インフィニット・ストラトス ~ぼっちが転校してきました~ 作:セオンです
遅くなってしまい申し訳ございません。
なかなか筆が進まず、気づけばこんな期間が空いてしまいました。
遅筆で本当にすいません。
完結まで頑張りますので、皆さま最後までお付き合いください。
なお、更新は不定期でありますのでご了承下さい。
という訳で最新話です。
今回の話ではあのキャラが出てきます。
意外と難しいですね、ここまでキャラが多いと…。
一夏達が完全に空気になってしまった…。
番外編で一夏達の事書こうかな…。
という事で、一夏達の事を番外編で読みたい方はコメント欄にお書きください。
読みたいと言う方が多ければ書きます。
その話を上げるのは遅くなるとは思いますが…。
これはアンケートか?
アンケートですね、はい。
という訳でよろしくお願いします。(強制ではございません)
ではでは、最新話、楽しんでくれると嬉しいです。
それではどうぞ。
次の日の朝、八幡は携帯のアラームで目が覚めると、モゾモゾとしながら起き上がり、ひとつ大きく欠伸を漏らし布団から出る。
布団から出た後、顔を洗うために洗面所へと向かい、その扉を開く。
「は?」
いやいやいや、いい感じでモノローグ入ってたよね?
気のせい?
作者さん、気のせいだそうです。
ってそれどころじゃねぇ!
何で扉開けた瞬間に女の人が着替えてんの?
あれ、何か髪の色が水色っぽいぞ?
…嫌な予感しかしない。
とりあえず…。
「すいませんでしたぁ!!」
見事な土下座が完成した。
「へ?」
その着替えている女の人は気付いていなかったのか、間抜けな声を漏らした。
あれ、気づいてなかった?
じゃあ逃げればよかったのか…。
…いやどっちにしろ逃げるにしても謝るにしても背中しか見てないからな~。
どうせなら…。
はっ!煩悩退散煩悩退散!!
男子だからしょうがないね。
しょうがないよね?
そんなことを思いながら頭を下げ続ける。
と、ここで八幡はこの着替えている女の人が誰かわかった。
不可抗力とは言え、美しい背中を見てしまったのはこの学園の生徒会長、更識楯無だった。
「八幡くん、とりあえず頭を上げようか。」
ふぁっ!?
そそそそそんなことしたら見えてしまうではないか!!
…キャラ崩壊しすぎだろ俺。
「大丈夫だからさ、早く頭上げよう?」
…何か怖いんですけど。
ヤバイ。
何がヤバイって殺気を感じるぐらいヤバイ。
そう思いながらも、有無を言わせぬ楯無の言葉に八幡は従い顔を上げると、八幡の腐った目に写ったのはISを纏い、ランスをこちらに向けている楯無の姿だった。
…死んだな。
小町、お兄ちゃんもうダメみたい。
悲しんでくれるかな…。
「最後に言い残す言葉は?」
「…見事な曲線美だったっす。」
「変態!!」
八幡はその言葉を聞き、この世に変態でない男子はいるのかと思いながら気を失っていった。
**********************
楯無は気を失っている八幡を見ながら、頬を赤く染め、先程言われた事を思い返す。
…言い方は変態っぽかったけど、美しいって言われたのはちょっと嬉しかったな。
そんなことを思いながら八幡をベッドまで運んでいき、制服に着替え彼のとなりに横になる。
楯無は小さく微笑み、八幡の頬をツンツンとつつき、彼の反応を楽しみながら、ここに来た本来の目的を思い出す。
あ、そうだった。
私今日からここに八幡くんと暮らすんだった。
忘れるとこだった。
もうっ!
