完結!!
では、どうぞ!!
「そのままの意味だよ。映姫」
「弁解は……しないのですね」
「そりゃあ、ね。どうせ直ぐにばれるだろうし……って、もう映姫にばれちゃってるか」
映姫は額に手をやり大きく溜め息を吐いた。
「はぁ~……何時も何時も、見ているこっちの方が心配になるような事ばかりをやってくれますね」
「あはは、それを言われると……あれ?そうだっけ?」
「そうですよ……自分では分からないでしょうがね」
うーん……全然身に覚えがないぞ?
まあ、今考えても仕方がないか。
「で?映姫は僕を捕まえに来たのかな?」
「そうとも言えますし、そうでは無いとも言えますね」
「……と、言うと?」
僕がそう聞くと、映姫は袖口から一つの鏡を取り出した。
そして、その鏡を見て彼女がなにをしに僕の所まで来たのかも察した。
鏡が淡く発光し、鏡から声が聞こえてくる。
『久しいな、羅闍』
「そうですね。閻魔大王様」
『まず、私がそちらに出向いて居ないことを許してほしい』
「別に構いませんよ。寧ろ来ないでください。手に終えるか分からないので」
『そうか……こんかいの件は済まなかったな』
「それに関しても構いません。全て終わったことですから」
『そう言ってくれると助かる。私からも何度か指示を出したのだが一向に聞く耳持たずでな、寧ろお主が動いてくれたことで助かった所もある』
「そうですか」
閻魔大王様は何を言いたいのだろう?態々礼を言うためだけに映姫を動かしたわけ無いだろうし……
まあ、これから話すだろうし黙って聞いておこう。
『……羅闍。お主は罪人だ。分かっておるな?』
「ええ」
『そこでお主には厳罰を与える』
「まあ、逃げるつもりも有りませんので、煮るなり焼くなりお好きに為さってください」
『そうか……では、お主は追放じゃ。暫く帰ってくるな』
「……そんなんで宜しいので?」
いや、むしろ僕の現状を知っているのなら、いや知っているはずだ。ならこんなモノが罰にはならないことぐらい理解しているはず。
『ああ、構わんよ。あくまでお主の罪人と言うのは表向きじゃからな。あの者たちに不満を抱いていたものは多い。むしろ今までお主の様な者が出てこなかったのが不思議なぐらいにの』
「あの……話が見えてこないのですが」
『おお。済まん済まん。まあ、結論から言うと、お主がいない間に此方の秩序やら規則やらをもう一度組み直すつもりでの?その間の休暇とでも思ってくれればよい。因みに拒否権はない』
なんと言う職権乱用なのか……まあ、僕としてもこの話はありがたい。
「では、お言葉に甘え……いえ、その罰、慎んでお受けいたします」
『よし、今から地上に送る。地上でしっかりと反省するようにの。達者でな』
僕の周りが淡く光、今から行く場所の風景が頭のなかに流れ込む。
「映姫。行ってきます」
「行ってらしゃい。羅闍」
短い別れの言葉を交わし、映季の顔が光に包まれ見えなくなる。
「さてっと。まずは、あの子の様子でも見に行くとしようかな」
ちょっと、想像とは違ったけれど。
僕は歩き出す。
だって、この本の続きを書かなくちゃいけないからね。
タイトルはどうしようか?
マリーの名前?いや、ここはやっぱり……
『赤ずきん』
うん。これが一番しっくりくる。
さて、この向日葵畑……嫌な予感しかしないけど……
「ねえ、貴方?私の向日葵畑で何をしているのかしら?」
どうやら、僕の道は全然なだらかには出来ていないようです……
TRUE END
赤ずきん
END
お読みいただき有難うございました!!
何か相変わらずパッとしない終わり方ですが、完結です。
ここまでお付き合いいただき有難う御座いました。
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあればよろしくお願いします。
新作 『蓬莱人で美人のヤンデレが俺の嫁』をこの後に投稿致します。
よろしければそちらもどうぞ。
もしかしたら、『あの狂る』で羅闍くんが出てくるかもですね。
では、今まで有難う御座いました。