彩色集いて太刀をなす。   作:tora@812

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 UAが一万、お気に入り登録が200、評価人数が10を超えました。前回投稿から爆発的に伸びて、やはり斬魄刀って大事なんだなぁと、しみじみ思いました。あと、評価人数が5を超えると色々と有利だなぁともしみじみ(評価人数が5を超えると平均評価に色が付きます。5に成った瞬間狂喜乱舞したくなりました。)

 今回若干独自解釈が入ります。


第七話 鬼道伝えて太刀をなす。

 魂葬の実習から一月ぐらい経った。色々とゴタゴタしていて結構大変だった。

 

 始解したから技術開発局がデータ取りにきたり、巨大虚の情報を聴きに来る奴が居たりでかなり疲れた。

 

 技術開発局の相手がかなり大変だ。『七宝』の形態として『春華』があり、もう少し形態が増えそうって言うのが研究者の心をくすぐったようで、かなりのペースでデータ取りに来ている。

 

 「あ〜、だいたいまだ『黄』しか解放出来ないんだからもう少し増やすまでデータ採ってもつまらんだろうに」

 

 「技術開発局の変人どもは変人どもなりに興味があるのでは無いですか?速水殿」

 

 「にしても、流石に週三は大変ですよね。お茶どうぞ速水さん」

 

 「まぁ、知識欲ってのも解んなくは無いんだけどな‥‥‥データとってる間じっとしてる此方の身にも成ってほしい。お茶ありがとう、桃。」

 

 今日は久し振りにまともな休みが取れたので、後輩と寮の食堂でゆっくりご飯を食べている。

 

 「しかし、ごめんな。あれから誰の練習にも付き合えてないな」

 

 「いえいえ、先輩も忙しいでしょう」

 

 「というより、先輩も嫌なら断ればいいじゃ無いっすか」

 

 「いや、恩は売れるうちに売っとかないと、後で高値で返してもらう」

 

 「そんなの効くのですか?私は騙されるのがオチな気がするのですが」

 

 「大丈夫、文書にしてもらってるから」

 

 そう言って俺は懐から一枚の紙を取り出し、後輩に見せる

 

 

 

 

 

 『速水龍斗殿

 

 この度は我が技術開発局に研究サンプルの提供誠にありがとうございます。

 

 当局は今回の資料提供に感謝し、有事の場合は貴殿に協力させていただきます。

 

                              阿近』

 

 

 

 

 

 「これと同じものを各人十通づつ、データ取りに来た関係者全員に書かせたから。まぁ、局長からは貰えなかったけど充分だろう。別々の場所に管理してるから盗難も大丈夫だろうし」

 

 「「「「・・・・・速水さん(殿)(先輩)って怖い人ですか!」」」」

 

 「まぁ‥‥‥三つ子の魂百まで?」

 

 前世じゃ口喧嘩のとき少し厨二を混ぜつつ相手の話を片っ端から潰していくって戦法とってたから、マシになった方だとは思うけどな?どっちもどっちか

 

 「てな訳だから、大丈夫だ」

 

 「僕はだんだん技術開発局の方が可哀想に思えてきた」

 

 「まぁ、このくらいしないと『春華』も納得しないしな‥‥‥‥さてと、一月も前に言ってたのに何にも練習付き合えて無かったし、なんかしようか?っても、教えるの下手だからほんとに付き合うだけになるけど」

 

 

 「あぁ、俺は補習があるので無理っす」

 

 「僕も一度家に帰るので」

 

 恋次とイズルはパスするようだ

 

 「ルキアと桃は?」

 

 「私は空いてるのでお願いします」

 

 「私も」

 

 ルキア、桃は参加っと

 

 「なら鬼道でもするか」

 

 お茶を飲みきって立ち上がる

 

 「演習場の許可貰ってくるから準備したら来て」

 

 そういって瞬歩で立ち去った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「じゃあ、始めるか」

 

 「「お願いします」」

 

 「最初に現状を把握したいんだけど、詠唱込みで撃てるのと、詠唱破棄で撃てるのを教えて、あと上級詠唱術で出来るのがあれば」

 

 「私は詠唱込みが四十番代で破棄は一桁です」

 

 「私は詠唱込みが三十番代で破棄も三十番代です。二十番代なら後述詠唱、十番代なら二重詠唱出来ます」

 

 「分かった」

 

 鬼道は言霊。術者の性格の影響が出やすい。ルキアは詠唱時間がかかっても大技を撃つタイプ。桃は各ステップ確実にクリアしてから次にいくタイプか‥‥‥‥

 

 「よし、なら始めるか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 先ほどから速水殿に鬼道の練習をして貰っている。速水殿は教えるのが下手だと言っていたが、あまりそんな感じはしない。

 

 「桃は続けてて、ルキアこっち来て」

 

 「何ですか?速水殿」

 

 「ルキア、『二重詠唱術』って知ってるか?」

 

 『二重詠唱術』鬼道の教本に書いてある詠唱技術の一つだ。特殊な霊力を言霊(ことだま)と言霊の合間に挟むことで、二種類の鬼道を同時に打ち出す技。教本には『詠唱破棄』、『後述詠唱』を習得した者の次の段階の技能と書かれていたはずだ。

