仮面ライダー555vsGE ~神喰らう者と紅の閃光~   作:ジュンチェ

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第三話

 

【Complete】

 

 

……その時、辺り一帯が目が眩むほどの真っ赤な光に包まれた。

 

ザイゴートたちは怯み、イッシンやアリサも何事かと巧にへと視線を向ける。

 

 

「………たっくん…さん?」

 

やがて、光が晴れていく先……そこに乾巧の姿をイッシンが瞳に映すことはなかった…。そこにいたのは銀の装甲に真紅のボディラインが走る漆黒のスーツに仮面。『Φ』を模した複眼と真紅の輝きが迸るフォトンブラッドのラインが全身へと巡るこの姿は………

 

 

 

『仮面ライダー555<ファイズ>』

 

 

 

 

巧の人々を護るための力であり、幾度となく世界を救ってきた救世主。まさに危機へと駆けつけたヒーロー………

 

「…やっぱり、ファイズ<コイツ>とは縁が切れないようだな。」

 

巧…仮面ライダーファイズは静かに笑う。腐れ縁とはまさにこの事だろう…オートバジンからファイズエッジを抜き放ち、閃光の刃でザイゴートを斬り払いながら再会の想いに浸る。背後で斬られたザイゴートたちが『Φ』の紋章を浮かべて次々と灰になっていく……ああ、この感覚…身体が本来あるべきものを取り戻したようだ。

一方、他の面々も突然の事態に…特にアリサは混乱をきたしていた。

 

「な、何なんですか!?神機も使わないでアラガミを…!?」

 

「たっくんさん……カッケェ。」

 

そんな彼女彼等をよそに、ファイズは彼方にフワフワと浮遊するサルエルを睨む。神機でこそ当てられなかったが、使いなれたこれなら距離を補う方法など熟知している。ファイズエッジにミッションメモリをスロットすれば、電子音声と共に血染め色の刃が更に激しくフォトンブラッドで輝き…

 

【Exeed charge】

 

「……はあッ!!!」

 

 

これを一気に振り抜き、紅の斬撃を飛ばす…!斬撃は次々とザイゴートたちをバラバラにしていき、最終的には逃げ遅れたサルエルの左下半身を切断。ふらふらとバランスを失ったこのタイミングにファイズは叫ぶ!

 

「サクヤ!!」

 

「…!……この位置なら!!」

 

銃身から迸る弾丸。一閃したそれはサルエルの胴体部にあるコアを容易く粉砕し…その生命活動を停止させた。同時に指揮するリーダーを失った群れは散り散りになるは共食いをするわで呆気なくバラバラになった。これで、ひとまずと…

 

「動かないで下さい、乾巧…!」

 

「…」

 

済むわけもない。アリサから突きつけられる銃口は何かデジャヴを感じるが…これをカイザが制止した。

 

「まあまあ、大丈夫だから…!な、アリサちゃん。」

 

「!……その声、海堂さん!?」

 

「やっぱり、お前か……海堂………」

 

お互いに変身解除すれば、カイザの素顔は巧のよく知る人物。チャラい髭のオッサン…かつての戦友『海堂直也』だ。そして、今や唯一の巧の仲間の生き残りでもある。しかし、何故に彼もこの世界に…?彼もまたサガラに連れてこられたのだろうか。

 

「積もる話もあるだろうが、取り敢えずあとだ……ここは場所が悪すぎる。」

 

 

 

 

 

 

☆★ ☆★ ☆★

 

 

 

 

フェンリル極東支部 支部長室

 

…本来の部屋の主である者はおらず、代わりに副支部長とも言える男であるペイラー・榊がいた。やはり、狐目といい毎度の含みある笑みが信用ならないのだが取り敢えず、支部長よりはマシかもしれないと至る巧。更に、ここにはアリサと海堂にサクヤ…加えてリンドウの姿もある。議題は間違いなく……

 

「やぁ~、諸君。先の作戦はご苦労。功績を労いたいところだし、極東支部の新な仲間の歓迎をしたいところだけど……まず話あわなくちゃいけないことがある。勿論、海堂くんと乾くんは…解っているよね?」

 

「「…」」

 

これだろ?…っと、デスクにそれぞれファイズギアとカイザギアを置く。鈍く銀色に輝く2本のベルトに全員が息を呑む…それはそうだ、自分たちの技術とは違うテクノロジーそのものが目の前にあるのだから。これが、アラガミを倒したとなれば尚のこと…

すると、ペイラーは確かめるように口を開く。

 

「……話してくれるね?」

 

 

……それから、巧は語った。己の世界で起こった人間と人間の進化形『オルフェノク』との戦いを…そして、自分や海堂もオルフェノクで人間の味方『仮面ライダー』として戦ったこと

 

……オルフェノクの王と呼ばれる存在を倒し、戦いに終止符を打ったこと

 

 

……数年後にあたる今、お互いに謎の森を通ってこの世界にやってきたこと

 

 

「まあ、俺はロシア……巧は極東だったってことだな。で、ロシアで縁あってアリサちゃんの世話役になったわけよ俺!」

 

「勝手についてきただけじゃないですか。まさか、ここまで来るとは思いませんでしたが……」

 

海堂の来歴は大体わかった。まあ、勿論……

 

「…とにかく、そんな話は信じられるわけありませんよね。」

 

アリサの一言で一蹴。サクヤは愚か巧に比較的に親いリンドウさえ苦々しい顔をしていた……だが、ペイラーのみがフムフムと頷く。

 

