仮面ライダー555vsGE ~神喰らう者と紅の閃光~   作:ジュンチェ

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あ、うんリザレクションやったらノリでできました。

別小説、鎧武GE2の前日談になりますが冒頭にあの人が出てくる以外、鎧武要素はないです。では!


第零話

貴方たちは知っているだろうか……?

 

 

葛葉紘汰=仮面ライダー鎧武たちが荒ぶる神々の世界に来る前に……最初の来訪者がいたことを。

 

 

 

彼には夢が無かった……だからこそ、誰かの夢を護ろうとした…………そして、戦い抜いた果てにその物語は終わりを告げるはずだった。あとは朽ちるままの我が身がもつまで人間らしくいきようと考えた。

彼は満足だった……例え、自分の『夢』が得られなかったとしても…

 

 

 

「だが、それじゃあ報われないよな?」

 

 

否。奇妙な植物が生い茂る森に立つ男は唱える。勝者には然るべき報酬を……戦い抜いた勇者には喝采を。物語に関わらずも『観客』として見守ってきた彼の持論。『DJサガラ』は銀の果実を弄びながら語る……やはり、ハッピーエンドには良くも悪くも対価があるべきだと。

 

……されど、『勝者』は灰になりつつある身体を木に寄りかかっていながらも、憎々しいと叫ぶ。

 

 

「ふざけんな、俺はそんな報酬だがなんだか知らねえがいるかそんなもん!」

 

茶髪の髪に己から崩れおちる灰まみれ黒の服……。男はただ静かに最期を迎えようとしてただけなのに、気がついたらワケの解らん奴に勝者とか報酬とか更にワケの解らないことを言われてうんざりだった。本来なら、今まで出会った仲間…人々、それらを思い浮かべながら安らかにというのが理想だったのに。

 

「クソ……神様ってのも、随分とヒデェもんだ……」

 

「なんだ、生きたいとは思わないのか?」

 

「…」

 

サガラは問うが男は答えない。いや、もうこの奇人が最期に見る生きた人間の顔というのが気にくわないが諦めることにして、反応するのをやめたのである。これに、サガラは…何かを察したのか彼の前に立って膝を屈めた。

 

「ははーん、さてはお前……自分が生きてたところで、どうしようもないと考えてるな?自分は戦士であり救世主〈メシア〉……しかし、戦いが終わればそれはただのお荷物でしかない。ましてや、生きながらえたところで害悪だと?」

 

「…」

 

男は応えない。別に図星だが、せめて走馬灯くらいゆっくりと浸からせてくれ……と…

 

「惜しいな、お前ほどの物語の役者が朽ちるのを選ぶとは……。まあ、確かにハッピーエンドのあとの緩慢かつ幸せな日常ってのもお前の役には相応しくもない。死をあえて選ぶのも美しい。ああ、どちらにしても惜しい………」

 

「悪いな、神様だが悪魔だが知らねえがいい加減、黙ってくれないか?」

 

……嘆くサガラにイライラする男。おかしな表現になるかもしれないが、快く死ねないだろ…と文句を言いたいところだが、ふと…サガラは何か思いついたように動きを止めた。

 

神……?

 

目を見開いて、蛇がスルリと巻きつくように立ち上がり、銀の果実を片手にフムフムと考える。

一方で男は『何だよ…』と怪訝そうな顔で眉をひそめるが、すぐに奇人は笑顔を向けてきた。

 

「良いことを思いついたぞ!お前に最も相応しい報酬は命じゃない、ましてや緩慢なハッピーエンドでも無い。『新しい物語』だ!これなら俺も楽しめるし、お前も価値を失わない。救世主はやはり、戦いの中に無くてはならないな!」

 

「は?」

 

いやいや、あんたなにいってんだ……と口を開けようとしたら、男の口に果実は放りこまれた。すると、次の瞬間には背中の感触が無くなり…重力に引っ張られる感覚があった。

 

嫌な予感がする……

 

 

「え?」

 

 

振り向くと、衛星写真からじゃないと見れないような風景が見えた…。密集する建物の天井の数々って、これまさか………

 

 

「これが、銀の果実の報酬だ!さあ、また観客である俺を楽しませてくれよ……乾 巧!!」

 

 

 