 

 「はい、分かります」

 

 「それを教える」

 

 「!!!」

 

 莫迦な、二重詠唱術は上級詠唱技術。私は詠唱破棄も一桁しか出来ない

 

 「速水殿、私は詠唱破棄もままならないのですが‥‥‥」

 

 「うん、聞いてる。だから()()を教える。これが出来たら詠唱破棄を習得していなくても二重詠唱が出来る」

 

 「そんな技聞いたことが無いのですが」

 

 「だろうな、俺が考案した理論だから」

 

 「何‥‥だと‥‥‥!!」

 

 速水殿が妙に嬉しそうな顔をしているが、それはその際置いておく

 

 「先に断っておくけど、これは俺の独自理論だ。俺しか実践したことも無いし、成功例の俺しか居ない。だから、上手くいくか分からない。それでもやるか?」

 

 「やります」

 

 「分かった。とはいってもあくまでも理論しか教えられない。自分の中でどう解釈するかはルキア次第だ。」

 

 ひとまず座るようにうながされ、近くの岩に腰を下ろす。

 

 「『陰陽説』っていう考え方を知っているか?世界のすべては陰と陽に分けられる。

 

 空間が『陰』、時間が『陽』

 

 夜が『陰』、昼が『陽』

 

 地が『陰』、天が『陽』

 

 そして、霊子や言霊にも陰陽が存在する。その陰と陽それぞれで詠唱を行うことで言霊を隔てる霊力がなくとも二重詠唱を可能にする

 

 こういう理論だ。分かるか?」

 

 「‥‥‥あまり」

 

 「だよなぁ、考案者の俺も完璧には理解しきれてないからな。俺もこれ以上の説明は出来ない。あとは自分で何とかして」

 

 そういって速水殿は頭を下げた

 

 「ごめんな、上手く説明できなくて」

 

 「い、いえ、参考になります」

 

 「そう?まぁ、一回実例見せるな。」

 

 速水殿が立ち上がり空に向かって手を構える

 

 「『散在する獣の骨 尖塔・紅晶・鋼鉄の歯車 『君臨者よ 血肉の仮面・万象・羽摶き・ヒトの名を冠す者よ 焦熱と騒乱 海隔て逆巻き 南へと歩を進めよ』 動けば風 止まれば空 槍打つ音色が虚城に満ちる』

 

 ―――破道の三十一・赤火砲―――

 

 ―――破道の六十三・雷吼炮―――」

 

 速水殿の(てのひら)から紅い火球が、それを追うように純白の雷が放たれる。時間差で放たれた二つの鬼道は上空で交錯する。『紅』と『白』、二つは融け合い淡紅色(ももいろ)に成り、弾ける。

 

 「きれいですね」

 

 「『美しさと思念に勝る物は無し』ってところだな。まぁ、まだ足りないけど」

 

 この人はまだ満足していないのか。‥‥‥すごいな‥‥‥、私もこうなりたいものだ。

 

 私にとって、速水殿は『目標』であり、『憧れ』だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「―――縛道の一・塞―――

 

 ―――破道の四・白雷―――」

 

 さっきから速水さんの指示で一桁の鬼道を復習している

 

 速水さんはルキアさんを呼び出して、何か教えているようだ

 

 ‥‥‥いいなぁ‥‥‥

 

 あれ?私何考えてるんだろう?

 

 最近何か変だ、あの実習から速水さんは私たちの所によく来るように成った。

 

 何故か速水さんに話し掛けられるとドキッとする

 

 ルキアさんが名字の代わりに出身地の『戌吊』を使っているけど、速水さんが『ルキア』と呼ぶ事にした時モヤモヤした

 

 「なら、同じ様にするかと」私の事を『桃』と呼んだときドキッとした

 

 ‥‥‥今、ルキアさんだけ呼ばれててモヤモヤしている

 

 

 「どうしたんだろう、私」

 

 

 その時、後ろから強い霊圧を感じて振り返る

 

 

 「―――破道の三十一・赤火砲―――

 

 ―――破道の六十三・雷吼炮―――」

 

 二つの鬼道がぶつかり、花火のように弾けた

 

 「‥‥‥きれい」

 

 思わず見とれた

 

 「速水さんの術かぁ‥‥」

 

 砕けた鬼道の光がキラキラと舞っているのをじっと見つめていた

 

 「…………も、桃?聞こえてる?桃」

 

 「は、速水さん!!!どうかしましたか?」

 

 「いや、次桃の指導しようかな、と思ったらボーッとしてるからどうしたのかな?って」

 

 

 「い、いえ、何でもないです」

 

 「?そう?ならいいけど、練習始めようか」

 

 「はい、お願いします‥‥‥あれ?ルキアさんは?」

 

 「あぁ、ルキアなら調べ物のために図書室に行った‥‥‥ってルキア、桃にも一声かけてたと思うんだが‥‥‥ほんとに大丈夫か?桃」

 

 「大丈夫です」

 

