魔法少女まどか☆マギカ~二つの奇跡~   作:小人

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初めに……

物凄く更新が遅れてしまって本当にすみませんでした!!
修正を加えるだけなのにここまで遅れた事は自分でも反省してます。

それでは、駄文ですが第2話をどうぞお楽しみください。







第2話 新たな学校生活

---教室---

 

 

 

俺にとって悪い意味で忘れられない出来事となったホームルームが終わり、今は授業前の休み時間だ。

 

クラスの女子達が暁美に質問の雨を浴びせている。

 

「暁美さんは、前は何処の学校に通ってたの?」

 

「前は部活とかやってた?運動系?文化系?」

 

「凄い綺麗な髪だよね~シャンプーはなに使ってるの?」

 

等々、矢継ぎ早に次々と質問をするクラスの女子たち。

暁美はその質問一つ一つに簡潔にそして的確に答えている。

 

まぁ、クラスの女子達の気持ちは分からなくもない。

転校生なんて珍しいだろうしな。

俺だってもし転校生を迎える立場だったら、色々質問してみたいと思うだろう。

 

しかし、質問する側にはもう少し転校生(される側)への気配りが必要だと思う。

転校生の方も色々質問をされることは覚悟してるだろうけど、それでも度が過ぎるとそれは迷惑にしかならない。

 

例えば、今の暁美がまさにそれだ。

本人はあまり気にしてないのかも知れないけど、端からみるとあれは少し異常だ。

 

暁美もよくあの大量の質問に対応できるもんだな。

 

 

 

俺は遠目にその様子を見ながらそんな事を考えていた。

 

ちなみに今の俺は、暁美と同じ転校生であるにも関わらず特に質問を受けることも無く、自分の席で座っているだけだったりする。

 

しかし、こうして改めて自分で状況を整理してみると、あまりの扱いの差に泣きたくなってくる。

 

(あんなに休む暇なく質問されたい訳じゃないけど、全く質問されないというのは、それなりに辛いものがあるな)

 

心の中でそう呟く。

まぁ、クラスの皆と話をしたいなら、俺から話しかければ早い話なんだけど、正直今の俺にはそんな事をする気力は無い。

 

それに、今話しかけに行ったら、ホームルームの事で散々弄り倒されるだろう……それは、流石に結構堪える。

 

そんな訳で俺は自分から話しかけるという考えを頭の中から排除する。

 

俺は暁美の方から視線を外して辺りを見渡す。

すると、チラチラと俺の方を伺いつつ、何やらひろひそ話をしている女生徒達を見つける。

あれは確か、鹿目さんと美樹さんだったよな。

 

そう思いながらそちらを見ていると鹿目さんと目が合う。

すると彼女は驚いたような顔をして俯いてしまった。

 

俺、何かしたのかな…と不安になったけど、少しするとまた美樹さん達と話を始めたので気にしないことにする。

 

 

今のうちにトイレにでも行ってくるか。

そう思い、席から立ち上がりそのまま教室から出ようと歩き出した所で後ろから声を掛けられる。

 

「どうした神木?トイレか?」

 

振り返ると、ホームルームの時に先生の標的にされていた中沢がいた。

 

「ああ。まだ時間も残ってるし、今のうちに行っとこうと思ってな」

 

「トイレなら教室を出て、廊下を突き当たりまで行ったところたぞ、結構遠いから、これから行く時は時間に注意した方が良いぞ」

 

「了解。サンキュ中沢!」

 

俺は中沢に礼を言ってから教室を後にした。

 

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

---廊下---

 

 

 

 

「本当にクラスから結構遠かったな、これは不便だ」

 

俺はそう呟きながら、長い廊下を進む。

それにしてもやっぱり転校生は珍しいみたいだ、他のクラスの奴らから凄い視線を感じる。

しかも、壁がガラス張りになっている事もありその視線の量はかなりのものだ。

 

(この状況は何だか落ち着かないな)

 

こんな時は、気づかぬ振りをするのが一番だ、俺はそれらの視線を完璧に無視して自分のクラスへと歩みを進める。

 

 

(ん?)

 

視線の数も徐々に少なくなり、なんとなく辺りを見回すと向かい側にある渡り廊下に見知った顔を見つける。

 

(あれは……暁美と鹿目さん?)

