タイトルがいつもと違いますね。まぁ、『集いて太刀をなす。』は龍斗メイン回のタイトルなので、端キャラ化してる時は形式を変えます。
先に謝ります。ごめんなさい。
それから、一瞬独自解釈入ります。
クソ、鬼道の補習で昼の時間だいぶ使っちまったな。ルキアは
そんなことを考えながら角を曲がったら、扉のスキマから部屋を覗いている先輩がいた。
「速水さん、何してんすか?」
「
ひそひそとした声で返してくる。
よく見ると『鬼道改変』とかいう速水さんの技の応用なのか霊圧が部屋の方に向くのを無理矢理ねじ曲げて反対側に飛ばしている。鬼道はよくわからねえけど、霊圧を隠すのは縛道の高い技術が必要らしい。速水さんは『霊圧が攻撃に向き過ぎる』っつう理由で縛道がほとんど出来ないらしいからこれで急場を凌いでるのだろう。そういえば俺も鬼道に向かない霊圧なんだと主張したらルキアに鼻で笑われたな
「
「
向こう側を探ってみると、微かにルキアの霊圧がした。
「
「
進行形?今問題が起こってるって事か?
「
「
許可をもらったのでスキマを覗く
‥‥‥見えねえ
もうちょいで良いからスキマ欲しいな。少しだけ開けるか
慎重に扉を横に動かす。
ガタッ!!!
「あっ」
「誰だ!そこに居るのは!!」
向こうから声がした。たしかルキアの担任だったか
「
――居ない――
瞬歩で一人だけ‥‥‥
仕方がないので、一人で戸を全開にした。
「阿散井か、何をしてる」
「あっ、いや、ちょっとつまずいた拍子に扉にぶつかって」
その場しのぎの嘘をつく
「まあいい」
二人ぐらいの死神とルキアの担任とじいさん一人も居たが、目に入ったのはルキアと向き合っている一人の男だった
牽星箝…、――貴族――
その男の隣にいるじいさんがこっちを見て口をひらく
「…ホ、どうやら邪魔が入った様子。それでは…」
一団が俺の横を通り抜けるため歩いてくる。老人が振り向きルキアに声をかける
「色好いお返事をお待ちしております故…」
ルキアと向き合っていた男とすれ違う一瞬、心臓を貫くような衝撃を感じる。冷や汗が溢れ出す。
…何だコイツ…!?
とんでもねえ霊圧だ……
…目も合わせられねえ…!
何度か速水さんの霊圧は感じた事があるが、すれ違っただけでここまでに成ることはねえ
「…恋次」
ルキアの声で我にかえった。担任も去って部屋におれとルキアだけが残っていた。
「お…おうルキア…。えらく重い空気だったじゃねーか…。今の…何の話だったんだ…?」
うつ向いたまま、こちらに視線を向けてくれない。
明後日の方を向いた視線のまま、ルキアの物とは思えないほど弱々しい声がした。
「…朽木家に養子に来いと言われた」
――!――
目線を伏せたままルキアは話を続ける
「学校もすぐに卒業させてやる、護廷十三隊への入隊も
「…や…」
言葉を遮るように言葉を発する
「やったじゃねえか!!」
ルキアの両腕をガシッと掴む
「はっ!?」
目線が一瞬こちらを向く
「朽木家っていったら大貴族じゃねえか!!」
───自分の気持ちを出すな
「やったなオイ!!そんなトコに養子に行くったらアホほどぜいたく出来るぜ!?」
───ジャマするな
「どんなメシ食うんだろな貴族ってのは!!」
───ルキアに やっと 家族ができたんだ
「あ―――羨ましいぜクソっ!!」
───ジャマするな
「しかも 今スグ卒業だァ!?」
───じゃましちゃいけない
「あーもー羨ましすぎてムカつくなァ!!オイ!!
ハハハハハハハハ!!」
ルキアの肩をバンバン叩いて、そのまま手を肩にかける
その時、ルキアの目が少し暗くなった気がして
「――そうか…」
ルキアが俺の腕を掴む。その手はどこか弱々しくて
「ありがとう」
目を伏せて走り去っていった
俺は声をかけることが出来なかった
あんな暗い瞳の色をしたルキアを俺は初めて見たから
俺はどうしたら良かったんだ
ルキアに家族が出来るから背中を押した
でも 本当はここに居たかったのかもしれない
でも それは俺がルキアにここに居て欲しいという自分勝手な思いかもしれない。
でも‥‥‥
でも‥‥‥
でも………
答えが見えない
星の光を求めるばかりで
吼える先も分からない
ただ拳を握りしめた
何に向かえばいいのか分からないまま
ドン!!!
