インフィニット・ストラトス ~ぼっちが転校してきました~ 作:セオンです
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唐突だが、臨海学校初日。
いやいや、早すぎない?
急展開過ぎて読者ついてきてないよ?
執筆者さん、ちゃんと仕事してね。
俺はしたくないけど。
八幡は誰に言うでもなくそんなことを思っていると、真耶の声が響く。
どうやら事務連絡らしい。
どうでもいいけど、久しぶりだね、山田先生。
モブキャラになっちゃったかと思っちゃった。
あれ、モブだったの?
確かにヒロインではないな…。
思考の海へと向かっていると、視界の縁に一夏がセシリアにサンオイルを塗ろうとしている姿があった。
八幡はそれを見ながら、足の裏が熱くなってきたため海へ入ることにした。
足が海水に触れると、そこからひんやりとした感覚が全身へ走っていく。
久しぶりだな。
前はいつ行ったっけ。
覚えてないや。
そんなことを思いながら少しずつ前に進んでいく八幡。
腰辺りまで浸かると、八幡は体の力を抜き、水へ体を預ける。
そのまま空を見上げていると、一夏が飛んできた。
「は?」
八幡は何が起こったのかわからずにすっとんきょうな声を出すと、体に力をいれ比較的浅い海底に立つと、一夏の飛んでいった方へ目を向け、そちらへ泳いで向かっていく。
「織斑、何で飛んできてんだよ。」
「いや、セシリアに殴られて飛んできたんだよ。」
何したんだよ。
っていうかあいつ力強すぎだろ…。
まぁどうせIS使ったんだろうが。
「そうだ。八幡、あのブイまで泳いでどっちが早く着くことが出きるか勝負しようぜ。」
「やだよめんどくさい。そこにいる凰とでもやっとけよ。」
即答でそう言ったが、一夏は諦めずに八幡に迫る。
「やろうぜ。鈴もいれてさ。」
「人の話聞いてた?やだって言ってんだろ。」
「負けるのが怖いのか?」
「バッカ。お前、俺なんて負けることに対して最強なんだよ。だから負けることが怖いなんてのはない。」
「なにその理論…。」
八幡は呆れてる一夏を放っておいて岸まで泳ごうとしたが、後ろから肩を掴まれた。
後ろを見ると一夏が笑顔でこっちを見ていた。
めんどくせぇ…。
何だよこいつ。
やるって言うまで離さない気だろ。
しょうがねぇ。
やってやるか。
「わかったよ。やればいいんだろ。」
「おう。鈴もやろうぜ‼」
「いいわよ‼受けてやろうじゃない‼」
そう言うと3人は一斉に泳ぎだした。
一番先頭にいたのは鈴。
ついで八幡、一夏の順だった。
何事もなく終わるかと思った矢先、鈴の動きが急におかしくなった。
足を抱えてる。
…足がつったのか?
あのままだと溺れるな。
「おい、凰が溺れかけてる。助けるからちょっと手伝え。」
八幡は一夏に手早くそう言うと、一夏と共に鈴の元へと泳いでいく。
その後、八幡が彼女の脇に手を入れ、一夏の背中に乗せて、砂浜まで泳がせた。
「鈴、大丈夫か?」
「うん。何とか。でも足がつっちゃって…。」
鈴がそこまで言うと後ろからセシリアがやって来て保健委員の鷹何とかさんと一緒に連行された。
一夏に助けを求めていたが、特に何もせず、いや、何も出来ず終わった。
二人は呆然と突っ立っていたが、後ろから八幡の事を呼ぶ声がしたので振り返るとそこにはシャルロットとバスタオルでぐるぐる巻きになっている謎の物体がそこにいた。
「…デュノア、そこにあるのは何だ?」
「バスタオルお化け…。」
一夏が絶句していた。
なんか珍しい。
織斑の驚いた顔始めてみたな。
でも男のみても面白くもなんともないな。
そんなことよりこのバスタオルぐるぐるお化けは何だよ。
まぁ、何となくは予想できるが…。
ほんとだよ?ハチマンウソツカナイ。
っていうか何二人で耳打ちしてるの?
