旅館大和においでやす   作:たくみん2(ia・kazu)

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 こんにちは、匠先生こと、たくみん2です。今回、友人の飛男さんの作品がすごいことになっているので、便乗してみました!※何回も言いますが許可はあります。

 今回はとりあえず出会いのシーンを書きました。大体この回で設定なども書きました。本家の飛男さんには敵いませんが、こちらも見ていただければ幸いです。


出会い・就職編
第一話 大和、京都に来たってよ


7月7日の夜…。いや、もう8日か。近所にはもう街灯以外の光は無い。大通りもたまにタクシーが走っているだけの京の町。そんな静かな街にひとつ、ぽつんと明かりが灯る一室があった。中ではカタカタカタというキーボード音とカチカチというクリック音だけが広がっていた。そんなパソコンを動かしている俺は、北大路 拓海。いろいろな事情はあるが、大学受験を失敗した。言わゆる浪人である。そんな浪人が、こんな時間にでも、ずっとゲームをしている。ひたすらクリックやキーボードで操作をしているだけの簡単なゲームだが、いろいろと苛立ちを覚える。すると、俺のデスクトップに“LOSE”という文字が出てきた。その瞬間、“チッ”と舌打ちをして何のためらいもなくブラウザーを閉じた。そして、ため息一つ。そして、時計を見た。俺の電波時計は3時過ぎを表していた。不意にあくびがでた。実際結構眠い。しかし、今から寝たとして満足いく程度まで寝られないため、今日はもう寝なくてもいいかという考えも浮かんでいる。そんなことを考えながら、今悩んでいた。しかし、考えているうちに、とある一つの考えに至った。

「艦これやったら、寝るかぁ…」

と自分に言い聞かせ艦これのブラウザーを開く。開くととある戦艦が迎えてくれた。彼女はとても優しく、とても頼りになる存在だと俺は思っている。そんな彼女は今必死に俺がレべリングをしている最中である。そんな彼女は一先ず置いておき、遠征部隊を回収し、新たな任務に向かわせる。さらに3時を超えているため、演習もすることにした。そして、強そうな相手を選び、こっちも出撃ボタンを押す。しかし、その時旗艦を見た。旗艦はレベル59だった。その後、戦闘が始まる。艦娘らには悪いがその間に寝る支度をした。用意が終わり、PCの画面を見ると、“完全勝利S”出てきた。そして、クリックする。すると、旗艦が60レベルになっていた。俺は、それに気づくとすぐに改装した。資材はかなりぶっ飛んだが、ようやく改装できた。俺は静かにガッツポーズした。その後、しばらく彼女を見ていた。すると、俺は画面に向けて言った。

「改装おめでと、これからもよろしく」

本人には聞こえないだろうに俺は、一人でに話したのだった。その後、俺は他の演習する気が失せ、そのままうつ伏せに寝てしまった。

 

 

「おい、拓海。早くおきなさいよ!しかも、そんなところで寝て。ちゃんとベットで寝なさいよ」

祖母の声だ。俺はゆっくりと目を開ける。机にある時計を見る。7時3分…。俺は大きく伸びをした。たった4時間しか着ていなかった寝間着から普段着に着替え、リビングへ向かう。ちなみに俺の部屋は2階にあり、リビングは一階にある。途中起きるために洗面所に向かって、その後、リビングに入った。

「おはよう」

「おはよう」

「おはよう、さっさと朝食食べなよ」

リビングにつくと二人の夫婦がいる。ただ、お節介な女と、静かに俺と女を見守る男だ。この二人は、母方の祖父母だ。今、この家には、俺を含め、この3人で暮らしている。本当なら父、母、弟がいるのだが、父は離婚して実家へ戻り、母と弟は離婚して何か罪悪感のような物を感じたらしく旅に出かけている。今は北陸地方のどこかへ住んでいるらしい。親のこのドタバタがちょうど大学受験と被ったため勉強などやってられなかった。俺そのために今は予備校に通いながら二回目の大学受験に備えている。朝食をとり、今日も俺は予備校へ出かける。今日は朝からテストなのだ。朝ご飯はトースト1枚と晩飯残り。朝飯はあまり食えない俺はトーストだけきれいに食べてリビングから去っていった。

