にこはアイドル捜査官 ラブライブ✕相棒   作:くーたん局長

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……3

下園「ど、どうぞ」

 

杉下「下園さん、あなたは白瀬さんのご自宅のプールの清掃を請け負っている会社などはご存じでしょうか?」

 

下園「いや……そういうことはメイドさんに聞かれては……それがどうしたんですか?」

 

杉下「いえ、水質の違いについての問題でしてねぇ……これが妙なのですよ」

 

下園「水質?」

 

杉下「ええ……プールサイドがまるで水をまいたように濡れていましてねぇ……そのためプールの水と比較してみました。細かいことが気になる僕の癖です」

 

下園「……それがどうしたんですか?」

 

杉下「やはり違っていました。プールの水にはカルキが入っているものですが、プールサイドの水にはカルキが入っていなかったんですよ。なぜでしょう?」

 

下園「……」

 

にこ「下園さん?」

 

下園「あっ……すいません……小雪が死んだショックで……」

 

杉下「そうですねぇ……大親友がお亡くなりになりなったわけですからショックを受けているでしょうねぇ」

 

下園「そ、そうです……その水がどういう?」

 

杉下「いえいえ……たとえば誰かが、何かの跡を隠すためにまいた……または飛び込みの偽装を図ったなどの可能性が考えられますねぇ」

 

下園「……誰か……?」

 

にこ「警察はすべての可能性を考えています! 殺人の線、事故の線、全部!」

 

杉下「ええ……そういうことです。それでは失礼しました」

 

〜廊下〜

 

にこ「杉下さん、やっぱり殺人の線を考えてるんですか?」

 

杉下「ええ」

 

にこ「だけど伊丹とか芹沢さんとかが事故死って言ってるんですから、事故死なんじゃ?」

 

杉下「いえ、これは殺人です」

 

にこ「どうしてですか?」

 

杉下「まだそれは言えません。推理が曖昧ですので」

 

にこ(……この人は推理自体あんまり信じれないんだけど……)

 

〜ライブ終了後、廊下〜

 

にこ「ああ!? 最高のライブだったわ!」

 

杉下「そうですか」

 

にこ「杉下さん、アイドルに興味ないんですか?」

 

杉下「ええ、残念ながら。僕はそういうことには疎いもので」

 

にこ「もったいない! それだけで人生の九割損してますよ!」

 

杉下「ハハハ……それでは僕は人生の一割しか楽しんでいないことになりますねぇ」

 

にこ「そういうこと! この際だから、一緒に勉強していきましょう! アイドルについて!」

 

杉下「ハハハ……そうですねぇ……ライブも終わったことですし、そろそろ行きましょう」

 

〜控室〜

 

杉下「高海さんはいらっしゃるでしょうか?」

 

にこ「いる!? 千歌ちゃんいる!? いるでしょ! おるな! ね!」

 

ダイヤ「あなたたち、あの子のファンなの? お父さんと娘さん?」

 

にこ「いや……ち……」

 

杉下「まあ、そういうことです」

 

にこ(えっ……!?)

 

ダイヤ「ふうん……本来ファンが控室に来るとか、そういうのはダメだけど、こんな小さい子がファンならね……しょうがないわ……私の権限で許可してあげる、感謝しなさい。高海! 命令よ! ここに来なさい!」

 

にこ(……小さい子ね……)

 

千歌「ダイヤ……命令ってのはないよ……」

 

ダイヤ「呼び捨てにしないで! ダイヤ様でしょう! 図に乗らないで!」

 

千歌「……すいません……ダイヤ様……」

 

ダイヤ「ふん! よろしい!」

 

千歌「私に何か用ですか?」

 

杉下「実はこういうものでして……」

 

杉下、千歌にだけ警察手帳を見せる。

 

千歌「け、警察……!?」

 

にこ「千歌さんにだけお伺いしたいことが……別室で……」

 

千歌「ここじゃダメですか?」

 

杉下「他の方にはまだ……」

 

千歌「わ、わかりました……」

 

〜空いている無人の控室〜

 

千歌「それで……どういうことですか?」

 

杉下「実は、シラセの社長、白瀬小雪さんがお亡くなりになりましてね」

 

千歌「しゃ、社長が!?」

 

にこ「プールで溺死してたんです」

 

千歌「……社長が……」

 

杉下「小雪さんはあなたに非常に目をかけていたそうですねぇ……どんな方だったんでしょうか? 小雪さんは?」

 

千歌「はい。小雪ちゃんは……あっ、小雪ちゃんって言っちゃいますけど……悪く言われることも多かったけど、けど……小雪は小雪なりに頑張ってたんです……」

 

にこ「悪く言われる?」

 

