インフィニット・ストラトス ~ぼっちが転校してきました~ 作:セオンです
この作品を楽しみにしてくれた方、お待たせ致しました。
大変遅れて申し訳ありませんm(_ _)m
仕事が忙しかったり、スランプに陥り書けなくなったり、体調を崩してしまい、このように長いこと期間を開けてしまいました。
感想欄に待ってますのコメントや、続きを読みたい、などを書いてくださった読者の皆様、大変励みになり、このように投稿することが出来ました。
大変ありがとうございました。
この場をお借りして謝罪と御礼の言葉をお伝えいたします。
さて、本編はまだ書けていませんが、僕が書きたいなぁ、と思っていた番外編の短編2本を今回は投稿しました(^ω^)
とは言っても読んでみたらがっかりするかもですが(笑)
ちなみにサブタイの数字ですが、これからもこのように番外編をちょくちょくいれればなぁと思い、入れてみました(^ω^)
評判がよければ番外編を出す予定です(笑)
長くなりましたが、もし、楽しみに待ってくれていた読者の皆様、大変遅くなってしまいましたが、番外編ではありますが読んでいただければ嬉しく思います。
では、どうぞ(^_^)/
「暇だ…。」
八幡は誰に言うでもなく一人呟いた。
いつもの八幡であるなら暇な時間は読書をするのだが、生憎と全て読み終わり、読みたいと思う本も見つからなかった。
たまにあるよね。
暇なときに限って読みたくなるのがないときって。
え?ない?
嘘だろ…。
そして、そういう日に限って宿題も出ていなかったりする。
それも、土日という休みの日に。
いや、めんどくさくなくていいんだけどね?
もういいや…。
寝るか…。
ベッドへダイブし、目を瞑りしばらくして寝れそうになったとき、八幡の部屋の扉がノックされた。
…誰だよ。
せっかく寝れそうだったのに…。
八幡はそう思いながらもごろごろと転がっていると、不意にガチャリと音がして誰かが入ってきた。
それに気づいた八幡は跳ね起き、侵入者を捕まえるため全神経を集中させながら視線を鋭くした。
誰だ?
っていうか、どうやって開けたんだよ。
「八幡くーん!!」
……おい。
何でこの人が来ちゃったのん?
ヤバイ気しかしないんだけど。
ほら、俺のアホ毛センサーが反応してる。
あれ?
そんな機能あったっけ?
「無視するのは、おねーさん的にポイント低いよ~。」
…。
ちょっと?
何で小町の真似してるの?
っていうか、仲良くなりすぎ…。
小町ちゃん、早く離れなさい。
お兄ちゃん心配で夜も眠れないから。
何なら昼寝もできないレベル。
「もー反応してよー。つまんない。」
頬をツンツンと突っつきながら、頬を膨らませる突然の来訪者、楯無はそういいながら八幡の顔を両手で挟みながら自分の方に顔を向けさせた。
ちょっと、近い近い近い。
後近いから。
すごい近い。
早く離れてよ~。
「何でしゅかね。僕はこれからあれがあれしてちょっと忙しいんれすけろ…。」
噛み噛みじゃねぇか…。
ちょっとは落ち着けよ。
いや、無理だわ。
ドキがムネムネしてるから無理だわ。
「八幡くーん、どこか行こーよー。」
「嫌ですよ。一人でどっか行ってください。」
「えー?さっき暇とか言ってなかった?」
おい、どんな耳してんだよ…。
っていうか、いつからいたんだよ…。
俺のプライバシー返して。
「という事でレッツゴー♪」
「ちょっ!引っ張らないで!」
楯無は強引に八幡の手を取り、どこかへと引き摺るようにして外へ出ていった。
*******************
さて、私はどこに来ているのかと言いますと、日本のカラオケでございます!
って、ただのカラオケに何でこんな紹介してんだよ…。
出掛けたときは二人だったが、その間に何人かが追加され、大所帯となってしまっていた。
ごめんね、受付のお姉さん。
生徒会長が威圧的な態度で強引に部屋に入って…。
そんなこんなで八幡、楯無、簪、シャルロット、ラウラ、エレオノーラ、一夏と箒、セシリアに鈴の要するにいつものメンバーで部屋に入っていた。
カラオケになれていないものはキョロキョロと辺りを見回し、エレンに関してはあらゆるところをチョンチョンと突っつき回っていた。
その度にビクッと反応していた。
八幡ははじめて大人数でカラオケに来たため、落ち着かないのかキョドっていた。
それは単に落ち着かないだけではなく、両隣に楯無とシャルロットが身を寄せていたからでもあった。
近い柔らかい良い匂い落ち着かない!
