IS Striker   作:アーヴァレスト

73 / 149
紅椿・・・篠ノ之箒にも敵は迫る
迫る敵は己のクローン、纏う機体もまた同じく複製物


紅椿VS複製

「来るか・・・」

 

心静かに待っていたのは己のクローンだった

冷静に、機体ともども感情のようなものを感じないほど

 

「さぁ、戦おう、どちらが強いかを示すために」

「戦うことしかないのか?」

「ない」

 

即答するクローンに哀れみすら感じる。同時に、一筋縄ではいかないことも悟った

纏い始めた殺気の濃さが、常人のそれとは大きく異なるからだ

 

「行くぞ、オリジナル」

「あぁ、行くぞ、クローン!!」

 

その言葉で戦闘は開始される。

最初に行われたのは空裂により発生したエネルギー刃による中距離攻撃

 

「やるな、流石にオリジナル。次の攻撃も同じだろう」

「そう、だろうな」

 

次の攻撃もまた同じ、雨月の刺突により生じたレーザー砲撃を寸分違わず落とした

 

「「貫け、穿千(うがち)っ!!」」

 

両肩の展開装甲をクロスボウ状に変形させ、2門の出力可変型ブラスターライフルとして使用する最新武装もまた互いに同タイミングのため相殺される

 

「くっ・・・!!」

「ちいっ!!」

 

その爆風で数メートル飛ばされる、それは敵も同じで戦況は並行のままだ

 

「だが、負けられんのだ!!」

「それは、こちらも同じだ」

 

私の叫びに敵は冷静なまま答える

 

「負けられん、負ける事だけは出来ない」

「なぜだ?」

「簡単な事だ、お前が羨ましい、妬ましい!!」

 

恨みと妬みが私に向ける殺意の源泉か?

ならば・・・

 

「私も、同じ感情を持ったことがある」

「・・・?」

「姉に対して、妬ましい感情を抱いたことがある。私は姉ほど頭がいいわけではないし、物分りも多少悪く、言葉よりも行動が早いことも多々ある」

 

これは本当のことだ、妬ましく思ったのは事実で、姉がISを発表して失踪した以降、一時は殺意に変わる一歩手前まで行った

それでもそこで踏みとどまれたのは、一夏と同じ時期に現れた二人目のISを使える男、藍澤・カズマの"話し合えばわかる事だよ。少なくとも、君の姉さんは君の事を好きだと思うよ?"という言葉だった

 

「だからこそ、お前にその感情を向けられることは理解できる。が・・・」

 

それと同時に雨月・空裂を構え、攻撃する

 

「何っ!?」

「ここから先は、応用で行こう」

 

ここまでは型通りの動きでしかないモノだ、ここ最近で発覚した私の意外な弱点を克服するために編み出したのは、身につけたものを一度捨てるというものだった

剣道の練習ではなく水泳や空手など異種類のものに手を出すという意味であったが、結果、実感持てるレベルで向上した

 

「これは学友の受け入りなのだが、所詮過去の自分と向き合う程度で、怖気づいてはいられんのだ!!」

「ならば良し、悔いも無し!!共に全力で挑むぞ!!」

 

もう一度相対する形になる、これが最後だ

 

「はあぁぁぁっ!!」

「おぉぉぉぉっ!!」

 

激突は一瞬、勝敗もまた同じだった

 

「見事だ・・・」

「そうか・・・」

 

雨月・空裂をストレージにしまい、振り返る事なくその場を去る




あれ、こんなに強かったっけ?ま、いっか!!
次は誰になるでしょうか・・・

感想ください、作者のエネルギーになります
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。