魔法少女リリカルなのはvivid 紅き鉄腕 作:tomato88
相も変わらず短いです。 皆さんは1本、1本長い方がいいですか?
楽しかった合宿も終わり、私たちは一時の別れとなった。
「紅音と過ごした4日間すっごく楽しかったよ!」
「大会が始まるときにはクラナガンに来るんだよね? 楽しみにしてるよ!」
「うん。 私も楽しかった。 実はまだ誰にも言ってないんだけど…… 私、クラナガンに住もうと思ってるんだ」
「え!? 本当に!?」
「それだったら私たちと同じ学校に通ったりするのかな?!」
「い、いや、そこまではわからないけど……」
確かに、その選択肢もあるのか……
エリオとキャロにしっかりと相談しないといけないな。 私も2人と同じ学校に通ってみたいし。
「そろそろ行くよ、紅音!」
「わ、わかった! それじゃあ、私はもう行くね」
「「またね!」」
こうして、私は2人に別れを告げた。 なのはたちにも挨拶したし、もう大丈夫。 さて、どう話を切り出せばいいのだろうか……?
▽▽▽
「紅音ちゃんは今回の旅行楽しめた?」
「うん。 来てよかった」
「そう言ってもらえると連れて行った甲斐があるよ」
私たち3人はスプールス行きの船に無事乗れて一息ついたところだ。 少し予定より出るのが遅くなってしまったので危うく乗り遅れるところだった。
「そう言えば、紅音はミッドチルダで暮らしてみたいとかないのかな?」
私はそれをどうやって切り出そうかと悩んでいたところでエリオが突然、問うてきた。
「えっと、どういうこと?」
「ん? いや、別に変な意味はないんだけど……… ヴィヴィオたちと仲良くしてたからね。 そういうことを思わないのかな?ってさ」
なんか、それだけではない気がする。 何か言いたそうだけど言い難い感じがある。
「うん。 あの…… 私、ミッドチルダに行ってみたい」
「やっぱり、そう言うと思ったよ」
「え……?」
驚く私に2人は笑いながら事の真相を話す。
「実はね? フェイトさんが紅音ちゃんをミッドチルダで預かろうか?って言ってくれてて、私たちだけじゃ決められないからヴィヴィオたちと会わせてから聞こうと思ってたんだ」
「うん。 だから、改めて聞くけど、紅音はどうしたい?」
私は……
「私はミッドチルダに行きたい!」
▽▽▽
「ミッドチルダ、遠い……」
あの後、スプールスに着いてから1日。 エリオとキャロのおかげでとんとん拍子のように、私のミッドチルダ行きが決まった。 だが、決まったのはいいのだが私の住む家が見つからなかったらしい。
だけど、そこになのはが「なら、紅音ちゃんが住む家が見つかるまで私の家で面倒を見ようか? 紅音ちゃんがいた方がヴィヴィオも喜ぶと思うし」 という一言で私は高町家にしばらくお世話になることになった。
そして現在、私はなのはが迎えに来るということで空港にて待ちぼうけを食らっていた。
「遅い。 なにやってるの」
そんな一言がため息とともに落ちる頃、なのはの姿がやっと現れた。
「紅音ちゃーん! お待たせ〜」
「なのは、 遅いよ」
「ごめんね〜 ちょっと道路が混んでて」
「なら、いい」
道路が混んでいたのなら、仕方がない。 いくら1時間待ちぼうけを食らっていたとしても、怒ることじゃない。
「早く行こ」
「そんなに急がないでよ〜」
「急いでない」
嘘だ。 内心かなりワクワクしている。 自然と歩く速度が速くなっていく。 それがなのはもわかっているのだろう。 私を見ながら微笑んでくれている。 それを見た私は気恥ずかしくなってそっぽを向いてしまう。
…… 懐かしいな。 まだ、フェイトと出会っていなくて、紅葉が綺麗な頃。 アリサとすずかが習い事だから2人で帰っていた時。 偶々見つけた捨て犬。 かなり衰弱していて、私たちは慌てて病痾に連れて行ったんだっけ。
その後、元気になったと伝えられて2人で急いで病院へと向かう道。 その時もこんな感じだった。
あの子、元気に生活してたかなぁ……
「さてと、紅音ちゃんは長旅で疲れたでしょ? 寝てていいよ?」
「うん。 そうする」
私は心地よい揺れを感じながら夢の中へと落ちていった。
次回もそんなに進まないかも?