私はちょっと変わった吸血鬼お嬢様   作:肉球ぷにぷに

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第5話 謎の衝動の正体と悪化

 

「うぅー……もう無理……本当に無理ー!」

 

 …………はい。私は、吸血衝動とも言える物にひたすらあらがっている最中です。

 

 吸血鬼に生まれ変わった私は、謎の衝動の正体が血を吸いたいという、吸血鬼特有の吸血衝動だと言う事がわかりました。

 だけれど、私の吸血衝動は想像していた吸血鬼のそれとは違っていた。

 

 現在自室のベッドの上で、見た目はシルクで出来たような枕に、泣きそうになりながら、ぎゅーっと抱きついています。

 

 本当にこれは、どうにかならないのでしょうか……?

 

 なんか変な気分になってきます。

 

 今回のは今までのものとは比にならないくらい酷いです。

 

 全くと言っていいほど、自分の身体を触ったりしてはいないのだけれど、何故か身体が燃えるように熱く、頭の中がぼんやりしてます。

 

 必死にあらがってはいるのだけれど、次から次へと快楽のような物が押し寄せて来るし、訳がわかりません……。

 

 

 ハッ! もしかしてもしかして、私ってば淫乱になってしまったのですか!?

 

 

 それだけは絶対に嫌だーーー!!

 

 

 私がシャロットと言う吸血鬼のお嬢様だと、知ってから5日が経ちました。

 

 この5日に間に押し寄せてた吸血衝動の回数は合計20回だ。

 1日に約4回はこの吸血衝動に駆られてしまっている事になる。

 

 

 ーー幼児な私の身体にはかなりきつかった。

 

 

 最初は真っ赤な物を見ると、この吸血衝動とも言える物が押し寄せてきていたのが、今となってはいつ起こるか全くわかない、かなり深刻な悩みになってしまっていた。

 

 初日にお世話係のロイゼを押し倒し意識を失い。

 

 2日目の夜には偶然出会った金髪の背の高い中世的な顔立ちのイケメン執事さんに抱きつき始め意識を失い。

 

 3日目は、家をロイゼに案内してもらっているときに、またまたロイゼに噛みつこうとしたらしい。

 

 ……はぁ、私一体どうなってしまったの〜!

 

 終いには、ロイゼに「シャロット様……その……なんかエロいです……」と言われてしまった。

 ロイゼの話だと、吸血衝動にかられている時の私はかなりエロさ満点らしい。

 

 

 嘘だーー!!

 

 

 いくら中身は16歳の女子高生だとしても、今は幼女な私がエロに目覚めてどうするんだ……。

 

 

 幼女でエロとかヤバすぎる。

 

 

 というか、吸血鬼って血を吸われた側が普通は快楽的な感情になるんじゃないの!?

 

 なんで吸血する側が、血を吸いたいと思うと快楽的になるのよー!!

 

 

 ーーこれじゃ、ただのエロ変態幼女じゃないかー!!

 

 

 私はベッドの中で吸血衝動をなんとか抑え込み、ベッドからちょこんと降りると、自室にある白いバスローブのような物を手に取り浴室へと向かい部屋を出た。

 

 もう汗びっしょりで下着が少々大変な事になっている。

 

 ーーーー

 

 私が白い大理石のような物で出来た廊下を、ふらつきながらも歩いていると、前方から黒いメイド服をきた女性が2人、何やら話しながらこちらへ向かって歩いてきた。

 

 ロイゼ以外のメイドさんと会うのは初めてかもしれない。

 

「そうそう、シャロット様ったらロイゼに噛みつこうとしたらしいわよ?」

「えー!? それ本当ですかー?」

 

 何やら私の事を話しているみたいだ。

 

 それにしてもあの話……見られていたなんてかなり恥ずかしい。

 

 私はとりあえずは平常心、平常心と思いながらも歩いていると、メイドさん2人と目があった。

 

「あっ、シャロット様! おはよう御座います!」

「シャロット様、おはよう御座いますぅ!」

 

 銀髪のメイドさんが私にぺこりと挨拶をしてきた。

 それにつられるように水色の髪の背の小さなメイドさんもぺこりとお辞儀をしてきた。

 

 礼儀正しいメイドさん達だ。

 

 でも、やっぱりまだ慣れないんだよねぇ……この主従関係と言うものが。

 礼儀正しい挨拶をされるとこちらまでかしこまってしまう。

 

「あら、お二人共、おはよう御座いますですわ」

 

 

 うわー……「おはよう御座いますですわ」ってなんだーー!

 

 

 明らかに言葉使いが可笑しい。

 私はニコっと笑って見せたが、早くお風呂に入りたい気持ちが表に出てしまい、若干身体をもじもじし始めてしまう。

 

 

 あー、本当に恥ずかしい。

 

 

 私は2人と別れ廊下を歩き浴室に向かっていると、先程会った水色の髪のメイドさんが、ピューっと廊下を走るように私の所にきた。

 

「あのあの! シャロット様、今日はロイゼはご一緒ではないのですか?」

 

 メイドさんは、両手を胸元付近で握りしめ、その髪の色と同じ綺麗な水色の瞳を輝かせながら私を見ている。

 

 少しだけ垂れ目が印象的なメイドさんだった。

 

 

 うわぁ、ロイゼも可愛いけれど、このメイドさんも相当可愛い。

 

 

 どうやらアインハルト家のメイドさん部隊は可愛さが売りなようです。

 

「え? ロイゼは今日は確か大事な用事があるとかで、いないようだけれど……」

 

 私がそう答えると、水色の髪のメイドさんは何やら「よしっ!」と、ガッツポーズをしている。

 

 ……一体どうしたのだろうか。

 

「あたし、ミーシャと申します!」

 

 ロイゼはどちらかと言うと大人しめな感じだったのに対し、ミーシャは全く真逆な凄く元気がいいメイドさんな感じだった。

 

 声の雰囲気的にも、ロイゼよりも若く感じられた。

 

 

 というか、そんな事より早くお風呂に行かせておくれーー!!

 

 

 私がミーシャに浴室にいきたいと言うと、ミーシャは「私がご案内致します!」と付き添ってきた。

 

 

 え? この状況で付き添われれるの!? やめてー!! 勘弁してー!!

 

 

 私は心の叫びと共に、浴室へと向かったのだった。

 

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