今回から、Oガンダムに追加武装があります。
その詳細はすぐに投稿するつもりです。
この前の人命救助から一週間が過ぎた。
世間では、様々な反応が出ていた。
それもそのはずだ。『紛争根絶を掲げて、世界中の紛争に対して武力介入を行う』筈のソレスタルビーイングが、人命救助をするなんて予想外だ。世間では、テロリストと殆ど同じ扱いの組織が人命救助を行う事自体が、まずありえない。
その通りだ。その証拠に、俺達自身もこの手のミッションは、もう二度と行わないと思っている。しかも、人命救助を率先して行ったアレルヤは謹慎状態だ。
理由は、ミッションを無視した行動をしたからだ。本来の視察任務を行えなかった上に、こちらの手の内を世界に出してしまった。
どうしてこんな事をしたのかは、俺にはわからない。
アレルヤには何かを感じたのだろう。彼の過去、いや、俺達ソレスタルビーイングのメンバーの過去は完全に秘匿されている。これも、ソレスタルビーイングの規則で、特にマイスターの情報は太陽炉と同じランクSという最高機密レベルになっている。
だからこそ、俺達にはアレルヤが何を考えてあの行動をとったのかが分からなかった。
そんな中でも、ミッションは行われる。
モラリアの大統領がAEUの主要参加国の外相と極秘会談を行っているらしい。
ティエリア曰くCBへの挑戦とのことだ。
この会談の目的は、モラリアがAEUに加盟していない事を理由に、対ソレスタルビーイング防衛として、モラリアにAEUの軍隊を派遣する。
即ち、AEUは自らソレスタルビーイングを呼び込む口実を作った。これが、ティエリアの言うソレスタルビーイングへの挑戦らしい。
とはいえ、ソレスタルビーイングが武力介入の為に来る事を前提としている為、かなりの戦力をモラリアに派遣する事は免れないだろう。
よって、今回のミッションはマイスター全員を一旦集合させてモラリアへ武力介入する。それだけではなく、プトレマイオスからも、戦術予報士のスメラギ・李・ノリエガ、そのサポートとして、フェルト・グレイ、クリスティナ・シエラが地上に降りてバックアップをとる事になった。
そんな訳で、今から合流地点に移動するわけだ。
ミッションもハードだから気合いを入れて扉から出ようとしたとき、部屋のチャイムが鳴った。なんとも、タイミングに悪いことだ。
「ああ、ちょうどよかった」
扉を開けると、隣の沙慈さんがいた。何か持っている。
「姉さんが筑前炊きを作りすぎちゃって、よかったらどうかな・・・なんて」
どうやら、お裾分けというヤツらしい。
「今から出かける」
「ああ、そう」
刹那はいつも通りの対応をすると、さっさと歩いて行ってしまった。
俺も追いかけたいが、これを無視するのは隣人として怪しまれるので、受け取る事にする。
「出かけた後にでも食べるから貰うね」
「ああ、ありがとう」
俺は、筑前炊きが入っているタッパーを受けっとると、足早に部屋の中に戻った。
入ってすぐに冷蔵庫に入れると、走って玄関の外に出る。
「食べたら返しに行くから」
「ああ……わかったよ」
そう言って走って刹那のもとに行き、エレベーターに乗り込む。
モラリア共和国の説明をしよう。
この国は23年前の2284年に建国されたヨーロッパ南部にある小国だ。
人口18万人とやや少なめではあるが300万を超える外国人労働者が移住している。
約4千社ある民間企業の2割が傭兵の派遣、兵士の育成、兵器輸送、兵器の開発、軍隊維持、これらをビジネスとしているPMCである。
この国が武力介入の対象にならなかったのは理由がある。
紛争根絶の為に活動をつづければ、いずれ世界で起きる戦いは少なくなるだろう。そうすれば、彼らのビジネスである傭兵産業は縮小せざるを得ない状態になる。そうする事で、自滅してもらう予定だった。
しかし、これからPMCとAEUが超大規模合同軍事演習を行うらしい。
こうなってしまっては、ソレスタルビーイングはPMCの活動の拡大を防ぐために、武力介入を行う必要がある。
PMCとAEUによる、超大規模軍事演習に対する武力介入、それが今回のミッションだ。
そのために俺たちは合流地点に向かっている。
なんでも新装備があるらしいからだ。
それはOガンダムには助かる。