 

二人は向かい合って何か話しているみたいだ。

遠くてよく分からないが、あまり良い空気とは言えない雰囲気。

まぁ、言い争ってる訳でも無さそうだし大丈夫だろ。

少し気になったが、俺はそのまま教室に戻ることにした。

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

「遅かったな神木、そろそろ授業はじまるぜ」

 

教室に戻って席につくと中沢が話しかけてくる。

 

「トイレが予想以上に遠くにあったからな、まさかあそこまで遠いとは……後、優人で良いぞ」

 

「了解。やっぱりそう思うよな!何で向こうにしかトイレが無いんだろうな」

 

「さぁな、でもこればっかりは愚痴っても仕方ないだろ。諦めろ」

 

「でも学校側に要望だしたら案外サクッと通りそうじゃね?」

 

「たとえ要望が通ったとしても設置されるのにかなり時間が掛かると思うぞ」

 

「そうだよな~」

 

中沢はため息混じりにそう呟く。

このままこの話題を続けるのもどうかと思ったので話題を変えることにする。

「そういえば、帰るときに暁美と鹿目さんを見かけたんだけど、あの二人どうしたんだ?」

 

深く追及するつもりは無いが、気になったので少し聞いてみることにした。

中沢が知っているとは限らないけどな。

 

「ああ、何か暁美の奴が緊張し過ぎて気分が悪くなったらみたいで、保健係の鹿目さんが暁美を案内をすることになったみたいだな」

 

中沢はそう教えてくれたが、その返答に少し違和感を覚える。

 

(おかしいな、暁美の奴さっき見かけた時は全然そんな風には見えなかったんだけど……)

 

(それに自己紹介の挨拶の時、暁美は緊張なんて全くしてなかったように見えたんだけどな)

 

まぁ、追求するつもりはないから多少違和感があろうが別に良いんだけどさ。

 

「なるほど、ありがとな中沢」

 

「どういたしまして。それにしても優人、今日は災難だったな」

 

中沢がなんの前降りもなくそんなことを言い出す、たぶんホームルームの事を言っているんだろう。

 

「あぁ、まさか俺も紹介を忘れられるなんて思わなかったよ、早乙女先生にも困ったもんだ」

 

「そうだな。いつもの事だけど俺も変な質問に答えはさせられたし。でも、あの時の優人の顔は面白かったな~」

 

「当事者からしてみれば全然笑い話じゃ無いんだけどな」

 

俺はため息をつきながらホームルームの事を思い返してみる……

 

 

 

ーーー回想ーーー

 

 

 

「あの先生、俺の紹介は……?」

 

「「「……え?」」」

 

意を決してドアを開けた俺を待っていたのは、クラスメイト達の「え?どういう事?」言いたげな表情だった。

 

「えっと、貴女は?」

 

担任の早乙女先生が困惑した様子で俺にそう尋ねる。

 

(もしかして、本当に俺の事を知らなかったのか?)

 

「あ……えっと、俺は…」

 

いまいちどう説明したらいいのか分からず返答に迷ってしまいそこで言葉が切れる。

 

「先生、彼も私と同じ転校生ですよ」

 

先生の態度を見て戸惑った俺を見かねてか、暁美が助け船を出してくれる。

 

「え?転校生ってことはもしかして貴方が神木くん?でも、神木くん転校は明日じゃ無かったですか?」

 

暁美の言葉を聞いて、先生が俺にそう聞いてくる。

どうやら先生は俺の転校日を明日と勘違いしていたらしい。

 

「いえ転校日は今日で合ってますよ。職員室にも顔を出したんですけど」

 

まぁ、顔出しは遅かったんだけど。

 

「あら、そうだったの。本当にごめんなさいね、神木くん。先生勘違いしてたみたいで」

 

「いえ、大丈夫ですよ」

 

先生が本当に申し訳無さそうにそう謝ってきたので、流石に怒るに怒れなくってしまった。

さて、この複雑な心境どうしようか。

 

「では、気を取り直して神木くん。自己紹介をお願いしますね」

 

「わかりました」

 

先生はそう言ってにこやかに顔を上げたが、その表情には勘違いしていたことへの罪悪感か落ち込んでいる雰囲気を感じる。

 

(何だか少しからかってみたくなるな)

 

俺はそう思いつつ、自己紹介を始める。

 

