魔法少女リリカルなのはvivid 紅き鉄腕 作:tomato88
今回はかなり、短いです。
その日は……そうだ。 確か、お姉ちゃんが珍しく夜に出かけて行ったのを見かけたから気になってこっそり後をつけたんだっけ。
それで、こっそりのはずだったんだけどすぐにバレて結局、一緒にいることになっちゃったんどよね。
何を見てるの?
ーーほら、空が色とりどりに輝いてるでしょ? 私はこれが見たかったの。
あれは、なんなの?
ーーさぁねぇ。 なんなんだろうね。 よくわからないけど、綺麗じゃない?
今からどこに行くの?
ーー気の向くままに……かな? そんなに遠くには行かないから安心してね?
こんな感じに話しながら海鳴の街を歩いていたんだ。 違和感に気付いたのは少ししてからだった。
人に誰にも会わない。 まだ、9時や10時。 いくら子供が出歩く時間ではないにせよ、大人の姿すらみられない。
何かがおかしい。 子供だってそれぐらいに気づく。
お姉ちゃん。 誰にも会ってないけど本当に出歩いて大丈夫なの?
ーーあー、言われてみればそうだねぇ。 まぁ、心配することないよ。 偶にはこんな日もある。
私はお姉ちゃんの顔をみて、何も言えなかった。
こんなに不気味なのにあんなに楽しそうに笑っているお姉ちゃんの顔をみて、私は不謹慎にも……怖くなってしまった。
そんな時だ。 空からあいつが降ってきたのは。
▽▽▽
ーーいたよ! 紅音ちゃん、ついたよ! 起きてよ〜!」
……何か夢を見ていた気がする。 どんな夢だったかは思い出せないけど。 絶対に忘れてはいけないもの、そんな気がする。
それよりも、着いたのなら起きないと。
「起きたから、揺するの……や、め、て……」
「ご、ごめんなさい! やりすぎちゃった?」
「う……ん……」
「ご、ごめんなさい〜!」
まったくこの子は。 こういうところはいつになっても変わらないな。
「大丈夫…… うん。 大丈夫」
「よ、よかったぁ…… よ、よし! 家に入ろうか?」
私はその言葉に頷いて肯定する。
高町家の家…… デカイ。 それが私の第一印象だった。 エリオとキャロに言われたのだが、ここ、クラナガンはミッドチルダの中心だから地価がとても高いと聞いた。 それはもうスプールスだったら超豪邸が建てられるぐらい高いと聞いた。 それなのにこの広さ。 庭まである。 どのくらい高いのか私には想像もつかない。 私も将来、こういう家を買いたいものだ。
「ここで、少し待っててねー」
玄関の前でなのはが私にそう言ったので、家主の言葉には逆らえない。
「いいよー!」
なのはからの許しが出たので家の中に入ることにする。
扉を開けると……
パンパンパ〜ン!!
「「「お帰りなさい、紅音(ちゃん)!!」」」
破裂音とともにそんな言葉が私を迎えてくれた。
「…………た、ただいま」