この機体の武装はGNビームサーベルとGNビームライフルとシールドだけだからだ。
元々試作機だったが、戦闘用にしてもこの武装は寂しすぎる。
その上、GNドライヴも粒子貯蔵タンクを使用する事しかできないから、粒子管理を徹底しなければ、いつ粒子切れになるかわからない。
合流地点に到着してコックピットから降りると、ロックオンとイアンさんがいた。
「久しぶりだな刹那に時也」
「イアン・バスティ」
「お久しぶりです」
「一刻も早くお前らに新武装を届けたかったからな」
「まぁ見てのお楽しみってやつだ」
「プレゼント、プレゼント」
「それは楽しみだな」
ちなみに今デュナメスには一足先に新武装であるシールドを装備させてあった。
「お前さんのはこれだ」
刹那に向かて言うと、格納庫が動き、一本の剣が出てきた。
「エクシア専用のGNブレイド、GNソード同様高圧縮したGN粒子を放出、厚さ3メートルのEカーボンを難なく切断できる」
「GNブレイド」
「それはすごいですね、名前はなんていうんですか?」
俺のガンダムの武装ではないが、興味はある。
「ガンダムセブンソード。ようやくエクシアの開発コードみたいになったな」
しかし、刹那は何も言わずにエクシアのほうに向かって歩いて行った。
「おいおい、感謝の一言もないのかよ」
他人から見ればそうだが、本人はとても感謝している。
「十分感謝してるよおやっさん、ただアイツはエクシアにどっぷりだからな」
「ところで俺の新装備は?」
「お前さんのはこれだ」
格納庫がまた動き、GNソードとGNピストルがでてきた。
「これは?」
「Oガンダムは近中距離のバランスがいい、だからそれ用に開発した装備だ」
要するに、機体の強化を行った。
武装を増やすことであらゆる戦況に対応するためらしい。
「更に、お前さんの機体にはGNドライヴが搭載される」
GNソードとGNピストルが格納されている場所とは別の場所が開いた。
「おお、ついに俺の機体にも!!」
「急いで、接続作業を行う」
「お願いします!!」
念願のGNドライヴ搭載に、俺は興奮している。
これで、粒子管理をそこまで気にする事も無いし、わざわざ粒子供給を受ける必要も無くなる。
そう考えていると、キュリオスとヴァーチェが見えてきた。
改めて確認するが、今回のミッションはモラリアの軍事演習に武力介入を行うことだ。
攻撃対象は敵対する全てのMSだ。
モラリアを5機のガンダムで飛行していると、正面に敵影を確認した。
敵に気づかれたようだ。
『敵さんが気づいたみたいだ。各機ミッションプランに従って行動するよう』
毎度の事、ロックオンが通信で連絡する。
これを聞くと、ミッションが始まると思い、体に力が入ってしまう。
『暗号回線は常時開いておくように、ミススメラギからの変更プランが届く』
『『『「了解」』』』
皆返事をしてプラン通りに移動を開始する。すなわち、ミッションが開始された。
それぞれ指定されたポイントで戦闘を開始した。
Oガンダムも勿論戦いを始める。
まず緑色のイナクトの部隊、AEU軍のMSを数にして50機近くを相手にする。
「さすがGNドライヴと新武装。粒子量を気にせずにこの戦場も突破できる!!」
新武装のおかげでこの数も相手にできる。
手数が増えたことで、より戦いやすくなっている。
GNソードで1~4機目を相手にして、5機目以降は距離を取ってGNピストルで応戦した。
敵を5分程度で殲滅すると、通信が送られてきた。
『Oガンダムプラン変更なし、そのままデュナメスと合流を』
「了解」
フェルトからの通信で指示を受け、早々にデュナメスと合流する。
「ロック兄、今来たよ」
『案外早かったな。機体の条件が少し良くなるだけで、だいぶ変わったんじゃないか?』
「そうだね。手数も増えてやりやすくなったよ」
『そうか。なら、指示通り、次の場所に向かうか』
「わかった」
ミッションプランに従い、デュナメスとミッションを続行する。
最後まで読んで下さり、ありがとうございます。
執筆していると、この辺りからアニメに動き始めたと感じています。
特に、この後の出来事は刹那を始め、多くのマイスターに影響が出始めますからね。
感想、指摘等、コメントよろしくお願いします。
※荒らしコメントはやめてください。