と言うわけで以前お話したもう一人のSIDEとなります。
では、どうぞ!!
「う~ん…………何かが引っ掛かる……でも、何で?」
広い部屋の中で一人の少女が頭を抱えていた。
少女の目の前には三種類の人形。一つは少女にそっくりな人形。その右隣にある人形は真っ赤な頭巾を被っていて、左隣には真っ白な頭巾を被っている。
少女はその中の自身の人形を引き寄せた。
「これは……美鈴が作ってくれた。なら、残りに二つは?」
少女は思い出そうと頭を捻るもこの二つの人形の事が思い出せないでいた。誰から貰ったのか、何時から持っているのか、そもそもこの二人は誰なのか。どれ一つとしても思い出すことが出来ない。
もしかしたらと思い美鈴や咲夜、パチュリー、少女の姉であるレミリアにもこの館に住んでいる殆どの存在に聞いてみるも、手掛かりになるものはなかった。
「もう一度咲夜に聞いてみようかな?咲夜、お兄さんと仲直りできて聞いてなかったから、もしかしたら情報が得られるかも!!」
こうしてフランドール・スカーレットは部屋を出る。
しかし……こく一刻とタイムリミットは迫っていた……
・
「そっか……咲夜じゃないんだね」
「お力になれなく申し訳ありません……」
フランドールは咲夜に話を聞いてみたが、結果は変わらず知らない。との事だった。
フランドールはより一層頭を悩ませる。
「妹様。お嬢様は過去の運命等は視れないのでしょうか?」
「?どう言うこと?」
「お嬢様は『運命を操る程度の能力』をお持ちです。でしたら過去の運命もある程度なら見れるのでは?」
フランドールはなるほど!!とばかりに手をポンッと合わせ
「ありがと咲夜!!早速行ってみるね!!」
咲夜にお礼を言い残し姉の元へと走り出した。
・
「え?運命を遡って視る?どうかしら……そんな事試した事がなかったわね……」
「お願い!お姉様!!」
「うーん……そうね、やってみましょうか」
「やった!!」
妹からの、今試みたことすらない事に対しての、やって欲しいと言う願いに渋るレミリアであったが、実の妹に頭を下げられては断ることは出来なかった。しかし、大切な妹の笑顔が見れただけでも役得ね。と満足した。
「とは言ってもあんまり期待はしないでね」
出来るか出来ないか分からないため一応言っておく。そして、フランドールの額に自身の手のひらを当てる。
やはり厳しいのか、レミリアの額には少なくない汗が滲み出ていた。
そして十分が過ぎようとした辺りで、レミリアがぶはっと大きく息を吐く。
「ど、どうだったの?」
フランドールは肩で息をするレミリアに少しばかりの不安を覚える。
レミリアは手をフランドールに向けジェスチャーで少し待ってと示した。
そして、レミリアは何度か大きく息を吸い、そしてその口を開いた。
「まず……結論から言うわ…………視えた」
「本当!?」
「ええ……本当よ。でも、少なくとも今から二百五十年の間にはフランの手元にあの人形は無かったわ」
フランドールはその解答に少しがっかりするものの、今までに比べたらとてつもない程に大きな情報には代わりはない。と、考えを巡らせていた。
「それにしても……可笑しいのよね……」
「可笑しいって……何が?」
「いやね、二百五十年まで遡ったのは良いのよ。そこまでは楽に行けたし……でも、そこから先が視れないのよね。一気に疲労感やらが襲ってきて、少し行けても靄が掛かっているようで視えないのよ……あの頃は確か……」
しかし、その思考はレミリアによって途切れさせられるものとなる。
『確か……フランがまだ狂気に取り込まれていた頃だったかしら?』
「………………は?」
お読みいただき有難うございます!!
と言うわけで『▲』はフランSIDEとなります。
少しずつ真相に近付いていくフラン……少女は真相に行き着くことは出来るのだろうか……
誤字脱字報告、感想、アドバイスがあれば、よろしくお願いします。
そして、レミリアの言葉になぜ驚いたのか……
では、また次回~