私ってばおっちょこちょいさん♪
…何でか知らないけどテンション上がっちゃったわ。
楯無が八幡の部屋に来た最大の理由、それは前の王冠の件だった。
王冠を手にした者はその男子生徒と一緒に住める、という事でやって来た。
楯無自身、内心ワクワクしながら八幡の部屋に潜入しとなりのベッドでドキドキしながら眠りにつき、朝にシャワーを浴びていた。
その時、八幡がやって来るというイレギュラーな事態に出くわした。
若干、焦ったがこういったことになるのも面白いと思いこの景品を仕掛けたのだから文句は言えないが、流石に少女の裸体を見て土下座するという行為に腹が立ち、ISを起動させてしまった。
…ちょっと、やり過ぎちゃったかな?
いっか、お姉さんの背中は高いからね♪
そう思いながら、目の前の彼が目を覚ますまで楯無は八幡の頬をツンツンと突っつきながら微笑んでいた。
*********************
…何だが頬に違和感を感じる。
何だろう?
八幡はうっすらと目を開けると、目の前には何もなかった。
その事に違和感を感じつつ、未だつつかれている方を向くと、目の前に楯無が笑顔で寝転んでいた。
「おはよ。八幡くん。」
「…お、おひゃようごじゃいましゅ。」
…そうか、俺気を失ってたんだな。
って言うかまた噛んだし。
気にすんな。
気にしたら負け。
何から負けるのか知らんが…。
「って言うか、何でここにいるんですか?」
「ん?この間の王冠覚えてる?」
「えぇ、まぁ。」
「あれ、八幡くんと一緒の部屋で過ごせるってアイテムなの。」
「へぇ~…は?」
「聞こえなかった?」
「いや、聞こえてては?って言いましたからね?」
「そっか、ごめんごめん。」
「…謝る気ないでしょ。」
コロコロと笑う彼女を見てうんざりしながらそう呟くと、ベッドから降り、反対側のベッドの方まで行き、仕切り板を壁から取りだし制服に着替え始める。
八幡は壁を挟んだ向こう側に女の人がいると思うと緊張していたが、このままでは千冬の物理的な制裁を食らうことになるため、迅速に着替える。
「何でそんなことを?」
八幡はさっきの話の続きでそう聞いた。
それとほぼ同時に着替え終わり、仕切り板を元に戻し楯無へ目を向ける。
「そうね…あえて言うなら、面白そうだから。」
「…そうですか。なら、出ていってくれません?」
「理由を聞いてもいい?」
理由ね。
そんなのは簡単だ。
それは…。
「迷惑だからです。」
「…めい、わく?」
「はい。何が面白くて女子と一緒に住まなきゃいけないんです?しかも俺の了承もなく。」
「うぅ…。」
「って言うか、先程の洗面所での事俺は悪くないですよね?この部屋に勝手に入ってきて、勝手にシャワー浴びて、勝手に着替えて、それで見られてIS使って俺を気を失わせるまで攻撃するとか、正気ですか?」
…何か滅茶苦茶な気がする。
うん、でも今回に限っては俺は悪くない。
冤罪だ。
無罪だ。
そうだよね?
大丈夫だよね?
若干不安に駆られつつ、楯無を少しだけ睨む八幡。
楯無はそんな彼を見て申し訳なさそうに身を縮こまらせ正座していた。
「ごめんなさい。」
急にしおらしくなったからビビったぜ。
って言うか、何か癖になりそうだな。
やだ、八幡ドS!?
いや、至って普通だからね?
「という訳でお引き取りください。」
「やだ♪」
「はぁ…。」
即答された八幡はため息を盛大に吐くと、心底嫌そうな顔をして部屋を出ていく。
すると、楯無は八幡の腕に抱きつき、意地悪を思い付いた子供のような顔をしていた。
ちょっ!
近い近い近いいい匂いいい匂いいい匂い柔らかい離れて!!
