前半は日常パートですが、後半は戦闘があります。
戦闘表現はいつ書いても難しいです。
正直最初の方はガンダムで圧倒している事もアリ、表現が単調になってしまう……
前書きも難しい
『聞いたかアレルヤ、時也リアルIRAの活動休止声明』
「ああ。聞いたよ」
『さっきニュースでやっていたよね』
リアルIRAの活動休止声明。これには、世界で起きている紛争が1つだけではあるが終了する事を意味していた。一見すると、俺達の行動理念を理解したようにも見えるが……
『あの声明で俺達を評価している国も増えたみたいだが……』
「だが……って事はこの行動に反対している国も出てきたって事だよね。ロック兄?」
『それもあるがこんなの一時的なものだよ。俺たちの武力介入を恐れているんだよ』
『僕たちが活動を休止すれば再び活動を開始する。わかってるよ』
「アレ兄……」
『紛争根絶は簡単に出来る事じゃ無い』
『だからさ、休める内に休めよ。またすぐに忙しくなる』
結局は、俺達の武力介入を恐れての行動だ。事実、俺達のことを評価している国はあるが、人革連は俺達を『テロリスト』扱いしている。先日、明確な宣言を出しているのを報道していた。
だからこそ、活動を止める訳にはいかないが球速は必要。ロックオンが言った一言は確かな事実だ。
忙しくなると休めない。だから休める内に休む、当然の事だが、休息程大切な事は無い。俺自身、休むことは大切にしている。
それに、俺達の活動の理想は完全に活動停止させても、本当の意味で戦争を根絶させることだ。その為に、今は戦う。
俺自身、もうあんな思いはしたくない。その為に戦っている。
『恒久和平の実現、そのためのガンダム』
キュリオスが格納されている方向を見ながらアレルヤはそう言った。俺も、日本においてあるOガンダムを思い出す。
Oガンダム……俺がソレスタルビーイングの一員として、紛争根絶のために使うガンダム……
って思ってる時にロックオンがきた。
『それより、お前は飯の方大丈夫なのか?お前が食事を作らないと成長できないだろ。アイツの食事は質素だから、お前が管理しないとな』
「確かに……ってそうじゃなくて、俺は趣味で作ってるの」
『まぁ、頑張ってね』
「う~ん。何か含んでいるのを感じるけど……いいか。とりあえず、刹兄の所に戻るね。ロック兄、アレ兄」
俺は端末の通信を切って二人との通話を終える。二人は孤島にある格納庫だが、俺の現在地は潜伏先だ。潜伏先というのは、ミッションが無い時に、地上で生活するための場所。私服でいられるし、多少はリラックスすることはできる。俺自身、大事な休息の場として重宝している。家事担当なので、栄養管理という重大な仕事はあるけどね……
数日後、俺と刹那は公園にいた。気分転換程度に外に出ていたが、小腹がすいた。その為、休憩がてら、ホットドッグ購入してベンチに座りこんで軽食を取っている。
刹那はずっと俯いている。また少年兵の頃を思い出しているのだろうと思う。時々考えてしまうのだ。俺達の少年兵時代の事を。仲間が死に、建物も爆破され、気が付けば周囲には瓦礫だけという現実。そんな過去を経験してしまうと、この日本という国がどれだけ平和なのかを、感じられずにはいられない。
「あれ?君……」
不意に正面から声がして、顔を上げると一組の男女がいた。うちの男性の方には見覚えがある。
「沙慈・クロスロード」
「名前覚えてくれたんだ」
沙慈・クロスロード。彼は俺達の潜伏先の隣に住んでいる人だ。JNNの取材班に所属する姉がいるらしいが、見たことは無い。
沙慈の隣には金髪の女性もいた。見た感じ、日本人ではない。恐らくAEUかユニオンの出身だろう。金髪に青い瞳の日本人はそうそういない。
「沙慈、この人達だれ?」
「この人達は隣に住んでいる……えっと……」
「刹那・F・セイエイ」
「時也・E・フィアーズです」
「私はルイス・ハレヴィ。よろしくね」
「ああ」
「よろしくお願いします」
軽く自己紹介をすると、ルイスは沙慈の腕を引いてどこかに言ってしまう。
なんだか、中が良さそうにも見えた。
その日の夜。
タリビアが軍を機動エレベーターに派遣した。『一触即発』なんて言葉が当てはまる様な、いつ戦いが起きてもおかしくない緊張状態になっているらしい。