思い切り壁を殴りつけた
意味がないのは分かってる
「くそったれ」
誰に対してか分からない怒りを
いや 誰に怒りたいかは分かっている
「なんで何も出来ねえんだよ!!!
───俺は!!!」
ただ無力な俺への怒りをぶちまけた
俺はその部屋から離れる事は出来なかった
そしてそのまま早退した
私の意地なのだろうか。恋次に泣いているところは見られたくなかった。だから私は走り去った。
ダダダダダダダダ
私は走り続けた。誰かに涙を見られたく無くて、顔を伏せたまま。
「キャッ」
前を見ていなかった私は誰かとぶつかった。
「いたたたた。大丈夫?ルキアさん…ルキアさん?」
雛森さんか
顔をのぞき込んでくる
「ごめんなさい。痛かった?どこか打った?」
「何でもない」
顔を背ける
「でも‥‥‥」
「たわけ!!何でもないと言っているではないか!!!」
「!!!──ルッ…ルキア…さん?」
そのまま立ち上がって走り出す。
校舎を飛び出し、寮に飛び込む。そのまま一気に階段を駆け上がる
ダダダダダダダダ、ガチャッ、バタン、ガチャッ
私はそのまま寮の部屋に一直線に帰ってきた。
戸を閉めると、そのまま戸に寄りかかるようにしてしゃがみ込んだ。
‥‥‥私はどうしたら良いのだろうか?
私はまだまだ一組と二組を行ったり来たりしている程度の者だ‥‥‥
まだ恋次にも届かないような者で‥‥‥
朽木家へ行けば恋次を追い越せるかもしれない‥‥‥
でも‥‥‥‥‥‥
───私はまた一人に成るのか───
恋次たちに会うまで私は一人で生きてきた‥‥‥‥‥
寂しかった
いや、寂しいという言葉さえ考えられなかった
暗闇で生きてきた
光を知らなかった
ただ 自分が生きるために盗んだ
ただ 自分が生きるために漁った
ただ 自分が生きるために這い回った
そんなある日、水を盗もうとしている集団にあった
手を貸して、そのあと隙を見て一人で飲もうと思った
でも何故か居心地が良くて‥‥‥ずっと居たいと思った
赤い毛のリーダー格が名を聞いてきた
一人で生きてきたから無いと答えた
赤い毛のリーダー格は売り付けるために盗んだという異国語の辞書を出してきた
指示され適当なページを開き、指を置いた
指した項は『光』
その日私は光を知った
その日から私は
そして私は一人では無くなった
やっていることは変わらなかった
けれど 大きく変わった
だだ 皆と生きるために盗んだ
だだ 皆と生きるために漁った
だだ 皆と生きるために這い回った
だから
また一人に成るのが
また暗闇に帰るのが恐い
「
自分の者と思えないほど弱った声が誰もいない部屋に響く。
視界が霞んでくる
自分の身体をギュッと抱きしめようと
だだ その力も弱くて
こんなのではないだろう
私はこんなに弱い存在では無いだろう
歪む視界の原因を止めようと目に手をやるがそれも震えていて
怖い 辛い 苦しい 悲しい 寂しい
ただ身を固くした
そして私は服がぐしょぐしょに成るまで泣いて、そのまま事切れるように眠りについた。
ごめんなさい。傷心の人間書くの楽しくてちょっといたぶり過ぎた。儂の性格って絶対悪いよなぁ。
緋真が漢字なのにルキアは片仮名って事は、ルキアって緋真が捨てたときの名前じゃないのか?捨てられたときのルキアってまだ自我があるような年じゃ無いよな?っていう妄想を広げた結果、ああ成りました。
『ルキア』はラテン語の『光』から派生した女性名らしいですね。これは後付け設定で、元々は花の名前を間違えた結果『ルキア』に成ったという話もありますが、『光』をルキアと関連付けるのは好きなのでね。
まぁ、恋次に普通に名付け親化させても良いのですが、恋次にラテン語の知識があるとは思えませんし、辞書にしました。ご都合主義感が出ていたらすいません。
ルキアが『ルキア』を名乗ったのって、原作ならいつなんだろう?ルキアのセンスはイラストはともかく、言語は良いと思うので、自分で名乗ったのかもしれませんね。