fate/zeroにカリスが参加するようです。…え?やさぐれブレイドも参加するのかい?⚠︎完結しました   作:ハクリ

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ざっくりとしたあらすじ
剣崎、切嗣とともに倉庫街へ→ディルムッド「待ってたぞ」→ブレイドVSディルムッド→切嗣「マスター潰す!固有時制御!」→『ライトニングスラッシュ』→肩を斬るも、ディルムッド令呪による招集により逃走→切嗣「なにこの夫婦漫才…」→ケイネス「私の髪が!」→ケイネス「ランサー、セイバーのマスター殺れ」→ディルムッドが、カッコつけで背面突きしようとする→ゲームを買った帰り道のライダーの宝具にぶち当たる。→ランサー死亡…?
こんな感じです。
お久しぶりです。お待たせしました。
今回は剣崎たちが戦っている間の、始サイドの動きをご覧いただきます。
⚠︎《〜〜》は、念話での会話です。


アーチャー、冬木を散歩する…お、アサシンさん、動くのですな?

 

始サイド

 

繁華街 新都

「さて、どうしようか…」

この男、アーチャー『相川 始』は、呆然と立ち尽くしていた。何故なら…

回想

 

《アーチャー、お前から見てどんな感じだ?冬木の街は》

《賑やかで…どこか闇も多いように感じる…地理的に言えば…少し、人がいるところが多いな…そして、新都のほうはかなり遮蔽物があるな…》

 

始は、冬木の街を散歩…と言いたいが、立地などを調べていた。基本的にアーチャーは、弓などの飛び道具で戦うクラスだ。こういった立地の確認は意味のない行動に見えて実はかなりの意味があることなのである。

 

《このようなところで魔術での戦争か…あまりしたくはないものだが…》

《仕方ねぇだろ…それが聖杯戦争なんだから…それより、金は持ってってるよな?》

《…?ああ。雁夜がうるさかったからな。3000円くらいなら》

《せっかくなんだし、そっちで楽しんでこいよ。晩飯も食ってこい》

《は?なんで》

《せっかくこっちの世界に帰ってこれたんだろ?なら、ちょっとくらい楽しんでもいいんじゃねぇのか?今を生きてるってことをさ》

通常の魔術師と価値観の違う雁夜は、始にこの世界を少しでも楽しんでもらいたかったのだ。

《…》

《決まりだな…こっちで話はしとくから、そっちは楽しんでこい。良いな?》

《…わかった》

《OK。じゃあな…》

 

回想終了

 

こんなことがあったのだ。

つまり、楽しまないと帰れませんという状況になったのだ。そして始は、

 

 

「…その辺の店回るか」

 

考えることを一時やめることにした。

 

居酒屋 『CANJARADA』

 

「お前も何かと苦労してるんだな…」

「分かってくれるか…師はうっかりで敗退するし、その癖して事後処理はお前の仕事って…はぁ…泣きたい…」

「その…前を見て生きろ…そう言うしかない…」

「そうだな…確かにアサシンも頑張ってくれてるしなぁ…」

 

なぜか始は、うなだれながらやってきた言峰綺礼とともに度数の軽い酒を飲みながら、唐揚げを食べていた。言峰?キープボトル(度数高めの高級ワイン。キープ主はもちろん時臣)を勝手にグイグイ飲んでるよ?にも関わらず、ほぼシラフな言峰。パネェ…。

 

「代金は私が持っておく。師の金庫から『ちょっと』だけ拝借させてもらったのでな…金には余裕がある」

「…そうか…まあ、事後処理はしてるんだから、それなりのリターンはあってもいいだろう…」

 

その頃の時臣

「な!?金庫から…金が盗られてる!?しかも100万って…誰だ!?」

 

「今日は非常に、楽しい酒だった。ありがとう」

「いや、こっちも楽しめたよ。しかも、代金まで持ってくれるなんて、助かった」

「そうか…あぁ…その…なんだ…」

「…?」

帰り際に別れようとする言峰と始だったのだが…言峰が、何か言いたそうな顔をしていた。そして数十秒が経ち、言峰はようやく口に出した。

 

「…その、私と、『ともだち』に、なってはくれないだろうか?」

「え?」

それは、意外な言葉だった。特に、今は聖杯戦争中だ。サーヴァントが敵マスターの友人になることなど、もってのほかだ。しかし、始は。

 

「…俺なんかでよければ。また愚痴りたい時にはここに来よう」

「…ありがとう」

「それくらい、どうという事はない。また、困ったら俺を頼ってくれ」

「…分かった。私もお前が…いや、『始』が、ピンチなら、できる限りの助力はしよう」

「…!ああ…よろしく頼むよ『綺礼』」

「もちろんだ。では私はこれで…」

「じゃあな」

始は、突然呼び捨てで呼ばれて、その様子にかつての親友を重ねたが、すぐに返答して綺礼と別れた…。

 

