選択?なにそれ美味しいの?
では、どうぞ!!
「ほいよ」
「凄い……あんなに飛んでも付かなかったのに……」
「まあ、それが私の役割みたいなものだしねぇ。さあ、さっさと行きな。急いでるんだろう?」
「お姉さん。ありがとう」
舟の上で手を振るお姉さんにお礼を行って、私は先を急いだ。
道は一つだけで、さっきのように邪魔をしてくるモノもいなくなっていた。
そして、見えてきたのは大きな建物。
私は考えもなしにその建物へと突入した。
部屋は暗い。吸血鬼の視力をもってすら自分の手すらも見えないほどに。
兎に角進もうと、手探りで壁を探そうとした、その時だった。
小さな青白い明かりが近付いてくた。足音は二つ……敵だったら。と、レーヴァテインを呼び出す。
だが、その必要はなかった。
「待っていたよ。フランドール」
「貴方は……」
「ああ、君を呼んだ張本人。あの鏡に映っていた者だよ。名を羅闍と言う」
「フランドール・スカーレットよ。マリーはどこ?無事なの?」
「まあ、無事ではないかな」
気が付けば、私は羅闍と言う男に斬りかかっていた。
しかし、羅闍はその手に持つ刀を抜くこともなく、いとも容易くいなして見せた。
「まあまあ、落ち着いて。死んでいるんだから無事なわけないでしょ?」
「……ッ!!」
そうだ……私は……私が、この手で……マリーを殺したんだ…………
いや、そうだとしても……私は
「えっと、怒る権利がーとか会うなんてーとか思ってるんなら、そのまま回れ右して帰っていいよ」
「ふざけないで。って、堂々と言いたいところけど……貴方の言う通り、私にはマリーの為に怒ることも、泣くことも、会う権利もない。だから、これは私の我儘。私はマリーに会いたい。会って伝えたい言葉があるの」
そうだ、私はマリーに会いに来たのだ。ありがとう。ごめんね。たっくさんこ言葉を伝えるために……この場所に!!
「うん。流石は僕の力を打ち破っただけのことはある。さあ、案内しよう」
羅闍は刀の先を地面にコツンってぶつける。すると、目映い光と共に闇が晴れ、まっさらな平原に私と羅闍……そして………………
『久し振り。フランちゃん』
「ぁ……ひ……ひさしゅ…………ひさしぶり……マリーちゃぁあん!!」
真っ赤なフードを被った私の親友がそこにはいた。
・
涙を流し、色んな事を話すフランドールとそれを楽しそうに聞くマリー。
そろそろ……かな……
「フランドール、マリー。ちょっといいかな?」
「……時間、ですか?」
話をしている二人に近寄り、話し掛ける。そして、マリーの返事に何かを察したのかフランドールはマリーの手をぎゅと掴んでいる。
「まあ、時間と言えば時間だね」
「そう……ですか。フランちゃん、もう行かないといけないみたいだから……」
「その前に……マリー、君は生きたい、生き返りたいかい?」
唐突な僕のふざけた問にマリーは首を傾げる。
「出来ることなら、そうしたいですかど……生き返れたとしても肉体もないし、そもそもこのまま私は地獄に行くはずですよね?」
「そうかそうか……生き返りたいか……フランドール。マリーを生き返らせてあげよう。僕との条件を飲んでくれたたね」
フランドールは頷く。
「分かった。私に出来ることなら何でもするわ」
「そうかい。なら、マリーの事をよろしく頼むよ?」
「へ?それだけなの?」
「ああ……それだけだ。さてと、上にばれる前にさっさとやってしまいますかね。それじゃあ、バイバイ」
二人に手を振る。
そして、平原は無くなり、元の暗い部屋には僕一人。いや、違うな……此処からが本当の修羅場だ。
まあ、引っ掻き回すだけ引っ掻き回すんだけどね。
十人の人影が僕を囲むように佇んでいた。
・
目が覚める。
ベットの上だ。
隣には懐かしい暖かみ。
私はその暖かさを一生離してやるもんかと、強く、強く、抱き締めた。
お読みいただき有難うございます!!
助けたいのに、条件を出すって言うのがどうしても頭の中で?になったんで無条件です。
一応、引っ掻き回すだけ引っ掻き回す。このために生き返らせたと思ってください。
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
自分の立場も、何もかもを捨て去って、君を救ってみせよう。
では、また次回。