千歌「えっと……小雪はお父さんが早くに死んじゃってこの会社を継いだんですけど……なんでも前の社長のお父さんと比べられて……それでだんだんお酒に依存して旦那さんがいるのに男の人を家に連れ込んで……最近は会社にも来なくなっちゃて……それとお父さんの顧問弁護士だった人に会社の金を使いこんでるとか、あることないこと言われていじめられて……」

 

にこ「……男の人をね……」

 

杉下「なるほど……相当なストレスを溜め込んでいたようですねぇ……白瀬さんは」

 

千歌「……はい。泳ぎが上手なのに溺れ死んじゃったのもきっとお酒のせいですね……私がもっと寄り添ってあげればよかった……」

 

泣き出す千歌。

 

杉下「まだ一概にそうとは言い切れません。下園さんにもお話を伺ったのですが、お忙しそうでしたので……」

 

千歌「下園プロデューサーも悲しんでましたよね……」

 

杉下「ええ」

 

にこ「下園プロデューサーはいつも忙しいんですか? やっぱり?」

 

千歌「下園プロデューサーは私たちだけじゃなくて他にもいくつものアイドルグループをプロデュースしてますから、いつでも忙しいんです。今日は大事なライブだからかもしれないですけど、下園さん朝からちょっと怖くて……」

 

杉下「怖いとはどういうことでしょうか?」

 

千歌「ライブ直前になって、私に急に事務所から電話をかけてきたんですよ!」

 

杉下「事務所から?」

 

にこ「ライブ直前には控室にいなかったんですか? 下園さんは?」

 

千歌「はい。なんかすごくガミガミ怒ってて……だけど一応休憩時間に事務所に行ったら、すごく機嫌がよかったんですよ! だからよかったぁ……」

 

杉下「ほう……」

 

にこ「ところで下園さんはいつからシラセで働いてるんですか?」

 

千歌「私たちよりちょっと早いぐらいじゃないですか? たぶん……五年ぐらい」

 

にこ「小雪さんと同級生なんでしょ?」

 

千歌「はい。小雪さんに誘われて入社したみたいですよ」

 

杉下「ですが白瀬小雪さんが出社しないとなりますと、ナンバー2の下園さんが色いろな仕事をこなさなければならなくなったのではないですか?」

 

千歌「まあ、そうですね。だけど私たちが売れてきてるのも下園プロデューサーのおかげだし、下園プロデューサーのおかげでシラセの業績だって先代のときの二倍になったそうですよ! だって先代までは落語家とか日舞とかのマネジメントだったんですよ! それが今じゃ、きちんとしたアイドル事務所になっているんですから! たった数年でここまで来たのは下園プロデューサーのおかげです!」

 

杉下「なるほど。ところであなたは下園プロデューサーのことが好きですか?」

 

千歌「当然ですよ! シラセのみんな好きです!」

 

にこ「ふうん……やり手なのね、なかなかの」

 

千歌「あの……ところで間違ってたら……ごめんなさいなんですけど……」

 

にこ「……私?」

 

千歌「ええ……もしかして矢澤にこさんですか……というか、そうですよね?」

 

にこ「ええ……そうだけど……どっかで会ったけ?」

 

千歌「やっぱりそうだ! μ'sのにこにーだ!」

 

にこ「ええ!? μ's知ってるの!?」

 

千歌「当然です! だって私たちμ'sに憧れてアイドルになったんですから!」

 

にこ「そ、そうだったの……!?」

 

千歌「はい!」

 

にこ「そっか嬉しいわ、ありがとう……頑張ってね。私も応援してるから」

 

千歌「はい!」

 

?「にーこーちゃーん……」

 

にこ「うん?」

 

?「やっぱり……そうですね!」

 

にこ「花陽……あんたね……なんだか会いそうな気がしてたのよ……」

 

花陽「ふふふ……下園さんから聞いて駆けつけましたよ!」

 

にこ「ここで働いてるの?」

 

千歌「小泉さんには事務所と控室の連絡係とか、備品整理とか雑務を担当してもらってます。いうなら下園プロデューサーの秘書みたいな?」

 

にこ「へえ……秘書ね……」

 

杉下「矢澤さん、お知り合いですか?」

 

にこ「ええ、まあ彼女も高校の友達です」

 

花陽「あなたが杉下さんですか! にこちゃんがいつもお世話になってます!」

 

杉下「ええ、まあ」

 

にこ(バカ! あたしが世話してんのよ! もう!)

