にこはアイドル捜査官 ラブライブ✕相棒   作:くーたん局長

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捜査File1 アリバイは崩れない。決して、決して、決して
……1


にこ(高校卒業後、アイドルを目指して頑張ってきた私……しかし現実はそう甘くなく……虎太郎やこころ、ここあの学費も稼がなくちゃいけないし……まあ、いろいろあって……今……)

 

?「矢澤君……矢澤君」

 

横溝「おい! 矢澤! 聞いてんのか!」

 

にこ「あっ! はいっ! ごめんなさいっ!」スクッ

 

横溝「ゴチャゴチャ言ってねえで早くしろ!」

 

にこ「はい! が、ガイシャには、藤堂あゆみという恋人がいて……」

 

にこ(……刑事やってます……)

 

〜捜査会議後……

 

横溝「おい、矢澤。高木警視がお前のこと呼んでたぞ」

 

にこ「あっ……はいっ!」

 

横溝「それと……さっきお前、捜査会議中に居眠りしてたろ……いい度胸だな……」

 

にこ「ごめんなさい……昨日、聞き込みで忙しくて……」

 

横溝「言い訳はいらねェ! とにかく、たっぷりお灸すえられて来い!」

 

にこ「はいッ!」

 

にこ(怖い先輩ばかりでしんどいけど……結構仕事は充実してるの! それに給料もいいし。しかも、実はにこって……)

 

〜部長室

 

高木警視「入りなさい、矢澤巡査部長」

 

にこ「は、はい……」

 

高木警視「そこに座りなさい」

 

にこ「はい」ペタン

 

高木警視「えっと……君が神奈川県警に配属されて、もう何年経ったかな……」

 

にこ「1年半です。警視」

 

高木警視「そっか……正直な驚いているよ……」

 

にこ「はい……」

 

高木警視「君の……始末書の多さにだ! 矢澤君!」

 

にこ「申し訳ありません!」

 

高木警視「拳銃の乱用! 公費でアイドルグッズなど買う! 署内で自分のグッズを売る! 他にもいくらでもあるぞ!」

 

にこ「はい! 以後気をつけます!(……そのうちね)」

 

高木警視「本当だろうな……まあいい。さてと……これが私の送別の辞だよ……矢澤君……」

 

にこ「……はい……えっ?」

 

高木警視「正直私もね、半信半疑というか、納得しがたいというか……まあ、君は確かに若手のなかではそこそこ優秀ではあるが、問題行動もかなり多いわけだし……私も何かの間違いだろうと思って……あちらに問い合わせたのだけれど……」

 

にこ「えっと……それはどういう……?」

 

高木警視「まあ、自分で読んでみたらどうだね」ポイッ

 

にこ(封筒……? えっと……なになに……神奈川県警刑事部捜査一課、矢澤にこ巡査部長に平成○年○月○日付で警視庁組織犯罪対策部への異動を命ず……ふうん……漢字がいっぱいでよくわからないんだけど……つまり……えっ……?)

 

高木警視「わかったかね?」

 

にこ「こ、これって……も、もしかして……」

 

高木警視「おめでとう、矢澤君。大栄転だよ……」

 

にこ(えっ……えっ!……け、警視庁ッ! に、にこが! う、嘘っ!)

 

にこ「……け、警視庁……」

 

高木警視「ふう……まあ、頑張りたまえ……」ヵタポンポン 

 

にこ「こ、これって……」プルプル

 

高木警視「おそらく君の、私にはわからない何かが評価されたんだろう……うむ……問題行動を打ち消すぐらいの……そうとしか考えられん……」

 

にこ「あ、ありがとうございます……ありがとうございますッ!」フカブカ

 

高木警視「私は何もしていないがな……だが一つ言っておくぞ。矢澤君」

 

にこ「はいッ!」

 

高木「くれぐれも問題行動は慎むように……そうでないとまた逆戻りといことになりかねないからね……」

 

にこ「わ、わかりました……」

 

にこ(……やっぱり、にこって……刑事の才能あるみたいっ!)

