Re:胡蝶の夢   作:zEm

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一回これ最後まで書き終えてブルースクリーンが発生して消えました。
3000文字ェ…。
というわけで2000文字くらいかも。


6 裏 後編

その血の跡を辿ったら…。

俺は恐ろしいものを見た。

辿っているうち、だんだん、鈍い音が聞こえる。

 

ガン

 

この鈍い音は

 

ガン

 

いったい何なんだ…。

 

ガン

 

俺が前を見ると、さっきの中年が電柱に頭を強くぶつけまくっている。

強くぶつけすぎで、頭の一部が砕け散っている。

 

「…!うわあああああ!!」

 

クロが思わず叫び声を出す。

俺は慌ててクロの口を押さえた。

 

(叫ぶな!もし名状し難いものに気づかれたらどうする!?)

(う、うん。)

 

さっきから言っている名状し難いものとはあの××××のことだ。

あまり言うと呪われるため、こういう名前で呼んでいる。

 

あの中年は、もう死んでいるだろう。

頭が砕け散っている。

完全に名状し難いものに憑かれている。

だから、今死んでいるに近い状態でも生きているのだ。

…いや、生きているというより死んでいるが生きている、まるでさっきの死体のような感じに限りなく近い。

 

俺が恐る恐る声をかけると、ギィーーーーーーーーという音を立てて、その場に倒れた。

その男も、光に包まれて…消える。

 

…これは、なんかすごく嫌な予感がする。

はやくあいつに止めを刺さなければ。

 

俺とクロはひとまず情報を得るため中年の家にやってきた。

俺は何かブツを探し、クロは本とかを探して情報を得るという役割だ。

俺は中年の部屋であろう場所からタンスとかを漁る。

…あからさまに有効なものを見つけた。

それはお祓い棒だ。怪異に対して使い方さえわかれば最強の武器だろう。

そしてもう一つ、鉄バット。消火器は重いため持ち運びは不可能だがこれならまあ少しは重いものの逃走に影響はしないだろう。メッチャ硬いし。

一方クロはというと中年男性の書斎に行って何か怪異系の本を探した。

 

俺はその後タンスとかクローゼットとかを漁ったものの後は何も出てこなかったためクロの様子を見に行った。

…というか、我ながら選択ミスだ。クロは手足がないし一頭身だから高い所にある本とかは取れないだろう。

 

だが、クロは脚立を何処からか引っ張り出し高い所にある本も探していた。

俺はホッと一息つき、クロに問いかける。

 

「おーい、なんかいい本見つかった?」

「あ、モノ。いい本見つかったよ。」

「ん?何ナニ?」

「怪異の対処法。」

「マジっすか!?wwwwww」

 

俺はそのドストレートな本の名前と怪異に対する本が早くも見つかったことに笑ってしまった。我ながら恥ずかしい。

…まあいい、本を読もう。

 

『ほぼすべての怪異にはお経を唱え同時にお祓い棒を振る、いわゆるお祓いが有効です。

それをやることでほぼ全ての怪異を浄化することができます。』

 

…これは…。

 

貴重情報ではないかぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!!!

 

ほぼすべての怪異に有効な…か。

これは使えるぞおおおお!!!

 

「…ふふ、こ、これは、勝った…!!」

「だけどこれ怪異によってお経が違うみたいだよ?」

「なッ…!!!」

 

怪異に対する勝気が一瞬で崩れる。

全部覚えればいいって話なのだがそのお経も気が狂いそうなほど長いものばっかり。

これを全部覚えようとするのは至難の業…っていうかそういうレベルじゃない。

 

一応あの名状し難いもののお経だけ覚えとく。

なお、今回はお経で退治をするのだが、次からは別の方法で退治をする。

どうやら一部の怪異には他の倒し方も有効らしい。

覚える必要はないだろう。何がナニかも分からないし覚えようとしたら頭がパンクする。

 

「…作戦を考えた。」と俺。

「え、なになに?」

 

あいつを退治する作戦を思いついたのだ。

作戦はこうだ。あいつにまず鉄バットをぶつけ隙を作らせる、そしてクロがお経を唱えながら俺はお祓い棒を振る。それだけで完了だ。もしあいつが動こうものなら再び鉄バットでも当ててやる。

 

「うげっ、これ全部?」

「うむ全部だ。」

 

クロがお経を暗記しているうちに俺は鉄バットを素振りしてお祓い棒を振る練習をする。

これはもう何も怖くないだろうな。

 

 

俺とクロは準備万端なので早速あいつが出るのを待つ。

だが、全然出てこない。

俺が対処法を知ったから怯えているのかもしれない。

まあこっちが待ってても仕方がないしこっちから動こう。

 

…ど、こ、に、も、い、な、いっっ!!!!!!

