輝く月になれ!橘みずきのhigh school life!   作:みずき 橘

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第2話 〜変わりたい自分〜

 

 

今日から部活が始まる。とはいえ学校生活も重要だ。まだ入学したての1年生なこともあって決めなきゃいけないこともある。今日は委員会を決めなきゃいけない日である

 

「早く野球したいな〜!ね、聖!」

 

聖はスマートフォンで各高校の試合データを熱心に見ながら、うむと相槌を打ちながら野球のことしか頭にないみずきに一つ忠告した

 

「みずき、野球もいいが学業も大切だぞ。今日は委員会を決めると先生が言っていた。何か入っといたらどうだ?」

 

みずきはそのことを知らなかったが、みずきにしては特に関係はなかった

 

「う〜ん、練習時間削れるの嫌だからね、私は何も入らないよ!聖は?」

 

ほんとに野球のことしか頭にないみずきに聖はあきれた

 

「お前は中学のとき生徒会をやってたよしみで推薦でこの高校に受かったんだ、別に頭がいいわけじゃないんだからな。私は図書委員に入るつもりだ。そんなに放課後仕事があるわけでもないし、静かだからな」

 

学力をバカにされたみずきはムスっとしたが事実だったので言い返せない。何故ならみずきは中学のとき生徒会委員長をやっていたにも関わらず成績は5段階中オール3にところどころ2がある程だったからだ。

 

「もう、ほんと聖はおせっかいなんだから!大丈夫だって!試験前は聖に勉強教えてもらうからね!あ、先生が来たよ!」

 

人頼みじゃないか…と聖はため息を吐いたところで先生が話し始めた

 

「じゃあ今から委員会を決めるぞ、先ずはクラスをまとめる学級委員だ。決まったらこのまま俺の代わりに話しを進めてもらうぞ〜、誰かいるか〜?」

誰も立候補しない。それもそのはず、まだ入学したばかりの高校1年生。どんな人がいるのかわからないのに学級委員なんてなかなかやれない。

 

「いないなら放課後まで話し合いになるぞ〜」

 

しびれを切らせて先生が言うと周りからはえぇ〜とため息がでる

 

「他の委員会だったらいいんだけどな〜、生徒会は仕事が多いからな〜」

「私も、ダンス部結構忙しいのよね〜」

 

口々と部活を理由にやりたがらない人がでる

みずきは隣の席の聖に提案した

「ねえ、聖、あんたがやりなさいよ、部活いけなくなるでしょ!」

もちろん、聖だってそんな大仕事はやりたくなかった

 

「勘弁してくれ、みずき。私は周りをまとめるようなタイプじゃないのは知ってるだろう。それに、さすがに学級委員は忙しい。私だって部活はしっかり参加したい」

 

なかなか決まらないので先生は部活に入らない人に提案し始めた

 

「田中、お前どうだ?」

 

先生が聞くと

 

「え?いや自分バイトあるんで…」

 

うーん、と先生は考え込みながら

 

「武田、お前はどうだ?」

 

先生は他の生徒に当たる

 

「私は塾に通ってるんで…」

 

うーん、と先生は困り始めてきた

そして一人の女子に話しかけた

 

「京野、お前はどうだ?頼む!やってくれ!」

 

えっ!とその女子は自分に言われるとは思っていなく、困ったようすで

「あ、あの…私は…」

声の小さいため周りに聞こえない中で

 

「いいじゃん、京野さんやりなよ!」

「部活やってないでしょ?みんなのためにお願い!」

 

そう周りからせがまれ、気の弱い彼女には断れなく、仕方ない様子で

「わ、わかりました…やります」

と承諾した

 

やっと決まったと周りが安心し、先生もほっとしたが、一人の女子がちょっと待ってと言わんばかりに席を立ち

 

「いや、私がやるわ」

 

みずきだった

 

「みずき!?」

 

いきなりの宣言に聖は驚いた

 

「だって嫌がってるじゃない、それに、そんな気の弱い子じゃクラスをまとめるなんて無理でしょ、いいよ、私がやるわ。その代わりみんな私に従ってちょうだいね」

 

全員が静まった。無理もない。こんな気の強い子に言われたんじゃ周りも言い返せない

 

「いいよね?先生」

 

先生も、あ、ああと納得した様子だった

そしてその後は無事に時間内にみんな部活が決まり、聖も図書委員に入ることが決定した

 

その放課後、みずきは完全に部活に行く予定だったが委員会の顔合わせに行くことになり落ち込みながら

 

「あ〜あ、めんどっちいな」

 

と、女の子とは思えない言葉使いで聖と委員会に向かおうとしていた

そのときさっきの女の子、京野さんから声をかけられた

 

「あ、あの、橘さん…さっきはありがとうございました。」

 

するとみずきは

「あなた、京野なんていうの?」

 

と名前を問われ

「あ、京野小筆です。私、気が弱くて…ああいうの断れなくて…ほんとにありがとうございました!」

 

深々と頭を下げる小筆に対しみずきが突然言葉を吐いた

 

「あのねえ!私あんたみたいな気が弱い人嫌いなのよ!嫌なら嫌ってはっきりいえばいいでしょ!感謝しなさいよ!私が代わってあげたんだからね!」

怒るみずきに、おい、と聖が止めると京野は俯いてヒックと涙を流し始めた

 

「な、なによ。泣くことないじゃない」

みずきが少し申し訳なさそうに声をかけると小筆は

 

「わかってるんです…でもなかなかできなくて…私も橘さんみたいに言いたいこと言える人になりたいです…ごめんなさい…じゃあ、また明日ね…」

落ち込みながら背中を向けて帰ろうとする小筆にみずきが声をかけた

 

「変われるよ!!」

 

えっ?と小筆が振り向いた

 

「高校に入って変わろうとする人、変わる人なんていっぱいいるわよ!小筆ちゃんも変われるよ!」

みずきにそう言われた小筆は元気を取り戻したが

 

「でも、どうすれば…」

 

そう言われたみずきはうーん、と少し考えてから

 

「そうだ、部活入ってないんでしょ?野球部に入らない?マネージャーやればいいじゃない!私と聖がいるし、先輩にも優しいマネージャーさんが一人いるからいろいろ教えてくれるわよ!」

 

すると、そうだな、と聖が頷く

 

「わ、わかりました!私、マネージャーになります!それで橘さんみたいな人になりたいです!」

 

そしてみずきはニッコリ笑って

 

「じゃあ後で更衣室にきてね!私と聖は委員会に行ってくるから!それと、橘さんじゃなくて、みずきちゃんとかでいいわよ!」

と言い、みずきと聖は走り去っていった

 

「橘…みずきちゃんかぁ…」

 

京野小筆は始めて自分に気をかけてくれた女性に憧れ、自分を変えるために野球部のマネージャーになることを決意した

 

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