ここに、アーチャーはマスター、アサシンはサーヴァントが知らないまま、友人関係というアーチャー・アサシン同盟が成立したのである。

 

 

所変わって

 

綺礼サイド

 

《アサシン》

《はっ。ここに》

綺礼は、霊体化させているアサシンを呼んだ。

《喜ぶべき事があった》

《なんでしょう?》

《…友人ができた》

先ほどの事を話すと、

《!?おい!皆の衆!マスターにご友人が出来た(デレた)そうだ!》《それは真か!?》《マスター直々に聞いたから間違いはない!》《ウオーーーー‼︎》

《いや、待てアサシン。そこまで言うことか…?》

《当然です!あなた様に我々以外の友人ができる事は、我々にとっても大きな喜びなのです!して、誰でしょう?》

少し考え、そして腹をくくり、友人が誰かを話した。

 

《…アーチャーだ》

《…え?》

《サーヴァント、アーチャーだ》

《《《…えーーーー!?》》》

《…うるさい》

《はっ!すいません…》

《いや、当然か…マスターとサーヴァントが友人になる…しかも、敵同士など…》

やはり、間違いだったのか…一瞬そう考えた綺礼だったが…

 

 

それを意外な人物が止めた。

 

《…でも、…それでもアーチャーさんは、マスターと、ともだちになってくれたんでしょ…?》

《…ちびアサシン…》

《…だったら、大切に、しよう?…わたしたちは、いつ、うらぎられても、おかしくなかった…から》《…》《…確かにそう…だったな…》

《…そうだな。すまん、アサシン達。私は父も、師も裏切ることとなる…それでも、付いてきてくれるか?》

《《《…当然でございます!》》》

《…ありがとう…すまん。こんなことを話してすぐになんだが、偵察をお願いしたい》

《分かりました!》

《…散!》

バババババ…

 

こうして、綺礼は始と友になり、アサシン達とも絆を深めて、冬木の夜の闇へとアサシン達を放った…。

 

所戻って

 

始サイド

 

「ただいま…」

「お、帰ってきたか」

「お帰りなさい!始さん!」

「おう、帰ってきたか。アーチャーよ」

始は、十分楽しめたと思ったので、こうして間桐家に帰ってきた。しかし、所持金がほとんど使われてないことに疑問を覚えた雁夜は、

 

「…おい、お前…もしかして、タダ酒飲んできた…とかないよな?」

「それはない。たまたま飲みに行ったところで、気前のいい神父がいてな…話をしていたら妙に気があって、代金をあちらが持ってくれたんだよ。で、その後にそいつと友達になった」

「ほう…で、どこの誰じゃ?」

「綺礼」

「…?ちょっと待てい、そいつのフルネームは?」

「言峰綺礼」

「「はぁ!?アサシンのマスターではないか!(じゃねえか!)」」

「雁夜おじさん、おじいちゃん、近所迷惑、うるさい」

「「あ、すいません」」

「ははは…」

こちらでもやはり驚かれた。特にアサシンは『マスター殺しのサーヴァント』として知られている。不意打ちでの敗退を危惧したのだろう。しかし、

 

「でも、あいつは多分俺を攻撃したりしない」

「!?なんでそう言える!?そいつはサーヴァントのマスターなんだぞ!?表面上ではいくらでも誤魔化せる!」

「それでも!!!俺はあいつを信じる!あいつは、俺に友達になってくれと言う前、言いにくそうだった!恐怖しているようにも感じた!一瞬、俺がサーヴァントだからとも思った!けど、違った!あいつは、ただ友達が欲しかっただけなんだ!俺が友達になるって言った時!あいつは!本当に幸せそうだった!ハア…ハア…もし、あいつに攻撃するようなら、俺が!お前達に牙をむく!」

つい、熱くなってしまった始の横にいた桜が、

 

「始さん…怖いよ…」

「…!」

始は、その一言があるまで、桜が横にいたことをすっかり忘れていた。そして罪悪感が湧き、

「…ごめんな…桜ちゃん。すまん雁夜、もう寝る…」

「あ、ああ…」

「おやすみ…」

バタン

 

「綺礼…お前は俺の友達だ。だからこそ、お前を失うくらいなら…俺が消える…」

 

そう呟き、自分が死んでしまった時のことを思い出し、眠りについた…。




申し訳ありません。大変お待たせしました。
今回は、少し友情系の話となりました。生前が異端だった始、現在の価値観が異端である綺礼。ともに異端同士、通じ合った結果だと思えていただければ幸いです。
また、綺礼はほぼ原作のキャラからブッとぶことになります。愉悦には…ならないと思いますので、ご了承ください。
これからもよろしくお願いします。また、感想、評価、ご指摘もお待ちしています。
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