機動戦士ガンダムoo もう一人の主人公   作:ガタック

25 / 25
クリスマス前に投稿。
20話と21話が逆になっていたので、急遽修正しました。
※コチラも逆に投稿していました。やらかしました……
確認して即座に修正しました。

文章も修正する必要があるので、割と年末の冬コミ前後が大変そう……


第21話

トレミーに戻りながらTRANS-AMについて分析していた。

どうやら、このシステムは機体に蓄積した高濃度圧縮粒子を全面開放し、

一定時間だけ、スペックの3倍とする出力を得ることができるが、

使用後は極端に性能が落ちるという、正に諸刃の剣だった。

 

トレミーへの帰還は、強襲用コンテナの大気圏突破能力を利用するので問題はないが、

あの男、アリー・アル・サーシェスが気になる。

あの時、スローネツヴァイを仕留めることができなかったから、

また対峙することは確定事項だろう。

あの戦争中毒の事だ、国連軍に混じっているかもしれない。

それに、大気圏内の疑似太陽炉搭載型MSが全機宇宙に上がった。

トレミーに暗号通信で報告をしておく。

 

 

『刹那、答えは見つかったのか?』

『わからない、だが俺たちはイオリア・シュヘンベルグに託された』

そう、今回地球に降りたのはガンダムの存在意義を見つけるためだ。

そして、イオリア・シュヘンベルグにGNドライブと夢を託された。

これは、答えにつながるかもしれないが、今はまだイマイチつかめていないみたいだ。

『なら、俺は俺の意志で紛争根絶の為に戦う……ガンダムと共に』

『はっきり言って、俺は紛争根絶ができるとは思っていない』

「ラッセ?!」

『だがな、俺たちの馬鹿げた行いは、良きにしろ悪しきにしろ人々の心に刻まれた』

ラッセの発言に驚いたが、言葉は続いていた。

『今になって思う。ソレスタルビーングは、俺たちは存在することに意義があるんじゃねーかってな』

『!!存在する事……』

存在する事、確かに今までの行いで人々に何らかの形でソレスタルビーングを

刻むことができた。

そう、だからこそ存在する、それことソレスタルビーングの本質なのかもしれない。

『人間は経験したことでしか本当の意味を理解しないという意味さ』

そう考えると、ラッセの考えは理に適っていた。

ソレスタルビーングが行動した、それによって人々は何かを経験し、

自分なりではあるが、その意味を理解する。

この場合は、ソレスタルビーングが本当の意味で「紛争根絶」の為に戦っていると

世界中に訴えていることが分かるはずだ。

紛争をどんな手段を使ってでも止めている。

それを見て、戦火を広めていると思う人もいれば、紛争を止めに来ている。

いくつもの解釈はできるが、結果的に人々に行動をしていると訴えている。

しかし、訴えているだけでは意味がない。

達成してこそ、組織の意味がある。

そう、俺たちは世界と向き合い「紛争根絶」を達成するために戦っている。

それが、例え世界と戦う事となっても……

 

そう考えていた直後、アラートがなった。

トレミーが敵艦を補足したらしい。

どうやら合流するときには戦闘中か、あるいは……

(嫌な予感がする)

時也は直感的にそう感じた。

 

『刹那、時也、ポイントを確認した』

戦闘宙域を確認し、ラッセから座標が送られてくる。

『ドッキングを解除』

強襲用コンテナから、エクシアとOガンダムが出てくる。

『トランザムで戦闘宙域に向かう』

「了解」

そして、2機のガンダムはTRANS-AMを使用し、戦闘宙域へ向かった。

ただ、悪い予感が当たらないことを祈って。

 

 

数分してTRANS-AMの限界時間が来た。

これだけ移動をして、まだ戦闘宙域に到着しない。

嫌な予感はさらに増していく。

どうか皆無事であってほしい。

 

 

『GNアームズが……』

まずアラートと共にモニターの拡大映像で確認したのは、

GNアームズの上部に搭載されていたキャノン砲だったモノだ。

モノだったというのは、それが大破して、その役割を全うできる形ではなかったからだ。

そして、その後に移ったのは……

『!!ロックオン』

「ロック兄!!」

2機は加速する、マイスターを、仲間を、紛争根絶の為に戦う同志を助けるために。

キャノン砲は、紫電を走らせ徐々に爆発していく。

そして……

 

 

爆発した

 

 

ここはどこだろう?

そこはまるでオリジナルの太陽炉のGN粒子で包まれたような空間だった。

そんな不思議な空間に時也はいた。

『時也か』

「ロック兄!!」

格好は何も来ていない、自分はパイロットスーツを着ていた。

「俺は……僕は……」

『オイオイ、泣くなよ』

「でも、そんな事言ったって」

『俺はあの時、お前と刹那から聞いたはずだ』

「あの時……」

恐らく、本当の意味で仲間になったあの時だ。

『もし俺がお前と刹那を殺したらどうするかって』

そう、確かにそう聞かれた。

その答えは……

「その時はロック兄に意志を託す」

『なら、俺のできなかったことをお前が成し遂げてくれ、俺は先にリタイアしちまう』

「そんな、ウソって言ってよ……いつもみたいに言ってよ!!」

『悪いな……だが、ニール・ディランディーとして、ガンダムマイスターロックオン・ストラトスとして、改めてお前に頼みたい事がある』

「……何?」

『俺の代わりに世界を変えてくれ、お前にはその力がある、お前の中には可能性の種がある』

「種?」

『それから花を咲かせてくれ、紛争根絶を成し遂げることで』

「でも、俺は……」

『お前は俺の次に狙撃が上手いしどのガンダムでも、今のマイスターの次に適性がある』

「うん……」

『自信を持てよ、気休め程度にしかならないが、狙撃の時は俺のコードネームを使ってもいいからさ』

「……いいの?」

『それが、俺がお前に遺せるモノだからな』

「わかったよ、ロック兄、いや、ロックオン・ストラトス、ニール・ディランディーの意志は、時也・E・フィアーズが受け継ぐ」

『頼むわ、しいて言えば、トレミーに戻ったらティエリアが泣くだろうし、士気も下がっているだろうが、そこを持ち直してくれ、特にあの生真面目は一苦労するだろうな』

「うん」

ロックオンは、俺に意志を託してくれた、なら俺はこういうべきだ。

「絶対に達成するよ、紛争根絶」

『頼んだぜ、時也』

そうして、気が付くとコックピットにいた。

(ロック兄、意志は受け継ぐよ)

そう心に誓いトレミーに帰投した。

 

 

今一人のマイスターが死に、一人のマイスターに意志を託した。

しかし、彼らに滅びがすぐそこに迫っていた。

カウントダウンはもう開始された。

マイスター達、ソレスタルビーングのメンバーたちは何を見るのか。

どのような結末をたどるのか、知る者はいない。

 




1stシーズンも残り2話となりました。
最近、色々な物に手を出して忙しかったり暇だったり……

最近pso2やったり提督やったりと、小説投稿も忘れないようにしないと……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。