 

杉下「ところで高海さん、もう結構です。ありがとうございました」

 

千歌「えっ? いいんですか、もう?」

 

にこ「後でもう一度お話しを伺うことになるかもしれませんけど……」

 

花陽「後でね、千歌ちゃん。お寿司頼んでおいたからみんなで食べて」

 

千歌「お寿司ですか! やった! わかりました、小泉さん!」

 

千歌、部屋を出る。

 

杉下「ところでお聞きしますが……」

 

花陽「はい!」

 

杉下「下園さんとあなたはずっと事務所にいらっしゃったのでしょうか?」

 

花陽「いえ、下園さんがライブ前に、ライブ見に行ってもいいよって言ってくれたんです。仕事があるから生ライブは見れないだろうと思ってたので、私、とっても嬉しくって……」

 

にこ「ふうん……それでどのくらいまで観てたわけ?」

 

花陽「最後まで……」

 

にこ「はぁ? 仕事放り出して……最後まで観てたわけ?!」

 

花陽「だ……だって最高のライブだったんだもん……と、途中ちょっと仕事のことが頭にあったけど……つい……」

 

にこ「はぁ……呆れたわね。社会人失格よ、あんた」

 

杉下「ところで途中一度も事務所には戻らなかったのでしょうか?」

 

花陽「は、はい……す、すいません」

 

杉下「いえいえ……もう結構です。ちなみに、どなたかあなたが本当にライブ会場にいたかを証明できるような方は?」

 

にこ「……警部、それどういう意味ですか?」

 

花陽「えっと……会場に入るときに職員のかたとお話しましたから、その方が証明してくれると思いますけど……」

 

にこ「警部! 変なこと言わないでください!」

 

杉下「ええ、そのようですねぇ。細かいことが気になるのが僕の悪い癖です。それではひとまず戻りましょう」

 

〜特命係〜

 

にこ「……結局どうするんですか? あれ?」

 

杉下「あれ、とはなんでしょうか?」

 

にこ「角田課長に頼まれた、あれで・す・よ」

 

杉下「ああ、まあ君じゃあ探してきてください」

 

にこ「警部は?」

 

杉下「僕ですか……えー、僕は捜査した情報の整理をしましょう」

 

にこ(嘘ね!)

 

〜街〜

 

にこ(全く……なんでにこがこんなことしなくちゃ)

 

?「あーあ、めんどくさいなぁ……」

 

にこ「うん? あそこにいる和服の子にどこか見覚えがあるわ……」

 

女の子、頭をかく。

 

にこ「ねえ! 穂乃果!」

 

穂乃果「えっ……」

 

にこ「私よ、私」

 

穂乃果「ああにこちゃん! 奇遇だね!」

 

にこ「ええ、久しぶり。ところでさ、何やってんの? ここで」

 

穂乃果「何って、お店だよ。お店。にこちゃんは?」

 

にこ「私は今、忘年会のためのお店を探してるの。ていうか、お店って何?」

 

穂乃果「えっ……何ってなに? お店だよ、お店」

 

にこ「いや……そうじゃなくてさ、穂むらから遠いじゃないここ。五反田よ? ここ」

 

穂乃果「ああ! そうだ今、自分でお店をやってるんだ! そうだ! 忘年会、うちでやりなよ!」

 

にこ「えっ……いいわよ」(……穂乃果のお店って……全然信用できないわ……)

 

穂乃果「いいから、いいから! 早く来て!」

 

にこ「い、痛い! いたい! ちょっとお!」

 

〜穂乃果の店〜

 

にこ「……なんかおしゃれなところね……料亭っていうの? こーいうの」

 

穂乃果「違うよ? 小料理屋だよ?」

 

にこ「ふうん……ほんとに、ここあんたの店なの?」

 

穂乃果「失礼しちゃうなぁ……穂乃果、女将だよ!」

 

にこ「花の里……っていうのね……」

 

穂乃果「うん! 実は伯母さんの店だったんだけど、伯母さんが急に海外を旅するって言うから、その間しばらく穂乃果が預かってるんだ!」

 

にこ「ふうん……メニュー表は?」

 

穂乃果「メニュー表? ああ、お品書きのことだね? これだよ!」

 

にこ「センキュー」

 

にこ、お品書きを眺める。

 

にこ「なかなか美味しそうね。ところでほんとうに作れるの?」

 

穂乃果「作れるよ! もちろん!」

 

にこ「ふうん……じゃあなんかおごりなさいよ……私が味見してあげるから」

 

穂乃果「ええ……おごりー……」

 

にこ「何よ! 不満なの!」

 

穂乃果「うーん……めんどくさいなぁ……じゃあ枝豆でいいよね?」

 

にこ「枝豆!? それは料理じゃないわよ! えっとね……」

 

にこ、お品書きを指さす。

 

にこ「金目鯛の煮付け、これよ。これちょうだい」

 

穂乃果「ええー……それ2800円のやつじゃん……なんでそんな高いの頼むのさぁ……お金払ってよぉ……社会人でしょお……」

 

にこ「うるさいわね、だいたい穂乃果のくせにこんな小料理屋やってることが生意気なのよ。美味しかったら、払うわよ。もちろん」

 

穂乃果「美味しかったら払ってくれるんだね? よし、穂乃果、頑張るよ! ちょっと待っててね……というかこれ予約必須なんだけどな……」

 