何でそんなにくっついてくるのん?
ほら、俺を射殺すような視線を更識とボーデヴィッヒがしてくるじゃん。
そしてセラミ、俺の膝にいちいち座ってくるのはやめなさい。
頭撫でて上げたくなるだろうが。
「ほら、さっさと歌おうぜ。」
そう言いながら一夏が曲を入れる。
採点を忘れずに入れていた。
織斑、歌うのは良いが、まずはこっちを何とかしてくんない?
歌どころじゃないんだが…。
そんな気持ちを知らずに一夏はマイクを握り、歌い始めた。
それに続き、次々に歌っていくメンバー。
あれ?
何か知ってる曲が何曲かあった気が…。
あぁ、中の人が同じ…何も言ってないぞ?
言ってないったら言ってない。
そして、楯無が歌い終わった後、八幡の番がやって来たのだが、彼は曲を入れたつもりはなかった。
あれ?
何で俺マイク持たされてるのん?
何を歌わされるの?
八幡が歌わされるのは、『DT捨テル』だった。
ちょっと待って?
何でこの曲なの?
いや、確かに俺の中の人はこの人だけども…。
この発言メタいな…。
いやいやいや、そんなことより、ヤバくね?
特にそこのデュノアさんたち?
ガッツポーズしなくて良いからね?
はぁ…歌うしかないか…。
八幡はなにかを諦め、歌い始めると、何人かは顔を赤くさせ、俯いていた。
しかし残りの女子たちはギラギラした目で八幡を見ていた。
そして、歌い終わったとき、八幡の近くにすり寄ってきたという。
「は?ちょっと?っておい!ぎゃあぁぁぁぁ!!」
カラオケルームの一室からひとつの悲鳴が鳴り響いたというが、真相は神のみぞ知る。
――――――――
「はぁ…。」
自室でベッドに横たわりながら読書をしている八幡はひとつ溜め息をつく。
今日は休日ということもあり、八幡はのんびりまったりしていた。
のんびりできるのはいいけど、あれがもうないしなぁ…。
でもかといって買いにいくのもめんどくさいし…。
はぁ…。
八幡が直面している問題は、マッカンことMAXコーヒーの在庫が切れてしまった事であった。
どうでも良いとか思ったそこの人、俺にとっては死活問題なんだよ。
…はぁ、買いにいくか。
そう決心し、外へと出ようとしたとき、八幡の部屋の扉が叩かれた。
八幡は溜め息をつきながら重い腰を上げながら扉を開けた。
「どもどもー。整備課2年、新聞部副部長の黛薫子でーす。取材させてね。」
「………。」
八幡は何も言わずに扉をそっと閉め、鍵をかけた。
よし、マッカンは明日買いにいくことにしよう、そうしよう。
え?外に誰かいるって?
気のせい気のせい。
ダッテハチマンウソツカナイモン。
ベッドに横たわりながらどんどんと音をあげる扉を無視して読書に勤しんでいた。
『もうっ!あっ…!たっちゃんなら何とかしてくれるかも♪』
そう言うと、扉を叩く音が止み、八幡は小さく息を吐き出した。
だが、このとき彼は何も知らなかった。
薫子が呼びにいった人物が誰なのか、またその人が突拍子もないことをしてしまう危険人物だということを。
********************
薫子が去っていってからしばらくすると、再び扉を叩く音がした。
八幡はそれを無視しながら、読書をし続ける。
『たっちゃん、よろしく!』
『わかったわ!開かぬなら…壊してしまえ、蝶番!!』
あれ?今の声どっかで聞いたような…。
っていうか、何で壊すんだよ…。
という心の声を無視したかのように、部屋のドアがものすごい音をたてて破壊された。
っ!?
マジでやっちゃったの?
俺のプライバシーなくね?
