機動戦士ガンダムoo もう一人の主人公   作:ガタック

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今回は、戦闘描写は無しです。
……テレビでも戦闘は無かった珍しい回です。




第5話

俺は、時也は刹那と共に日本の潜伏先にいる。

刹那は今筋トレを行っている。これは日常の光景であり、時間があれば筋トレを行っている。

その一方で、時也は掃除を終えたところである。これも日常であるが、ここでの家事担当である為に洗濯や買い出し、食事の準備も行う為、筋トレをしなくてもある程度は筋力を鍛えられる。

「刹兄、掃除終わったよ」

「そうか」

会話はいつもこの程度だ。

あまり、長い会話をする事は無いがすこし寂しい気もする。

あの境遇を生き延びた者同士だが、今はガンダムマイスターでもある。だけど、刹那は少年兵時代の影響が根強く残っているのか、最低限の会話しか行わない。

そんな中、急に携帯端末に連絡が来た。連絡が来る時は大体内容は決まっている。ミッションだ。

「MSの性能実験か」

人革連の新型MSの性能実験を、宇宙で行うらしい。情報から推測できる事は、新型のティエレンだろうか?

だが、人革連にはロシアの荒熊の異名を持つ、セルゲイ・スミルノフという男がいるが、今回の新型は彼の専用MSだろうか?

そして、ミッション内容にはこんなことも書かれていた。

『敵MSがソレスタルビーイングの活動に対して、脅威となりうる存在なら破壊せよ。判断はマイスターに委ねる。』

「破壊もあり得るミッションか……アレ兄なら大丈夫だよね」

「大丈夫だろ。あいつもガンダムマイスターだからな」

 

 

改めてミッションを確認しよう。

今回のミッションは人革連の新型モビルスーツの偵察。場所は軌道エレベーターの宇宙側のターミナルだ。今回のミッションは宇宙で行われる。

その為、アレルヤは機動エレベーターで宇宙に行き、その新型を民間人に紛れて視察する。

破壊というのは、新型の性能が今後のソレスタルビーングのミッションに対して、脅威になる場合、その機体を破壊する。その為『破壊もあり得る』というのは脅威となればの話で、AEUの新型の様に脅威にはならない場合(AEUに失礼だが)は、視察程度で終わる。

予定としてはこの連絡の二日後にミッションが開始するので、時間に余裕がある。

特に今回は、俺たちは出る幕がないミッションだが、マイスター全員には連絡する事が規則で義務付けられている。俺達に連絡が来たのは規則に則った結果だ。

 

今のソレスタルビーングは、タリビアに対して武力介入を行ったばかりであり、ユニオンの記者会見で、世間からは更に悪役として見られている訳だ。尚更、身分を隠さなければならない。

 

 

二日後、予定通りミッションが始まっているので、緊急出動の可能性を考慮して、一応格納庫に移動している。

とはいえ、視察にガンダムを使う必要性はない。だが、ミッションが終了するまでは何が起きるかわからない。その為、特にやることもないのが、大気はしておく。

「刹兄、これ食べて」

簡単にできるサンドウィッチと水を差しだした。

「ああ」

小腹が空いてくることを考えて、移動前に作っておいた。

これなら、隣人の沙慈・クロスロードに見つかっても遠くに出かけると誤魔化せる。

軽食を済ませたところで、緊急通信が入った。

内容は機動エレベーターの宇宙ステーションの区画の一部(左右3ブロックの2段構成)が破損、

中には民間人がいるとの事。更には、突然キュリオスがプランをすべて無視して飛んでいったので、ミッションを急遽変更。人命救助を行うとの事になった。

地上のガンダムは指定ポイントに移動するように命令が来た。

 

指示を受け、ガンダムは出撃した。

俺達が指定場所に移動すると、そこには巨大な銃が設置されており、デュナメスが装備されている(ように見える)。

『ミス・スメラギの情報通りなら、この上にターゲットがある。Oガンダムは上空で待機してどこかのMSが来ないか見張っててくれ。エクシアは俺の補助だ』

『「了解」』

俺は、エクシアから離れて滞空しながら、移動を始めた。

すると、背後でエクシアが動くととてつもない轟音に近い射撃音が聞こえた。

「何?!」

『俺の狙撃だ。刹那、そこの雲を消せ』

『了解』

すると、今度もエクシアが動いた直後に再び轟音が響く。

『……俺達の行動は完了した。コイツをどうにかして、さっさとズラかるぞ』

周囲を警戒するが、運よくどこのMSも来なかった。

砲台のような銃の処分(分解して隠すように指示があった。別の組織がどうにかするらしい)、すぐに移動を開始した。

今回は武器を使用していないから粒子の供給は無しで住んだ。

 

今回のミッションは人命救助だった。前回のような弱い者いじめが無い上、救助に成功している為、悪者扱いという世間の評判も多少は良くなるだろう。

だが、刹那は今回のミッションを快く思っていなかったらしい。

結局のところ、俺達は本来の視察ができず、新型の情報が殆ど無かった。

 

 

まさか、この時にしっかりと判断できなかった為に、今後苦しむことになるとは、この時誰も予想だにしていなかった。




最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

さて、今回の新型は時也君が推測していましたが、果たしてそうだったのか。
本編を知っている方は、これが何のMSなのかご存知でしょうが、彼からすると何もわからない状態ですね。
情報があるのと無いのでは、天と地ほど差が出てしまうのが、戦いの世界ですからね。情報は、ある意味かなりの武器ですね……


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