にこ「口でなくて手を動かしなさい!」

 

穂乃果「はーい……」

 

〜数十分後〜

 

穂乃果「はーい、できたよー」

 

にこ「ふむ……なかなか旨そうだなあ……ハハハ……」

 

穂乃果「それ、何キャラ?」

 

にこ「評論家よ! じゃあいただきまーす」

 

にこ、箸をつける。

 

穂乃果「どう?」

 

にこ「……うん、まあまずくはないわね」

 

穂乃果「それは美味しいってことだよね?」

 

にこ「いいえ。まずくはないって言ったの。美味しいとは言ってないわ」

 

穂乃果「……どういうこと? よくわかんないよ」

 

にこ「素材の味を全然活かせてないわ! プロの料理じゃないわよ! これは!」

 

穂乃果「ええ……だって穂乃果、プロじゃないよ……」

 

にこ「プロでしょ! お店やってるんだから!」

 

穂乃果「まあ、そっか……」

 

にこ「そっかじゃないわよ、全く……」

 

穂乃果「確かに……最初のころは常連さんが来てくれたのに、ちっとも最近は来てくれないんだよね……伯母さんの元旦那さんっていうメガネのサラリーマンのおじさんが来てくれるだけなんだ……冷たすぎるよね?」

 

にこ「いいや、それは一流の料理を出せないあんたが悪いわ! しかたないわね! このにこにーが一からあんたの料理人根性を鍛え直してあげる!」

 

穂乃果「えっ! 料理教えてくれるの?!」

 

にこ「えっ……」(……まずい! 調子に乗って余計なことを……ただでさえ捜査で忙しいのに……)

 

穂乃果「助かるなぁ……にこちゃん料理上手いもんね……ていうか穂乃果とここで働こうよ!」

 

にこ「それは無理だけど……言っとくけどにこにーの指導は厳しいかんね?」

 

穂乃果「うん! 穂乃果、頑張るよ!」

 

にこ「そ、そう……」

 

穂乃果「じゃあ、ここで忘年会で決定だね! ご注文ありがとうございます!」

 

にこ「ちょっと! それはまだ!」

 

穂乃果「よーし! 頑張るぞ!」

 

にこ(……聞いてない)

 

〜遺体安置室の前〜

 

杉下「お店は見つかりましたか?」

 

にこ「ええ、まあ……」

 

杉下「それはよかった」

 

にこ「それにしても……遅いですね」

 

杉下「何がでしょう?」

 

にこ「下園さんと、白瀬さんの顧問弁護士古美門さんが来るはずなんですけど、ほら」

 

にこ、腕時計を見せる。μ'sの腕時計。

 

にこ「もう一時間も過ぎてますよ!」

 

杉下「そうですねぇ……」

 

にこ「そうですねぇ……って、あれ? 警部?」

 

にこ、あたりを見回す。

 

杉下、スーツ姿の独特な髪型の男といる。

 

にこ(……今どき七三分け……それにあれ、ポマード使いすぎでしょ……)

 

にこ「杉下警部! おいてかないでくださいよ!」

 

杉下「ああ、矢澤さん。こちらが顧問弁護士の古美門研介さんです」

 

古美門「なんだ! 君たちは! 警察がなぜまだいる!」

 

杉下「いえいえ申し訳ありません……ところで一つだけよろしいでしょうか……その靴素晴らしい靴ですねぇ? おいくらするのでしょう?」

 

古美門「ふふん……この靴の良さがわかるとは君もなかなか趣味がいいじゃないか? ジョン・ロブだよ、ジョン・ロブ」

 

にこ「そんなの新仲見世だったら、200円ぐらいで売ってますよ」

 

古美門「何だと、君は! このチビ!」

 

にこ「ハァ? 何よ、この七三ポマード野郎!」

 

古美門「これは八二分けだ! それにヘアスプレーだ!」

 

にこ「じゃあ八二スプレー野郎!」

 

古美門「何!?」

 

杉下「ハハハ……おやおや、ありがとうございました」

 

下園「遅れてすみません! ライブ後の事務処理で!」

 

古美門「フン。白瀬さんが死んだってのに気楽なもんだねー」

 

下園「小雪、小雪は?」

 

〜死体安置室〜

 

下園「小雪……小雪……」

 

古美門「フン……死体はおとなしいな。まあ、騒がしい死体なんてないけどね。ガハハハ!」

 

杉下「僕たちは廊下で待っていましょう」

 

にこ「……はい」

 

〜死体安置室前〜

 

古美門だけ部屋から出てくる。

 

古美門「ふー」

 

杉下「お帰りですか?」

 

古美門「いや、トイレ」

 

古美門、歩き去る。

 

にこ「あれ?」

 

杉下「どうしましたか?」

 

