『一』→『はじめ』→『始解』
『万』→『ばん』→『卍解』
ってだけだとも思うけど(卍は万が崩れて出来た字だから)こういうのって、考えたくなりますよね。
本当はここの回からのエピソードを全部書いてから投稿しようかと思ったのですが、あんまり間をあけるといけないと思ったので、あげることにしました。
「呼びましたか?」
「あぁ、呼んだ。例の魂葬演習からもうすぐ一年がたつからお前の飛び級措置を何時までも放っておくわけにはいけないだろう、速水」
季節は夏、光陰矢の如しとはよくいったものであの演習からもうすぐ一年がたつ。時が経ちすぎて忘れていたが、魂葬の演習は監督技能等を見るための飛び級試験を兼ねていた。それが演習中に霊圧を消す特殊技能を持つ巨大虚の出現により、1人死亡という重大事態の発生によりうやむやに成っていた。まぁ一年経って変な日本語かもしれないがほとぼりが冷めた時期なのかもしれない。
「一人死んでる以上無力を証明した形に成りますし『飛び級資格なし』とした方が良いんじゃないですか?だいたい俺はもう六年ですし、無かったことにしませんか?」
教職に対して言葉を返す。
「だが、その時お前はその場に居なかった。それにお前は久しぶりに学生のうちに斬魄刀の解放と計六体の虚を倒している。飛び級とはいかなくともそれなりの措置はとらねば成らないだろう」
「と言うと?」
「霊術院として推薦状を出す。中央四十六室直轄三大実務部隊の何処でも直ちに役職につけるように取り計らう」
「!!!」
『中央四十六室直轄三大実務部隊』と言うとピンとこないだろうが意訳すると『護廷十三隊・鬼道衆・隠密機動の何処でもいいから直ぐに席官待遇で入れてやる』ということだ
「破格ですね」
「そうでもしないとお前の件が収まりがつかないだろう。檜佐木修兵も早々に一桁の席官まで到達することで収まりをつけたのに檜佐木より撃破数の多いお前の措置も適当には出来まい」
「解釈のしようだと思いますけど?」
檜佐木さんは撃破数三体だ。俺の雷吼炮で最初に大分削っといたせいか皆わりと善戦してるんだよな。まぁ、俺も『桜花爛漫』も雷吼炮で出来てたキズや他の皆が防戦してたときについたキズを狙った部分あるから最後の三体同時撃破は初っぱなから打てたとしても無理だったと思うしな。要するに撃破数なんてトドメを刺した数ってだけで強さの指標としてはあてには成らない。
「とにかく一週間待つ。その間に志望先を決めるように」
「って急に言われてもな。まあ、明日から休みだから週明けまでにある程度考えろって事なんだろうけど」
昼飯でも食べようと樹の影に腰を下ろした俺は今朝言われたことを思い出していた。
鬼道改変があるとはいえ縛道無しで鬼道衆は厳しい。隠密機動は性格的に無理。となると護廷隊と成るわけだけど、その場合どの隊に行くべきかが問題に成る。隊による特性もあるから希望を出すならそこも決めないといけない。
まず五番、九番は無いな。藍染や東仙の下とか危なすぎる。三番もギンさんはあれだけど念のため止めておこう。最近そろそろ三番隊長に就任しそうな噂を聞くし
次に技能的に四番は無理だ。回道は縛道に近いところがあるから救護に向かない。
性格的に
となると
「六番・八番・十番・十三番か」
「何を考えているのですか?速水殿」
その時上から声がかかった。
「ちょっと先の事を考えてただけだよ。話し掛けにくいから降りてくれないか?」
ガサッと少し樹が揺れて黒い影が真横に降りてきた。
「私が登っていた木の下に来たのは速水殿ではないですか?」
「それもそうだな。すまない、ルキア」
「いえ、別に謝って欲しいわけでは‥‥‥。それよりさっきは何を?」
「あぁ、飯食いながらでいいか?」
「ご一緒しても?」
「いいよ」
そう返すと、ルキアはサッと樹の上に移り袋を持って降りてきた。
「あっ、それ使ってくれてるんだ」
そういって袋に付いているものを指差す。
1月12日にルキアが誕生日を迎えた際に兎の絵のある
「えぇ、大事に使わせてもらってます」
「そう、ありがとう。で勝手に脱線させといてなんだけど、話戻すんだけど‥‥‥‥
‥‥‥‥って成ってどの隊にしようかな?と思っていたところ」
「三番と五番と九番は何故候補から外されたので?」
「それは、その‥‥‥ほら、九番は檜佐木さんがいるから被るし、三番は今隊長が新しくどうとかで忙しそうだし、五番は………個人的な話だけど、評判の良すぎる人ってあんまり信用したくないんだよね」
「はぁ、そんなものですか?」
「警戒できない人ってよほど信頼できない限り側にいるのは嫌かな?」
昼休みに弁当を食べようとしていたところに速水殿がちょうど来られたので、昼食をご一緒している。今は二組に落ちていて同期とは居にくかったので少し助かった。速水殿は経歴からしたら手の届かない存在のようだけど
「ルキアはどこが良いと思う?」
側に居てくださろうとするから少し安心する。
「そうですね‥‥‥」
八番隊・十三番隊は当時死神統学院だった頃の真央霊術院出身の隊長が率いている隊だ。どちらも隊士への気配りがなされていると聞く。まぁ八番隊は女性隊士のみの話だと言う話も効くが、それは置いておこう。
十番は五大貴族の志波家の分家筋である志波一心殿が率いている隊で流魂街出身者も割りと多くいるらしいから良い隊なのだろう。
六番は‥‥‥ん?
