原作を見た時は、こんな弱点があるのかと感心してました。
後は、この世界でガンダムに乗るって事はどういう事かを感じる回でもあります。最初の頃は、相手によってこんなことを感じるのでしょうね。
グラハム・エーカーと名乗った男と刹那の戦いが始まった。
『おとめ座の私にはセンチメンタリズムな運命を感じずにはいられない』
(何言ってんだコイツ?)
突然突っ込んで行った挙句、訳の分からないことを言われても困る。
露骨に表情に出ているとわかってしまう。
それ程まで、この男は異常だと感じた。
『それとも光の粒子を出していなかったから見つけられたのか』
光の粒子というのは恐らくGN粒子の事だ。確かに散布はしていない。
本来はミッションの方は終了しており、そんなことをする必要はなかったからだ。
元々、自分達の事を知らせてしまう事でもあるが、敵の通信網を麻痺させることで、作戦を終止こちらの優勢にする為に散布している。
『恐らくは後者だ!!』
そういうと、フラッグが出力を上げてきた。
「刹兄!!」
それでもエクシアが出力を上げることでサーベルにかかる力を上げる。
するとフラッグの剣をがすっぽ抜けた様に下に落ちていった。
フラッグのパイロットは冷静に距離を取る。
しかし、刹那がそれを見過ごす訳はない。即座に盾を構えながら接近してGNソードを振り下ろす。
だが、フラッグのパイロットはエクシアのサーベルを回避した。大振りに振った事で隙を生まれたのはわかったが、その僅かな隙を見逃していない。
コイツは間違いない。エースパイロットと呼ばれる腕前だ。
『何?!』
「刹兄、そのパイロット」
『わかってる、結構な腕だ』
回避するとフラッグはエクシアに接近し肩をつかんだ。
『俺に触れるな!!』
エクシアはフラッグを強引に振りほどく。
払われるように投げ出されたフラッグは、レーザーライフルのでエクシアとOガンダムに射撃を行う。対して、Oガンダムがスイッチするように、2機の間に入ってシールドを構える。
エクシアはOガンダムを飛び越えるように上昇し、一気に距離を縮めると、シールドを投げ捨ててビームサーベルを腰から取り出してフラッグの銃を破壊する。
フラッグは武器を失からなのか、それとも単純にビーム兵器相手では不利と判断したのか、ユニオンの輸送機の方向に飛んでいった。恐らく帰投したのだろう。
後日、俺と刹那は機動エレベーターの駅に来ていた。
ここで言うエレベーターとは、地球の外に等しい高さに上るための施設だ。その高さ故に、世間一般のコンテナのよなエレベーターではなく、モノレールのような構造になっている。
エレベーターというよりは、宇宙ステーション行き鉄道のターミナルという表現が正しいのかもしれない。
「遅かったじゃねーか刹那、時也」
声をかけてきたのはロックオン。
「このきかん坊め」
建物の中にはガンダムマイスターが揃っている。
「死んだかと思った」
悪いがティエリア、俺たちに限ってそれは無いよ。
「何かあったの?」
「えっと「ヴェーダに報告書を提出した」……ってことがありました」
「後で閲覧させてもらうよ」
「ああ」
(いつも思ってるけどアレルヤは優しいけど、ティエリアは毒舌だな)
「時也、今何か変なことを考えてないか?」
「何にもないですよ。俺も書いておきました」
「後で閲覧させてもらう」
「……まぁ、全員無事で何よりって事で」
ロックオンが言うと、気楽そうな表情から真面目な表情に変えて、ティエリアに小言で話し始めた。
「ティエリア、宇宙は頼んだ。俺たちは次のミッションに向かう」
言われたティエリアは携帯端末を懐から取り出すと「命令には従う」と言い、俺達から離れていく。
振り向いて刹那と時也を見ると「不安要素はあるけれど」と言った。
いつも通りだな、そう言わんばかりにロックオンとアレルヤは笑った。
「お待たせしました」
ここのスタッフが二つ牛乳を持ってきた。
「ごゆっくりどうぞ」
そういうと去って行った。
どうして、俺達のテーブルに牛乳が来たのだろう。それも親切にコップ2個。
「ミルク……」
「だいたい予想はつくけど……」
「俺のおごりだ」
ロックオンが銃を撃つように手を動かしながら言った。
「しかしできるのかい?」
アレルヤが不安そうに言った。
「機体を機動エレベーターを使って宇宙に戻すなんて」
「確かにそうだよね……ばれないかな……」
