰。それを白けた目で見る2人。

 

「昨日、新しい趣味を見つけるって言ってたけど、葵ちゃんと何か始める為だったのかな?」

 

「無くはないね。最後は服とかを探しに行ったし。」

 

「だけどさ、帰って来た時は怪我してたよね。あれは明らかに転んだものじゃないし。」

 

「って事は……」

 

「熱いバトルを繰り広げ、そして互いに拳で語り合い!そして結ばれたのさ!」

 

2人の会話に横槍を入れる灰。そしてまた白けた目で睨まれていた。

 

「何かあったとしか言えないよね。」

 

「でもさ、今まで良い雰囲気だったっけ?」

 

「良い関係ではあったよ。ただ、お互いに異性として見ていたかどうかは分からないけど。」

 

「まだ会って3ヶ月だよ。早くない?速いのは僕の専売特許だけど。」

 

「灰兄と一緒にするのは白兄に失礼でしょ。」

 

「僕には失礼じゃないの!?」

 

長谷川兄妹は白に対しては過保護なのだ。理由は身体が弱いからだ。何かあってからでは遅いから、余程白が大切なのだ。

 

「でも、まさか白兄さんに先を越されるなんてね…僕が彼女が出来るのが1番だと思ってたのに。」

 

その発言に渚は爆笑し、明は暖かい目で見つめた。

 

「あはははははははっ!!」

 

「お前達失礼だぞ!特に明!その目をやめろ!悲しくなってくる!」

 

「大丈夫、大丈夫だよ。」

 

「やめろ!やめてくれぇぇぇぇええ!」

 

灰の絶叫は天へと登った。

1度落ち着いてから、また話を再開させた。

 

「葵ちゃんは、白兄さんが身体が弱い事は知ってるのかな?」

 

「さすがに知ってるんじゃない。それが承知の上で付き合ってると思うし。」

 

「そうよね。っていうか、直接本人達に聞いてみようか。」

 

最初からそうすれば早かっただろう。

だが、この会議は37回目。1つ1つの段階を踏む事が大事だと、3人は学んでいた。

 

「それはそうとさ、茜ちゃんとはどうなんだい?」

 

「…何が?」

 

灰が明の肩に腕を回し、笑顔で聞いて来た。

 

「何かあったの?」

 

「そう、渚が修学旅行に行ってる時に、明は茜ちゃんと寝たんだよ。」

 

「えっ!?ヤったの!?」

 

「その言葉をやめろ!そしてヤってない!」

 

渚の直球過ぎる言葉に、突っ込まざるを得なかった。

 

「栞ちゃんと茜さんを別々の部屋で寝かさなきゃならなかったし、どっちか1人にはさせられなかったんだよ。それは灰兄だって分かってるだろ。」

 

「分かってる。分かってるよ、うんうん。」

 

殴りたい衝動に駆られるが、ここは必死に堪えた。

 

「一緒に寝た事は否定しないんだ。」

 

「嘘ついたって、奏さんに確認しに行くだろ。ただ、ベッドから落ちて来たんだよ。」

 

「「ほほう」」

 

「ぐっ……」

 

ガチャっと、扉が開く音がすると、白が入って来た。

 

「騒がしいみたいだけど、何かあったの?」

 

「ちょうど良かったよ。白兄に聞きたい事があるんだ。」

 

「逃げたな。」

 

「逃げたね」

 

「?」

 

渚と灰からの追撃から逃げる事に成功した明だった。

とりあえず、白も座って貰って、質問タイムが始まる。

 

「白兄さん。直球で聞くよ。」

 

「うん、何かな?」

 

「葵ちゃんの事、好き?」

 

「うん、好きだよ。」

 

「だあっ!」

 

灰、撃沈。

 

「どういう所が?」

 

「どういう所って…包容力があって、優しくて、笑顔が素敵な所とか…まあ全部かな。」

 

「がはぁっ!」

 

渚、撃沈。

 

「何でも話すんだね。」

 