俺らおいてけぼりなんだけど。
あ、それは元からか。
…泣いていい?
心のなかで泣こうとしたとき、バスタオルお化けがバスタオルを脱ぎ始めた。
八幡はとっさに顔を背ける。
裸とか期待した訳じゃないよ?
ほんとだよ?
だってそんなことしたら俺が通報されるもん。
八幡はバスタオルお化けが大丈夫だと思い、そちらに顔を向けると、そこには可愛らしいフリルの付いたビキニを着て、恥ずかしいのか顔を赤らめながら上目遣いで八幡を見ていた。
「八幡、ラウラ可愛いよね。」
「お、おう。可愛いと思うぞ。」
「か、かわっ!」
「それにデュノアも似合ってるな。」
「えっ!?あ、ありがとう。」
言えたよ‼
小町、お兄ちゃんちゃんと言えたよ‼
女子の水着、褒めること出来たよ‼
何だか異様な光景だった。
一人は顔を赤くしながら、ぶつぶつと呟きながら放心している少女、一人は隣の少女と同様に顔を赤く染めながら上目遣いで八幡を見て顔を蕩けさせる少女、もう一人は何かを達成できた喜びから感動して一人でじーんとしている少年、最後に完全に空気化している少年の奇妙な光景が出来上がっていた。
そこへ一人の少女が一夏の肩を叩き、こう言った。
「織斑くん、ビーチバレーやろうよ。」
「いいぜ。八幡もやるよな?」
「は?何を?」
「ビーチバレー。」
「やだよめんどくさい。」
めんどくさい。
動きたくない。
波と戯れていたい。
いやマジで。
「そんなこと言わないでさ、比企谷くんもやろ?」
上目遣いで顔を覗かれ、八幡は顔を赤くしながら背けると、色々と諦めたかのようにため息をつくと、ぶっきらぼうにこう言い放った。
「しょうがねぇな。さっさとやって俺は波と戯れたい。」
「捻デレだ。」
シャルロットがその光景を見て、そう呟いた。
デュノアさん?
変な造語造らないでね?
っていうかそれ小町にも言われたんだけど。
デレてないから。
断じてデレてない。
そうしてビーチバレーをやることになったのだが、人数が合わず、どうしようかと一夏と女子が何やら話し込んでいるとき、水着で登場したのが千冬と真耶だった。
「どうしたんですか?」
「これからビーチバレーやるんですけど、先生たちもやりませんか?」
女子は摩耶にそう言うと、真耶は千冬に目でどうするか聞くと、千冬は小さく微笑みではと言った。
という事で一夏、八幡、真耶の3人でチームを組み、ビーチバレーが進んでいく。
っていうかのほほんさん?の水着何かおかしくね?
似合ってるけどさ。
それに織斑先生、男子生徒の前でするような格好ではないです。
どことは言わないですが、それに目が吸い寄せられていくので。
対面するべきではないな。
でも後ろも見れないんだよな。
山田先生の水着姿はしたない。
自重して‼
ゲームの最中でも八幡はそんなことを考えながら体を動かしていく。
周りのギャラリーもこの戦いを見るために集まってくる。
それと同時に黄色い声も増えていく。
人が多い…。
そんなに見ないで‼
俺の体が穴だらけになっちゃう‼
なりませんね、はい。
試合はいい勝負のまま、続いていた。
そこへ、乱入者が現れた。
セシリアと鈴だった。
なぜか追いかけっこしており、鈴が追いかけられていた。
そして、前を見ていなかったのか、鈴が千冬の胸へ衝突した。
それに気づいた二人が縮こまって笑いが起きた。
…あれ?
ビーチバレーは?
終わったの?