にこ「スマホが……あれ? どこ?」

 

杉下「安置室に置き忘れたのでは?」

 

にこ「そうかもしれません……取ってきます!」

 

〜安置室〜

 

にこ「失礼します……って、え!」

 

下園「あっ、警察の方……」

 

下園慌てて、小雪の死体から顔を離す。

 

下園「な、何か用ですか?」

 

にこ「い、いえ……忘れ物を……」(……今の見間違いかしら?……死体にキスしてたように見えたんだけど。……あっ、スマホあった……)

 

下園「そのスマホ、あなたのだったんですね」

 

にこ「あっ、はい……」(……聞いてみようかしら……)

 

にこ「あの!」

 

下園「な、なに……」

 

にこ「今ご遺体にキスされてましたよね? 不衛生ですから……」

 

下園「不衛生? 小雪が? そんなわけないじゃない」

 

にこ「しかし……」

 

下園「こんなに綺麗な顔してるのよ。死んでるように見えないじゃない」

 

にこ「は、はあ……」

 

下園「お別れのキスしてただけ、それだけよ。もうしない」

 

にこ「そ、そうですか。それじゃ失礼します」

 

下園「じゃあね」

 

〜安置室前〜

 

杉下「ありましたか?」

 

にこ「あっ……はい……」

 

杉下「それはよかった」

 

にこ「あっ、はい……それと……」(……言っておこうかしら……)

 

杉下「なんでしょう?」

 

にこ「いえ、やっぱりなんでもないです」(……やめときましょう。プライベートなことだし)

 

杉下「そうですか。ああ、古美門さん、よろしいでしょうか?」

 

古美門「だから、何なんだー! きーみーたーちは!」

 

杉下「ハハハ……申し訳ありません。一つだけ、お伺いしたいことが。明日一番で白瀬さんのご自宅にもう一度、鑑識を派遣してもよろしいでしょうか?」

 

下園、部屋から出てくる。

 

下園「私は構いませんが」

 

古美門「君! どういうことだ! 捜査は既に終わっているはずだろう!」

 

杉下「ええ、まあ殺人のときはいつもやることなんですがねぇ……」

 

下園「さ、殺人ですって!?」

 

古美門「ああん! 何だと! 殺人!?」

 

にこ(……曖昧な推理って言ったくせに……)

 

古美門「それはどういうことだ! 顧問弁護士としてきちんと警察に対し、説明責任を果たすことを要求する!」

 

にこ「捜査情報は漏らせませんよ。ねえ警部?」

 

杉下「そうですねぇ……」

 

古美門「ふん……どうせハッタリだろ!」

 

杉下「そうですねぇ……ところで白瀬小雪さんの書斎からこのような書類が発見されましてねぇ……」

 

杉下、紙を取り出す。

 

古美門「なんなんだ、それは?」

 

杉下「事務所の方に聞くところによりますと、あなたは白瀬さん、下園さんと対立していたそうですねぇ……」

 

下園「ええ、対立していましたよ。なんてったって、この男はシラセプロの寄生虫ですから」

 

古美門「寄生虫だと? この僕が? ハハハ! バカバカしい」

 

下園「いいえ、あなたは寄生虫よ。いいですか、刑事さん、この男は先代のときに裁判で一度きり勝ったぐらいの功績で白瀬家に取り入って、ろくな仕事もしないくせに、高い給料をもらって、その上たびたび事務所の運営に口を出してくるんです!」

 

古美門「顧問弁護士が運営のアドバイスをして何が悪いんだ?」

 

下園「ええ。顧問弁護士よ。あなたは。ただしシラセ社じゃなくて小雪個人のね! それにアドバイス? 笑わせないで! あのグループの、あの子がブスだから交代させろとか! それも本人の前で! あなたのせいで夢をあきらめた子が何人いると思ってるの!」

 

にこ「……最低」

 

古美門「だって本当のことだもーん! だいたいそれぐらいであきらめてるようなやつはアイドルなんかなれないだろ!」

 

下園「ところで、杉下さん。その書類、なんなの?」

 

杉下「ええ。どうやら古美門研介氏を解任するという書類のようです」

 

古美門「何!?」

 

下園「ハハハ! ざまあみろ!」

 

にこ(……笑い方……ちょっとヤバい人だったのね……下園さんも……)

 

古美門「白瀬や下園、お前よりずっと前から白瀬家を支えてきた僕がなぜ解雇されなくちゃいけないんだ!? そんなことがあったら僕は絶対訴えるぞ!」

 

杉下「いえいえ、サインはありませんので無効なんですよ」

 

下園「えっ……何よ、それ。……だけど小雪が死んだなら個人の顧問弁護士のあんたは用済みじゃない」

 

古美門「ふん。残念だね、僕はシラセ社の役員でもあるんだ。顧問弁護士でなくなっても関係ないよーだ!」

 

