Fate/kaleid stage   作:にくろん。

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FGO遂にやっとレベル100になりました。
というか、修正入るとはいえ曜日修練所強すぎ…バーサーカーとマリーで地獄を見た。

一週間で閲覧2000超えお気に入り50とかさすがFate。書いている本人が一番びっくり。

作中の◆以下は士郎視点で、■以下は白野視点です。
イリヤや凛からの白野の呼ばせ方もわかりやすいように変えています。なんとなく察してください(笑)

基本外人組にはカタカナ表記でがんばってもらいます。


ちなみに、ルビー契約時に士郎のラッキースケベはありませんでした(笑)


2話 初戦

 

「おはよーイリヤって、なんかすごい顔してる」

 

イリヤと学校に向かうため迎えに行ったところ、慌てた様子の親友が出てきた…のはいいんだけど、なんかすごく疲れた顔してる。

 

「ハクノ、おはよ…。いやちょっとね、昨日の晩いろいろあって…」

「士郎兄にお風呂にでも乱入された?」

「そんなイベントは起きなかったよ!?ちょっと予想外のことが立て続けに起こったというか」

「イリヤも?人生ってままならないよね…」

「そうだね…」

 

小5にして悟りを開く私たち。そっか、イリヤにもいろいろあるんだなぁ。

そして学校に到着。

 

「おはよーイリヤ、白野。相変わらずお熱いことで」

「おはよ、雀花。そりゃあ、イリヤの家族にはよくしてもらっているからね。姉妹みたいなものよ。あれ?美々は?」

「向こうで那奈亀と一緒に龍子の相手をしてるよ」

「?何かあったの?」

「あー。龍子の奴、タイガーの宿題忘れたんだとさ。写させろーって暴れまくってたから取り押さえて写させないお仕置き中」

 

 

『うおおおおおお!うーつーーさーーーせーーーーろおおおおお!』

『普通に頼むならまだしも、暴れる奴には写させないよな』

『まぁ、自業自得だもんね…。龍子ちゃん、ごめんね』

『うおおおおおおおおおおおお!!!』

 

 

「この通り」

「あ、ははは…」

 

 

 

 

 

みんなで授業を受け、放課後。

靴箱でイリヤがわなわなしているのに遭遇した。

…傍から見たらやばい子じゃん。しかも手に持ってるのは手紙?ラブレターかな?

言い忘れていたが、イリヤはかなりモテる。そりゃそうだ。透き通るような銀髪に雪のように白い肌。妖艶に見える赤い目も、本人の人懐っこさのおかげで冷たい印象はなく愛らしいものになっている。でも本人に浮いた噂はない。イリヤ自身が色恋沙汰に反応しないからだ。まあ、意中の相手が義理の兄なのだからしょうがない。

それに、イリヤに手を出す輩がいたら私が黙っていない。あの子をどこぞの馬の骨ともわからないやつに渡したりなんかするもんですか。イリヤが欲しければこの私を倒していくがよい!

 

と、話が逸れた。

問題はあの手紙の送り主だ。男子だろうが女子だろうがイリヤに手を出したやつは殴っ血Kill。

 

「イリヤどうしたのー?ラブレター?」

「ち、違うよ!って、ハクノ!?どうしてここに…」

「私も家に帰るところだもん。というより今後ろ手に隠したものを出しなさい…!」

「は、ハクノ!?顔!めちゃくちゃ怖いよ!?」

 

なに。イリヤの貞操を守れるなら私の顔の一つや二つ…。

 

と、そうこうしている間にイリヤが逃げた。って滅茶苦茶速い!

あいつ、普段の競争は同じくらいなのに逃げ足となるとさらに加速するってどういうことよ!

 

結局そのまま逃げ切られた。くそう。

でもあそこまでしてイリヤが逃げるなんて珍しいな。普段のイリヤなら嘘じゃないって見せてくるはずなのに。ってことはやっぱり本物?