そういう無邪気な行動がですね、男子高校生を勘違いさせて結果的に質屋へと送り込むことになるんですよ。
それがわかったら、過度なボディタッチをしない、休み時間男子の席に座らない、忘れ物をして男子に借りない、徹底してくださいね。
だがしかし、俺は訓練されたぼっちだ。
だから勘違いもしないし、変な期待も持たない。
特に、目の前にいる生徒会長さんには。
そんなことを思いつつも、頬を染めていると楯無の顔が八幡の耳元へ近づく。
「八幡くんのためでもあるんだよ?」
俺のため?
ちょっと待て、俺のためとは?
もしかして…。
ハッとした表情を浮かべつつ、楯無の顔を至近距離で見つめ会うと真面目な顔をした楯無が頷き返し、八幡はなぜ彼女がここに来たのか理解した。
「…わかりました。ただし、変なことはしないでくださいね?」
「善処するわ。」
そう言うと八幡から離れ、先に歩き始める。
八幡はそれを追おうとするが、背中に痛いほど殺気をぶつけられ、恐る恐る後ろを振り返るとそこにいたのはとてもいい笑顔のシャルロットとラウラであった。
「うす、デュノア、ボーデヴィッヒ。いい天気だな。」
冷や汗を大量に流しながらご機嫌を取ろうとする。
だが、彼女達の機嫌は治らず、笑顔のまま八幡に近づき嫉妬のまま何があったのか聞かれ、ひとつひとつ丁寧に教えていくと、彼女達は理解したのか同情的な目になっていく。
ちょっと?
そんな目で見ないでね?
昔のトラウマ思い出しちゃうから。
あれは数年前、普通にコンビニまで行こうとしていただけなのにストーカーと間違えられ交番まで連れていかれ、事実を話すと警官に同情の目で見られるというある意味で傷ついた出来事…。
まだあるぞ?
あれは中学の頃、この世に名もなき神が…ってつい包み隠さず言っちゃうとこだったわ。
読者の皆さん誘導尋問うまいな。
あれ?読者って誰だよ。
「僕は…うん、会長だからね。」
ちょっとデュノアさん?
あなた会長の事になると逃げ腰になるのは気のせいですかそうですか。
「くっ…。私と嫁との時間を…。」
ボーデヴィッヒさん?
僕はいつからあなたの嫁になったのん?
俺としてはボーデヴィッヒがベッドに来なくなってのんびりできるからいいけどね?
ほんとだよ?
「まぁ、あの会長の事だ。何かあるんじゃねぇの?知らんけど。」
「そうだね。あ、八幡朝御飯まだでしょ?一緒に行こうよ。」
「そうだな。ボーデヴィッヒ、行くぞ。」
「そうだな。では、嫁よ行くぞ。」
「いや、だから俺は嫁じゃねぇっての…。」
そう言いながら朝ごはんを食べに食堂へと向かっていくのであった。
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時間は経ち、昼休み。
八幡は早速楯無の妹に会いに行くことにした。
ようやく行けるか…。
何で俺は朝食の時、タッグ組むの誰?って聞かれたの?
え、何?
そんなに俺と組むのが嫌なの?
デュノアとボーデヴィッヒに嫌われてるの?俺は。
なにそれ超泣ける。
鍵の人生とか言われてるアニメを見てるよりも泣けるレベル。
…考えてること恥ずかしすぎる。
というかもうタッグ組むやつ決めたって言ったときの二人の顔はよくわからんかったな。
真っ赤にして怒ってるみたいなんだけど、何かぶつぶつ呟いてるし…。
ま、とりあえずそんなことは置いといて、更識に会いに行かねぇとな。
八幡は1年4組へ向かう途中、何度か女子とすれ違いその度にきゃーっと顔を真っ赤にして騒いでいた。
え、何?
そんなに俺と会うのが嫌なの?
…引きこもろうかな。
…死にたい。
ちょっぴり傷つきながら八幡は4組にたどり着き、その扉を開く。
すると一斉に中にいた女子達が八幡に気づき注目する。
それと同時に一人の女子生徒が八幡のもとへ歩み寄ってきた。
「あ、あの、なにかご用ですか?」
「え、えっと、あの、人を探してゆんでしゅ。」
噛みまみた。
うおおおお!