下園「古美門! 刑事さん! 殺人とか言ったわね! じゃあコイツが殺したのよ! 小雪を! その書類にサインさせないためにね!」

 

古美門「ふん! 殺すとしてもまずお前からだよ! 下園っ!」

 

下園「何ですって!」

 

杉下「さて失礼しましょう」

 

にこ「あっ……はい……」(……怖いわよ、みんな……)

 

〜鑑識の部屋〜

 

杉下「米沢君、お願いしたいことがあるんですがねぇ……」

 

米沢「私にできることであれば、なんでも結構です、警部」

 

杉下「ありがとう、では監察医の方にお会いできるでしょうかねぇ……」

 

米沢「監察医の方ですか? 結構ですが……なにか気になる点が?」

 

杉下「いえいえ……」

 

〜慶應義塾大学〜

 

杉下「はぁ……立派な大学ですねぇ……」

 

にこ(真姫ちゃんの通っている大学ね)

 

杉下「二宮准教授の教室はどこでしょう?」

 

にこ「えっと……」

 

にこ(法医学……法医学……あっ、脳外科……真姫ちゃんのいるところかも……帰りにおちょくって帰ろうかな……)

 

杉下「あっ、ここでした」

 

にこ「ああ、ここだったんですか」(なぜか黒魔術研究会の部室とヌーディズム同好会の部室に挟まれて、隠れた名店なみに、存在感が消えてるんだけど……)

 

杉下「失礼します。警視庁特命係の杉下右京です」

 

にこ「同じく矢澤にこです」

 

二宮「ああ、こんにちは。監察医をしている二宮早紀です。私も警察に言いたいことがあったから、ちょうどよかったわ。そこにおかけになって……」

 

杉下「失礼します」

 

二宮「ごめんなさいね、みんな講義に行っちゃってて、私しかいないんだけど」

 

杉下「いえいえ構いませんよ。ところで白瀬さんの遺体なんですがねぇ……」

 

二宮「ああ、こっちよ」

 

〜白瀬小雪の遺体が安置されている。全員手術着姿〜

 

にこ(……なんかお医者さんになったみたい……)

 

杉下「ところで頭部の打撲痕なんですがねぇ……これは本当にプールの底で頭を打ったためのものですかねぇ……」

 

二宮「やっぱりあなたも気づいた?」

 

杉下「ええ。プールで頭を打ったにしては傷が後頭部にありすぎるのではないかと……」

 

二宮「そう! それもそうなんだけど、後頭部から……」

 

?「先生! 財前教授が至急来てほしいと!」

 

二宮「財前先生が? 今忙しいのよ?」

 

?「至急来いと……」

 

二宮「しょうがないわね、そうだ、マキちゃん、私の代わりに白瀬さんの検視結果を刑事さんたちに説明しておいて」

 

?「わ、私がですか?」

 

二宮「お願いよ!」

 

二宮走り去る。入れ替わりに白衣姿の女子学生が入ってくる。

 

?「あの……すいません……あっ……」

 

にこ「あっ……真姫ちゃんじゃない!」

 

真姫「に、にこちゃん……」

 

杉下「知り合いでしょうねぇ……」

 

にこ「は、はい……」

 

真姫「あっ……えっと……、それでは説明します」

 

にこ「おねがーい」

 

真姫「えっと……ま、まず……が、眼瞼結膜に溢血点、臓器に鬱血が見られるので、窒息死だと思われます、そ、それと直腸温度から死亡推定時刻は……」

 

杉下「ああ、それは存じあげていますので結構。頭部の傷から何が見つかったのでしょうか?」

 

真姫「えっと……さ、サツマイモです」

 

にこ「サツマイモ?」

 

真姫「そ、そうよ。サツマイモの微小な繊維が……」

 

杉下「はぁ……それは妙ですねぇ……頭部からサツマイモの繊維……」

 

にこ「警部! どういうことですか?」

 

杉下「さあ……どういうことでしょうねぇ……」

 

〜慶大廊下〜

 

にこ「真姫ちゃん、脳外科医目指してたんじゃなかったの? どうして法医学教室にいるの?」

 

真姫「……関係ないでしょ、別に……」

 

にこ「いいじゃない、気になるのよ。ほら、答えなさい」

 

真姫「……専攻を変えたの……」

 

にこ「そんなことができるの?」

 

真姫「ま、まあね……」

 

にこ「だけどいつだったか忘れたけど、医学部で専攻を変えるのはほぼ無理とか言ってなかったけ?」

 

真姫「まあ、頑張ったらできたのよ」

 

にこ「ふうん……どうして志望変えちゃったわけ? あんなに高校のとき、脳外科医になりたいって言ってたのに……」

 

二宮「そうよね、法医学なんて医者のなかじゃ一番人気がないのにね?」

 