 

 

 

 

 

悩んでいる間に家に着く。とりあえずイリヤのことは明日問い詰めるとして、今日はこの後ラルドと訓練だ。

いきなり実践なんて無理。せめて、自分の性能だけでも確認しておかないとね。

 

ラルドを呼び、郊外の森まで歩く。夕食代わりのお弁当も用意したし、訓練の後そのまま凛姉に合流しても大丈夫だ。

 

「とりあえず、ラルド。転身しよっか」

 

転身してステッキを構える。

 

「で、私は何ができるの?」

『メインは魔力砲だね。チャージしてぶっぱ!』

「…え、割と脳筋?」

『魔法少女はステゴロよりも可憐に舞わないと!って痛い痛い!たたきつけないで!』

「ラルドの考えじゃなくて、接近されたらどうするのよ!」

『殺られる前に殺る』

「ふざけんな」

『でも、実際問題僕たちカレイドステッキって使用者に無限に魔力を供給するから砲撃戦で十分なんだよ』

「うーん…納得はできないけど理解したよ。早速練習しよっか!」

 

目標、目測10メートルほど前の木。

魔力を貯めてっっ!

 

放射(シュート)!」

 

放った緑の魔力の塊が木に当たり、真ん中くらいまで食い込む。

 

『初めてにしては上出来だね』

「うん、自分でも想像以上だった」

『よし。じゃあ次は魔力の効率的な運用かな…攻撃のバリエーションを増やすのもいいね』

「散弾みたいな?」

『そうそう』

 

むー。

難しい。イメージは出来ても、実際その通りいくかと言われたらまた別の話で…。

 

「あーもう!散弾って言われても難しいよ!」

『想像以上に難易度高かったね…。この際、散弾は諦めて一発の威力と弾速を上げてみようか』

「はぁーい…」

 

とりあえず…。まずは弾速最大!名前は…

 

速射(クイック)!」

 

発射した直後、15メートルほど離れた木の幹に穴が開く。

 

『おおー!すごい!タイムラグは一秒もないよ!しかも弾速が早い分威力が拡散せずに飛んでるね!貫通力だけみたらさっきよりも上だね!』

「うん。それにこの技だと弾が小さい分、魔力の消費も抑えれそうだわ」

『ほえー。いきなり課題二つもこなしちゃった。はくのんすげー』

 

ふははは。もっと褒めるがよい。私は褒めたら伸びる子だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の夕食担当はセラだからスーパーに寄らずに家に帰る。毎日食事を作らなくてもいい生活にも慣れてきた。

 

地脈の乱れが観測できたとリズに聞いたから、今晩から町の巡回をするつもりだ。

切嗣が海外に行く前に内のことは任せたといわれ、そこからも鍛錬を怠らなかった。町のことになると少し出過ぎたマネかなとも思うけど、正義の味方に憧れていた身としては看過できない。

 

 

夕方、夜は聖杯戦争の時と同じくらいの時間帯に行動しようと思って準備をしているとイリヤが帰ってきた。

あれ?学校から帰ってくるには遅い時間だな。友達と遊んでいたんだろうか?

 

「おかえり、イリヤ。遅かったな」

「お兄ちゃん。ただいまー。ちょっとハクノと遊んでて…」

「なら夕食に招待すればよかったのに。白野なら顔なじみだし、一人暮らしは不便だろうに」

「そ、ソウスレバヨカッタネー」

「ん?表情硬いぞ?喧嘩でもしたのか?」

「お、お兄ちゃんには関係ないもん!」

 

と二階へ駆け上がっていく。ヘンなイリヤ。

 

イリヤは夕食時もどこかおかしかった。溜息と達観したような遠い目をしている。

 

「そんなに悩むなら早く仲直りすればいいのに」

 

って言っても、

 

「喧嘩してるわけじゃないって!私にもいろいろあるの!」

 

と避けられる。俺、何かしたかなぁ?

