流石に更新できる日は更新するつもりです。
今回からは中東のあの国に介入します。
中東。かつて、石油輸出産業で国の経済を支え、時には世界経済に影響を与えてるほどの力を有していた。
しかし、太陽光発電計画により、一部の国を除き石油輸出の大幅な規制を国連で可決された結果、中東の国々は低迷し始めた。
その結果、一部の国が国連の決議に反対、武力を行使、それに伴い戦火が拡大した。
これが、20年も続いた『太陽光発電紛争』という名の紛争である。
この紛争の結果、中東の国々は疲弊し、世界からも見放されてしまった。
その結果、貧困から分裂や統合を繰り返している。
それが、現在の中東の現実であり、アザディスタン王国もそのような事情を抱えている国の一つである。
内政が悪化した隣国、クルジス共和国を6年前に吸収、新興国家として王政を復活させたのだが、国教の解釈の違いにより国民は大きく二つの教派に分かれている。
そのため、政治的に不安定な状態が続いている。
現在、先日南アフリカで武力介入を行った三人はアザディスタン王国の砂漠地帯にいる。
『マスード・ラフマディー』と呼ばれる男が誘拐された、という情報があったからだ。
現在のアザディスタン王国には、超保守派と改革派の二つの勢力があり、この男は超保守派のトップにいるといっても過言ではない。
誘拐されれば、最悪の事態として内紛がおこるという事態が予想されている。
内紛とはいえ、紛争が起きれば俺達ソレスタルビーイングは武力介入を行う必要がある。
故に、三人は王留美の小型の移動基地にいる。
移動基地といっても、実際は小型飛行機のような外見である。
「内紛が始まるまで、お三方は機内でお待ちください」
コーヒーを出してくれる、この紅龍という人は、かなり気が利く人だと俺は思う。
「狭いですが、部屋も用意しておきました」
小型の移動基地とはいえ、部屋まであるとは有り難い。
「気が利くね」
ロックオンも言う。
「ホテル、ホテル」
ハロに至ってはこの発言だ。
そもそも、この小型機の内部が一種のスイートルームと変わらない気がする。
「で、そっちは?」
ロックオンも聞くが、やはり重要なのはこちらだ。
「誘拐されているのなら、マスード・ラフマディーって人を探すんでしょ?」
「そうよ」
ここで王留美の説明が始まる。
まずは、誘拐され、マスード・ラフマディーを発見し、アザディスタン王国国民にその無事を知らせる必要がある。
しかし、この国は異文化を拒む習性がある。
なので、成果はどれほど出るかは期待ができない。
だが、それには例外という存在がいる。
「俺も動こう」
そういったのは刹那だ。
「なら、俺も動いた方が」
「いや、もしもの為に待機してくれ」
「わかった」
「しかし、何故あなた方が?」
「俺と時也はアザディスタン出身だ」
「!」
ロックオンが表情を変えた。
この国、アザディスタン王国の出身という事に反応したのかは、俺にはわからないが気いてはいけない気がした。
「この国の?」
刹那は返事をする事なく、まっすぐ歩き出す。
「刹那」
ロックオンが呼び止める。
「いくら自分の国の危機だからって、感情的に動くなよ」
「わかっている」
振り向くことなく返事をすると、外に出て行った。
「マスード・ラフマディー氏を誘拐した組織は改革派ではない確率が高いとヴェーダは推測しています」
王留美がそう言った。
「保守派の持ち文句か」
ロックオンが今回の保守派の考えを推測する。
「第三勢力の可能性もあります」
付き人の考えも可能性としてはある。
しかし、今は刹那の動きと犯人の動きを見るしかない。
情報を掴むことなく夜になってしまった。
アザディスタンで聞き込みをしてみたが、マスード・ラフマディを誘拐した組織の動きを掴むことはできなかった。
一旦刹那も戻ってきている。
しかし、夜になれば敵が動くかもしれないので、俺達はガンダムで待機をすることにした。
そして、予想は当たってしまった。それも最悪の方向で。
アザディスタンの太陽光発電受信アンテナ施設で、味方同士の戦闘が始まってしまったのだ。
この施設の防衛はユニオンの部隊が行っているが、ユニオンの協力している改革派の機体が判断できず、動きだせずにいた。
エクシアは別動隊の可能性を考慮して、市街地に移動している為、俺達で対処するしかない。
今回、OガンダムにはGNスナイパーを装備しているので、監視もかねてデュナメスと待機している。
待機している俺達からすれば、いきなりレーダーに動きが出た。
悪い予感が当たってしまったのを確認すると、待機場所からすぐに変化した場所を見る。
『中に超保守派がいたみたいだな。ユニオンの機体が攻撃していないみたいだ』
「早く止めよう」
『そうだな』