「えと、改めまして、神木優人です」

 

「こっちに引っ越して来て、まだ間もないので、分からないことも多いと思いますが、よろしくお願いします」

 

そんな定型文のような自己紹介を済ませる。

そして、教室の隅で肩を落としている早乙女先生に追い討ちを掛けるようにこう続ける。

 

「それと、自覚は無かったんですが、どうやら紹介を忘れられるぐらい影が薄いみたいです」

 

「神木君、そんなに先生の事が嫌いなんですかぁ」

 

先生のそんな嘆きと共に、クラスが笑いに包まれるのだった。

 

 

 

ーーー回想終了ーーー

 

 

 

思い返してみると流石にちょっとやり過ぎたのかもしれない。

 

「先生には悪いことしたかな。勘違いしてただけみたいだったし」

 

「別に良いんじゃないか、一応被害者は優人な訳だし」

 

「確かにそうなんだが……」

 

何か煮え切らないがもうすぐ授業が始まるし、この話はここで終わりにする。

 

「中沢、そろそろ席に戻った方が良いんじゃないのか?」

 

「…そうだな」

 

中沢が時間を確認しそう答える。

 

「じゃあ、次の休み時間にでもまた来るわ」

 

中沢はそう言うと自分の席に戻って行く。

その時、教室のドアが開いて鹿目さんが小走りに戻ってきた。

暁美と一緒じゃないのは、多分さっきの事が原因だろう。

 

 

 

ガラガラ

 

授業の準備をしているとドアが開く。

 

「全員席につけ授業始めるぞー」

 

そんな声と共に先生が入ってくる。

そして、その後ろから何事も無かったように暁美が教室に戻ってきた。

 

 

 

ーーーーーーー

 

 

 

---昼休み 教室---

 

 

(転校する日……本当に間違えたんじゃないだろうか)

 

俺は机に突っ伏してそんな事を考えていた。

何故そんな事を考えているのか?

それは、暁美の人気が高すぎて本当に俺の影が薄くなっている気がするのが原因だ。

 

(もう俺が転校生であることが忘れられているんじゃないか?)

っとまで思う始末だ。

 

授業が始まってからあいつの凄さは嫌というほど見せ付けられた。

数学では、出題された問題をもの凄いスピードで解いていきクラスを唖然とさせていた。

体育は男女別だから聞いた話だけど、なんでも170mの走り高跳びを易々とクリアしていたらしい。

 

他にも色々とあるけど、全て語ると長くなりそうなので割愛する。

何かもう同じ人なのかどうかも疑いたくなるぐらいだ。

 

 

俺が机に突っ伏してそんな事をずっと考えていると……

 

「神木君どうしたの?もしかして気分悪いの?」

 

「ただ単に、寝てるだけなんじゃないの?」

 

近くで心配してくれる声が聞こえてきた。

一緒に全く心配してない声も聞こえるけど……

 

「大丈夫、ちょっと考え事してただけだよ」

 

顔を上げながらそう答える。

そこには鹿目さんと美樹さん、それといかにも育ちが良さそうな女生徒(確か名前は"志筑仁美"さんだったかな)が心配そうな顔をして立っていた。美樹さんだけ、呆れたような顔してるけど……

 

 

「良かった。ずっと伏せたままだったから、気分悪いのかなぁって心配してたの」

 

「ほら、だから言ったじゃん。神木に心配なんか要らないって」

 

「さやかさん、その言い方は神木さんに失礼ですよ」

 

全くだ、美樹さんには少し鹿目さんを見習って欲しいものだ。

 

「わざわざ、心配して来てくれたのか?ありがとな鹿目さん、志筑さん」

 

「気にしなくて良いよ」

 

「えぇ、何事も無くて良かったですわ」

 

「ちょっと~なんでまどかと仁美だけなのさ、あたしだって一応心配して来てやったんだよ~」

 

「さっき全く心配してない発言してたのにか?」

 

「……う…」

 

俺の発言に仰け反る美樹さん。

あの表情、今必死に言い訳考えてるな。

 

「そ、それは……気のせいよ!!」

 

それで、上手い言い訳を言ったつもりなのだろうか。

鹿目さんも志築さんも苦笑いを浮かべている。

 

「…………」

 

