魔法少女リリカルなのはvivid 紅き鉄腕 作:tomato88
上位シードの人たちが順当に勝ち上がっている中、私たちのチームナカジマ代表の紅音も勝ち上がっています。 そして、ついに今日は第4回戦、去年のチャンピオン、ジークリンデ・エレミア選手と紅音の対決の日なんです。
▽▽▽
「ヴィヴィオ〜! 私、緊張してきちゃったよ」
「私も〜」
現在、私たちは紅音の応援のために観客席にいます。 今日は休みの取れたママたちや八神家とナカジマ家一同、それにティアナさんと大勢で来ています。 みんなが一斉に休みを取れるなんて奇跡に近いものですが、紅音の日頃の行いが良いのだと思います。
「すまないが、隣、いいかな?」
「あ、ミカヤさん! 5回戦進出おめでとうございます!」
「ふふ、ありがとう。 見ていてくれたのかい?」
「はい! 格好良かったです!」
そう言ってミカヤさんは私の隣の席に座ります。先ほどのミカヤさんの4回戦はあっという間の決着でした。 ほとんど対戦相手に何もさせずに完勝していました。 来年には私もこういった人たちと戦うことができるのでしょうか? 今から楽しみです。
「そう言って貰えて嬉しいよ。 それよりも、紅音ちゃんの調子はどうだい?」
「良いですよ! 意気込みもすごかったですし! ね、コロナ」
「はい! 紅葉も調子良さそうでしたよ!」
「それは面白いことになりそうだ。 きっと、この試合の勝者が私の相手になるだろうからね。 どっちが勝つか楽しみだよ」
そして、ついにアナウンスが流れました。
『只今より、1組、第4回戦、第1試合を開始します。 選手が入場します』
▽▽▽
「今日はありがとう、2人とも。 セコンド引き受けてくれて」 「わん!」
「気にしないで。 僕たちは元々、紅音の試合を観るために来たんだから」
「そうだよ! 間近で応援できるんだもん! 願ったり叶ったりだよ!」
昨日、エリオとキャロが応援に来てくれると知った私はノーヴェに相談して、2人に私のセコンドになってくれないかと頼んだ。 急なことだったので断られることも考えていたけど、2人はそのお願いを聞き入れてくれた。
「そう言って貰えると助かる」
正直、この4回の試合の間でノーヴェが忙しそうにしているのを見てきたから、受けてくれて本当に助かった。 それに、2人は私の保護者だから私が元気にしているということも見せたかった。 紅葉も紹介したかったし。
「そろそろ入場だが、準備はいいか?」
ノーヴェがそう聞いてくる。 身体は程よく暖まってるし、頭も冴えてる。
「私は大丈夫。 紅葉は?」
「わん! わん!」
紅葉は部屋中を走り回っているこれなら大丈夫そうだ。
「問題ねぇみたいだな。 んじゃ、行くとするか」
アナウンスとともに入場した私が見たのは会場が満席になるほどの観客の数だった。 右側の最前列にヴィヴィオとコロナが手を振っている。それに2人の隣にはミカヤとハリーとハリーの取り巻きの3人が見える。 その少し後ろの辺りにはなのはとフェイト、ティアナにスバル、八神家とナカジマ家の面々が見える。
「この観客の数に飲まれんじゃねーぞ、紅音」
「わかってる。 私が見るのは観客じゃなくて相手、でしょう?」
「おう。 今日は私だけじゃない、エリオとキャロもいるんだ。 安心して戦ってこい」
2人を見ると、力強く頷いてくれた。 大丈夫。 やれる。
『ジークリンデ・エレミア選手の入場です』
私の相手はあの昨年チャンピオンの『黒のエレミア』ジークリンデ・エレミア。 私は相手が入場してくるのをじっと見つめていた。
次回は一人称か三人称か迷ってます。 意見などあったらお聞かせください