魔法少女リリカルなのはvivid 紅き鉄腕   作:tomato88

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閲覧ありがとうございます。

結局いつも通りに中途半端……


DSAA1カ月前 その2

「邪魔するぜー、ミカ姉」

 

その声で、私は鉄腕を呼び出すタイミングを失ってしまった。 だから、私はその来訪者に抗議の目を向ける。

 

「なんの用だい、ハリー。 私はなにも連絡を受けていないよ?」

「あー、悪りぃな。 今日はあいつらがいねーから、誰かと練習しようと思ってここに来たんだが……先約がいたのか」

ハリー…………ハリー・トライベッカ。砲撃番長の名の通り我流の近接射砲撃魔法を得意としている選手だったかな? 私と同じ炎熱変換持ちだから、この人の試合は何回も観た。 去年はミカヤに秒殺されていたはずだ。 こんなこともあるんだなと印象に残っている。

 

「悪かったからそんなに睨まないでくれよ……」

「自業自得」

 

だが、上位の選手だろうと真剣勝負の邪魔をしたことは許さない……

 

「えーと、どうすんだ? これ」

「一度休憩にした方がいいかもしれないね」

「しゃねぇ、そうするか。 紅音、休憩にするぞ!」

 

確かに、このまま続けてもグダグダになるのは目に見えている。 仕方ないか……

 

「自己紹介がまだだったよな。 オレはハリー・トライベッカだ。 ハリーって呼んでくれ!」

「日野紅音。 ハリーの試合は何回も観たよ。 時間があったら近接砲撃のコツを教えてくれたりしたら嬉しい」

「本当か!? あ、ありがとうな…… よし! さっきの詫びだ。 いくらでも付き合うぜ!」

「うん。ありがとう」

 

ノーヴェに相談せず勝手に頼んでしまったが、まぁ、大丈夫だろう。 元々、今日は一日中、ミカヤとスパーをやる予定だったのだ。 今更、1人増えたところで変わらないはずだ。

だけも、一応、報告はしとかなければならない。

 

「ノーヴェ」

「どうした? 何か気になることでもあったか?」

「ハリーもスパーの相手やってくれるって」

「わかった。 悪いな、ミカヤちゃん。 練習して量減っちまうかもだけどさ」

「大丈夫さ。 私も大会前にハリーの強さが見れるのだから安いものだよ。 なら、ここでは手狭かもしれないね。 どうしようか?」

 

そもそも、この道場はバリアなどは貼ってあるのだろうか? 普通に魔法を撃ったら壊れてしまうのではないか? 私が心配することではないと思うが、気になってしまう。

いや、今はそれよりも他の場所があるかどうかだ。 ない場合、砲撃の練習ができないかもしれない。 どうしたものか……

 

「それなら、もうオレが場所確保しといたぜ。 どうせ、私のスタイルじゃあここでは全力出せねぇからな」

「なら、そこに移動しようか。 2人ともそれでいいかな?」

「あたしは平気だ。 紅音は?」

「大丈夫」

 

こうして、私たちは急遽、場所を移動するこになった。

 

▽▽▽

 

 

 

「よし、ここだ!」

 

着いたのは1つの市民センターだった。 私もよく練習で使ったりするがなかなかに使用率が高い。 たまにスペースがなくなるときもあるぐらいだ。 そして、当然と言うべきかその辺りを考慮して予約制の魔法戦専用訓練所も用意されている。 たぶん、今回使うのはここだろう。

 

「本当にいいのか? お金を払わなくて。 あたしだって給料もらっている身だ。 自分の分ぐらい払えるぞ?」

「練習の邪魔しちゃったのは事実ですから、これぐらいやらしてください」

「そう言うならありがたく受け取るけどよ……」

「あざっすっ!」

 

確か、市民センターだからそこまでの値段ではないが子供にとっては高いかもしれないと聞いたことがある。 まぁ、ハリーはバイトをしていると言ってたし、問題ないだろう。

 

さてと、どう攻めようかなぁ……

ハリーは戦闘で魔力付与打撃も使っていたはずだ。 懐に入っても気をつけなければいけない。 それに、真正面から突っ込んでもあの砲撃を受け切れる自信はない。 いや、意外とそっちのがいいのか? 砲撃は一撃撃ったら連続はできないはず。 なら、一撃目さえ相殺できれば潜り込めるか?

うーん。 悩みどころ……

 

ーーてんのか! おい!? 紅音!! 聞いてんのか!?」

「あ、ごめん、ノーヴェ。 考え事してた」

「まったく、本番に集中し過ぎてセコンドの話が聞こえませんでしたとかやめろよ?」

「わかってる。 気をつけるよ」

 

そんなに深く考え込んでいるつもりはなかったのだが…… まぁ、話が聞こえてなかったのは事実だ。 気をつけなければ。

「そんじゃあ、まずはどうする? オレとしちゃあ紅音の実力が気になるんだが……」

「なら、まずはハリーが紅音ちゃんとやってみたらどうだい? 私はもうすでに一度、やっているからね」

「それでいいよ」

「なら、決まりだな。 2人とも準備に入ってくれ」

 

今回は出し惜しみはなしだ。 手の内を晒せ出したくない気持ちもあるが、それ以上にたとえ練習だとしても負けたくない。 さっき、そう感じたはずだ。 胸を借りるつもりで、全力で。

 

「そろそろいいかー?」

「「おう! (大丈夫)」」

 

「始めるぞ。 レディィ、ファイッ!」

 

ゴングが鳴った。 まずは……

 

「先手必勝だぜ! ガンフレイム!!」

 

ハリーから赤い砲撃が繰り出される。

だけど、これぐらいなら!

 

「よし、命中! やったか!?」

「まだまだ。 これぐらいなら大丈夫」

 

そして、私は鉄腕を装着した腕を構える。

 

「全力で、やる!」

 




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