まぁいいや。
ステルスヒッキーでフェードアウトしよう、そうしよう。
八幡はその場から音もなく立ち去ると、一人で色々なところへ行き、スイカを食べたり、蟹をつついて遊んでいたり、イソギンチャクを弄って遊んでいたり、波と戯れていたり、誰に気づかれるともなく海でやれることをやっていた。
そして一通り遊び終わると夕日を眺めるために上に行くと、そこにはポニーテールを風で揺らしている水着姿の箒がいた。
箒は足音で気づいたのか、後ろを振り向き、少し驚いた顔をした。
「お前か。」
「悪かったな、織斑じゃなくて。」
「んなっ‼わ、私は別に‼」
「わかったよ。ったく…。」
八幡は崖の縁まで行くと腰を下ろし、夕日が照らす海を眺めていた。
「何でここに来た。」
しばらく無言だった箒が口を開きそう言った。
八幡は特に理由もなくここに来たので何も言えない。
すると、箒は無言の八幡が怒っていると思ったのか、何をしていいのかわからないと言った風に困った顔をしていた。
八幡はその顔を見ると、何か言ってやるか、そう思い口を開く。
「別に…。ただここから夕日を見たかっただけだ。」
「そ、そうか。」
会話はそこで途切れた。
すると、何やら空からものすごい勢いで落ちてきた。
それは八幡たちの後ろで突き刺さった。
…人参…ね。
「篠ノ之、これどうしようか。」
「…どこかに飛ばしておいてくれ。」
「了解。」
八幡は朧夜を展開すると、強引に掴みそのままハンマー投げの様に振り回して海の方へ飛ばした。
「…宿に戻るか。」
「そう、だな。」
途中、千冬に会ったが明日誰かが来るかもしれないなとだけ言って別れ、宿に着いた。
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戻ったのはいいが、八幡は居心地が悪そうに冷や汗をかいていた。
何でこうなってんの?
八幡の両隣にはシャルロットとラウラが座っており、更にはその回りも全員女で八幡の方をずっと見ていた。
織斑は?
織斑はどこいるの?
俺も守れよ。
八幡は周りを目だけで眺めると、一夏がいたがあちらも女子に囲まれて大変そうだった。
本人の顔にはそんなことはないと言うオーラが出ていたが。
「八幡、今日はどこに行ってたのかな?」
だから、デュノアさん怖いって‼
目のハイライトちゃんと仕事して‼
「嫁よ。なぜ私と一緒に行動しない。夫婦とは互いに行動を共にすると言っていたぞ。」
ボーデヴィッヒさん?
僕は君と夫婦になった覚えはないよ?
だからそんなに睨まないで‼
俺の防御力はもうとっくに0だから‼
「いや、海にいたぞ?だからみんな一緒にいただろ?一緒の海にいたんだし。」
「屁理屈はもう済んだ?」
「最後の言葉はそれだけか?」
「…。」
死んだな。
小町、お兄ちゃんは今日が命日になりそうです。
その後、シャルロットとラウラに八幡が攻撃され、悲鳴がこだました。
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目が覚めると、いつの間に移動したのか、一夏が同じ部屋にいた。
そして、なぜか千冬のマッサージをしていた。
今起こってる事を説明しよう。
誰にだよ。
まぁ、いいや。
起きたら織斑と一緒の部屋にいて、なぜかその織斑は織斑先生にマッサージをしている。
…だからなんでだよ。
いつまでたっても疑問が晴れないのがわかったのか、一夏に聞くことにした。
「おい、何でマッサージしてんの?」
その声と同時に部屋の扉が倒れ、そこから見知った顔が何人か倒れ混んできたのが確認できた。
えー…。
なにこの状況。
アニメでしか見たことないわ。
って言うか説教してるけど俺関係ないから抜けていいよね?
ダメ?
理不尽過ぎるでしょ。
特に逃げ出そうとしたときの織斑先生のあの目、ヤバイでしょ。
何がヤバイってその手の人間にしか見えないぐらいヤバイ。
一通り説教が終わったのか、部屋から出ていく千冬と女子5人を呆然と眺める八幡。
…。
うん、寝るか。
八幡は無言で布団を敷くともぞもぞとしながら布団に入りそのまま寝てしまった。
一夏はその姿を見て少し残念そうな顔をしながら、八幡にならって布団に入った。
こうして騒がしかった臨海学校の初日が終わった。
という訳で第5話です。
…何か、うん、これ面白いか…?
ま、いいや。
とりあえずまた次のお話でお会いしましょう。
ではでは。