 

イリヤのことも気になるが、今日は巡回に向かう。セラリズの許可は得ているから、、万が一俺が家に帰れない事態になっても大丈夫だ。

 

「さて」

 

どこから回ろうかな。我が家は新都にほど近いところにある。前世の衛宮家は深山町にあったが、今は住宅街だ。それだけで外部の魔術師の目を欺けるだろう。

 

少し悩み、柳洞寺に向かうことにした。ここら一体の地脈の元締めみたいになっているところだし、何といっても前世では大聖杯が設置されたほどの場所だ。地脈の流れの変化に無関係とは思えない。

そう決めると自転車を準備する。なにもなければいいんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

夜も更けて、お弁当を食べた私は凛姉に言われた集合場所にいた。

 

「って言っても、夜の学校ってねえ…」

 

初等部から高等部まで同じ敷地にある穂群原学園はマンモス校だ。同じ学校でも高等部なんてほとんど縁がない。イリヤが授業中にぼーっと眺めているくらいだ。

そんな高等部の校庭にやってくる。まだ誰もいないみたい。

 

『あれれー?おーかしーぞー?呼び出した側が呼び出された側より後に来るのー?』

 

とことんこのステッキは凛姉たちが気に食わないみたい。姉妹機たちをぞんざいに扱っているかららしいけど、そこまで嫌味っぽくならなくても…。

 

「お待たせ白野」

 

あ、凛姉だ。

 

「あれ?凛姉一人?ルヴィアさんは?」

「呼んでるわけないじゃないあんな金髪ドリル。さっさとカード回収して、私たちの手柄にするわよ。幸い、こっちにはステッキが二本ある(・・・・・・・・・)しね」

「2本?凛姉も転身するの?」

「誰がやるかあんなこっぱずかしい恰好!!」

 

凛姉そう思ってたんだ。

 

「白野みたいに事故でもう一本のステッキの所有者も決まっちゃったのよ」

「それはそれは何ともご愁傷さまなことで…」

「ほんとに。あのバカステッキに比べたらエメラルドなんて優しいわ」

 

え”。

 

これが優しく見えるステッキって…。

何ともそのマスターに同情を禁じ得ない。きっと息を吐くようにおもちゃにされ、食事するかのように脅迫されているんだろう。かわいそうに。

 

 

 

 

 

 

 

そうして待つこと数分。

 

「お、ちゃんと来たわね」

「そりゃあんな脅迫状出されたら…」

「ん?なに?」

「いえなんでも…無自覚…」

 

親友(イリヤ)が既に転身してやってきた。

 

「ってなんでイリヤはもう転身してるのよ?」

「いやあ、さっきまでいろいろと練習していて…って!ハクノ!?なんでここに!?」

「そっかー、凛姉の言う被害者ってイリヤだったのかー」

「え?なに?あんたたち知り合いなの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「な、なるほど…。そういうわけでハクノも魔法少女になったんだ。理解したくないけど理解したよ」

「よかったねイリヤ。友バレどころか一緒に落ちていったわ」

『やっほー赤姉さん。元気してたー?』

『おお!その声はエメラルドじゃないですか!こっちは全然元気ですよー!そっちもいいマスター見つけたみたいですね』

『はくのん筋良いから期待性大だよ』

「いやいや、想像力もとい妄想力でイリヤに勝てる人なんてなかなかいないよ」

『そうですねー。昨日私が契約したときなんかその場にいないお兄さn「ルビー!!!」おおっと、口止めされちゃいましたー』

「ふむ。ルビーだっけ?私は岸波白野。気軽に白野って呼んでね。で、後でその話詳しく」

『そうですよーみんなのステッキカレイドルビーちゃんです!よろしくお願いします白野さん!仲良くなれそうな雰囲気がプンプンしますねえ!」

 

同感だ。弄りがいのあるイリヤにこんな面白礼装がついたのだ。イリヤ大好きっ子の私としてはふふふふ…。

 

ちなみにみんなによく間違われるけど、私は別にイリヤLOVEなのではない。LIKEなのだ。だから、士郎兄への想いも知ってるし、ちょっとあれだけど叶って欲しいとも思っている。まあれだ。付き合いが長いせいで父親みたいな気分になっているのだ。似てない姉妹でもいい。

 

 

「無駄口はあと。準備はいい?そろそろ行くわよ」

「う、うん!」

「大丈夫よイリヤ。あなたは私が守るもの」

「やめて!魔法少女になってそんなセリフは非常に怖い!」

『じゃあはくのん、多元転身(プリズムトランス)いっとくよー!』

 

変身シーンは今回は割愛。次やるときは二人同時バージョンだ。

 

 

 

『半径4メートルで反射路形成!境界回廊一部反転します!』

 