「ふざけんなぁぁぁァァァァ!!!!!!!!!!!!!?」

 

 

 

 

予感的中。こうして、新たな物語の幕は人知れず上がろうとしていたのである。

 

神を喰らう者たちと紅の救世主……

 

 

 

…はじまりへ続くはじまりへ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~~仮面ライダー555〈ファイズ〉×GOD EATER~~

 

Φ

 

〈【仮面ライダー555〈ファイズ〉vsGOD EATER】〉

 

~神喰らう者と紅の閃光~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……Φ Φ Φ Φ Φ

 

 

 

 

 

この世界に神はいない…

 

男は瓦礫から這い出して思った。王とか神とかまともな奴がいた試しが無い…。今回もそうだと、『乾 巧』は改めて身に染みる。

 

「ちっ……此処は何処だ?」

 

やれやれと、立ち上がって煤と灰をポンポンッとはらうと……

 

はらうと………?

 

 

「身体が…!?」

 

なんと、死に向かっているはずの肉体が完全に再生していた。調子も健康そのもの、崩れさる様子も無い。快調である。

理由としてはあの怪しい男に喰わされたこれまた怪しいあの果実。何者なのかは結局は解らず終いだったがまずそれよりもだ……

 

「…」

 

目の前は荒廃したビル街……くり貫かれた、いや『食いちぎられた』ような光景に巧は息を呑む。時は夕暮れもあってか、光の加減が美しく茜色で哀愁を感じさせる……

 

「世紀末ヒャッハーでも出てきそうだな、おい。」

 

昔見た漫画の世界を思いだしながら、目を細める…。そういえば、最近はいちご味とかなんとか……まあ、良いや。

振り返ってみると、今度はとてつもなく巨体な壁……何かを囲うように果てしなく続いている。

 

「今度は進●の巨人かよ……」

 

こっちはテレビとかで話題になってたはず……

おいおい、何なんだここ?テーマパークなんてレベルじゃないし、地獄にしても天国にしても奇妙過ぎる。まあ、明らかに生きている自分からすればこんな考えはふざけているのは理解している。

「はぁ……木場、どうやら、お前のとこに逝くのはまだ先そうだ。」

 

確かなのは一足先に灰となり、天に召されたであろう戦友の所にはまだいけそうに無い。溜め息をつきつつも、生きているならまずは歩かねばと巧は壁へ向かった。明らかに廃墟より真新しい雰囲気の建築物は人造物とみて間違いなし。瓦礫の山を降りて、とにかく壁に沿って歩いてみることにした…。

 

「…これ、マジで夢とかじゃないんだよな?」

 

向かって、左……要は時計回りで歩いてみる。更に近づくと壁のスケールに圧倒されそうになる。それにしても、何故にこんな壁が造られたのか気になるのだが……まさか、本当に人を喰う巨人か世紀末ヒャッハーがいるのだろうか?右と左の違う景色が巧の思考をウダウダと動かせるが、そうこうしている内に壁のゲートらしきものが視覚に入ってきた…。ジープらしき車に人が乗ってるのも確認できる。思わず、彼は声をあげた…!

 

「おーい!」

 

すると、ジープの周りで何やら受付か手続きをしていた軍人らしき制服の男が近づいてくる。良かった、普通の人間のようだ…。巧は安堵していたが、制服の男は訝しげに巧を眺める。

 

「貴様、外の人間か…?」

 

「外?」

 

「このアナグラに入っていない人間のことだ。しかし…」

 

「?」

 

男は首を傾げる。そんな彼にまた巧も首を傾げる……今の自分は普通の人間の姿なので怪しまれる要素は無いはず…

また、その後方では黒とも茶ともつかない金の装飾が入ったコートを着た男が煙草をふかして様子を眺めていた。

 

「…ねぇ、リンドウ?あれって外の人よね?なんで、すぐに検査しないのかしら?」

 

隣には黒と緑の露出が高いエプロンのような服を着た女性。男をリンドウと呼び、巧について訊ねると彼は答えた…。

 

「分からないか、サクヤ?アイツ、外にいたにしては服装〈ナリ〉が綺麗過ぎる。俺達の関係者ならともかく……あれは妙だ。」

 

「…そう?」

 