にこ「うわっ!」

 

真姫「せ、先生!」

 

二宮「いつからの知り合いなの? 捜査一課の刑事と知り合いなんてすごいじゃない、真姫ちゃん」

 

にこ「捜査一課じゃなくて……特命係なんですけど……」

 

二宮「似たようなもんでしょ。で、いついつ?」

 

にこ(伊丹が聞いたらショック死間違いなしね……今の発言……)

 

真姫「高校時代からで……」

 

二宮「へえ! そう、にこさんだっけ、そうよね?」

 

にこ「そ、そうです」(押しが強すぎる……)

 

二宮「本当にね、真姫ちゃんみたいな優秀な人材が入ってくれて感謝よ! 感謝! うちなんか、慶大医学部の最果ての流刑地って呼ばれてるくらいだから、ハハハ!」

 

にこ(警視庁の人材の墓場の特命係といい勝負じゃない……)

 

二宮「だけどね、法医学は大切な仕事なのよ! そうよね、真姫ちゃん?」

 

真姫「そ、そうですね……」

 

二宮「こうして見ると、美人姉妹ってかんじよ。二人とも」

 

真姫「び、美人なんて……そんな……それに姉妹なんて……そこまで仲いいわけじゃありませんから!」

 

にこ「えー! もう、なんですか! そ、そんなことありませんよー!」

 

真姫「にこちゃん、うるさい」

 

二宮「真姫ちゃんもお姉さんらしく、もっと自信を持って!」

 

にこ「違います! 私のほうが年上!」

 

二宮「ふふふ……面白い妹さん……最高のコンビ! 慶大法医学教室×警視庁!」

 

にこ(……信じてもらえない)

 

二宮「あっ! 研究費流用の件でまた財前先生に呼びつけられてるんだったわ! じゃあね!」

 

二宮、立ち去る。

 

にこ「……大変そうね」(法医学教室が不人気なのは、あの先生のせいでもありそうだけど……というかさらっとトンデモないこと言ったような気が……)

 

真姫「う、うん……」

 

にこ「まあ、仕事で何回かこれからも会うかもだから、そのときはよろしくにこ!」

 

真姫「……まあ、迷惑にならない程度に協力してあげてもいいわよ」

 

〜矢澤家・リビング〜

 

にこ(……暇ね。将来、回顧録出すための捜査ノートの続きでも書こうかしら……あっ、そうだ……もう一回かけてみようかしら……って全くメンバー全員に連絡してもらったけど、なんで希の電話番号につながらないのよ! 別に現在使われてない系でもないし……絵里も長いこと海外だから、誰も連絡先知らないし……)

 

にこママ「あっ、にこ帰ってたの」

 

にこ「うん」

 

にこママ「今お客様が来てるから、音楽小さくしてくれる?」

 

にこ「わかった、お客さんって?」

 

にこママ「えっと……ママの会社のひと」

 

にこ「ふうん」

 

にこママ、にこのいるリビングから出ていく。近くでは虎太郎が頬杖ついて悩んでいる。

 

にこ「虎太郎?」

 

虎太郎「何、お姉ちゃん」

 

にこ「なんか悩みごとでもあるの?」

 

虎太郎「いや……別にそういう訳じゃないんだけどさ、変だなと思って……」

 

にこ「変って何が?」

 

虎太郎「今来てるお客さん、僕、前にも見たことあるんだよね」

 

にこ「どんな人なの? その人?」

 

虎太郎「眼の細いおじいさんなんだけどさ、怖いんだよ」

 

にこ「怖い?」

 

虎太郎「あのおじいさんが来るたびにうちに変化が起きるから」

 

にこ「……そんな人、記憶にないけど……たとえば?」

 

虎太郎「お姉ちゃんが中3のとき、音ノ木行きたいって言ったとき、お母さんお金がないから無理って、最初のころ言ってたでしょ?」

 

にこ「ああ、そうね」

 

虎太郎「だけど急にいいよってなったじゃん?」

 

にこ「あれは……ママの給料が上がったからよ」

 

虎太郎「そうだけど……そのときにもあのおじいさんがうちに来てたよ。僕、あのおじいさんに抱っこされたもん」

 

にこ「記憶違いよ、だいたいあんたあのとき何歳よ、まだ言葉もよく話せなかったじゃない!」

 

虎太郎「そうだけど……それだけじゃないよ。お姉ちゃんがμ'sに入る直前にもあのおじいさん来たし……」

 

にこ「記憶にないわ。何? そのおじいさんが人間じゃないとでも言うわけ? 幸運を呼ぶ神様?」

 

虎太郎「そ、そうじゃないけど……お姉ちゃんがアイドル事務所をクビになる直前にも来てたし……それからすぐだよ、お母さんがお姉ちゃんに警察官の試験受けてみたらとか言い出したの!」

 

