fate/zeroにカリスが参加するようです。…え?やさぐれブレイドも参加するのかい?⚠︎完結しました 作:ハクリ
セイバー陣営、ある場所へ→ヤンデレ化一歩手前?なアイリを抑えてる時にシャーレイさん登場→一方、ウェイバーは、キャスター戦の考察→所戻って切嗣がアイリをお姫様抱っこして固有時制御。剣崎も追い掛ける→その先にいたのは矩賢とナタリア→切嗣とセイバー、アイリを預けて聖杯戦争…には動かず、飲みに行く→あの居酒屋(第8話参照)で剣崎、始に会う→その場を離れる二人を追い掛ける綺礼→剣崎の様子が変。それに気づく始→しかし遅く、勢いは殺せたが、ロイヤルストレートフラッシュを食らい気絶。
こんな感じです。
前回、様子が変すぎた剣崎さん。その理由が明らかとなります。それではどうぞ。
セイバー(剣崎)サイド
「はぁ…はぁ…」
始に、ロイヤルストレートフラッシュを浴びせた剣崎は、その眼の中の光を失くしたまま、ふらふらと歩いていた。
(「俺は…何をしたかったんだ…」)
その疑問に答えを出せないまま、衛宮邸に戻ろうとした。
「待てセイバー。お前には、やらねばならぬことがある」
「…!?」
そこに現れたのは、
「お前は、私の友に許されざることをした。それを懺悔する義務がある」
綺礼だった。
所変わって
切嗣サイド
「なぁ衛宮。お前のとこのサーヴァント、遅くないか?」
「そういうお前のところのアーチャーも遅いだろう。いちいち気にするのか?」
「いや、別に…」
さすがの切嗣と雁夜も、酒を飲みながら自身のサーヴァントの帰りの遅さを心配していた。そこで、
「そういえば、綺礼も遅いですなぁ……ん?そういえば…」
「「どうした?」」
何やら、気になる含みを持たせているアサシンに、切嗣と雁夜が詰め寄る。
「いやぁー…話していいことなんだろうか…」
「話せ。さもなくば、僕のコートの内ポケットにある、コンテンダーが火を噴くことになるが…」
「あ、はい。話します」
さすがのアサシンも、近距離から銃弾を撃たれるのは避けたいのだろう。その意思をすぐさま返す。
「…あれは、聖杯戦争の本格的開始の数日前…」
回想
遠坂邸
「…」キョロキョロ…
何かを持ってキョロキョロしている綺礼さん。そこに、
「どうされました綺礼。そんなにキョロキョロして」
「…!!アサシンか…」
と言いながら、アサシンの死角に、持っているものを隠した。
「何かありました?」
「いや、なんでもない。…今から少しトイレに行ってくる」
「???はぁ…」
数分後
アサシンは、トイレに行っただけの綺礼がなかなか帰ってこないことに、気掛かりを感じていた。
「なかなか帰ってきませんなぁ…探しに行きますか」
さすがに探しに行くことを決意したアサシン。その数秒後、
「おや?あれは綺礼。そしてあそこは…機械系に疎すぎるこの家庭で、唯一パソコンがある部屋ではないですか…」
そう、何故か存在するパソコンがある部屋に、綺礼はいた。それを覗き込むアサシン。だが綺礼は、なんだかソワソワしている。そしてその手には、
(「…?…なんだ?あの円盤は」)
「…」スチャ、ウィーン…
そしてパソコンの画面に映し出されたのは、
『天ノ川学園高校の伝説の学生が教える!同世代や先輩、はたまた後輩や子供との友情の育み方!』
「ブフゥ!?」
「!?誰だ!…しまった…アサシンか…ウアアアア!なんということだ…師のお金を使って無断で購入した資料の存在を、知られて…しまうとは…」
「いや、見るつもりはなかったんですよ?ただ、帰りが遅い上にどこにいるか分からず、探していたところ、ここにいた…それだけです!」
必死に弁解するアサシン。しかし、
「ここで見たことは口外するな…いいな?」
「は、はい…」
恐怖は、すぐ近くにも存在する。そんな当たり前のことをアサシンは、身をもって味わった。
回想終了
「「…」」
「すいません…綺礼も綺礼なりに、自身の他人との価値観の違いに、少なからず苦悩しているんです…。そして、その最中に友情に目覚めたと本人は言っています」
「…言峰綺礼に対しての考えを少し、変えなきゃいけないな…」