元からですかそうですか…。
うっ…涙が…。
破壊されるのと同時に八幡はビクッと動き、起き上がってしまっていた。
そして、恐る恐る扉を破壊した人物を盗み見ようとしたとき、扉があった所から二人ほど勢いよく中に入ってきた。
「新聞部です!いやぁ~取材の許可してくれてありがとうね、比企谷くん。」
「いや、許可した覚えないんですが…。」
「あれ?でも、扉開けてくれたじゃん。」
「…壊したんですよね?はぁ…。で?なぜ会長もここにいるんですかね?」
中に入ってきた二人の人物を腐りに腐った目で忌々しげに眺める。
「ん?何か面白そうだったから来ちゃった♪」
IS学園最強にして生徒会長でもある更識楯無もこの場に来ていた。
「はぁ…。」
八幡は本日何度目かわからないほどついた溜め息を再度吐き出すと、観念したかのようにベッドに座った。
「で?何の取材ですか?」
「およ?受けてくれるの?」
「まぁ、僕の座右の銘は押してダメなら諦めろ、ですからね。」
「なるほど。」
いつの間にか薫子の手にはレコーダーが握られていた。
「さてさて、まず始めに聞きたいのは、この学園に来てどう思った?」
「はぁ…。めんどくさい、ですかね。」
「ふむふむ…。つまり、ホモ、と。」
「ちょっと待って、どうしてそうなるの?」
八幡が敬語を忘れ、つい突っ込んでしまったが、薫子は何食わぬ顔をしながら首を傾けていた。
「ん?何か違った?」
「ホモとこの学園に来てめんどくさいと思うのは違うんじゃないんですかね…。」
「え?だって女だらけの所に来てめんどくさいって言うことはそういうことじゃないの?」
「いやいや、俺はホモではないです。普通です。」
「ふーん。つまんないの。」
「ちょっと?聞こえてますよ?」
危ないところだった…。
ただでさえ、居場所のない俺がホモ疑惑で更になくなるところだったわ…。
あれ、目から塩水が…。
「じゃあ、次の質問に行くね。えっとーー」
*******************
時々、楯無も会話に混ざったりしてつつがなく取材は終わった。
途中から話が脱線はしたりしたのだが。
「うん。比企谷くん、取材ありがとうね。」
「いえ。」
「次も来て良いかな?」
「…疲れたんでほどほどにしてください。」
また来るのかと目を更に腐らせながらどんよりとそういう八幡。
いや、ほんとにもう来てほしくないわ。
俺の精神的にも肉体的にも…。
「ふふっ。でも来なくて良いとは言わないのね。」
「…まぁ、黛先輩だけなら来ても良いと思ってますよ。」
「わかったわ。じゃあまた今度美味しいネタをよろしくね。」
「こんな俺みたいなやつから美味しいネタなんてとれないでしょ。」
「ん?そうでもないよ?ね、たっちゃん?」
「そうね。美味しすぎるネタがたくさんあるもの。」
胡散臭いなぁ、と言わんばかりに八幡の顔に皺がよる。
楯無はその顔を見て小さく意味深な笑みを浮かべると胸の前で手を振り、そのまま八幡の部屋を去っていった。
何だよ、最後のあの顔は…。
絶対変なこと考えてるわ…。
っべーわ、マジべーわ。
…あれ、この言い方どっかで聞いた覚えが…。
「ありゃ、たっちゃん行っちゃった。じゃあ私も行くね。じゃあまたお願いね~♪」
薫子も部屋から出ていくと、八幡は小さく溜め息を吐き出しながら覇気のない声でこう呟いた。
「扉、直していかねぇのかよ…。」
その後、八幡の部屋の前を通っていった千冬になぜか八幡が怒られるのであった。
理不尽すぎるだろ…。
やっぱりあれだな。
人生は苦いからコーヒーくらい甘くないとやってられんな。
つまり、マッカンは人生を生き抜くために必要なものとなる。
違うか?
いや、違わない。
はい。
何番煎じかはわかりませんが、こんなお話でした。
今回のお話で会話文が出てきたキャラは八幡と楯無さんとまさかの一夏くん、薫子さんでした。
なんというか、駄作者ですね…。
自覚しております(´・ω・`)
次の更新はいつになるかさっぱりですが、次は本編へ戻ると思います(^ω^)
また楽しみにしていてください。
ではでは、あでゅー\(^o^)/