Re:胡蝶の夢   作:zEm

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自分が愚かだった。
適当に設定を付け足しては、話がゴチャゴチャになる。
それの繰り返しだった。
だから私は設定を大幅に変えた。
何処を変えたかは後述。
…という作者でした。



夢現
1 秋桜の夢


…俺は良く夢を見る。

どういう夢かって?不思議な夢だ。

具体的になんて言えない、なんとも不思議な夢だ。

そして、突然睡魔が襲ってくる。いつでもどこでも。いつどこで眠くなるのか不安になる。実際それで大目玉を食らったことも何回かある。まさに神出鬼没だ。

……何故だ?最初の頃はそうじゃなかったのに…。

いつからだっけ…?病院に入院してからだ…。

確か…全身を複雑骨折して入院したはずだ…。何故かは省く。

手術で麻酔を打たれて眠る直前、聞こえてきた声は―――。

 

「これで…………(ここだけ聞き取れず)が発症するぞ!あとは―――。」

 

ここだけだ。

話が逸れたな。ちょっと戻そう。

それで、今日は不思議な夢を見た。

どういう夢かと聞きたいようだな。はは、顔に書いてあるぞ。

これからゆっくり説明する。

 

 

「やあ、気がついたみたいだね。」

 

目が覚めた。ここはいつもの家…ではなく、謎にお洒落な謎の部屋だ。

そしてそこには体の無い人(?)が居る…。

何で体無いの!?

これは夢だ、これは夢だ……。目が覚めない。

みんなもこの状況下に置かれたらどういう反応を返せばいいか絶対に分からない筈だ。

俺も分からない。

 

「ははは、どう反応をすればいいかわからないようだね。」

 

そりゃそうだな…。でもこの美少年ぽい声を聞いたらどこか愛着が湧いてしまう…。

いやいやいや、この夢に出てきた架空の人物に愛着湧かせてどうする。

 

「えっ…?マジっすか?」

 

え?俺まだ何にも言ってないけど?

なんで顔赤くしてるんですかこの首。

しばらく沈黙が続いた。

そして俺は分かった。多分こうだと思う。

こいつ心読めるんだよきっと。

 

「はい、当たり。僕、心読めるよ。なんでかって?能力さ。」

 

…これはこういう夢を見ているのかよ。

うわ、恥ずかしー…。

 

「…いやさ、これ夢なのかい?首さんよ。」

「僕にはちゃんと倉山ろくろという名前があるよっ!…あ、クロって呼んでね。」

「いや名前はどうでもいいから、これ夢なの?」

「夢だよ。」

「…アッハイ。」

 

なるほど…。やっぱ夢かこれ。

なら話が早いや。

さっさと目ぇさまそう。家が恋しいからね。

 

「…あのさぁ、目が覚める前に僕と(はなし)しない?」

「断る。というかなんでだよ。」

「えー?話を一緒にしてくれたら100万円あげようと思って()―――。」

「はい!話します!!でもできるだけ手短にっ!!」

 

…あ、しまった。金に目がくらんで…。

…チクショー。俺としたことが…。100万円なんてどうせくれないだろうし…。

まあ、話すしかないか。このクロとかいう奴と。

さっさと夢から覚めてくれぇーー…。

 

一時間後。

 

「そしてこのニワイイコールヨンタスゴエックスブンノサンというホウテイシキの解き方は―――。」

「もういいよ!数学の話はっ!!」

「まず、ニワイイコールヨンタスゴエックスブンノサンのリョウヘンにサンカケルしてそしたらブンスウがセイスウノゴエックスだけになりぐっと計算がしやすくなるんだ。」

 

…何語なんだ!?

そう思っててもお構いなしにどんどんホウテイシキとかいう奴の解き方を熱弁している。

夢だが、倒れそうだ…。理数学とかはメチャクチャ苦手だからそれも仇となった。

このクロは理数系なのか?

 

「そして理数系になる登竜門、速さの方程式を一方的に説明しよう。」

 

もう嫌だあー!なんでこの夢見たんだ俺はーーー!!

 

 

一時間後

 

「この人は時速5キロで歩いていて、さらに10分後に忘れ物を届けに別の人が時速10キロで走ったとすると―――。」

 

この人は気づいてないようだ…。俺が相槌を打たなくなってから50分以上たってることに…。

フフ…俺の特技はすぐコスモスを旅できるということだ。

予想で多分あと1時間だな。よし…旅しよ。

 

一時間後

 

「はい、説明し終わり…。というわけで、君が話を殆ど聞いてないようだから、もう一回最初から話すよ。」

「はぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」

 

忘れてた…。こいつの能力は心が読めるんだった…。

聞いてるか聞いてないかなんて一目…いや、一心瞭然だよ。

今度はずっと相槌も打ちながらコスモスも旅しないように話を聞かないと…。

 

三時間後

 

「はい、説明し終わり。」

「ぜぇ…。ぜぇ…。」

 

話聞いた。死にそうだった。何この首。6時間も話せて平気とかさぁ…。

 

「ハハハ、昔から忍耐力あるって言われてきたんだよね。」

「忍耐力ありすぎでしょう!!」

「数学覚えた?」

「嫌っていうほど覚えた。」

 

ハハ、そう。と言っているような微笑みを俺に見せてくれた。

…男なの?女なの?とにかくこいつヤダもう。

 

「まあそれはともかく、この夢長いとか思ってるよね?」

「はいそうでしゅ…そうです。」

「僕現実にもいるから会いに来てね。多分君が住んでるところのの近くにいると思うから…。」

「全力でお断りします。」

「拒否権はないよ。来てね。なぜなら君には重要な役割があるんだからね。」

 

えぇぇぇぇ…。

数学の話はやめろよ。…とか言おうと思ったけどやめた。…が、こいつ心が読めるから変わらないか。こいつはニコニコしている。嫌な予感しかしない。というか役割っていうのも気になるワードではあるがそれは気にせん。

俺はなんて夢を見たんだ…。自分に向けて深いため息をついた。

 

 

 




設定…主人公

名前は白黒夢現(しろくろむげん)という。だが、本作ではモノと呼ばれている。
少々中二病を発症しているようで、それっぽい夢を見ては、いつも自分に対して呆れている。
だが、今回見た夢は今までとは「少々」違う夢のようだ―――。

年齢不詳
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