 「そう‥‥‥まぁ練習始めるか。その代わり、具合悪そうだと思ったらすぐ止めるぞ」

 

 「はい、お願いします」

 

 「じゃあ、今回はこれを教えるよ」

 

 速水さんの霊圧が高まる

 

 「―――『破道の四改・白雷―槍―』―――」

 

 一条の雷を放つ下級鬼道『白雷』、それが槍程の長さで留まり、地面に突き立てられる。速水さんはそれを手に取り、小脇に抱える

 

 「『鬼道改変』の基本がつまった技だ。これを教える」

 

 『鬼道改変』速水さんの特異技能で鬼道の形状を高い霊圧で無理矢理変える技。噂によるとこの技能で速水さんは飛び級と一組入りをはたしたらしい

 

 「私に出来るのかな?」

 

 「桃は俺と違って縛道出来るだろ?俺は出来ないから霊圧で無理矢理変えてるだけだから、縛道出来るなら一桁の改変は出来ると思う。じゃあ、始めるか」

 

 「お願いします」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「そうそう、そこで『斥』の要領で手のひらを守りながら掴む」

 

 「で、出来た〜〜〜」

 

 速水さんの指示のもとおよそ二時間、『白雷―槍―』を完成させた

 

 「おめでとう、桃」

 

 「はい、ありがとうございます」

 

 速水さんは私の頭を撫でてくれた

 

 また、私は赤くなっている気がした

 

 「汗掻いただろう。はい、手拭い」

 

 「ありがとうございます。後で洗って返しますね」

 

 「いや、暫く実習とか技術開発局の相手とかあって時間取れそうに無いからあげるよ。新品だから問題ないだろ」

 

 「あの、速水さん」

 

 「何?」

 

 「きちんと実習の時のお礼言っていなかったので」

 

 頭を下げる

 

 「助けていただいて本当にありがとうございました」

 

 「いや、いいよ。俺も攻撃が当たりそうだからって思いっきり投げたり、‥‥‥故意で無いっていっても‥‥‥その‥‥‥あれだったり‥‥‥‥ごめん」

 

 あれって‥‥‥あぁ、あれかな?

 

 「いえ、助けてもらったんですから、別にお姫様抱っこみたいに成ってたとかそんな‥‥‥‥‥」

 

 「だって、ああいうのって好きな奴にやって貰いたいもんだろ!!!‥‥‥嫌だろう、俺とか‥‥‥」

 

 「いえ、そんな‥‥‥」

 

 ‥‥‥あぁ、そうか。

 

 ‥‥‥私、この人に惚れたんだ‥‥‥

 

 「とにかく、大丈夫ですから‥‥‥失礼します!!」

 

 そう言って、練習場から立ち去った

 

 恥ずかしくて、

 

 そのままいたら、私の気持ちに気付かれてしまう気がして、

 

 

 私にとって速水さんは‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 

 ―――『好きな人』―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「はぁ、嫌われたかな?」

 

 ちょっとねちっこかったかもしれないな

 

 あぁ、でも赤くなってる桃、可愛かったな

 

 ―――何?ホレたの?

 

 「違う!素直な感想!!てか、こんな時だけ話し掛けるなよ!お前絶対性格悪いだろ!春華!!」

 

 ―――はいはい、そういうことにしといてあげる。じゃあね

 

 「ったく、」

 

 練習場に一人残された俺は近くの岩の上に寝転んだ

 

 今日は楽しかったな、ルキアの『何…だと』も聞けたし、そういえば、転生してから『何…だと』聞いたの初めてだな。やっぱり『BLEACH』といえば『何…だと』だからな、『何…だと』は大事だな。俺も機会があれば『何…だと』言おうかな

 

 

 今、何回『何…だと』って思っただろう?まぁいいか

 

 しかし、桃も『鬼道改変』1日で習得するとはな、俺は合間合間で教えていっても合計10日位でいけるかな?って思ってたんだが。流石鬼道の天才と言われるように成るだけの事はあるよ。これを足掛かりにして鬼道のアレンジをしていって欲しいな

 

 そういえば、『桃』の西洋の花言葉に『比類なき素質』ってあったな、名の通りだな

 

 『桃』には日本と西洋共通する花言葉もあったな、たしか・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『私は貴方のとりこ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「‥‥‥藍染の事を暗に示してるよな」

 

 皮肉な名前だよな‥‥‥

 

 

 

 

 

 

 原作の主人公ほど、強い意志を持ち続けられないけど‥‥‥‥

 

 

 

 

 

 「護ろう、桃を」

 

 

 

 

 

 

 今日、俺は自分の魂に静かに誓いを立てた




 気が付いたら雛森がヒロイン路線を歩んでた。頭がどうにか成りそうだった。超能力とか超スピードとかそんなちゃちなもんじゃ無い。もっと恐ろしい者の片鱗を味わった気がしたぜ。

 桃の花言葉の話はマジです。あの子名前自体がフラグだったんですね。(かく言う僕も昨日調べたところですが)

 ルキアは『尊敬』、雛森は『恋愛』って感じですかね

 感想、評価、批評、質問、誤字報告等々お待ちしています。
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