恥ずかしい恥ずかしい死にたい!
…もういいや。
「えっと、誰でしょう?」
「んんっ。更識ってやつだが…。」
「更識さんなら、あそこに。」
一番窓側の後ろに彼女はいた。
八幡は彼女を見て、会長にそっくりだと思った。
だが、外見は似ているが本質は違うように思っていた。
何てーの?
人を寄せ付けないって言うか、人見知りと言うか、他者と関わりたくないみたいな感じだな。
やだ、何か友達になれそう。
八幡は女子生徒にお礼を言うと、簪の席に向かっていく。
「ちょっといいか?」
「…何?」
「今度の専用機持ちだけのタッグマッチトーナメント、俺と出ないか?」
「…無理。」
「…何でだ?」
「まだ、出来てない。」
「は?」
「…専用機、まだ出来てない。」
「何でだよ。」
「自分で作ってるから。」
「なるほどね。んじゃあ手伝おうか?」
「いらない。」
「…いや、そうは言ってもな。俺出れないじゃん。」
「そんなの知らない。」
「はぁ…。とりあえず、あんたのISどこまで出来てるのか見せてくれない?」
「…やだ。」
「何でだよ。」
「あなたには見せたくない。」
え、なにそんなに俺って嫌われてるのん?
ヤバイわー、やる気なくすわー。
会長さん、織斑の方が適任ですよ、これ。
「見てみたいんだよ。」
「……。」
小刻みに震える簪。
八幡は彼女を見て声をかけようとしたが、それは出来なかった。
彼女は立ち上がり、八幡を睨み付けると拳を握りそれを八幡の顔面に叩きつけた。
八幡は大したダメージではなかったが、呆然としてしまった。
その一方で簪もなぜ手を出したのか、わからない様子で少し慌てていたが、すぐに目をそらしそのまま走り去っていった。
…ここまで嫌われてるのかよ。
やべぇ、会長さん、前途多難だぜ?
その後の4組では、何やら八幡を心配する声と簪を責める声があったが、それを何とか八幡が止めて教室から去っていく。
最後にひとつため息をこぼしながら。
******************
どうして、どうしてあんなことをしてしまったのだろう?
あの人が変なこといったから?
あの人が余計なこといったから?
あの人の事が不快だから?
あの人の目が気持ち悪かったから?
どれも違う。
ただ、なぜかあんなことをしてしまった。
確かにあの人のISのせいで私のISの開発がものすごい遅れた。
ただでさえ白式で時間をとられたというのに、余計にあの人の朧夜に時間をとられた。
あの人が悪いわけではない。
好きで私から時間を取った訳じゃないのはわかってる。
でも、何だろうこの気持ちは。
わからない。
…何もかもが、わからない。
誰か、ううん、ヒーロー、私を助けて。
簪は走りながら人のいないところまで行き、そこにうずくまって八幡を殴った右手を見ながらそんなことを思っていたが、誰も彼女を助ける人はいなかった。
ましてや、そんな心境も誰かがわかってくれるはずもなく、ただただ時間だけが過ぎていった。
最後まで現れるはずもないヒーローに助けてもらえることを夢見ながら。
はーい。
八幡が助けた犬の飼い主と簪ちゃんが登場しちゃいました。
…何か話がまとまってない気もするけど、気にしない気にしない。
八幡と簪は無事にタッグになれるでしょうか?
ちなみに若干先の話をすると、あのゴーレムの襲撃、あります。
更に言えば、アニメに出てこなかったあのキャラも…。
おっと、ネタバレになっちゃいますね。
というか、原作読んでないから口調とかが心配ではありますが…。
でも、頑張りますよ!!
てなわけで、また次回のお話でお会いしましょう。
ではでは。