「心配ない、機体をコロニー開発用の資材として紛れ込ませた」
ロックオンが不安を和らがせるために言う。
俺達がここに来た目的は、ガンダムを宇宙に、正確には宇宙にあるプトレマイオスに戻すためだ。
ガンダムは単機大気圏突入は可能だが、その逆はできない。故に、一旦地球圏に降りると、宇宙への帰り方が軌道エレベーターを使用するしか基本的にはない。別の手段が無いといえばうそになるが、今はそこまでする必要が無い。
「重量が同じで搬入さえクリアしてしまえば、以後のチェックは無いに等しい。特にここではな」
「搬入か……」
「まさしく盲点だね」
アレルヤが呟く。
「僕たちに弱点があるとすると、ガンダムがなければプトレマイオスの活動時間が極端に限定されてしまうことかな。それに4つしかない太陽炉が……」
言いかけて刹那がアレルヤの肩をたたいた。
「機密事項を口にするな」
「悪かったよ」
一応、周りに人もいないし、小声ではあるが機密事項だ。刹那は特にこういう事に対しては真面目だ。
そんな時に知らせ音と共にアナウンスが流れる。内容は、リニアトレイン(軌道エレベーターで使われている宇宙ステーションに向かう車両)が予定時刻に出発したという事だ。
「ティエリアの乗ったトレインが出るぞ」
建物の中の大型モニターにトレインが映る。
(その後にガンダムか……ばれないといいけど)
トレインが無事に出発したことを見送ると、俺達は建物の外に出た。
「さてと、じゃあ帰るか」
「少しは休暇がほしいところだけど」
「熱い鉄は熱いうちに打つのさ。一度や二度じゃあ、世界は俺たちの事を認めねぇ」
ちなみに、牛乳はしっかり飲ませてもらった。
サードミッションは個別に武力介入を行うことだった。
南アフリカの鉱石採掘現場にデュナメスとOガンダム、タリビア上空からテロリストの基地への爆撃をキュリオス、エクシアがセイロン島にて人革連のティエレンの残党勢力の掃討を行う。
今、俺はロックオンと共に南アフリカ圏の鉱物資源採掘現場にいる。ここでは、採掘権を求めて小規模だが紛争が起こっている。
だが、行っていることは、弱い者いじめに等しい。
さすがにOガンダムとデュナメスでもビームライフルによる射撃しか行っていない。
コチラはガンダム、相手は作業用のワークローダー(クレーン車の人が乗りこむ部分がコックピットとなり、それに手足がある感じ)に3個の銃口が付いた銃を持っているだけ。圧倒的にこちらが有利であり、ハッキリ言うとどうすれば相手に勝ち目があるかわからない。
「早く武装解除してくれよ、こういうの嫌なんだよ」
「でもあっちは武装解除する感じが無いんだけど」
「はぁ・・・狙い撃つか」
二人ともあまりに一方的すぎるから、やる気が起きない。
正直、早く終わってほしい。そう思っていると、ようやく敵が逃げ始めた。やっと戦力差に気が付いたのか、銃を投げ捨てるように落とすと一目散に逃げていった。我先にと言わんばかり散っていく様子を見て、ホッと一息ついた。
「敵ガニゲタ敵ガニゲタ」
「やっと終わったか。お利口さんだ」
「そうみたいだね。まだ抵抗されたらどうしようか考えてたよ」
「ヨカッタヨカッタ」
俺はモニタに消費した分の粒子を映し出す。微妙に帰投するには足りない。
「さてと、とりあえず帰投するか」
「それもいけど、粒子供給お願いしてもいい?」
「わかった。行うぜ」
ほんの5分程度だが、粒子供給を受ける。これで問題なく帰投できる。
「さて、やる事も終わった訳だ。帰るぞ」
「うん」
気前よく返事をして、採掘現場、いや、採掘現場跡から飛び立つ。
少しづつではあるが、世界は変革を始めているのだろうか。
俺達の行動は始まったばかりだ。今よりも世界に認めてもらう為には、更に行動しなければならない。
鉄は熱いうちに打て。まさしくその通り。冷めてしまえば、熱を加えるまで変化は起きにくいから。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
いかがでしたか?
ガンダムが宇宙にいないと、プトレマイオスの行動が制限される。
しかも極端になってしまうので、割と深刻な問題ですね。
主人公機も制約がありますが、母艦には更に制約があるとは……
※感想、コメント等お待ちしています。
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