「速水殿、隊長がそろそろ入れ替わりそうと言うのなら六番隊もそうなのでは?」
「‥‥‥あれ?そうだったっけ?ごめん、忘れてた」
六番はたしかそろそろ五大貴族の‥‥‥
「済まぬが、戌吊ルキアというのは兄でよいな」
その時、後ろから声がかかり、強い霊圧を感じた。一瞬動けなくなる。冷や汗が噴き出し、呼吸が荒くなる。
速水殿が立ち上がり相手の方を向く。その顔は少し驚いたようで、考え込むようでもあった。
「人に話しかけるときは霊圧はもう少し下げたらどうですか?貴族である貴方の普段身の回りにいる人間はどうかは知りませんが、我々はまだ学生であまり強い霊圧には慣れていないのですよ」
「貴族!!」
バッと振り返る。貴族のみ付けられる髪飾りである牽星箝が見える。後ろには何人かの付き人が控えている。
「‥‥‥確かにそうだな。済まぬ」
スッと辺りを包んでいた霊圧が薄くなる。
「ルキア、少し息調えろ」
「はい、すいません」
空気を吸い、慌ててしまって乱れた息を調えていった。
忘れてた。いや違うな、まだその時期で無いと油断していた。魂葬演習の件でルキアを巻き込んだんだから発見は早くなることはある程度考えなくも無かったけど、ちょっと早すぎだろう。ルキアまだ二年生だぞ。実戦スキルはある程度鍛えたけど、まだ二年生だぞ。もう少し先まで待てよ。
『バタフライエフェクト』蝶の羽ばたく小さな風もやがて集いて竜巻と成る。俺の登場による世界改変は小さくも着実に進んでいるだろう。
「何を警戒した眼で見ている」
目の前の男が口を開く。
「いや、いきなり貴族なんて現れたら警戒しますよ。それに‥‥‥」
後ろの付き人連中の方に目を向ける
「後ろの人達がお前はお呼びじゃないよって眼で睨んできてるんですから警戒心も上がりますよ。」
相手の目が後ろに向いたうちにルキアと相手が互いに半分づつしか見えなくなるような位置取りに移動する。少しは霊圧をさえぎる壁に成るだろう。
「して、兄は何者だ?」
「速水龍斗、戌吊ルキアの先輩です。そちらこそ名乗ったらどうですか?」
「朽木家第二十八代目当主、朽木白哉だ」
歴代最高と呼ばれる朽木家当主がそう答えた。
小さな羽ばたきは、大きなうねりに成ろうとしていた。
斬魄刀 春華
七宝の『黄』位置する斬魄刀。解号は『見透かせ「七宝・春華」』。遠距離戦やある程度ダメージを叩き込んだ上でのトドメが主な使い方。形状はクロスボウで、自身の霊圧を矢にして撃ち出す。滅却師の矢と違って自身の霊子を使うので、バカスカ撃つには不向き。クリティカル狙いで狙って撃っていくスタイル。龍斗は『鬼道改変』で火力は底上げしているが、その場合は術者の負担が重くなるのでバランスを見ながら切り替えている。
術者の視覚能力を高める効果があるが、またの機会に
同じ遠隔攻撃系の斬魄刀の『飛梅』『劈烏』を同程度の霊力・霊圧の死神が使った場合で考えると
一撃の火力:飛梅>春華>劈烏
最大連射数:劈烏>春華>飛梅
一撃の命中精度:春華>飛梅>劈烏
有効射程距離:春華>劈烏≧飛梅
撃ちきってから補給までの時間:劈烏>飛梅=春華
飛梅は一撃の火力で押すタイプ。劈烏は対多数戦場のような局面で数で攻撃していくタイプ。春華は遠くから構えて確殺していくスナイパータイプ。だと思ってます。だから、相手が見えている状態でなら副隊長の雛森を差し置いて『鎌鼬』を名乗れるのだと思いますよ。まあ、霊力弾はそもそも飛道具のカウントに入らないのかもしれませんがね
本体
肩より長い程度の長さの髪で、僅かに色味が違うが髪・瞳・死覇装は黄色をしている。『楽しい』という状態を好む性格をしている。
裏話
『彩色集いて太刀をなす。』を投稿すると決める前、赤・紫・緑・白・黄・青の斬魄刀はメインで書いてる小説の『東方覚醒録』にキャラとして出す予定もありました。(能力がBLEACH向けなので没にしましたけど)春華の『覚醒録』での設定では『西行妖』という妖怪桜がただの桜だったときに生まれた妖精でした。その後、西行妖が妖怪に成ってどうこうみたいな感じの過去を作る予定でした。精神世界の桜はその頃の設定の名残だと思います。
以前、6色はバトルスピリッツの6属性の影響だと言ったと思いますが、バトスピにおける『黄』は天使とか動物とかの色でライフ回復とか魔法カードのコンボとかをメインにした色です。そもそも黄で武器なら『弓矢』のイメージが強くてクロスボウはあまり無かったりします。剣刃ブレイヴで弩ならむしろ紫だしな……って言ってもわかる人居るのかな?