仮面ライダー555vsGE ~神喰らう者と紅の閃光~   作:ジュンチェ

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第四話 前編

……なんで、

 

 

…………なんで、お前たちまで先に逝っちまうんだよ。

 

 

 

 

 

清潔なベッドに横たわる彼女はもう動かない。

 

 

クリーニング屋のカウンターで眠る青年も目を覚ますことはない。

 

 

「巧……本当に俺達だけになっちまったな。」

 

 

海堂の言葉が…とても重く、胸の中に響いた。

本来、最初に消えるのは『俺』だったはずなのに……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第 四 話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…」

 

目を覚ますと薄暗い医務室らしき部屋。どうも頭がフワフワして意識が定まらないが心地よいこの時間はアリサが好きだった…。凛と張りつめている顔をする必要など無いし、だらけてても何も誰も言わない。

 

……でも、あの夢は何だったのだろう?

 

 

「やあ、アリサ…調子はどうだい?」

 

「オオグルマ先生……」

 

視線を傾ければそこには見慣れた黄色いバンダナの主治医が白髪をかいて覗きこんでいる。あと、煙草くさい……

 

「全く、駄目じゃないか。極東支部に着いて早々に騒ぎを起こすなんて……一体、どうしたんだ?」

 

思い出す……ラウンジでの出来事。自分は死を嗤った…そして、乾巧に殴られてそのままこの主治医にメディカルチェックと称してここに連れてこられたのだ。

この流れを思い出すや一気に顔をしかめるアリサ。

 

「だって…!私はアラガミを沢山殺したんですっ!!あの役立たずで死んだ人とは違うのに…!褒められて良いはずなのに、私を殴ったんですよぉ!?…うっ、うっ、私…あの人、嫌いですっ!大嫌いです、うわあああああああああああ…!!!!!!!」

 

呂律もあまり回らず、挙げ句の果てに泣き出す始末。もしイッシンやサクヤが見たらその豹変ぶりに自分が知るアリサの像を疑うだろう。

主治医も参ったな…と顔に手を当てると巧やリンドウといった第1部隊の面々が写った写真を手元からファイルにしまい、小瓶を取り出すとそれに注射器をブスッと差して中身を吸い上げる…

 

「やれやれ、精神をまた随分と病んでいるようだね…仕方ない、今日は少し強めのお薬を打つから少しチクッとするよ?」

 

 

 

 

 

☆★ ☆★ ☆★

 

 

 

 

リンドウの部屋……そこに集まるのは第1部隊のメンバー。といっても、アリサはいないが……

ホログラムで映し出された窓…これはフェンリルの職員の居住スペースが地下に根を張るように存在しているからだ。それに、リンドウが寄りかかり…サクヤはベッドに腰掛け、残る男たちと海堂はソファーに座っている。勿論、集まったのは話があるからだ。

 

「ああ、諸君…先の作戦はご苦労様だった。エリックのことは残念だったが仕方ないさ、この業界ではよくあることだ。明日は我が身、お互いに気をつけようぜ。」

 

リンドウが無理に明るく振る舞うが、そんなことでこの場の空気が晴れるわけも無い。

まあ、まずはだ…サクヤは巧に加えて海堂という不確定要素まで増えたこともあり、苛立ちが滲み出つつあった。

 

「海堂さん……で良いかしら?貴方は一体、何者で何のためにこの極東支部に来たの?」

 

「それはあのお狐目博士の前でも言ったんだが……何者かはやっぱり、この姿になったほうが早いか?」

 

すると、海堂に不気味なシルエットが重なり…彼は蛇の異形『スネークオルフェノク』へと変身。これを見るや巧以外の面々は驚き、それを確認するや彼はすぐに人間の姿に戻った。

 

「わかる…?つまり、俺は巧と同じってこと。まあ、あと目的か……うん、巧の噂を聞いてやってきたってことぐらいだな。つーか、お前さなんでファイズ忘れたの?」

 

「…色々あったんだよ。」

 

主に謎のDJ.Sの不始末である。おかげで、ヴァジュラの放電を生身で喰らう羽目になった…。

さて、今度は巧が海堂に問う。

 

「そういうお前も、あっちで何やってたんだよ?」

 

「あー…今、それ訊いちゃう?訊いちゃうか……」

 

「?」

 

オルフェノクの王と戦いその後……巧と海堂は離れていた。今、この世界で再会するまで何をしていたのか。そこだけは支部長室では語らなかった…そして、今も何やら渋っている様子が窺える。すると、気をきかせるイッシン。

 

「俺達がいると話辛いッスか?」

 

「…まあ、そうだな。一応、『俺達』の問題だし……」

 