「いや、彼等の話も強ち嘘でもなさそうだね。スマートブレインという会社だが、こちらの歴史では存在していない。そして、このベルトの技術も該当するものは見当たらない…加えて巧くんのもう1つの姿のことを考えれば……」

 

意外だ。このオッサン、地味に話が解るじゃないか……解ることが腹に何かあるのではと疑いたくなるが頑なに否定されるよかマシ。すると、ペイラーはニコッと巧たちに微笑んだ。

 

「うむ、私は君の話に信じる方向に1票を投じよう。では、その1票を確かなものにするために…このベルトを少々貸してくれないかね?」

 

彼の狐目が少年の瞳のようにキラキラしていたのは気のせいじゃないだろう。ここで拒否権は無いと見た…『好きにしろ』と巧はベルトを彼に託す。まあ、ゴッドイーターをやる上でなら神機があれば充分だ。

となれば、次は海堂の今後だ…彼はどうやらゴッドイーターどころか正規のフェンリル職員でもなく、勝手にロシアからついてきたらしい。

 

「…で、海堂くん。君のカイザの力についてだが…ロシアの幹部クラスの誰かが把握しているわけではないのだろう?」

 

「ま、防衛班のうち何人かくらいかな。一応、掃除係になってますから俺。」

 

「じゃあ、極東支部の掃除班兼防衛班に転属するよう根回ししておくよ。これで、問題なしだ……あ、勿論だけど支部長にはあとで方向しておくからこの事は他言無用でお願いするよ。特にサクヤくんとアリサくんは……」

 

こちらも一安心…なのだろうか。予め釘を刺されたサクヤとアリサは隠しているが、表情は穏やかではない。多分、真っ先に支部長へ告げ口するつもりだったのだろう。今、極東支部から彼が離れていたのはせめてもの幸いだ。これで一段落…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…は、博士!!」

 

 

 

ドタドタと雪崩れこむように支部長に飛び込んできたコウタ。息をきらし、その顔は青い……ただ事ではないようだ。すぐに、イッシンが駆け寄り事情を問う。

 

「コウタ、どうしたッス…?」

「はぁ……はぁ…、エリックが!!エリックが…アラガミに……!」

 

 

 

「「「!」」」

 

 

それは、ひとりの戦士の訃報を伝えるものだった。

 

 

 

 

 

 

 

☆★ ☆★ ☆★

 

 

 

 

極東支部ラウンジに運び込まれる1つの棺……

 

サングラスの青年が静かにそこで眠っており、周りは哀しみにくれる人々で溢れていた。ある者は涙を流し……ある者はやり場のない感情を声にして叫んでいた。

ペイラーと巧たちが駆けつけた時はまさにピークの時間。もう葬式と言っても他言ではない。

 

「…任務中、背後からオウガテイルに。ヴァジュラと戦って疲弊したあとを突かれたらしいよ。くそっ、俺も任務に同行していれば……」

 

「よせ、コウタ。今さら、たられば言ったところでどうにもならねぇよ。」

 

「……リンドウさん」

 

「巧、イッシン…これが俺達の職場だ。普通に誰であろうと死ぬ…どんな天才だろうと幸運だろうと死は容赦なく襲いかかる。次にああなるのは自分になるかもしれない……だからこそ、恐れることに呑まれるな。立ち向かうことを辞めれば次はお前たちがああなる。解ったな?」

 

…世界は無慈悲である。特にこちらの世界はあまりにも近くにある…それが、ゴッドイーターでも例外ではない。横たわる棺と彼が示す現実。巧は死した仲間の顔など知らないが、悲しむ者たちと共に黙祷を……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……何をメソメソしているんです?」

 

 

 

 

 

 

…捧げようとすらしない一言が空を裂いた。単純にただイラッときたから……それだけだとアリサは苛立つ表情で訴える。

 

「ロシアから来るなり葬式ムードだなんてうんざりなんですけど?それに、惜しむ理由も無いじゃないですか?人なんて毎日何処かで死んでいるし、それに死んだのが旧型で私が新型……総合的に見ればプラスなのは一目瞭然。さっさと棺(それ)…片付けて頂けます?」

 

「アリサくん、よしたまえ……!仮にも死者の冒涜は…!?」

 

ペイラーが嗜めるがもう遅い。青フードの青年が棺の周りの団から抜け出して歩いてくれとグイッ!!とアリサの胸ぐらを掴みあげる!

 

「…ッ!!」

 

「あら?殴りますか…?何方か存じませんが、下手なことはしないほうが良いんじゃありません?」

 

…握りしめられ、振り上げられる拳ッ!だが、それを巧が止め…アリサを引き剥がす。

 

「おい、よせ。こんな奴、テメェが殴るまでも無ぇ…」

 

 

 

 

ーーーバキッ

 

 

「!?」

 

直後、青年の代わりにアリサを殴る巧。ふっとばされたアリサは手刷りにひしゃげるほどの勢いでぶつかり、周りから悲鳴があがる。静かだったが……死んだ者の顔も知らなかったが……確かに、怒りで燃えていた。

 

「…」

 

睨みで返すアリサ……あちゃー…と頭を抱えるリンドウ。イッシンや他の面々が狼狽える中、新しい仲間との生活は……最悪のスタートをきった。

 

 

 

 

To be continued…

 

 

 





☆★next.555GE……

???「ようこそ、クソッタレな職場へ。」

海堂「それが俺がこの世界に来た理由……」

アリサ(?)「だって、あれはアタシだったんです!!」

巧「嘘だろ……」


ペガサスオルフェノク『…』


巧「この世界の…オルフェノク!?」

ペガサスオルフェノク『変身。』

【Complete】



……See you next.555GE!!!!
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