願い人   作:Anna

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願い人 3.

 

 

03

 

 

 

 

 

 

あーたーらしい あーさがきた きーぼーうの あーさーだ

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもの声がする。

 

 

「朝か…。」

 

僕の目覚まし時計は 今日も鳴り響く。

 

「本当に言ってた通りだな…。」

 

 

僕はゆっくりと目を瞑り

そして、昨日の夢を 思い出してみた。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

それは昨日の昼辺り、正午辺りの事。

 

 

僕は彼に出会った。

 

 

彼はきまぐれで自分勝手に語り始め

 

彼はきまぐれで自分勝手に僕に “願い人”になれと言い

 

そして彼は、きまぐれで自分勝手に僕に 誓約という名の鍵をかけた。

 

 

 

 

「全ての願いを叶えたら僕は死ぬ?。」

 

僕は、彼に質問した。

 

「ああそうさ、君は死ぬ。おまけに、みんなの記憶から君という存在は消える。」

 

「僕は、いなかったことになるのか…。」

 

「うん。でも、いつ願うかは君の自由だ。明日願うも良し。老人になって危篤な時に使うもよし。」

 

「でも、僕が死なないようにしてって願いをすれば…。」

 

「言っただろう、誓約は誓約だ。君はリスクから逃れられないんだよ。」

 

「…」

 

 

誓約…ねぇ…

 

 

「あ、あと一つ言い忘れてた。君がこの部屋を出ると必ず明日の朝

、君の部屋にワープするようになってるから。」

 

「明日の朝、僕の部屋に?」

 

「ああ、あまり困った事はないだろう。むしろすぐに帰れて楽じゃないか。願いも叶えられるし、一石二鳥だよ。」

 

 

そういうものなのだろうか。

 

 

「OK。じゃあそろそろ、願いを叶えさせてもらうよ。」

 

彼は小さな指をぱちんと鳴らすと

 

 

僕の視界が 揺らいできた。

 

 

「またね。The good wishes。」

 

彼はそう言った。

 

そして、彼は僕の視界から消えた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ここで僕の記憶は途切れ、

 

いつものように、ラジオ体操の音楽に叩き起こされたわけだ。

 

 

「願いを叶える…か。」

 

本当によく出来た夢だったな。

 

改めて僕の想像力に感心する。

 

「さて、着替えてメシでも食いに行くか。」

 

そして着替えを済ませた僕は

 

いつものように階段を降り、リビングへと向かうのだった。

 

 

 

 

「おはよう。お兄ちゃん。さ、朝ごはん早く食べちゃって!」

 

ドアを開けると、妹が朝ごはんを作って出迎えてくれていた。

 

いつもの光景だ。

 

変わらない、いつもの光景。

 

 

「お、今日は肉じゃがか。」

 

「美味しそうでしょ?今回のは結構自信あるんだ〜。美味しかったら白目剥いて拍手してね。」

 

確かに美味そうだ。

 

白目剥いて拍手はしないが。

 

「じゃあ、いただきます。」

 

そう言って、僕が箸に手をかけたその時だった。

 

 

ピンポーン

 

 

と、玄関のチャイムが鳴ったのだ。

 

朝から一体なんだろう。

 

はーい と未来が玄関へと向かう。

 

僕はさほど気にしていなかったので、まず手に持った箸を器用に回し、肉じゃがを頬張る。

 

と、しばらく経って、どたばたと足音が近づいてきた。

 

ドアから未来が顔をひょっこり出し

 

「お兄ちゃん、警察の方だよ。」

 

と僕に告げた。

 

 

警察?

 

何で?

 

全く思い当たる節が無い。

 

 

仕方なく玄関へ向かうと、見た目中年の警察官が1人

 

そこに立っていた。

 

「おはようございます。朝早くからすいません。未来さんのお兄様…ですよね?」

 

「そうですが、今日はどんなご用件でしょうか?」

 

「はい、実は…」

 

 

 

彼の口から出た言葉は、少し 信じ難いものであった。

 

 

「お二人のお母様を殺害した犯人が先ほど、マンションの一室で首を吊って自殺しているのが発見されました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




良ければ意見をお願いいたします。
第2話が少し会話が多かったかな…

次の更新は明日か明後日になると思います。
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