IS Striker   作:アーヴァレスト

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それは大規模な性能アップのための切り札
ほぼ新造に近い改修の内容とは・・・


大規模改修

「うーん・・・これは芳しくないな」

「そう・・・か?」

 

キャノンボールファストという一大イベントに向け様々な動きが始まる頃、由宇、フィーネ、自分の順番で見ていたのは機体のトラブルとかのチェックデータだ

あと、由宇には機体の全情報を提供した。

今はフィーネの機体を見ているが・・・おい、なんだこれ!?

 

「魔改造できねぇじゃん!?」

「なぜそっちに行く!?」

 

正しくは追加装備を搭載するためのペイロードがない。ECSやECCSは搭載したが反面、全体重量を極限まで軽量化したため一部に関しては装甲なんてあってないようなものだという事が判明した

これは由々しき事態である、今の状態は、はっきり言うと裸でミサイルの雨の中にいるようなものである。

 

「そもそもコレは対同型機を想定して開発したんだ仕方ないだろう!?」

「それでもこれのスペックじゃあ良くて引き分け程度だよ!!なぁ由宇!?」

「あぁ、全くその通りだ」

 

由宇も俺の評価と同じらしい。それもそうだ

 

「第一、不確定要素が多すぎる。確かに強力だが発動に多大な精神力を必要とする欠点と搭載した武装との競合問題も解決されていない。はっきり言って欠陥機に近いぞ」

 

ISに欠陥機はないがな。と言いながらもこのセリフである、辛辣なんて言葉の領域を超えている

 

「むぅ・・・」

「だから、改修しよう」

「だとしたら間に合わなくなるぞ、ここには技術者もいない状況だ」

 

あぁ、それなら問題ない

 

「それなら問題ない、私とカズマの二人で改修すればいいだけの事だ、幸いにも私達は設定変更もなしに首位に行けるスペックを有しているからな」

 

俺に関しては実はセシリアの事で少し用事があるのだが、それはそれで問題ない

そろそろ彼女も身に着けるだろうから、それでも身につけられなかった場合はアドバイスするが、今は基本練習相手でいるだけだ

 

「幸いにもブラックフレームの改修案で開発して搭載を見送った各種武装・装備群がある、それをベースに行えば大規模のスペックアップも可能だろう」

「あぁ、そうだね。アレとかも良さそうだ、この機体の美しさを際立たせた上に瞬間加速(イグニッションブースト)を上回りながら変態機動するにはね」

 

ここで言っているアレとは、ブラックフレームに搭載した緊急加速推進システムの雛形でもあるアジャイル・スラスタを指している

最終的に光パルス推進となった緊急加速推進システムとは違い、使いようによってはフラッシュボムの代わりにもなる

 

「どれほどあれば可能だ?」

「三日もあれば余裕でしょ」

 

システムごと分解(バラ)してデータだけ取るのに一日、それから問題を探って再製造するのに一日、コアに馴染ませるのに一日というスケジュールだ

もっと余裕があれば五日で済む内容でもある。ただし、普通にやれば最悪半年かかる内容でもある。あくまでも俺と由宇がやるのだから出来ることで、専用機持ちは開発元の企業あるいは研究機関に行って再調整等を含めたオーバーホール並みの作業とその先の新武装換装なども含まれるハードスケジュールで間違いはない

 

「天才は二人もいると驚異を通り越して恐ろしいな」

「何を今更」

 

そもそも俺は天才じゃあない、努力の果てに生み出した技術で人類の未来を閉じかけた者が天才と呼ばれるのはおかしいと思っている

 

「機体の事は任せてくれ、必ず納期に間に合わせて強化改修する」

「あぁ・・・カズマ、由宇。お願いする」

 

これで機体は託された、後は・・・

 

「さて、やりますか」

「あぁ、やろう。これはなかなか一苦労しそうだ」

「そういうのが」

 

俺と由宇は同じ趣味を持っている、例えば

 

「「楽しい」」

 

自分たちの手で改造や作り出したものが活躍する場面を見ることだ。その為には苦労だって惜しまない

 

「三日で仕上げよう」

「おーッ!!」

 

その日から三日間、IS整備室にはおかしいテンションの一年生の二人組がいたとか

誰と誰の事だろうねー、俺たちじゃないはずだよなー




さて、次回はキャノンボールファスト当日のお話です。
フィーネのIS、リインカーネーションがどんな活躍するのかな・・・?
おっと、なんかネタバレに近いぞ

感想ください、栄養源になります
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