Re:胡蝶の夢   作:zEm

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クロが過去に何があったかを淡々と書きます。
ちょっと短めかも。


3 使命を与えられし者

僕が生まれた時はフッツーの人間だったよ。うん、いたって普通。

そのまま学校生活も過ごして、(モノ)のようなボッチ生活は過ごしてないさ。

僕の人生に転機が訪れたのは高校を卒業して大学に入る直前で…。

 

楽しみと若干の不安感を胸に抱きかかえながら大学に登校している時に…。

一瞬で体に重い痛みが走ったと思うと僕は宙に浮いていた。そしてすぐに地面に衝突してだんだん意識が薄れていった。目蓋も重い。

これは俗に言う「死」と言う物だろうか?

全て何もわからないまま、ただ全身の力が抜けていった。

 

 

…。

 

ジリリリリリリリリリリリリリリ!!

 

…うーん。

 

リリリリリリリリリリリリリ!!!

 

うっせえ!この煩悩吹き飛ばす除夜の鐘よ!!

…って、単なる目覚まし時計かよ。はい止めます。

…あれ?僕死んだはずじゃなかったのか?

ちゃんと体もあるしなぁ…。生きている実感わかないや。

 

「…目、覚めたようだね。」

「!?」

 

急に老爺の声が聞こえたので後ろに振り向くと、なにやら神々しい服を着ている巨体のおじいさんが居た。

 

「…え!?エ!!?」

 

状況が把握しきれず戸惑いの声を上げる。

 

「まあ落ち着け。わしゃあ神じゃからな。」

「…ええええ!?」

 

落ち着けと言われても目の前に神がいては落ち着けようとも落ち着けれない。

僕は一旦呼吸を整えてその「神様」に質問をしてみた。

 

「あ、あのー。ここどこですか?」

「ん?ここ?天国じゃよ。」

「…!?」

 

天国だと!?それじゃあ僕は…。

 

「君は死んだからここに来たんじゃよ。」

「マジで!?じゃあ今すぐ生き返らせてください!」

「それは…無理じゃな。いや、出来るんじゃが、君の遺体が既に火葬済みで蘇生は不可能じゃ。」

 

…なん…だと…。

それじゃあ僕はもう二度と元いた世界に戻れないわけなのか…。

あの…大学に…もうすぐで行けるところだったのに。

 

「まあ泣くな。」

 

…いやそんな軽々しく言われても。

 

「そんな君のために、一つ「役割」を与えることにした。」

 

役割、か。

まあもう僕の人生終わっちゃったしもうやることないしそれをやるしか選択肢はないだろう。

 

「君の役割は、この世界にいる救世主をサポートするんじゃ。」

「はい。…って、え?」

「いま下界には、世界を破壊しようと目論む秘密結社がある。そしてその秘密結社を根絶やしにして、世界を守る救世主もいる。わしは今秘密結社を危惧視している。だから君と救世主で世界を救ってほしい。」

「その救世主ってどんな人なんですか?」

「ボッチニートじゃ。」

「…。」

 

僕は口をポカーンと開けていた。

開いた口が塞がらないとはまさにこのことである。

…救世主がニート?どっかの2ちゃんRPGでもあるまいし。

 

「ちょっとその救世主には能力が付いてあってだな。」

「なんですか?」

「たまに本人の意思なく勝手に眠って夢の中に移動してしまうことなんじゃ。」

「なんじゃそれ。」

「だから君には現実と夢の世界を経由できるようにしておいた。」

「まあいちいち眠っていては面倒ですからね。起こすの。」

「まあ君がサポートする理由は救世主が自分の役割が救世主だってことを何も知らないから教えてくれ。ということじゃな。あとは何してくれてもいい。だいたい世界の運命は彼と君次第じゃ。」

 

…なるほど、だいたい趣旨は理解できた。急展開ではあるがいちいちそれを深く考えても埒が開かないのでそんなことは考えないことにした。

 

「君の自由ではあるが、人の心が読めるようになるという能力をつけることができるぞ。代償つきでな。」

「…おお、千里眼能力。格好よさそうだから是非。それで代償っていうのは?」

「君が首だけになる。」

「な、なんだってー!」

 

Ω←これが ◯←これだけになるっていうのか!?

…いや、でも、それでも!!千里眼はほしい!!

僕はかなり考えたが、考えてるうちに頭が吹っ切れて気がつけばその契約を承認していた。

 

 

「はい、契約成立じゃな。では、サポートよろしく頼むぞ。」

 

そういって当たりがまぶしい光に包まれてあの君が目覚めた夢の場所に飛ばされたわけだよ。

本当に首だけになっていた。

暫く待ったら、君が現れた。

 

 

「っていうわけなんだ。」

「あのさ、なんか色々わからない点があるんだが。」

「ん?なにかな?」

「…俺がその秘密結社のバンガード…かな?それを根絶やしにするならなんで俺追われてんの?」

「…なんでだろうね。未来予知したのかな?」

「…へえ。」

 

というか正直クロの過去なんてどうでも良いっちゃどうでも良かったんだが俺がそんな役割持ってるっていう事は初耳だ。

この首、本当に大丈夫なのか?

 

「だっ大丈夫だよ。だって今から色々教えようとしてたし、忘れてたわけじゃないし!!」

「ハイハイウソウソ。」

 

「この際言わせて欲しいんだが。」

「何?」

「何で数学の話をしたんだ?」

「何となくだけど。」

 

なんだと!!

あれのせいで俺の寿命一年縮まったと言うのに!

 

中途半端ですがここで終わります。

 

 




ここで一つ解説をば。
こっからの物語の予定も考えてはあります。
バンガードは遠くに本拠地があるため攻撃は不可能です。
なので、モノがよく夢を見る特徴を利用して、夢に念波を送り、夢越しで殺しを仕掛けていきます。
なぜかそのほとんどが「怪異」系のものです。
猿夢はバンガードの最初の攻撃ですね。こっからの展開に乞うご期待。
あと、更新遅れて申し訳ありません。
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