彩色集いて太刀をなす。   作:tora@812

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 行間の取り方って難しいな。ある程度開けないと強調できない。でも、開けすぎるとグダグダする。

 今回は第四話あげたときに雑に書けていたのを一週間かけて推敲してたので、いつもよりはマシな文章に成っているかと、まぁ今回はアンケートの結果報告の為に今日投稿する必要がありストック作っただけなので、今後毎回は無理です(メンタル的に)。

 ついに始解です。‥‥‥この斬魄刀ありなのかな?ルール的にギリギリアウトな気がする

 神様転生の措置は意見が一定数行かなかったので、行わない方針でいきます。ご意見くださった皆さますいません

 2015.12.22に訂正&加筆しました。



第六話 黄色集いて太刀をなす。

 見ている光景はさっきまでとは、まるで違うものに成っていた。

 

 正六角形の黒い床、周囲はそれぞれ床の正六角形の辺から一辺ずつ赤・紫・緑・白・黄・青の壁があり、天高く続いている。天井は暗い黒い闇によって見ることは出来ない。

 

 「ひょっとして、精神世界ってやつか?」

 

 見回すとそれぞれの壁に扉が付いている。そのうち黄の壁の扉が開け放たれていた。俺はその扉をくぐった。

 

 そこは、広々とした芝生の原だった。どういうわけか入ってきた扉は壁に付いているわけではなく空間に設置してあった。どこかのネコ…タヌキ型ロボットのドアと言えばイメージ出来るだろうか。その空間のど真ん中に桜の樹が一本植わっていて、桜吹雪が舞っていた。よく見ると樹に寄りかかるように誰かいる。近づくとそれは女だった。黄色い瞳に黄に近い金色の髪、そして黄色い死覇装を纏っていた。髪は肩より少し長いぐらいだろうか?

 

 「あんたが俺の斬魄刀か?」

 

 「う〜ん、私っていうより、私たちかな?」

 

 その声は朝見た夢に出てきた声だった。

 

 「私たちは『色々な戦い方が出来る斬魄刀』だからね。ほら、何個か部屋があったでしょう?」

 

 「つまり、君はその複数の一人って事?」

 

 「そういうこと。さて、精神世界は外より時間の流れが早いとはいえあまり長話は出来ないわね。続きはあいつらと戦いながらにしましょう。呼んで、私たちの名は『――』そして私の名は――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「―――――『(しっ)(ぽう)』!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 斬魄刀から高密度の霊圧が吹き出し。虚の爪を弾き返した。

 

 浅打とは、鍔の形が変わっていた。正六角形の黒い輪を刀から正六角形の頂点に伸びる六つの金具が支えていた。それぞれ赤・紫・緑・白・黄・青だ。刀身の墨黒との比較で際立って見える。

 

 七宝を虚に突きつけるように鋒を向ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「七宝の黄」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 金具のうち、黄色が刀身に溶け込むように消え、刀を黄に染める

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「―――()()かせ―――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 斬魄刀を上に向けるよう手首を上げる。しかし刀身はその場に留まり折れ曲がる。さらに刀身から左右に霊子が伸びる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「――――――『七宝・(しゅん)()』――――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 手にあったのは黄に染まった(クロスボウ)だった。

 

 「・・・・・これが俺の斬魄刀」

 

 ―――そう、常時半解放型斬魄刀『七宝』それが貴方の斬魄刀よ。その名の通り七つの形態を持つ斬魄刀で、私はそのうちの『黄』の斬魄刀『春華』

 

 「ところでさ」

 

 ―――何?

 

 「部屋六個だったよな?なんで七宝?」

 

 ―――最初黒かったでしょ?

 

 そういえば、色に染めてない七宝は黒だった。あれが『黒』ってことか‥‥‥

 

 「‥‥‥意味あるのか?」

 

 ―――さあね、それより

 

 ヴオォォォォォォォ

 

 ―――集中した方がいいんじゃないの?