「明達に心配をかけたくないからね。」

 

「成る程。じゃあ聞くよ、あの事は知ってるの?」

 

ここで部屋が静まり返った気がした。

 

「……………知ってるよ。全部話したから。それも分かった上で付き合ってるから。」

 

「そうか。」

 

ならば、ここから先は白に聞く事は無かった。

 

「白兄。」

 

「何?」

 

「葵さんを大切にね。」

 

「分かってる。」

 

「自分の事もだよ。」

 

「………分かってる。」

 

ここで、渚と灰が復活した。

 

「そういえば、明は茜さんとはどうなの?」

 

「え゛っ!?」

 

まさか白からも聞かれるとは思っていなかった様で、油断していた。

 

「一緒に寝たんでしょ?」

 

「寝たは寝たけど…そういった寝たとかじゃなくて…落ちて来たから…」

 

「渚!空から茜ちゃんが!」

 

「1秒で受け止めろ!」

 

そのやりとりがムカついたのか能力を使って消えた。

 

「逃げたな。」

 

「逃げたね。」

 

「あはは…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後、葵がいる事を電話で確認すると、灰と明と渚は会うために、葵の部屋に向かった。

 

「どうしたの皆、急に?」

 

灰が部屋の外で、誰か聴いてないかを確認したら、ドアを閉じて。3人は正座をした。

 

「えっ?え?」

 

いきなり正座を礼儀正しくなっている3人に戸惑うしか無かった葵。

 

「葵さん。」

 

「はっ、はい!」

 

「どうか。」

 

「白お兄ちゃんを。」

 

「よろしく。」

 

「「「お願いします。」」」

 

そして綺麗なまでの土下座。

「この人達は白の保護者かっ!?」っと頭の中で突っ込む葵。だけど、白にこの3人は過保護だと言われていた。でも、それ程この3人は白が大好きで大事なのだ。

 

「頭をあげてよ、皆。大丈夫だから、ちゃんと大事にするから。」

 

その言葉に安心する3人。そして、渚が口を開いた。

 

「1つ聞いて良いでしょか、葵お姉様?」

 

「渚ちゃん、何か口調変わってない?」

 

「白お兄ちゃんの事は好きなのですか?」

 

「うっ……す、好きだよ…」

 

「その言葉を聞いて安心しました。葵お姉様。」

 

「灰君もその口調はやめて!」

 

「「御意。」」

 

「それもやめて……」

 

明は冷めた目で2人を見ていた。

そして、茜が入って来た。

 

「どうしたの?」

 

「茜さん、葵さんに勉強を教えてもらってたんです。」

 

っといつの間に持っていたのか、3人はノートや教科書を見せていた。

 

「そうなんだ。じゃあお茶とか用意するね。」

 

「いえ、お構いなーー」

 

「僕は欲しいかな。」

 

「私も!」

 

普段自分からお茶などを用意する渚と灰の言葉に、明は絶句した。

 

「じゃあ待っててね。」

 

茜が行くのを見送ると、渚と灰はアイコンタクトを始めた。

 

『灰お兄ちゃん!』

 

『分かってる!』

 

 

「うわぁっ!びっくりした!」

 

「えっ!うわぁっ!」

 

いつの間にか茜の前に立たされていた明。どうやら、灰が能力を使って連れ出されたのだ。そしてその本人は居ない。

 

「(あのやろう……)はぁ、手伝うよ。」

 

「そ…う、じゃあお願いしようかな。」

 

この後、明はじっくりと灰に逆襲した。

 

「何で僕だけ!?」

 

 

 






今回は長谷川兄妹の過保護回でした。
なんか、書いてて楽しくなっちゃってました。

・長谷川 灰
白の事を過保護過ぎるくらい大事に思っている。他の兄妹の事ももちろん大事に思っている。
最近の悩みは、白に彼女が出来た事により、心配事が増えてしまった事。そして、自分に運命の相手が現れるのか心配な事。


では、また次回に。

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