俺は仕返しも兼ねて、可哀想なものを見るような目で美樹さんを見据えてやる。

 

「う……あ、あたしちょっとトイレ行ってくる。それじゃあまどか、仁美、後任せたわよ!!」

 

「「え!?さやかちゃん(さん)!?」」

 

美樹さんはそう言い残して、教室から出ていってしまった。

 

 

「まあ良いか。それで鹿目さん、さっきの美樹さんの口振り的に何か俺に用があるみたいだけど?」

 

「そうなんだけどね。えと、用があったのはさやかちゃんだったの」

 

鹿目さんが困ったように答える。

 

「おいおい……それなら、本人が直接言いに来いよな。まぁ、こうなった原因は俺にもあるから今回は多目にみるけどさ」

 

「ごめんね、神木くん」

 

「気にしなくて良いよ。それで話って?」

 

「あ…うんえっとね、神木くん今日放課後暇かな?もし暇だったらさやかちゃんの為にちょっと付き合ってほしい所があるの……」

 

「付き合って欲しいところ?」

 

「うん。それでね、付き合わせるだけなのは悪いし用事が終わったら、町を案内してあげようって話になったんだけどどうかな?」

 

これはかなり、有難いお誘いだ。

美樹さんの頼みはともかくとしても、町を案内してくれるのは凄く助かるし是非付き合わせて貰おう。

 

 

「ああ、特に予定は……」

 

「ちょっと待ったぁーーー!」

 

無いから大丈夫だよ…と言おうとしたところにそんな声が聞こえてきて、中沢が俺の隣に走ってくる。

 

「悪いな鹿目さん、志築さん。優人は今日俺と遊ぶ約束があるんだ」

 

中沢は俺の肩を組んでそんな事を言い出す。

あまりに突然の出来事だったので、否定の言葉がすぐに出てこなかった。

 

「そうなんだ、それじゃあ仕方ないね」

 

「えぇ、流石に先約があるのに付き合わせることなんて出来ませんわ」

 

鹿目さんと志築さんが少し残念そうな顔をしてそう言った後、教室を出ていってしまった。

 

「え!?ちょっと待っ…」

 

呼び止めようとしたけど、もう手遅れだったみたいだ。

 

「え!?駄目だったの折角、恭介に転校生を紹介してあげようと思ってたのに……」

 

二人が教室から出ていって、丁度美樹さんと合流したらしくそんな声が聞こえてきた。

そして、そのまま三人は何処かに行ってしまった。

 

流石に今から、誤解だから一緒に行って良いかなんて言えない。

 

取り合えず中沢には何故こんなことをしたのか尋問しないといけないな。

 

「それで、これはどういうつもりだ中沢」

 

「返答次第では本気で殴るからな」

 

俺は、あからさまな怒気をのせて中沢にそう告げる。

俺のそんな様子に流石にビビったのか中沢が凄く言いづらそうに答える。

 

「い、いや……お前が凄く羨ましい状況になりそうだったから、ちょっとした妨害…」

 

「ふん!!」ドゴッ!

 

「ぐおっ!」バタッ…

 

中沢が最後まで言い終わる前に、鳩尾に拳を叩き込む。

 

「……お…れが…悪かった…から許して…下さい」

 

中沢が土下座で俺に謝ってきた。

まぁ、過ぎてしまったことはもう仕方がな許してやろう。

 

「良かろう許してやる。だが、代わりにお前に町を色々案内して貰うぞ……交通費諸とも全部奢りで」

 

「えっと、俺今日用事あるから無…」

 

「ふん!!」ドゴッ!

 

「理ッ」バタッ…

 

 

 

 

この後、気を失った中沢は保健室に運ばれたが、授業は何事もなく進められ、俺の波乱の学校生活初日は終わりを迎えるのだった……




ということで、2話でした。

2話はかなりの修正を加えることになってしまいました。

ということで、移転前からお付き合い頂いている読者の皆さんにお知らせです。

次話以降も今回のようにかなりの修正が入るかもしれません…
しかし、大本から変えることは無いので、話の流れは変わりませんので御了承ください。

また、これからはもっと早く更新出来るよう心掛けますので、これからもこんなダメ作者をよろしくお願いします……

感想、ご指摘、質問等ありましたら、自由に書き込みください。
それでは、また次回にお会いしましょう。
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