 

 七宝を解放したときに爪を弾き返された虚が再び攻撃を仕掛けてくる。

 

 「春華!どうやったら矢をつがえられる?」

 

 ―――霊圧を私に混めて

 

 そんな受け答えをしている間に虚の爪が迫る。それを爪を見据えつつ横に飛んで避ける

 

 その時、爪に僅かにヒビが入っているのが見えた。解放したときの衝撃出来たのだろうか?

 

 たった5cm程の小さなヒビだが攻撃を避ける一刹那あるか無いかのほんの一瞬にも関わらず、たしかに視認した。

 

 その爪のヒビに向かって矢を構え、引き金を引く。

 

 全ての物には物質崩壊点(スクランブルポイント)という最小限の力で破壊できる点がある。その一点を正確に突けば‥‥‥

 

 ギュヲオォォォォォォォ!!!!!

 

 ヒビは爪全体に走り、爪を砕いた

 

 ―――理解した?私の能力は、ただ『精密射撃』を行い、術者の『視覚能力』を向上させるだけ。精密射撃に特化した分、一撃の火力はやや低めなの

 

 「でも、こうすれば火力あげれるよな!」

 

 自分の霊圧で矢を作るなら、

 

 「―――『破道の三十一改・赤火砲―矢―』―――」

 

 赤い火の矢をつがえ、放つ。地面からビルを見下ろす高さにある虚の仮面の中心を打ち抜き、消滅させた

 

 「みんな大丈夫だよな」

 

 春華のおかげで視力は上昇しているが、角度の問題でビルの上は確認できない

 

 「無事で居てくれよ」

 

 ビルの上に向かって地面を蹴った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「吉良くん!!下がって!!!

 

 ―――破道の三十一・赤火砲―――」

 

 

 

 「恋次!!しゃがめ!!!

 

 君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽搏き・ヒトの名を冠す者よ 真理と節制 罪知らぬ夢の壁に僅かに爪を立てよ

 

 ―――破道の三十三・蒼火墜―――」

 

 

 さっき速水さんがたたき落とされてから、どれだけ時間が経っただろう?助けに行きたいけども、攻撃が激しくて誰も動くことが出来ない。今は檜佐木さんの指示で前衛を阿散井くん、吉良くん、檜佐木さん、後衛を私とルキアさんで巨大虚と対峙していた。

 

 ギュヲオォォォォォォォ!!!!!

 

 その時、どこか悲鳴のような感じのする虚の鳴き声が響いた

 

 「何?今の?」

 

 「よそ見をするな!!」

 

 「す‥‥すいません」

 

 虚に向き直る。

 

 「―――破道の一・衝―――、―――破道の四・白雷―――」

 

 弾くのに赤火砲は詠唱破棄を考慮してもやや溜め時間がかかるので、一桁の破道を二つ連続で放つ。

 

 速水さんみたいに別形状を取れるわけではないけど、少し曲げるぐらいなら出来る。白雷を衝で弾き圧縮する

 

 白雷は爪を僅かに反らし、制服をかすめ横をすり抜ける

 

 「もう少し耐えろ!そろそろ救援が来るはずだ!!」

 

 「「「「はい」」」」

 

 「ここもそろそろ危ない!次に移動だ」

 

 次のビルに飛び移る。足場がしっかりしてさえいれば、この位の距離は飛び越えられる

 

 ヴヲォォォォォォォォ

 

 でも、ビルの間で下から狙っている虚が居た

 

 「!!!」

 

 霊子で足場を作れない私に空中で向きを変える手段は無い。

 

 こういう時の正解の行動は、『破道の反動を利用して位置をずらし致命傷を避ける』か、『這縄を仲間の誰かに頼んで引っ張ってもらう』のどちらかだろう。でも、私にそこまで冷静な判断能力は無かった

 

 

 

 「―――縛道の四・這縄―――」

 

 

 

 私はビルに向かって這縄を放った。当然仲間に向かって放つより距離がある

 

 

 

 ―――間に合わない―――

 

 

 

 そう思ったとき

 

 

 

 「―――『破道の三十一改・赤火砲―矢―』―――」

 

 

 

 目の前に迫っていた爪が破壊され、私は誰かに抱えられた

 

 

 

 「雛森、ごめん。遅くなって」

 

 

 

 「速水さん!!!」

 

 

 

 虚によって叩き落とされていた先輩だった

 

 

 

 みんなの向かっていたビルに着地した

 

 

 

 「降ろすよ」

 

 

 

 足からちゃんと付くように降ろしてもらった

 

 

 

 ‥‥‥あれ?ひょっとしてさっきのって世に言うところの『お姫様抱っこ』に成ってたんじゃ‥‥‥

 

 

 

 「‥‥‥ごめん」

 

 

 

 速水さんも小声で謝らないで下さい!!!