そこで、俺達ソレスタルビーイングは、今回軌道エレベーターに向かい、タリビア軍に対して武力介入を行うというミッションを行う。
俺と刹那は、自分のガンダムに向かって移動している。
俺達の格納庫は、水中にある。その為、湊付近の倉庫群から海に潜って格納庫に行く事になる。
格納庫に着くと、出撃予定時刻になるまでに軽く体を洗い、パイロットスーツに着替える。
着替えを完了すると、もうすぐ出撃予定時刻。ガンダムに乗りこみ注水作業を行う。粒子貯蔵タンクにある粒子量も満タン。出撃準備も完了し、水中より出撃する。
「エクシア、刹那・F・セイエイ、出る」
「Oガンダム、時也・E・フィアーズ、出撃する」
今回のタリビアの行動は世界が注目している。ソレスタルビーイングはタリビア軍に武力介入を行うのか否か。
俺達の回答は、戦争を助長する国として『タリビア軍』を攻撃する。理由は派遣内容にある。今回の派遣は、ユニオンの軌道エレベーターをタリビアの物とする事だ。即ち、軌道エレベーターから供給されるエネルギー資源は勿論、軌道エレベーターに関する全てがタリビアの物であると主張している。ユニオンの加盟国であったが、以前から反米意識が強く、一方的にユニオンという同盟から脱退して、勝手に宣言したのだ。そうすれば、ユニオンが動かない訳が無い。結果、ユニオン軍が出撃。タリビアの首都圏を中心に戦いが起きそうになっている。
だからタリビア軍を攻撃する。イオリア・シュヘンベルグの宣言にもあったが、争いを助長するモノは、例え国家であろうと武力介入の対象になる。
ミッションプランでは4機のガンダムで4ヶ所に同時に介入する。タリビア軍を一掃する。
そして、目標地点に到着、ミッション開始の合図が始まった。
「Oガンダム、時也・E・フィアーズ、介入開始。ミッションを開始する」
タリビア軍の地上用フラッグにビームライフルで攻撃を始める。
Oガンダムは、敵を近づけない正確な射撃で、フラッグを次々と撃ち落とす。
勿論、コックピットは狙わないように意識はしておく。今は俺達の行動を示す為に戦う。無駄に人を殺す必要はない。
「一方的だけど、こうしないと争いは……止まらないんだ。それに、この後の選挙の為か何だか知らないけど、そんな事で争いをうに出す原因を作ったアンタ達がいけないんだ」
そして、ミッション通り引き上げを開始する。
合流指定ポイントで合流して、粒子供給を受ける手筈だ。
無事、今回も何事も無く帰れると思っていたら、一機のフラッグが通常の2倍の速度でエクシアに接近するのを確認した。反射的に軌道を変えた。
「Oガンダム、エクシアの「撤退しなさい、それはミッションを無視するのと同じよ」……了解」
自分に言い聞かせて、ミッションに従い撤退をした。
ミッションを終えてキュリオスとデュナメスと合流し、キュリオスの上で粒子供給を受ける。
手短に済ませてもらい、俺は早々にエクシアの元に移動する。
帰投していると、トレミーから通信が入ってきた。
『全く、刹那が襲撃を受けたからってミッションを無視しようって、何て事するの』
「ごめん母さん、でも・・・もうあんな思いは」
『わかったわ、無事で何よりだけど、もうあんな行動はしないでね』
「了解」
『刹那と何があったかは知らないけど、だからと言って無茶はしないでちょうだい』
「了解」
トレミーとの通信を切って改めてエクシアを見る。
軌道をエクシアのほうに向けた理由は単純で、もう刹那を失いたくないからだ。
少年兵の時、刹那を2年失っていた。
生きていたからよかったけど、目の前で失うのが怖かった。
刹那は強いことは頭ではわかっているが、やっぱり怖かった。
やはり、いつになっても死への恐怖が出てくる。仲間の死はもう見たくない。
改めて、自分があの頃と変わってないことを実感した。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
今回は、ソレスタルビーイングの活動方針が理解できる話と投稿主は考えています。
彼らは宣言通り、武力介入を行いますが、対象は発生している戦争だけではない。戦いを起こす原因にも介入をするということですね。
感想、指摘コメント等、お待ちしています。
※荒らしコメントはやめてください。