「拓海、全部食べなさいよ!」

無視して2階へ行った。うるさいババァである。その後、用意をしてちょうど8時15分過ぎに家を出た。

「いってきます」

「自転車、あまり速度出さないようにね」

「わかってるわ」

本当にお節介ババァだと思う。そんな悪口を考えながら俺は自転車をこぎ始めた。

 

 

 

予備校には自転車と電車を使う。結構遠いのだ。本当なら近所の予備校に行くのだが、柄が悪く、近所からは嫌われているため、遠くの予備校へ通っている。ちなみに、予備校が遠くにある分、時間に余裕を持たせて通学している。俺は自転車で、すがすがしいくらいに進ませていた。それもそのはず。この自転車は、地域の祭りで行われた抽選会で当たったものであり、この自転車に乗ると異常なくらい信号で引っかからないという、超幸運な自転車である。まるでどこかの駆逐艦のようだ。そんな神自転車で駅に向かっている途中、珍しく信号に引っかかった。俺は朝の祖母の事もあり、少しキレ気味である。そんな不快な中、スマートフォンを取り出し、友達から何かメールが来ていないか確認する。すべてを確認したころにちょうど青になり、道路を進む。こぎだして道路の半分くらいに差し掛かった時、赤い日傘をさした女性とすれ違った。そのとき、何か運命的なものを感じた。渡りきる直前、俺は思わず振り返った。傘でよく見えなかったが、白い女学校の制服を着ていた。俺はそういうことはあまり知らないのであっているかどうかは知らないので当たっているかはわからない。でも、こんな人が歩いているなど珍しかったので、すれ違った後、振り返ってしまった。

「な、なんだあいつ?」

よくわからん人だった。しかし後姿だけでも、とても美しかった。

 

 

その後、予備校の授業では常時、うとうとしていた。いつもより寝ていないので授業中は熟睡している時が多かった。

「おい大丈夫か、拓海」

友人である。いや、浪人フレンドといったほうがいいか。そんな心配している彼への下には返事が返ってこない。すると、友人は何か察したかのように言った。

「またゲームのやりすぎか?」

「ピンポーン」

「何だよ、はよ寝ろて言うたやろ」

「ちょっとな…」

うつ伏せで答えた。授業中なのだが、超だるいので寝ていた。

「あっ!」

俺は不意に上半身を起こした。そして、友人の顔を見る

「あとでノートよろ」

と俺は友人にグットサインを送り、再びうつ伏せになった。すると、友人はため息を一つして

「まったく…しょうがねぇやつだなぁ。また後でノート見せてやるよ。また今度なんか奢れよ」

俺は返事もせず眠った。

 

その後も、先生や、別の友人から

「大丈夫か?」

と心配されたり、

「変な物でも食べたのか?」

とも言われたり…。今日の俺はとても疲れているようだ。俺は今、極度の疲労感に襲われている。そのため、最後の授業後、今日は最速で家へ向かった。時間通り電車に乗り、最寄り駅に止めてある自転車にまたがる。そして、いつものように一番近い道を通っていった。やけに夕焼けがまぶしい。それでも必死に自転車をこいでいた。すると、また今朝と同じ信号に引っかかった。この信号はほぼ毎日普通に通過している。しかし、今日だけはここで引っかかる。何か不快なものを感じた。だが、疲れているため、もう朝みたいに苛立ちは感じられなかった。俺は早く信号が変わらないかと正面の信号を見る。信号は相変わらず赤だ。早く、渡ってしまいたいものだ。すると、向こう側に身に覚えがある人がいた。

「!」

俺は、驚いた。道路を挟んだ向こう側に、また赤い日傘を持った女性がいることに気が付いたからだ。その女性はメモのような紙を持ち、何か悩んでいるような感じだった。だが俺は正直疲れている。眠い…。たぶん迷ってるであろうあの人には悪いが黙って立ち去ることにした。そして、道路を渡り、その女性の前を通り過ぎた。

 

はずだった…。

 

その瞬間である。

「すみません」

と声をかけられてしまった。まぁ、俺は自転車を止め、返事をした。

「どうかしましたか?」

俺は残りの体力を使っての全力笑顔でその女性の方を見る。

「道をおたずねしてもよろしいですか?道に迷っているもので…」

そして、赤い日傘をに閉じる。その瞬間、俺は驚きの表情を見せた。さらには、その相手も驚いていた。

「あ…、あなたは…」

「き…、きみは…」

「大和!?」「提督!?」

その時、初めての艦娘との出会いである。

 

 

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