魔法少女リリカルなのはvivid 紅き鉄腕 作:tomato88
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「それじゃあ……おいで、紅」
そう呟くと紅音の下に魔法陣が浮かぶ。 そして紅音を光が包み込んだ。 え? え? これから何が始まるの? 武器を出すんだよね? どういうこと〜!?
光が見え薄れてきて現れたのは少しあどけなさがのこる女性。 大体、年齢にすると18歳ぐらいかな? 赤い髪の長髪。顔は「紅音が成長したらこんな感じかな〜」という感じですらっとした手足を持つ全体的にスレンダーな女性。 もっとも目を引くのは彼女の髪と同じような色の腕に装着している義手みたいな物。 ってあれって〜!!
「そ、それ! まさかチャンピオンと同じ鉄腕?! しかも大人モードまで!?」
「大人モードって言うのはわからないけど、確かにこれは鉄腕だよ」
横にいるコロナも口を開けて唖然としている。 あのコロナがこうなのだから相当の驚きだろう。
「紅音って何者?」
「わからない。 けど、見つけられたらいいな」
あ、紅音って記憶喪失だった…… 悪いことしちゃったなぁ……
「ごめんね、紅音」
「大丈夫、気にしないで」
「おーい! そろそろ始める…ぞ……ってマイスター?! なんでここに?! てか死んだんじゃないのか!?」
「え? あ、アギト……?」
私たちが遅いので呼びに来たであろうアギトが紅音の姿を見た途端、狼狽え始めた。 マイスターって言ってたよね?
当たり前のような風に紅音は言う
「次の試合、私とユニゾンしてくれる?」
「は、はい! もちろん!」
「ありがとう」
シグナムさんの知らないところでアギトが奪われている場面を目撃してしまいました。 そういえば、コロナがさっきから何も喋っていないけど、大丈夫かな?
「こ、コロナ? さっきから黙ったままだけど……大丈夫?」
「へ? あ、う、うん。 大丈夫だよ! ちょっと色々あり過ぎて混乱してるだけだから!」
「そ、そうだね…… と、とりあえずもう行こうか? アギトも私たちを呼びに来てくれたんだよね?」
「お、おう。 そうだったな。 よし! いくぞー、お前ら!」
「「おー!」」 「おー」
▽▽▽
「それじゃあ! 試合開始〜!」
メガーヌさんの一言で試合は開始されました。 今の私は青チーム。 メンバーは私とコロナ、ルールー、フェイトママ、八神司令、リインフォース、シグナムさん、ザフィーラ、スバルさんの9人。
対して赤組は紅音、アギト、なのはママ、ティアナさん、エリオくん、キャロさん、ヴィータさん、シャマル先生、ノーヴェの9人。
試合が開始されて早々、2つの赤が猛スピードで近づいてくるのが見えた。
……は、はやすぎない? 隣にいるスバルさんもすっごい驚いてるんだけど。 言うまでもなくノーヴェと紅音&アギトだ。 私たちとの距離がどんどん縮まっていく。 そうして2人は私たちを抜き去っていった。
「はっ! ヴィヴィオ、急いで追いかけるよ!」
「ら、ラジャーです!」
あ、危ない…… 戦うつもりで身構えていたから通り過ぎて行った時、少し気を緩めてしまった。 気をつけないと!