どーういうことだァーーー!!

これじゃあ永遠に夢から覚めない!!

そしたら夢の中の俺は衰弱してジ・エンドゥだっ!!

 

「いや衰弱はしないけどさ。」

「ホント冷静だよなお前、俺が心配性だってことを知らないのか。」

「知ってる。」

 

…あ、そうだ、いい方法を思いついた。

そうだ、あれをやれば…。

俺は町中に響き渡らん声で叫んだ。

 

 

「××××!!!」

「**************************************************************************!!!」

 

…あの奇怪な声とともに姿を現した。

最初に見た、「ありえないもの」だ。

クロを抱き、鉄バットをアイツに向かって振る。

だが、アイツは素早いため、パットは全然からぶって当たらない。

 

「あ゙ぁ~全然当たらない腹立つわぁ~。」

「いやそんなことより多分当たったら死ぬからね!?気を付けてよ!?」

 

クロの言った事なんてもう分かりきってることだ。

俺は分かってるという適当な返事をした。

突進を仕掛けてきた。

俺はすかさず横に避ける。

 

 

…何度か突進をよけているうちに行動パターンは掴んできた。

鉄バットを当てれればいいのだが…あっちも避けるため全然あいつに向かって打つことは無理だ。

なにか、動きを止めれる策は…。

 

いや、ちょっと待てよ、その突進を逆に利用すれば…。

よし!!

 

「おい××××、こっちこいや!」

「も、モノっ!?」

「****************!!!!」

 

あいつが超スピードで突進してきた。挑発されたから怒りを感じたのだろう。

というか、怪異にも感情はあったのか。

 

俺は少し横に避け、バットを水平にする。あいつはバットに当たって少し怯んだ。

俺はその隙にお祓い棒を横に振り、クロが俺の出した合図と同時にクロはお経を唱える―――。

 

「よし、…トラヨヒクラネボレイタウトエジョガメコラセンセ…」

 

俺が必死にお祓い棒を横に振り続けクロのお経が唱え終わるのを待つ。

 

「…ジヤンテグランテヒョウシャクギャンリャクホンジャトタテクカk…あっ!!!」

「…!!?」

 

クロがお経を噛んでしまった。

…まあ確かに、凄く言いづらいだろう。

クロがお経を噛んだのであいつは起き上がろうとするがすかさず鉄バットでアイツを殴る。

そしてその隙に再び合図を送り、クロにお経を唱えさせた。

 

「ご、ごめん!!…トラヨヒクラネボレイ(中略)ホンジャトタテクカケントラウセド…浄化せよ!恐れる魂!!」

「*******************!!!***********************!!*******************************!!!」

 

あいつが苦悶の声を叫んだあと、すごく、死体とかの時よりもすごいまぶしさの光に包まれて消えた。

 

 

「…ねえ、モノ起きて!」

「…ハッ!」

 

目が覚めた。今回も無事に助かったぁ…。

俺は危機から脱出できた安心感に包まれて思わず脱力する。

…ていうかここ、歩道の上じゃん。

 

最初の時に買ったスーパーの荷物を持ち、俺はフラフラとした足取りで家に戻る。

この時にも睡魔に襲われなくて安心した。

 

…その後、俺はクロにまともに心を開いた。

理由は、俺はクロを心配することができたから。

最初は恐れて、出来るだけ離れようともしたが、いつのまにか守らなくてはいけないという使命感まで出てきているし、クロの過去を聞いてもまともに話に同情できるようになった。

といっても、会ってそんなに間もないのだが。

 

まあ、こんな俺でも、世界は救ってやろうかな。

 




2000文字になるかもと言いましたが、3000文字で終わりました。
ちょっと疲れた。
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