 

〜矢澤家

 

 

にこ「ただいま〜」

 

こころ「お帰りなさい。お姉ちゃん!」

 

にこ「ママは?」

 

こころ「えっと……まだ帰ってきてないみたい!」

 

ココア「お帰り! お腹すいたよぉ……お姉ちゃんっ!」

 

にこ「ああ……今すぐ作るから……」

 

にこ「虎太郎! ただいま!」

 

虎太郎「ああ、うん。おかえり……」ササッ

 

にこ「虎太郎。すぐご飯にするから待ってて……って……行っちゃったわね……」

 

こころ「虎太郎は勉強大好きでですからね……お姉ちゃんと違って……」

 

にこ「……一言余計よ」

 

〜夕食

 

にこ「あのね、みんな重大なお知らせがあるの……」

 

ココア「ジューダイって、何だっけ?」

 

虎太郎「事柄が軽々しくは扱えず、並み並みでない、大事なこと……って意味だよ、ココアお姉ちゃん……」

 

ココア「……コトガラ……ナミナミ?」

 

こころ「大切なって意味だよ。中間テストに出るよ」

 

ココア「なるほど! じゃあ覚えるよ!」

 

にこ「虎太郎の説明はかえってわかりにくいわよ……えっと、それでねお姉ちゃん。昇進したの!」

 

ココア「ショーシン……?」

 

虎太郎「それは、官位や地位が……」

 

こころ「お給料が上がるってこと!」

 

ココア「なるほど! ありがと! こころ!」

 

虎太郎「……ひどいよ……こころお姉ちゃん……僕も説明したかったよ……」グスンッ

 

こころ「それで? どうしたの? にこお姉ちゃん」

 

にこ「警視庁っていうところでね、東京にあるの。だから、いちいち神奈川県に行かなくてもよくなったの!」

 

こころ「じゃあ、少し楽になるわけですか……」

 

ココア「最後のからあげ、食べていい?」

 

虎太郎「にこお姉ちゃんの話聞いてる?」

 

にこ「食べていいわよ……」

 

〜にこ、寝室

 

にこ(……警視庁か……だけどマル暴なのよね……経験ゼロだし……ちょっと……怖いかも……いやいや怖いなんていってたら警官なんてやれないわよ!……それにしてもマル暴の女刑事なんて……もしかして、にこが初めてかも!……ふふふ……伝説の女刑事……絶対マスコミが食いつくわ……にこはまだ芸能界を諦めたわけじゃないんだから……)

 

〜神奈川県警

 

横溝「おいっ! 矢澤っ!」

 

にこ「はい! 横溝警部!」

 

横溝「話がある……昼休み、屋上に来い……」

 

にこ「は、はいっ……」

 

にこ(……にこ何かしたっけ……シめられるちゃうの……にこ……)

 

〜屋上

 

横溝「遅いッ!」

 

にこ「はいっ! すいません!(何よ。少し遅れただけじゃない。このおにぎり頭っ!)」

 

横溝「……話っていうのは他でもない……異動するってのは本当か?」

 

にこ「はい。警部」

 

横溝「そうか……まあ頑張れよ……」

 

にこ「あ、ありがとうございます……」

 

横溝「……矢澤」

 

にこ「はい。警部」

 

横溝「お前にとって……刑事とは何だ?」

 

にこ「はい?」

 

横溝「刑事ってんのは、最後の砦なんだよ……正義というもののな……悪が溢れるこの世界を照らす一筋の光なんだ……」

 

にこ(……何か語りだしたわ……)

 

横溝「……お前もそういう光となれ」

 

にこ「あっ……はいっ!(はい、はい言ってればいいのよ。警察ってのは……)」

 

〜警視庁

 

にこ「こ、ここが警視庁……デ、デカい……わね……」

 

(えっと……組織対策部組織犯罪対策5課……三階のはずなんだけど……)

 

にこ「あの……すいません……」

 

芹沢「あっ、はい……えっ!」

 

にこ「あの……」

 

芹沢「ああ……ゴホンッ……なんでしょう……?」

 

にこ「組織対策部組織犯罪対策5課って……どこにあるんですか……?」

 

芹沢「アハハ。もしかして初めて警視庁に来たの? どこから来たの?」

 

にこ(……ちょっとめんどくさい人かも……いやいや……ダメよ……優秀な刑事かもしれないんだから)

 

にこ「神奈川県警です!」

 

芹沢「そっか。書類だったら僕が代わりに渡してきてあげるけど」

 

にこ「いえ……だ、大丈夫です!」

 

芹沢「じゃあ、僕が連れてってあげるよ! 実は僕も組織対策部に用があって……」

 

にこ「本当ですか! ありがとうございますっ!」

 

伊丹「……捜査一課の刑事がマル暴に何の用があんだよ……芹沢」

 

芹沢「あっ……伊丹先輩……」

 

伊丹「ニヤニヤしてんじゃねえぞ。早く聞き込み行くぞ。コラッ!」

 

芹沢「ご、ごめんね! 今度、お食事でもどう? 原宿にいいパンケーキのお店……い、痛いっすよ! 先輩!」ズルズル

 

にこ「是非お願いします!」

 

伊丹「鼻の下伸ばしやがって……トイレ行ってたんじゃねえのか……」

 

にこ(行っちゃったにこ……)

 

角田「おっ! 君か矢澤ってのは!」

 

にこ「えっ……あっ、はい」

 

角田「俺が5課長の角田だ。よろしく」

 

にこ「よろしくお願いします」

 

角田「じゃあ来な」

 

にこ「はいっ!」

 

角田「ところで、聞いてもいいか?」

 

にこ「はいっ!」

 

角田「神奈川県警で何やらかした?」

 

にこ「は、はいッ?」

 

角田「だから何やらかしたっつってんだろ? な? 聞かせてくれよ。誰にも言わねえからさ」

 

にこ(にこの活躍のこと聞いてるのかな?)