「待ってよ〜! 2人ともー!」
「だれが待つかよ!」
「紅音も私たちと戦ってよ〜!」
「やだ」
そんなこんな追いかけっこが始まってしまいましたが、私たちだって必死なんです。 八神司令やルールーが落とされてしまったら司令塔がいなくなってしまい、こちらが不利になるからです。
「これ、どうしますか?」
「ん〜、 応援呼んだ方がいいかなぁ…… フェイトさんなら追いつけそうだし」
「そうですね! なら私がフェイトママが抜けた穴を塞いできます!」
「ありがとう! ヴィヴィオ」
一方その頃、 紅音たちの方はというと……
「なかなかしつこいな、あいつら」
「そうだね。 でも、このままはやてを落とせれば大砲は無くなるから。 後々楽をしたいなら早くし落とさないと」
「それはわかってんだけどなぁ…… おっと、ヴィヴィオがどっか行くぞ。 あの方角だったら……フェイトさんか? それだったら厄介だな。 下手したら追いつかれるぞ」
「その時は、その時。 今は進もう」
だんだんと近づいていくのがわかる。 あれ? この感じ……まさか
「お前も気づいたか。 ありゃ、どう考えても大砲をセットしてんな」
「うん。 どうする?」
「この序盤で一か八かの特攻はよくねぇな。 仕方ねぇ。 迂回して先にお嬢の方を潰そう」
「アギトもそれでいい?」
「おう! マイスターと組んでの戦闘は久しぶりだからな! 早く戦いたいぜ〜!」
アギトは早く戦いたいようだ。 私もそうなのだが、これが作戦だから仕方ない。
「なぁ、アギト。 どうして紅音のことマイスターって呼ぶんだ?」
なんだ、そんなことか簡単なことじゃない。
「そりゃ、私を造ってくれたからに決まってるだろ!」
「うん。 私がアギトを生み出した経験はあるよ」
「ど、どういうことだ……? アギトは古代ベルカ時代の融合機だろ? なんでそんなもん紅音が作ってるんだ?」
「さぁ? 私にはわからない」
「私もだ」
確かに、ノーヴェの疑問は当然のことなのだが、私には当たり前としか思えないから違和感はないのだ。
「それよりも、ノーヴェ。 シグナムが護衛についてるけど、どっちもやる?」
「あー、そうだな。 1on1でやるか。 いけるか?」
「もちろん。 なら、私たちがシグナムをやるよ。 アギトもシグナムと戦う機会なんてそうそうないだろうし」
「わかったよ。 でも、無理はするなよ?」
「うん」
「それじゃあ…… 3.2.1.ゴー!!」
合図とともに二手に分かれて飛び出す。 相手も来ることは予想していたようで対応が早い。
「アギト、いけるよね?」
『おう! もちろんだ!』
まずは一発……
「『飛竜一閃!』」
どうだ……?
「私の技か…… カードリッジシステムがない代わりにアギトで魔力と威力を補っているのか。 よくやるな」
「まぁ、一発じゃ無理だよね」
ダメージもほとんどあるようには見えないし、不意打ちは失敗か。
「ならば、こちらも行くとしよう」
シグナムがレヴァンティンを構える。 横目でチラリとノーヴェの方を見るとかなり押しているようだった。 あれは時間の問題だろう。
「アギト、防御頼める?」
『防御だけか?』
「うん。 攻撃は私がやるから」
『わかった! 任せろ!」
ここからは単純明解。 私が接近して殴る。 シグナムが私を斬りつけてくる。 私が避け損なったものはアギトが防御してくれている。
『マイスター! そろそろ決めないと、援軍が来ちまう!』
「そうだね。 よし。 アギト、シグナムの動きを止めることはできる?」
『何かやんのか?』
「うん。 大きいの撃つ」
今の私が撃てる最大の魔法。 これなら多分、一発で……
『なら拘束で縛る! でも、少ししか止めることは出来ないと思うぜ?』
「それでもいい。 お願い」
『了解だ! 一回ユニゾンを切るぞ!』
ユニゾンを切った私たちはそれぞれの準備をする。
「ユニゾンを切った……? 何かするつもりか? だが、先に倒せば問題はない。 覚悟っ!」
「マイスターはやらせねぇ!」
アギトがシグナムを止めている今がチャンス。 私は魔力を集める。 魔力収束。 ブレイカー。
「アギト! 準備できた!」
「いっくぜー!」
「くっ! 拘束か!」
いけ、いけ、いけ、いけ……
「インフェルノ・ブレイカー!!」
シグナムが炎の砲弾に飲み込まれていく。
変換した炎熱を普通の魔力で圧縮し、またその上に炎熱を乗せる三段構造。 正直、過剰攻撃な気がするが気にしない。
「おー! すげー!!」
アギトも喜んでくれているようだし、シグナムの犠牲は無駄にならなかったようだ。
さて、ノーヴェの方も終わったようだし、次は、っと