にこ「……ふうん」

 

虎太郎「だって変だよ! お姉ちゃん、勉強もできないし、運動もできないのに……」

 

にこ「なんですって! 虎太郎!」

 

虎太郎「ほ、本当のことじゃん……こころお姉ちゃんとかココアお姉ちゃんも絶対落ちると思ってたのに……」

 

にこ「失礼ね! あんたたち! お姉ちゃんのことをそう思ってたのね!」

 

虎太郎「ご、ごめん……だけどお姉ちゃんが合格するわけない理由があるんだよ……」

 

にこ「……何よ、それは」

 

虎太郎「お姉ちゃんの身長ってさ……154センチ……だよね? 違う?」

 

にこ「そうよ、よく知ってるわね」

 

虎太郎「μ'sのファンサイトで確認したから……身長盛ってないよね?」

 

にこ「も、盛ってないわよ……」

 

虎太郎「女性警察官に求められる最低身長、知ってる? 155センチだよ?」

 

にこ「……だから?」

 

虎太郎「お姉ちゃん、そもそも規定を満たしてないよ」

 

にこ「……あれよ、特例ってやつ? にこが特別優秀だから……」

 

虎太郎「そ、そっか……」

 

にこ「そ、そうよ。あんたもバカね、勉強のしすぎでおかしくなってんのよ」

 

虎太郎「う、うん……」

 

にこ「じゃあ、最新でいつ来たのよ……その……おじいさん」

 

虎太郎「二ヶ月前……お姉ちゃんが警視庁に異動する前……」

 

にこ「……ふうん」

 

虎太郎「だから、僕なんかあるんじゃないかなって思ってたから……やっぱり警視庁に異動するって……」

 

にこ「へえ! じゃあ今日も来たってことはこれは何かの前触れってこと、そうでしょ? 幸運の」

 

虎太郎「う、うん……だけどパパが死んじゃったときにもそんなおじいさんが来たって……こころお姉ちゃんが……」

 

にこ「それとこれとは別よ、別! さーて、じゃあどんな人か見てくるわ! 幸運の神様が!」

 

虎太郎「や、やめたほうがいいよ!」

 

にこ「なーに、ビビってんのよ。そんなことあるわけないでしょ。お客さんにお茶を出しに行くだけよ」

 

虎太郎「いや……だけど……」

 

〜矢澤家、客間を兼ねる和室。その前〜

 

にこ「お茶で〜す」

 

にこママ「あっ、にこ。いいから、あっち行ってて!」

 

?(眼の細い老人)「ありがたいなぁ……にこちゃんにお茶を注いでもらえるなんてさ……」

 

にこ「ああ、はい、どうぞ……」

 

にこママ「えっと……ほら、にこ戻ってなさい」

 

?「いや、いいんだよ。にこちゃん、ここにいなさい」

 

にこママ「……しかし」

 

にこ「はい……」

 

?「特命係には慣れた?」

 

にこ「えっと……はい……と、特命係をご存知なんですか?」

 

?「まあね。今、事件の捜査で忙しいんだろう?」

 

にこ「あっ、はい」

 

?「そうだ。これをあげよう。欲しかったんじゃないか?」

 

老人、にこの手にプレゼントらしき箱を渡す。

 

にこ「なんですか……これ?」

 

?「後で開けなよ。じゃあね、僕は帰るよ」

 

にこママ「は、はい……」

 

〜リビング〜

 

にこママ「なんで勝手に入ってきたの!」

 

にこ「なんでって……お茶を……」

 

にこママ「いいのよ、そういうことは!」

 

虎太郎「まあまあお母さん、ていうかご飯の買い物行かなくていいの?」

 

にこママ「そ、そうね……」

 

虎太郎「行ってきなよ」

 

にこママ「じゃあ、お留守番しててね」

 

にこママ、出かける

 

虎太郎「どうだった?」

 

にこ「別に普通の人よ」

 

虎太郎「そうかな……ところで、それ何?」

 

にこ「これ? わかんない、開けてみよ」

 

にこ、開けてみる。

 

にこ「うわぁっ! 何これ!」

 

虎太郎「あっ、もういきなりうるさいよ……」

 

にこ「すごい!」

 

虎太郎「なになに……って、ただのトートバックじゃん、つまんねー」

 

にこ「ただのトートバックって何よ! いい!? これはAqoursの限定グッズなのよ!」

 

虎太郎「へぇ……」

 

にこ「初期の頃のやつだから、数が少なくて、ネットオークションとかじゃ、ウン十万で取引されてるレアモノなんだから!」

 

虎太郎「こ、こんなのがウン十万!?」

 

にこ「そうよ! 虎太郎!」

 

虎太郎「な、何……眼が輝きすぎだよ……お姉ちゃん……」

 

にこ「あの人……絶対幸運の神様に違いないわ!」

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