ルビーの声と同時に魔法陣が構築される。

 

「えっ…な…なにをするの?」

「落ち着いてイリヤ。カードがある世界に飛ぶのよ。そうね…無限に連なる合わせ鏡。この世界をその像の一つとした場合…それは鏡面そのものの世界」

 

 

 

 

そして世界は反転する。

 

 

 

 

「鏡面界。そう呼ばれるこの世界にカードはあるの」

 

 

 

 

 

 

 

 

なにここ…。

格子状の空だけじゃない。同じ場所のはずなのに雰囲気が全然違う。密度の濃い魔力で維持されているような…。

 

 

「詳しく説明している暇はないわ。来るわよ!」

 

 

校庭の中央。

黒い空間からソレ(・・)は現れた。

紫の長髪に黒い服。人の形をしているが間違いない。あれは彼らと同じサーヴァント(英霊)だ。

 

「イリヤ!何ができる!?」

『付け焼刃の特訓では基本的な魔力弾射出くらいは問題なく行けます』

「じゃあ練習がてら一発かまして!それを見てからどう動くか考える!」

 

まずは戦力の確認。英霊相手だ。普通は敵うはずがない。だが、無限の魔力供給が可能なカレイドステッキなら希望はある。

 

イリヤと話している間に凛姉が宝石を爆発させた。でも、あんまり効果がないみたい。

 

「やっぱ魔術は無効か…!高い宝石だったのになぁ」

 

こんな時までケチらないでほしい。余裕をもって優雅たれ、だっけ?家訓の実践くらいがんばろうよ凛姉…。

 

「いい、2人とも。魔術は効かなくても魔力そのものならダメージを与えられるの。だからあんたたち二人にかかってるの。任せたわ!」

「ええっ、投げっぱなし!?」

 

校舎の陰に隠れる凛姉。

仕方がないけど、仕方がないけどさあ…。

ここ数分で凛姉の株が不安になってきたが、今はそれどころじゃなかった。

 

「イリヤ!」

 

英霊が鎖の付いた鉄杭を飛ばしてきたのを間一髪避ける。

まずは距離をとらないと。ってもう逃げてる速い速い。

 

「たーっ!」

 

イリヤの魔力弾は速度が遅く、英霊に躱された。それどころか反撃まで仕掛けてくる。

なるほど、速度なら私の方が速くて、威力はイリヤの方が大きいみたいね。

 

『砲撃タイプじゃ追いきれませんね。散弾に切り替えましょう。イメージできますか?』

「やってみる!特大の———散弾!!」

 

イリヤ、散弾撃てるんだ…って、うええ!?範囲が広すぎる!一撃の威力が落ちちゃう!

 

「やった?」

『いいえ、おそらく今のでは…』

「イリヤ危ない!」

「え————

 

舞い上がった土埃の間から再び鉄杭がとんでくる。くそっ、間に合え!

 

速射(クイック)!!」

 

幸い、放った弾は鉄杭を弾き飛ばした。そのままイリヤが私の横まで戻ってくる。

援護するため連射する。何発か当たったが、少しよろめかせるくらいで目に見える効果は薄い。

 

「あ、ありがと!」

「どういたしまして。それよりイリヤ、私の弾じゃあんまり効果ないみたい。だから、できるだけサポートするからイリヤの魔力砲きっちり当ててね」

「うへぇ。がんばる…」

 

役割分担だ。私の通常弾だとイリヤのものより威力が落ちるっぽいし、サポートに徹しよう。威力は低いけど弾速が速い弾で出来ること…。

 

 

落ち着いて、相手の動きをよく見る。どこにどう動くか、癖を見抜くつもりで。

速射(クイック)で進路を限定し、イリヤが狙いやすい位置まで誘導する————!

 

 

「今よ!」

砲射(フォイア)!」

 

イリヤの魔力砲が直撃する。チャージマックスなのかかなりの高威力だ。これなら————

 

『まだだよ!』

 

ラルドの声に反射的にその場に倒れこむ。今の今まで頭があった位置を鉄杭が通っていった。

なによあれ、障壁が無ければ即死コースじゃない…!