「あいつ…本当に友達が欲しかっただけだったのか…」
「…だが、そんなことを話して、お前は何が言いたい?」
綺礼のことを考える二人だが、切嗣はすぐに本題に戻す。そして帰ってきた答えは、
「いえ、そういう経験から、綺礼の『少しトイレに行ってくる』は、暗に『誰にもバレないように行動したい』という意味を持つことと考えているのです」
所戻って
セイバー(剣崎)サイド
「くっ!この!」
「ふん!はっ!」
剣崎と綺礼は、裏路地で殴り合いをしていた。しかし、やはりと言うべきか、身体機能が人より優れているサーヴァントである剣崎が優勢だった。
だが、
「はぁ…はぁ…」
「ひとつ言いたいことがある…」
「なんだ!?」
「私は、始からお前たちの生前の事情を少なからず聞いている」
「…!だからなんだ!」
「確か、お前は近づいたらジョーカーが暴れ出す…暴れさせたくない…そのようなことを言っていたな…」
「…そうだ!あいつはジョーカーだ!でも、心を持った人間でもある!だから…」
「なら、なおさらだ。言ってしまおう。なら何故、お前の手を取れるほどの距離にいた始が、
ジョーカーにならずお前に手を伸ばし続けられたのだ?」
「あ、ああ…アアアァアァアアアア!」
そう、この世界にサーヴァントとして召喚された剣崎と始。しかし、その違いは『終わり方』にある。
劇場版での終わり方、つまりバニティカードに自ら封印され、内側から壊すことで14に対しての突破口を開く代償として、その命を落とした始。
それに対し、本編での終わり方、つまりジョーカー(始)との最後の戦いで、キングフォームの多用からアンデッド化(ジョーカー化)した剣崎が、仲間の前から姿を消し放浪していき、世界の破壊者を止めるストッパーとして動いていた剣崎。
その世界線、時間軸の違いに両者(始は、座にいた時に管理者に、少しながら教えてもらっていたので、結果的には剣崎のみ)があまり気がつけない状況になっていた。つまり、
「俺は…勘違いで…始を…?」
そう、勘違いから引き起こってしまったことだったのである。それを十分悔いたと思った綺礼は、
「ここに行け。そこに始がいる。もしもの時は私の使いで来た、とでも言えばいい」
そう言いながら、間桐家の場所と住所が書かれているメモを手渡した。
「始は今ここにいる。何せ私が連れて行ったからな。もし、謝りたいのなら、行ってこい」
「…分かった」
そうして去る剣崎を見ながら、
「…始の苦悩を本当に理解してやれるのは、私ではなくセイバー…いや、剣崎一真。お前だけだ」
その独り言は、綺礼以外の耳には入らなかった。
「…ここか」ピーンポーン…
「はい…こんな時間にどなたかの?」
「あの、すいません…」
「ん?あまり見ない顔だの。誰じゃ?」
「…言峰綺礼の使いの者です。始…さんの様子を見に来ました」
「ああ、なるほど。そしたら上がっていきなさい。始は奥の部屋で寝ておるからの」
「…ありがとうございます」
始の部屋
「…スゥ…スゥ…」
そこには、ケガの跡が少し残ってはいるが、穏やかな寝顔の始がいた。
「…始…ごめん…俺が、お前の事を聞かなかったから…」
そうしてうなだれていた剣崎の頭を、
ガシッ
いきなり掴んでくる手があった。
「…!?」
「…全く…お前は勘違いが多いな…それにどれほど振り回された事か…でも、今ではそれが懐かしい…
久しぶりだな、剣崎」
「ああ…!本当に久しぶりだ!始!」
二人は互いの友情を確かめ合うように抱擁をした。そして、
「…悪かったな…今から飲みに行くか?さっきのとこで」
「…そうだな!」
なんだかんだ、この二人は相性が良いようだ。
はい。というわけで第11話でした。
剣崎が始にいきなりロイヤルストレートフラッシュを打ち込んでしまったのは、こういった理由からです。まあ確かに、他の世界線の事を知れるような余裕もなかったから、しょうがないと思っていただけると幸いです。
そして仲直り。本編でもケンカしたり、やっぱり相性が良かったり…そんな感じを表現出来ていたらと思います。
今後とも感想、評価、ご指摘よろしくお願いします。