 

 

 

 自分でも顔が赤く成っているのが分かった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さてと」

 

 

 

 俺は虚に向き直る

 

 

 

 「ちょっと前にも言った気がするけど、俺の後輩に手出すなよ」

 

 

 

 一旦鞘に納めていた七宝を抜く

 

 

 

 「見透かせ『七宝・春華』」

 

 

 

 斬魄刀を黄に染める

 

 

 

 「落とし前を付けて貰おうか」

 

 

 

 「―――『破道の三十一改・赤火砲―膜―』―――」

 

 

 

 薄い炎の膜を正面に張る。

 

 

 

 危機感を感じたのか三体が一斉に仕掛けてくる

 

 

 

 

 

 

 「―――可憐(かれん)なる(はな)樹木(きぎ)―――

 

 

 

 ―――咲きて(よろこ)びに舞え―――

 

 

 

 ―――優美に狂いて踊れ―――

 

 

 

 ―――見入られ為せよ唯妖華―――

 

 

 

 ―――そなたを飾る風を見せよう―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――――『(おう)()(らん)(まん)』―――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 春華より無数の花吹雪のように矢が飛び出す。

 

 

 その華は炎をすり抜け妖しく燃える弾幕と化し、妖華の花吹雪は巨大虚を飲み込みむ。

 

 

 これだけ巨大な体をしているのだ、体には僅かな擦り傷等も含めれば無数の弱点がある。

 

 

 その弱点全てを妖華は貫き、巨大虚三体を塵と化した。

 

 

 

 

 「―――妖美な花もやがて散るのみ―――」

 

 

 

 

 

 よし、これで‥‥‥

 

 ヴヲオオオオオオオ

 

 虚の爪が横から迫っていた

 

 「しまっ‥‥‥」

 

 「射殺せ『神鎗』」

 

 虚は長く伸びる斬魄刀によって貫かれ、消滅した

 

 五番隊隊長藍染惣右介、副隊長市丸ギンがようやく現れた

 

 「遅かったですね」

 

 藍染を睨んで言った

 

 「すまないね。後は我々に任せて休んでいるといい」

 

 そういって斬魄刀を抜く

 

 「砕けろ」

 

 不味い、急いで目を閉じようとする

 

 「――『鏡花水月』――」

 

 だが間に合わず解放の瞬間を見てしまった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さっきから、藍染&市丸vs巨大虚の戦いを見てるけど、物凄いワンサイドゲームだね。藍染は物凄く綺麗な刀を解放したように()()()()。うん、見える。たしか『鏡花水月』に解放による外見的形状変化はなかったはずだ。つまり、そういうことだ。

 

 ‥‥‥はぁ、律儀に虚に同士討ちもさせてるよ。まぁ確かに『完全催眠』の能力考えたら、同士討ちさせれるよな。『いつから錯覚していた』のあれもある意味同士討ちだし。そんなことを思いながら雛森を見る。あきらかに『憧れ』の目で見ている。

 

 「すごいですね。」

 

 「‥‥‥あぁ、そうだな‥‥‥」

 

 何も言うことは出来ない。あくまでも雛森の思考は雛森のものだ。「憧れるな」なんて言えない。「せめて市丸ギンに憧れろ」なんて言えない。あれ以上の戦闘を見せて魅せる事も出来ない。

 

 「弱いな、俺は」

 

 「何か言いましたか?速水さん」

 

 「いや、何も」

 

 「そうですか?ってどこ行くんですか?」

 

 「他の一年の様子を見てくる。檜佐木さんは六年二人の方に行ってるみたいだし」

 

 「気をつけて下さいね」

 

 「あぁ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――面倒な能力ね

 