 

鉄杭を追うようにして英霊が私方へと駆けてくる。距離はあるが、相手の敏捷的に回避は間に合わない。

 

 

 

くそ。どうする?

迎撃?———無理だ。私の威力じゃ抑えきれない。

通常界へ反転(ジャンプ)?———そんな時間あるわけない。

考えろ。活路を見つけろ。使えるものは全部使え。

周りがスローモーションで見えるほど全力で脳をフル回転させていると、英霊と戦っているからかふと前世の4騎のことを思い出す。

 

 

剣、弓、術、金、劇場、刀、良妻、鎖、炎、皇帝、赤、狐、荒野、我、執事、薔薇、鏡、正義――――

 

 

導かれるようにステッキを構え、魔力砲を放つ。イメージするのは赤い背中。

 

 

爆射(バースト)!!!」

 

 

込めた魔力のわりに小さな魔力砲は向かってくる英霊に飛んでいき、回避するそぶりも見せないままぶつかる。今までの威力を考えたら当然だ。だが今度の魔力砲は当たった威力で攻撃するんじゃない。

彼の技のように————

 

 

英霊に当たった刹那、魔力砲は爆発(・・)した。

 

 

その隙に相手から距離を取る。と同時にイリヤが追撃した。

 

「大丈夫!?」

「うん。なんとかね」

 

なんとかうまくいった。壊れた幻想(ブロークンファンタズム)もどき。ほんっとぎりぎりのタイミングだった。

 

でも、相手もこのままでは終わらせてくれないらしい。

 

突如空気の感触が変わった。圧迫するような密度の濃い殺気が周囲に満ちる。

 

慌てて英霊の方を見ると、かすれた土埃の隙間からその姿が見えた。でも————

 

「”宝具”を使うつもりよ!逃げて!」

 

英霊の前には血で描かれた魔法陣が広がっていた。

 

遠くで凛姉の声がする。

 

まずい、まずいまずいまずい!!!

脳裏によぎるのはさっきも思い出した4騎の宝具。まずいってもんじゃない。サーヴァント同士ならともかく、人間で耐えれるものじゃない!

 

「イリヤ!逃げて!」

『少しでも敵から距離を離さないと!』

「早くこっちへ!ダメもとで防壁張るから!」

『エメラルドも全魔力を魔術障壁、物理障壁に変換してください!耐えてくださいイリヤさん!』

「なっななな何が起こるのー!?」

 

 

 

 

 

騎英の(ベルレ)—————————…

 

 

 

 

 

 

聞こえてくる英霊の真名解放。

くそっ!耐えるしか——————

 

 

 

「クラスカード”ランサー”。限定展開(インクルード)。」

 

 

 

 

声が、した。

身を竦める私たちの横を猛スピードで通り抜けていく誰か。

 

 

 

 

 

 

刺し穿つ(ゲイ)————————」

 

 

 

 

 

 

その手には朱槍が握られていて————

 

 

 

 

 

 

死棘の槍(ボルグ)!!!」

 

 

 

 

 

 

その槍は英霊の左胸を貫いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「”ランサー”接続解除(アンインクルード)。対象撃破。クラスカード…」

 

朱槍がステッキへと変わり、溶けるように英霊が消えカードが現出する。

 

「”ライダー”。回収完了」

 

 

「え…だ…誰……?」

 

イリヤが呆然と呟く。

そこには青の衣装を纏い、ステッキを握った黒髪の少女がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えー…魔法少女のライバル登場、って早すぎない?アニメだと6話以降もしくは2クール目の展開じゃん…」

『案外テコ入れかもね』

「ハクノたち緊張感無さすぎじゃない!?」




技名…シュートもフォイアもショットもイリヤとミユが使ってる…
ひねり出した限界がこれです。そうだよFGOだよ!
アーツとかどうしよう…

まああれです、プリヤ原作でも言ってる通りFate原作との差異とか細かい矛盾とかは大目に見てやってください汗

感想、評価くださった方ありがとうございます。
モチベアップです。この更新スピードがいつまで続くかわかりませんが、がんばります。


誤字、脱字、感想、注意点、意見などありましたらよろしくお願いします!



…士郎のがっこうぐらしはツヴァイ編まで保留かな、凛もルヴィアもいないし。

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