リンドウ……彼は警戒していた。直感的に面倒事が起こる気がした。彼自身も、万が一のために動けるようにジープから降りて黒髪の合間から覗く瞳で見据える。

最中、巧の取り調べは続く……

 

「いや、そのあんたたちは何者なんだ…?というより、ここは何処だ?」

 

…ただ、やはり話が噛み合わない。言葉は通じるが、お互いの母国語を知らぬ国の者同士が無理に会話をしようとするようだ。その様子にジープに乗っていた一番の歳の若い黒を帯びる銀髪の青年がリンドウに話かける。

 

「リンドウさん………」

 

「…イッシン、気持ちは解る。だが、身内でもない役立たずを受け入れるほど余裕はない。」

 

優しい後輩だが、このご時世は全ての人間に優しい世界ではないのが現状。現実にシュン………と肩を落とす青年に、リンドウはその優しさは失ってほしくないと願うのだが…

 

 

【…リンドウさん、聴こえますか!?】

 

「ん…?どうした?」

 

突然、通信機より響く声に彼は耳を傾けた。オペレーターである少女の焦る声色は明らかに緊急事態と察せられるもの。

 

【B26地区エリアの装甲壁が突破されました!任務後で申し訳ありませんが速やかに防衛班と共に侵入したアラガミの討伐にあたって下さい。】

 

「了解。サクヤ、新入り………楽しい、楽しい、残業の時間だ。」

 

すると、ジープは方向を変えて壁に沿って去っていく。無論、巧も話の内容を含め様子を確認しており…銃を持つ話し相手が敬礼して見送る瞬間に『変身』し、死角を縫ってその後を追った…。

 

 

 

 

 

 

 

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阿鼻叫喚………そこは『殺戮』の場…

 

 

1体の巨大な異形が並ぶあばら屋をなぎ倒し、悲鳴をあげて逃げまどう人々を蹂躙していく………

 

『ヴァジュラ』

 

 

黒虎のような外見に角…赤いマントと何よりも巨体が見る者全てを畏怖に陥れる。慢性的に飢えた獣はあちらこちらに駆け回る人間〈エサ〉を喰らおうと舐めるように視線を動かす。

 

「あぅ!」

 

その内、赤毛に近い茶髪の少女が躓いて転んだ。ちょうどいい、コイツが今回のランチだ…

 

『グルルル………』

 

「ひぃっ!?」

 

獲物は恐怖にうちひしがれて動けない。獣は絶えない飢えを満たすため、大口を開け………

 

 

ーーズギュン!!

 

『…グゥ!?』

 

その時、頬をかすめた弾丸に動きを止めた。 痛い………という感覚がヴァジュラにあるかは不明だが、振り向いた瞬間にチェンソーの刃が眉間を斬り裂く。

 

「おぉら!」

 

『ギァ!?』

 

それは先の男、リンドウが持つ身の丈ほどあろう剣。これはヴァジュラに手痛いダメージを与え、身を翻って距離をとらさせた。

 

「逃げろ…!」

 

「…は、はい!」

 

一方、少女はリンドウに促されてもつれる足で逃げ出した。しかし、折角の獲物を逃がすまいとヴァジュラはリンドウから離れて少女を追う。

 

「行かせるかよ!」

 

咄嗟に剣を振るい、立ち塞がろうとするリンドウ。その瞬間、獣は地を蹴って跳躍した………。しまったと思った時にはもう遅い。

 

………ヴァジュラは非力な少女に飛びかかり…

 

 

 

『オラッ!』

 

『!?』

 

あと一息………の所でまたしても邪魔が。空中で脇腹に体当たりを喰らった獣はバランスを崩してゴロゴロと転がった。忌々しい………と睨めばそこには見慣れぬ影がひとつ。

 

『…』

 

白く………刺々しく………

 

彫像のようで、シルエットはまさに人狼…

 

 

 

『…たく、なんだってんだこの世界は。』

 

本来、この世界に現れるべきではない存在。ウルフオルフェノクが少女の危機を救ったのであった。

 

 

 

To be continued…

 




ノリだよ、ノリでまた増やしちゃったよ。仮面ライダーコラボ系だから感想ふえて欲しいなぁ…


目標、リザレクションまでやりたい!最低限、バーストまではいきたい!


では、感想おまちしてます!

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