 「春華か、なんだ?」

 

 ―――なんだって何よ、自分の無力感にいたたまれなくてあの場から離れた龍斗くん

 

 「‥‥‥よくわかるな」

 

 ―――斬魄刀(わたし)死神(あなた)死神(あなた)斬魄刀(わたし)でしょう。とはいえ、根っこが同じだけで結局は別物だけどね。

 

 「そうか‥‥‥。話戻すけど『面倒な能力』じゃあ済まされないと思うけど?」

 

 ―――私は面白ければ何でもいい。

 

 「気楽でいいな」

 

 ―――過ぎたことを悩んでいても仕方ないわよ。哀しむなんて疲れるだけ、大事なのはこれからよ

 

 「かもな‥‥‥ありがと‥‥‥っと、捜索したいから視力ほしいし解放するな」

 

 ―――視力って‥‥‥まぁいいわ

 

 「見透かせ『七宝・春華』」

 

 春華の能力で向上した視覚で見回す。あぁ居た居た一年。まとまってくれてるや

 

 一度もと来た方を見る。かなりの数居た虚もあと一・二匹に成っている。そこだけ狂気が渦巻いて歪んでいるようにも見える。

 

 「後輩を利用されるのは嫌だな」

 

 藍染、未熟者は未熟者なりに邪魔してやるよ。覚悟しとけよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、俺たちは霊術院に帰還した

 

 ゴタゴタした状態のせいで俺の飛び級は見送る事と成った

 

 草鹿さんはなんとか生きてたみたいだけど意識不明だし、蟹沢さんは死んでるし、この状況で進級なんて俺も嫌だしな

 

 まぁ、

 

 「速水殿、練習付き合っていただけませんか?」

 

 「速水さん、鬼道の練習手伝って下さい」

 

 「先輩、手合わせお願いします」

 

 いい後輩が出来たし、もう少し学校生活楽しむとしますか




 斬魄刀解説 七宝

 刀身は墨黒。『常時半解放型斬魄刀』という分類になる。そのため、『斬月』同様『七宝』自体の解号はない。別に能力を隠しているわけでは無いが『藤孔雀』のように別の解号と名を呼ぶことで、完全解放となる。とる形態は精神世界の部屋数と同じ。ちなみに今出てる部屋で全てです。

 一応このままでも弱くは無いため、中遠距離戦向けの『春華』しか取得してない現状ではこのまま使うことも視野に入れて闘わなくてはならない。

 他の色に染めるには一旦墨黒に戻す必要がある。一回戻して変えると隙が出来るので墨黒の七宝で敵の戦闘スタイルを見極め色を染めるという戦術がセオリーと成る(現状『墨黒』と『黄』なので、いきなり完全解放しても特に問題は無いが慣らしておかないと後で苦労するから必要があるときだけ『黄』に染めるようにしている)

 一応一本の斬魄刀なので、海燕さんがやられたときのあれは、一回喰らったら全部使用不能に成ります

 制作時ネタ

 二枚屋の『何にでもなれる最強の斬魄刀』という言葉から『なら、浅打の性質のまま解放できたら強くね』という愚かな作者の発想から生まれた。そのため、初期案では『浅打』という名の始解の斬魄刀だった。その場合この作品のタイトルは『BLEACH~始まらぬ始まり~』とかいうタイトルに成っていただろう。

 ちなみに、七宝に解号を付ける案も一応あり、「彩れ『七宝』」だった。だが、戦闘中に「彩れ『七宝』、見透かせ『春華』」なんかは二振り解放したように見えるとの理由でボツと成った。




 オサレって難しいな、ほんと原作作者って凄いよ。さすがに毎技毎技は考えないけどできる限り考えようかな?いやならやらないけど

 七宝は『色』ごとに能力がありますが、『混色』はしないと思います。(一時期考えたけど頭がこんがらかっt・・・・・チート過ぎるのでボツに成りました。)

 ちなみに、七宝の色に特に意味はないです。作者が『バトルスピリッツ』というカードゲームが好きなので、この六色+黒になったようです。(バトスピは赤紫緑白黄青の六属性で裏面は黒地に灰色と黒の紋様)

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