俺達=オルフェノクということだろう。巧はすぐに察した……どうやら元々の世界で異常が発覚し、海堂はこれを知った。出来ればゴッドイーターたちを巻き込みたくないという想いもあるのだろう…自分たちで解決すべきという考えかそれとも不信故にか…躊躇っている。

すると、見かねて…おもむろに口を開いたリンドウ。

 

「…あのさ、なんかこう……巧や海堂が来たのは…まあ、その偶然じゃねぇと俺は思ってる。何かが起こる時は必ず兆しがあるもんだ…。そして、事が起こった時に俺達、ゴッドイーターは力無き人々の盾でなくちゃならない。そして、ひとりでも…命ある限り救うために戦う……そう信念を持って俺達は今日まで来た。だから、世界を救ったって言うんなら…俺らの気持ち、解ると思うからよ……その、話してくれないか?な…?」

「…」

 

海堂は暫し、悩んだ…不器用だったがリンドウの言葉に謀り事は感じられない。頭をボリボリかきながら、巧のほうを向けば…彼は頷いて返す。なら…と腹をくくり彼は語りだす。

 

「わかったよ、話すから!これは俺が巧と離れてた時の話だ。俺はな、生き残りのオルフェノクの世話をしてたんだ……勿論、人間側のだよ?でな、ベルトを造ったスマートブレインのデータベースに生き残りの情報が無いか漁ってたら、『想定外のもの』を見つけちまったんだ。」

 

「想定外…?」

 

巧は首を傾げる……そして、海堂は告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺達のベルト以外に……もう2本の発展型とでも言うべき『帝王のベルト』があるらしい。」

 

 

 

 

 

 

 

「!」

 

 

衝撃。巧のファイズ、海堂のカイザ、もう1本のベルトのデルタ……これらを巡り、巧たちはオルフェノクと戦いを繰り広げたのだ。それに加えて、新たにベルトがあるなど予想すらしなかった。

 

「そいつはほぼ完成していたらしいが、それを待たずに俺達が決着をつけちまった。んで、帝王のベルト未完成のまま埃を被るはずだったんだが……そのベルトがスマートブレインの研究施設から持ち去られた痕跡があったんだよ。どうやら、研究員の誰かが持ち去ったと見た俺はその足跡をずっと追ってきた。そして、…………恐らくベルトはこの世界の『ショッカー』と呼ばれる組織にあるところまではつき止めた。」

 

「ショッカー…だと!?」

 

ショッカー……仮面ライダーを産み出したはじまりの悪。世界征服を企む秘密結社の殆どの雛型と言っても良い。その陰謀を他のライダーたちと共に幾度となく叩き潰してきた。よくもまあ、毎年毎年復活してくれるものだと思っていたが…まさか、この世界にまであるとは巧も呆れざら得ない。

 

「やっぱり、知ってるよな巧。この世界だとフェンリルの下請け企業ってことになってるが…明らかに他の企業とは待遇が違う。唯一、エイジスに本拠地を置くことを許され…人間も資材もそこらで妙な動きをしてやがる。信じるって言った手前だが…フェンリルもこの件に絡んでると見て間違いない。」

 

悪の組織と世界を牛耳る製薬会社…組み合わせ的に最悪としか言い様が無い。全く、どうしてこう厄介事はさらに面倒になるのか…

そんな傍らでリンドウは『やはりな…』と頷く。

 

「よりによって、またショッカーかよ!いい加減にしてくれ…!」

 

「なんだかショッカーでも派閥争いがあるんだらしいが…派閥ごと毎年、力ある誰かが担当するってわけらしいぞ?全く悪の組織もなんとやら…。」

 

「しかも、何だってこんな世界に…!元の世界に帰る方法だって検討つかねぇってのに!!」

 

個人、個人の繋がりであるライダーとの違い故か、組織という体裁…まあ、色々とあるということか。取り敢えず、帝王のベルトの悪用阻止・回収とショッカーの壊滅が目下の目的となりそうだ。フェンリルに睨まれるかもしれないがこの際、仕方ない。成るように成れだ。

 

「あ、そう言えば巧…ソーマが呼んでたぞ?」

 

「…は?」

 

…そんな矢先、リンドウの一言に巧の苛立ちが彼に向く。

 

「悪い悪い、タイミング無くて紹介して無かったな…俺たち第1部隊のメンバーだ。気難しい奴なんだが…確か屋上のヘリポートで待ってるとか言ってたな。」

 

 

まだ、第1部隊にメンバーがいたのか……というか、それはどれくらい前の話なのかいい加減なリンドウの態度に気にすらしたくない巧だった。

 

 

 

 

To be continued…

 




素晴らしく悪いな、オンラインの操作性!!

駄目だ、昨日から始めたけど続けられる気がしない……モンハンFのように家庭用ゲーム機で出来るよう出すべき。うん、操作性が全ての良さを潰している(確信)

後編つづきます。

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