二機のガンダムによる狙撃でティエレンの足を破壊し、動きを止める。
『ゼンダンメイチュウ、ゼンダンメイチュウ』
『待機しといて正解だな』
「そうだね。とりあえずこれで戦闘は止まったしね」
しかし、安心も束の間。突然のアラート音と共に、どこからかミサイルが出てきた。
『何?!』
「ミサイル?!」
この事態にはさすがに驚く。ミサイルは俺達に対してではなく、太陽光発電受信アンテナ施設に向けてのものだからだ。
この攻撃はで施設が破壊されてしまえば、改革派と保守派の対立は更に深まり、戦争になり兼ねない。
しかもミサイルは、大型のものに小型を大量に入れる散弾型、クラスター弾と呼ばれるタイプのミサイルが4発なので、ミサイルの総数が多すぎる。
『数が多すぎる』
さすがのロックオンでもこの数は厳しい、GNスナイパーライフル2つあっても、恐らく無理だ。
GNキャノンを装備してこればよかったと、これ程まで公開した事は無いが、そんな暇はない。
とにかく撃ちまくる。
「間に合え!!」
二人とも、可能な限り撃ち続ける。
しかし、間に合わなかった。
結果、太陽光発電受信アンテナ施設は破壊されてしまった。
「ロック兄はここで待機、俺がミサイルを撃った機体を捜索する」
『わかった……ってなんでフラッグが来てるんだ?』
一機のフラッグがこちらに来ている。
『ユニオンはアザディスタン防衛が任務じゃないのか?』
「ガンダムは別って事なのかも」
『時也は行け、アイツは俺が狙い撃つ』
「了解、頼むよ」
そういって、デュナメスの最初の射撃に合わせて飛び立つ。
フラッグ如きなら、ロックオンの狙撃が外れる訳がない。そう思い飛び出した。
そんな予想を裏切るように、フラッグは空中で変形して回避する。
「そんな!!」
『俺が外した?!』
なんだろう。この感じは前にもいた気がする。……まさか!!
「ロック兄、ソイツは多分初めの頃に刹兄と戦ったフラッグのパイロットかも」
『関係ねぇ、狙い撃つまでだ』
「ガンダムに対しては尋常なほどしぶといから、近接戦闘の準備もしておいて」
『わかった』
通信を切り、俺はGNスナイパーライフルを投げ捨てると、全速で移動する。ミサイルを撃った機体を探すためだ。
捜索を開始すると、二機のフラッグと遭遇した。
やはり、この二機もこっちを見てきた(Oガンダムをロックオンしている)が、撃ってこない。
一分が過ぎたころにどこかに飛んでいった。
『アザディスタン軍に動きがあったみたいです。今は一か所ですが他の所にも出るでしょう』
「そんな」
恐らく超保守派だろう。
一応エクシアが動いていたが、1ヶ所ならどうにかなるかもしれないが、多発してしまうとこの一連の動きを抑える事ができるか不安になる。
不安だろうが、考えるより行動をした方がいいと判断した俺は、GNスナイパーライフルを回収してから、ロックオンと共に、エクシアと合流することにした。その為に移動をしていると、旧市街地と思われる場所が見えてきた。
『ところで、ミサイルを出した奴の機影は?』
「らしき機体がレーダーにギリギリ映ったから追いかけたら、フラッグ二機に目を付けられ捜索どころじゃなかったよ……あそこで戦闘していたら二次災害の意味で大変なことになっていたかも……」
『ってことは、フラッグは三機で1部隊ってところか?』
「多分。あと、これは俺の推測だけど、ロック兄が戦った機体が隊長機かもしれないね。外見が少し違ったように見えたし」
『かもな。奴らは俺達の行動の障害になる事間違いなしって事か』
気が付けば、もう明け方になっている。日の光が見えてきた。
ついたところは、かつて市街地だったと思われる場所だった。
最も、そこにあるのは廃墟と化した建物ばかりだ。
『こりゃ、ひでぇ』
たまらずロックオンがつぶやく。
『エクシアハッケン、エクシアハッケン』
その廃墟にエクシアはいた、武器は地面に刺さっていたり、シールドが捨てられていたり
まるでパイロットの心境を表すかのようだ。
「刹那……」
声をかけようとして、良い言葉が出ず黙り込んでしまう。
しかし、まだこの事件は終わらない。
まだマスード・ラフマディーを発見し無事を知らせない限り、この国で内紛が起きてしまう。
それだけは何としても防がなければ、今回の行動の意味がなくなってしまう。
そうならない為に、一刻も早く彼を見つけなければ……
いかがでしたか?
今回は、武力介入で紛争を止めるというよりは、紛争の発生を防ぐ事がメインになっています。
そういえば、この小説って2話で1つの介入が終わるって感じになっていると、今更気が付いた(自分で驚いている)
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