 

にこ「はい! 去年、逃走する犯人を一人で確保しました!」

 

角田「ふ、ふん……そうか、そうか……」

 

にこ(反応が鈍いわね……なるほど警視庁じゃ自慢できるレベルじゃないってことね……)

 

角田「ここだ!」

 

にこ(すごい……この緊張感……受話器越しに怒鳴りつけてる強面のデカたち……これが……警視庁……)

 

角田「じゃあな!」

 

にこ「あの……私のデスクは……?」

 

角田「ああ、そうだ。忘れてた……」スタスタ

 

にこ(忘れないでよ……)

 

角田「ここだ!」

 

にこ(うんっ? 何ここ? 個室?)

 

角田「君たちにはここで働いてもらうからね」

 

にこ(にこ専用……どれだけVIP待遇なのよ! そ、それだけ期待されているということよね……)

 

角田「そうだった、あとお前の直属の上司は俺じゃなくて違うやつだから、そいつの言うことに従ってくれよな」

 

にこ(私の教育担当の上司まで! 手厚い待遇過ぎて逆に怖い……)

 

角田「あいつ、今日はどっか行ってるから、今日は警視庁を自由に見学でもしたらどうだ」

 

にこ「いえっ!」

 

角田「えっ?」

 

にこ「是非とも、今日から働かせてくださいっ! まず私は何をしたら!」

 

角田「いやいや……君に指示は俺からは出せないよ……まあ、休んでてくれよ。それが命令だ」

 

にこ「……わ、わかりました」

 

にこ(つまんないわね……まあいっか……)

 

〜数時間後、5課の個室

 

ガヤガヤ

 

にこ「……みんな忙しそうね……」

 

にこ(見学って行っても……だいたい見てこれるところは見ちゃったし……というかこの部屋、私物ばかりじゃない……)

 

にこ「」ソット

 

にこ(チェスとかよく知らないけど……何だか高そう……) 

 

大木「触らないほうがいいかもなァ……」

 

にこ「えっ!」ビクッ

 

にこ(怖そうなオジサンがこの部屋、覗いてる……)

 

小松「君、警視庁初めてか?」

 

にこ「は、はいっ……」

 

(や、ヤクザ……)

 

大木「人材の墓場……」

 

小松「陸の孤島……」

 

にこ「はい?」

 

大木「まあ、頑張れよ。 世の中仕事は警察だけじゃない」

 

にこ「それってどういう……?」

 

大木・小松「」スタスタ

 

にこ(……行っちゃった……意味のわからない人たちね……今度変なひとが来たらビシッと言ってやりましょ!)

 

?「おやおや……これは参りましたねぇ……」

 

にこ(また変な人が来たわね……今度は追っ払ってやるわ!)

 

にこ「用がないなら、帰ってほしいんですけど!」

 

?「……そこは僕の席なんですがねぇ」

 

にこ「えっ……? あっ! はい! すいません!」スクッ

 

にこ(しまった! この人がにこの上司ね!)

 

?「どうぞ。こちらへ。ここが君の席です」

 

にこ「す、すいません……」ドサッ

 

にこ(……この人が、にこの上司……なんか……刑事っていうか……サラリーマンみたい……なんかショボそうな人ね……にこでも倒せそう……)

 

?「間違っていたら申し訳ありませんが、もしや君が新しく配属されてきた……」

 

にこ「矢澤です」

 

?「そう。矢澤にこさん……よろしくお願いいたします」

 

にこ「よ、よろしくお願いいたします……」

 

にこ(ず、ずいぶん礼儀正しい人ね……横溝警部とは正反対……)

 

?「あと、これを」スッ

 

にこ「これは……名札ですか?」

 

?「出勤したときはそこに掛けておいてください」

 

にこ「わ、わかりました……」

 

?「おっと僕としたことが……忘れるところでした。自己紹介をしなければ……」

 

にこ(忘れる? それ?)

 

?「僕は特命係の杉下右京と申します」

 

にこ「特命係?」

 

杉下「ええ。 君と僕、二人だけの部署ということになりますねぇ」

 

にこ(……何か、不安になってきたわ……)

 

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