頭が働かない……
では、どうぞ!!
「どうかなさいましたか?フラン様」
「美鈴……あのね?この館の拷問部屋について教えてほしいんだけど」
「……そのお願いにはお答えできません」
「なら、命令よ。この館の拷問部屋について教えなさい」
「畏まりました」
・
美鈴から話を聞き終えたフランドールは自室へと戻ってきていた。
美鈴の話を纏めるとこうだ。
主に吸血鬼を拷問するために作られている。
その部屋の事は一部の存在しかしらない。
約二百五十年前に拷問ではなく、監禁されていた存在がいた。
しかし、その存在はいつの間にか外へと出てきていた。
そして、その存在が……
「私……」
フランドール・スカーレット
「これを、お姉様が言っていたら分かりやすいんだけど……でも、美鈴は何で私が監禁されているのかを知らなかった。まあ、理由はお姉様が言った『狂気』よね」
フランドールはベットへと倒れこみ、自分の右手を見る。
「『ありとあらゆる物を壊す』『狂気』……手がつけられなくなって監禁した。でも、そう考えると今の私はどうなるの?何故私は今此処にいる?」
この場合三つの仮定が考えられる。
一つ目は、私が勝手に出てきたところを封印。
二つ目は、私から『狂気』がなくなったのを確認することができた。
三つ目は、第三者の介入により、何かしらの方法で『狂気』を対処できた。
フランドールはここまで考えると、大きく溜め息を吐いた。
「二つ目はない。美鈴が食事なんかを運んできたのに気付かないわけがない。一つ目は絶対じゃないけど可能性は低い。お姉様が私の能力に対策をとらないはずがないもの。だとしたら消去法で三つ目になるんだけど……」
フランドールは立ち上がり、ずきんを被った人形を持ち上げた。
真っ白なフードと真っ赤なフード。
「まさか……マリーちゃんがね……………………………マリー?」
マリーとはいったい誰だ?
何で私は知らない名前を知っている?
何故?何故?何故?
「あ、ああ……マリー……マリー……マリーちゃん……」
何重にも張られた壁が波のように崩れ去っていく。
マリー 私をあの暗闇から救ってくれた大切な人。
その奥には一人の少女。
マリー 私を孤独から救ってくれた大切な人
フードが特徴的な一人の少女。
マリー 私が殺した……
沢山の情報と流れ込んできた、フランドールの最初の友達。
マリー・マルタン
どうして忘れていたのか、どうして忘れるなんて真似をしたのか。
「マリー……マリーちゃん……ごめん、ごめんね……ごめん、なさい……」
二つの人形を胸に抱き、踞る。
涙を流し、ひたすらに謝る。
フランドールの瞳から流れた涙が、マリーの人形にこぼれ落ちた。
パリンッ
そんな音が部屋を……否、世界に響く。
「行かなきゃ……マリーちゃんの所に……行かなきゃ」
フランドールは走り出す。自らの手で殺した少女に謝るために。
孤独から救ってくれて、ありがとう。そう、伝えるために……
お読みいただき有難うございます!!
少し無理矢理過ぎましたかね?
まあ、何にせよフランドールがマリーの事を思い出しました。
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
皆さんも風邪には気を付けて。
ではまた次回~